Moon Ball in the Sun

全豪~マレーに勝つことと勝った後のこと

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2017年最初のグランドスラムの全豪オープン。私としても久しぶりの投稿です。

全豪のドローを見ていたら、いろいろな思いが巡ってきました。それぞれに繋がりのあること、ないこと色々ですが、なるべく支離滅裂にならないように書いてみたいと思います。

最初にお伝えしなければならないのは、テレビ観戦したり各種記事を読んだりしながら、自分の見方には以下のバイアスがあると感じていることです。

◆ 去年まで強かった選手が今年も強いとは限らない。 例えばフェレールの2015年⇒2016年のランキングの落とし方。テニスファンならある程度想定内だったのでは? 故障と戦うフェデラーとナダルはもちろん、ワウリンカ、ベルディヒ、ツォンガ、モンフィスといった実力者も同じような流れに入っていてもおかしくない。マレーは強いが、「追われる立場」であのプレースタイルはきつく見える。トーナメント終盤で勝ち切れないシーンも増えていくのでは? ジョコビッチも取りこぼしが増えそう。年末時点では、トップ選手が9000点もない年になるかもしれない。

◆ 対戦場面・相手によるメンタル影響、疲労蓄積などを重視 選手が特定の試合で発揮できる力は、その選手の平均値とは別物。最近の錦織とチリッチの関係は、かなりこの影響を受けています。

その上で、全豪ドローを見渡しますと、ああ・・・。

錦織選手、よりによってQFでマレーを引いちゃいましたね。好調な錦織なら勝てないとはいいませんが、勝ったとしても、次の試合に露骨にダメージが出るイメージが付いて回ります。昨年の全米やツアーファイナル、素晴らしかったマレー戦と次戦2セット目以降の失速の記憶が蘇ります。

ドロー全体の解説記事であれば、マレー戦まですっ飛ばすのは、それまでのラウンドで戦う選手への敬意を欠くことになりますが、本記事は、そういう趣旨ではないのでご容赦ください。

ちなみに2016年のマレーの戦績は80勝10敗。これはデ杯や五輪を含んだものです。さて、マレーと戦った選手が次の試合でどうなったか。マレー戦後、時間をあけずに次の試合が組まれるパターンは大きくは3通りあります。

(1) トーナメントでマレーに戦って次にラウンドに進出 ・インディアンウェルズ3R、デルボニスがマレーに勝利(次戦→✕:モンフィス) ・マイアミ3R、ディミトロフがマレーに勝利(次戦→✕:モンフィス) ・モンテカルロSF、ナダルがマレーに勝利(次戦→○:モンフィス) ・全米のQF、錦織がマレーに勝利(次戦→✕:ワウリンカ)  

この他、通常のATPトーナメントでマレーを破ったのは、ジョコビッチが3回、チリッチが1回あります。しかし、それらはすべて決勝なので次戦はありません。

(2) デ杯、ホップマン杯、ワールド・ツアー・ファイナルの総当たり予選ラウンド ・ホ杯の予選R、ド・シェッペがマレーに敗戦(次戦→✕:スべレフ) ・ホ杯の予選R、キリオスがマレーに勝利(次戦→○:ド・シェッペ) ・WTFの予選R、チリッチがマレーに敗戦(次戦→✕:ワウリンカ) ・WTFの予選R、錦織がマレーに敗戦(次戦→✕:チリッチ)

ちなみにデ杯でマレーに勝利したデルポトロですが、次戦はありませんでした。

(3) 五輪の準決勝でマレーに敗れての3位決定戦進出 ・五輪のSF、錦織がマレーに敗戦(次戦→○:ナダル)

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この記事へのコメントコメント一覧

「全豪~マレーに勝つことと勝った後のこと」へのコメント

halfwayvolley様
本当にヒヤヒヤものだった様ですが、一先ず勝てて良かったですね。
嬉しいコメントを頂き有難うございます。

全豪~マレーに勝つことと勝った後のこと

ukk_chu_ren様

コメントありがとうございました。

ゲームを見て感銘を受けた時、何かに興味を持った時ばかり筆を執るようなブログになっておりお恥ずかしい限りです。「感覚観戦」ブログ執筆の大変さも少しは理解できるゆえ、その質・量の高いバランスにいつも敬服しております。

錦織、初戦勝ちましたね。ブログでお書きになっていましたが、私も、全豪のサーフェスであれば、クズネツォフ相手にここまで苦しめられるイメージは持っていませんでした。スコア展開も、2015全米1回戦のペール戦(4-6、6-3、6-4、6-7、4-6で敗退)を思い出させるもので、途中嫌な感じがしましたが、こうした難しい試合を乗り切れたことで、逆に今後に期待です。

今年もブログを読ませていただくことを楽しみにしています。

「全豪~マレーに勝つことと勝った後のこと」へのコメント

今年もよろしくお願いします。

久し振りに拝読させて頂き、全体的なツアーの流れなど広い視野から見ているなと感じると同時に、私自身、前のめりになり錦織選手の周辺だけ虫眼鏡で見ていた様だなと、、、
本当に今年は新旧の入れ替わりがくっきりと現実のものとして見えて来るでしょうね。
錦織選手には、是非今年獲ってもらいたいという気持ちになります。
久々に読ませて頂き参考になりました。

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