Moon Ball in the Sun

2年ぶり錦織の生観戦~全米ベスト16出揃う

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昨年の全米オープン初戦、錦織選手はペール相手に痛恨の敗戦を喫し、週末の試合観戦を楽しみにしていた在米錦織ファンは、きっつい喪失感を味わいました。

しかし、しかしです。今年は序盤をしっかり勝ち上がっています。私も「3回戦は絶対に会場で観る!」と心に決めて平日を過ごし、試合前日夕方のコート割り発表を今か今かと待ちました。この日のアーサーアッシュ(メイン)はセリーナとマレー以外は誰が入るか読みづらいが、興行的に言うと、錦織vsマユは恐らくアーサーアッシュではなくルイアームストロング(準メイン)か。そこにデルポトロvsフェレール戦が入ったら、私としては最高のチケットなんだがなあ~と勝手に願っていました。

蓋をあけると、錦織vsマユ戦はアッシュでもアームストロングでもないグランドスタンド(第3メイン)で組まれました。同じコートのオープニングはティエムvsカレノブスタ、その後プリスコバなど女子2戦を挟んで、最終が錦織戦になります。一方、デルポトロvsフェレール戦、ワウリンカvsエバンズ戦はアームストロングで開催。シード順に拘らず、デルポトロvsフェレール戦をアームストロングに持っていくあたりは、主催者の確かな見立て力を感じます。この試合は大会6日目屈指の人気カードで、当日自由席の行列が長い、長い・・・。

まあ物は考えようで、アッシュなら10万円クラスの前の方の座席が、グランドスタンドなら2万円ぐらいです。全米オープンは会場さえ入ってしまえば、アーサーアッシュ会場以外の試合は、並べばどこでも観れるので、TDLのアトラクションのように各会場をあちこち回る楽しみもあります。ティエム観て、ディミトロフ観て、デルポトロ観て、錦織観て、カルロビッチ観て、ワウリンカ観て・・・と会場内をフル回転でハシゴすることが可能です。セリーナやマレーの観戦を断念しても、これだけの楽しみがあるのが3R~4Rぐらいまでの全米です。2週目になると試合数も減り、選手も淘汰され、コートも絞られ、当然チケットもインフレ―ションしますけど。

さて、錦織のここまでの勝ち上がり。順当ではあるが当然ではない。ラオニッチ、チリッチ、ゴフィン、ガスケといった選手が早いラウンドで去った今大会ですが、キリオスなど無念のリタイヤとなった選手も少なくありません。それなりのランクにいるプロ同士の対決ですから、流れやコンディション次第で何が起こるかわからない紙一重、二重の世界です。酷暑、体調などテニスの技量以外の要素もありますが、50位クラスの選手の上限は、10位クラスの選手の下限より高いのが普通だと思いますし、ひとたび流れが傾けば、メンタルの状態が一方の選手のプレーを更に良くし、もう一方の選手のプレーを更に悪くするのがテニスです。

特に、大物食いの経験がある攻撃型プレーヤーは、失う物がない覚悟でめっちゃくちゃなギャンブルショットを畳みかけてきます。更に言うと、錦織を相手にする選手は、彼のセカンドサーブでギャンブルがしやすいのでは? ヤマを張って前に出て強打、アウトしても仕方ないという割り切り。この戦法で1ゲームに2回「よし、入った」があり、これに錦織側の決め損ね1本、凡ミス1本でブレイクゲームが完成します。格下が相手だろうと楽な試合などそうそう無いわけですが、錦織を応援する1ファンとして私は、無事ここまで勝ち上がってくれたことに感謝しつつ、こんな所で圭がつまづくわけはないと信じてのマユ戦の応援です。

   ***********

雌伏1年の時を経ての全米オープン会場。各コート改装工事で格段にきれいになっています。私としては、2年前の全米決勝チリッチ戦以来の錦織戦ライブ観戦になります。この日は比較的涼しく日中は高くて25度程度。錦織戦は日が沈む時間帯でしたので、観客は長袖でないと少し肌寒さを感じるコンディションです。

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2年ぶり錦織の生観戦~全米ベスト16出揃う

fuenfzehn_dreizig様、コメントありがとうございます。

サービスの初速とベースライン到達時のスピードの関係は奥深く、カルロビッチとティエムの比較は物理学的な研究対象として面白そうです(文科系の私には絶対手に負えませんが・・・)。

ご指摘いただいた通り、ボールのエネルギーは水平成分と垂直成分に分かれますが、サーバーの身長と球種によって結構ちがいそうですね。飛び出した後も、空気抵抗、コート面の反発係数、球の回転の影響などが計算要素に入り、総合的に「サーブのとりづらさ」が決定するのでしょうが、地面のバウンドのないプロ野球投手の球でさえ、スピードガンでは測れない「とりやすさ」、「とりづらさ」があるようなので興味は尽きません。

USオープンの残り1週間、あと何試合の生観戦ができるかわかりませんが、時間とお金が許す限り頑張ります。自分の人生でニューヨークで過ごす年は、いつも「今年で最後」の覚悟です。


2年ぶり錦織の生観戦~全米ベスト16出揃う

生観戦うらやましい。特に今のデルポトロが見れたのはうらやましいです。全米は子供の頃から四大大会で一番好きな大会です。

カルロビッチのサービスですが、全米のスピードガンの仕組みを知らないので間違っているかもしれませんが、もし一般的なものならスピードガンに対する反射波により水平方向の速度が計測されているのかなと思います。
その前提であれば、カルロビッチの身長、腕の長さ、わりと垂直なフォームを考えると若干反ったフォームのティエムと比べ打点は少なくとも30cmは高いでしょうから、両者のサービス表示速度が同じ場合は垂直方向の速度を含めた実際のサービス速度もカルロビッチのほうがティエムより速いのかなと。

そして何よりおっしゃる通り、あのサイズと打点でますます反応が困難なのかなと想像しています。ゴランもそうでしたがトッププロ相手にエースを量産する人は独特なサービスを持っていますね。カルロビッチのサーブは一度リターンの視点から見てみたい!

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