Moon Ball in the Sun

ポイントゼロでもこの空気~リオ五輪テニス終盤

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皆様、リオ五輪はお楽しみでしょうか。

テニスのブログを時々書かせてもらっている身でこんな事を書くのは憚れますが、五輪での私の最大の楽しみは競泳です。詳細は省きますが、そろそろ日本もBreaststrokeを「平泳ぎ」と訳すのはやめた方がいい時期が来ているのかもしれません。男子で金メダルをとったイギリスのピーティー選手のBreststrokeは、大昔の「カエル泳ぎ」でもなければ、北島康介の「平泳ぎ」ではありません。肘の使い方、お尻の浮き沈みなどバラフライ的な要素がとり入れれ、さながら高速ドリルのようです。

テニスもunfoerced errorなんかは、「繋ぐ目的での凡ミス」と「決めに行ってのミス」に分解した方が良いように思いますね。

さて緩和休題。 テニス競技の準決勝の舞台に残ったのはマレー×錦織、ナダル×デルポトロの4名。決勝、3位決定戦、どんなボタンのかけ方になるか楽しみに準決勝の2試合を観戦しました。

とはいえ、マレー×錦織戦は、厳しい現実が普通に起こる予感もひたひたと感じつつの応援。錦織としては、18時間前のモンフィス戦であれだけの消耗戦をこなした後のマレー戦です。もともと「普通の出来」なら負ける相手、五輪の神様が降臨すれば何かが起きたのでしょうが、残念ながら、その何かが起きる緊張した状態まで持ち込むことなく、コンディションと実力通りの結果で終わりました。今日の錦織は悪いなりに攻め所では攻めていましたが、並みの選手ならばポイントになった攻撃が、マレーには凌がれる展開となり、精神的ダメージが蓄積したように思います。

では、なぜマレーは凌げるのか?

錦織もウィナーはウィナーで獲れていましたが、その1打手前の揺さぶりの1球が、マレーにあまり効いていないんですよね。マレーのanticipationがかなり当たっています。テニス選手同士の相性というのは、こういう所にも出るのでしょう。たまに決まる錦織選手の華やかなウィナーの陰に、その何倍もの恐ろしいほどの「読まれている球」が存在しています。これが、マレー陣営のデータ分析によるものなのか、錦織の思考経路に関するマレーの嗅覚が正確なのか。正直そこまでの原因は特定しかねています。

そして、錦織の3位決定戦の相手は、デルポトロではなくナダルになりました。 決勝にしろ3位決定戦にしろ、デルポトロとの久しぶりの対戦となれば、錦織にも違ったテーマが出るところでした。次に当たるときは勝つべき相手ですから。とはいえ、足元のランキングこそ自分が上でも、全く自分が優位だと思えない相手。長い故障明けの不安定さも相俟って、今はどちらが上かわからない状態。とはいえ、直近はワウリンカに勝ち、五輪ではジョコビッチを破って上がってきた実力者。試合勘が戻り、怪我への不安がマネージできれば、すぐに大きなタイトルを獲っても何らおかしくない選手。

ジョコビッチvsデルポトロ戦はフルで観ましたが、フォアハンド強打の間合いと軌道は現代テニスでは稀有の存在ですね。コート外に振られながら、ズドンと合わせて引っぱくフラット系ショットは威力抜群で、コート中央に鋭角に入ってエースになる。コートど真ん中ですよ。ジョコビッチとしても、想定を超える球にゲームプランを狂わされたと思います。1回戦とはいえ、相手がデルポトロということで、ジョコビッチとて「負けかねない」の覚悟を持って臨んでの敗戦だと思います。ある意味、ベゼリー戦、クエリー戦の敗戦より、脅威の度合いは高いです。最近のジョコビッチは、同じ相手に連敗していないと思いますが、デルポトロは久しぶりに彼にその脅威を与えているかもしれません。

個人的に、ナダル戦を控えた一ファンとしての心境はとても穏やかです。 錦織vsデルポトロとなっていれば、そうは行きませんでしたが、相手はナダル。まあ、どういう結果になっても受け入れやすい相手です。今日の試合を観る限りでは、ナダル相手位に3-6、3-6ぐらいで負けても不思議ではないのですが、錦織には良い意味で裏切られた経験も非常に多いんですよね~。「今日の圭はすげえ」と思いつつ、勝ってしまったことは10回では足りません。

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