Moon Ball in the Sun

キャリア獲得賞金のプチ分析

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テニス選手のキャリア獲得賞金で錦織が歴代30位入りの記事がありました。

えっ、もう30位なの? ずいぶん早いな。そう思ってATPの原データを覗きにいったらデータが凄いのなんのって。過去登録のあった選手をあまねくカバーしています。そして往年の名選手の名前を見ているうちに、また色んな思いが駆け巡りました。そんなわけで今回は若干懐古趣味的な記事になりますが、後半は現代のATPの考察を織り交ぜて・・・。

さて、キャリア獲得賞金の歴代順位を見ると、(1)ジョコビッチ、(2)フェデラー。(3)ナダル、(4)マレー、(5)サンプラス、(6)アガシ、(7)フェレール、(8)ベルディヒ、(9)ベッカー、・・・と続き、(12)レンドル、(15)エドバーグ、・・・、(30)錦織、・・・、(37)マッケンロー・・・となっています。昔と今では賞金の額が違う。その通りです。往年の名選手と現役選手の比較には無理があります。でも現役どうしだってどうでしょう? ジョコビッチがフェデラーより多いことにも違和感があり追跡調査をしました。そして、時代の変化を超えて、共通の尺度で比較する超絶(というにはとても簡単な)作業をトライしました。

【昔の選手振り返り編】

世界的な景気減速もあり、物価のインフレは減速していますが、テニス賞金のインフレは加速しています。なるほど、これならフェデラーとジョコビッチの逆転は説明がつきそうです。それでは賞金のインフレを調整する形で、歴代選手が全員ジョコビッチと同世代として活躍し、同じ成績で今の賞金レベルを享受していたらどうなっていたか計算してみました。各選手が25才の時の全米オープン優勝賞金を尺度として割り戻し調整しています。調整前の原数値と比較したグラフが以下。たぶん合っていると思いますが、学術論文でないので100%の正確性は保証しません。

で、これが結局何を意味するかというと、通算のツアー優勝回数とほぼ同じ絵になるということです。

全盛期の強さのイメージの割にボルグの生涯成績は物足りないですが、引退が早かったので仕方ありません。一方、コナーズはボルグやマッケンローよりも年上で一時代を築きかけながら、彼らの台頭で勝てなくなり、彼らが一線を退いた後また第二全盛期を迎えるという大変息の長い選手なのでこれも納得です。そしてレンドル。間違いなく80年代中盤から堂々たる王者でしたが、正直この計算方法だとコナーズが上に行くと思っていました。ところが一番はレンドル。まあ実績を上げたタイミングとインフレ調整カーブの間の微妙なアヤもあろうかと思います。


【現役選手の分析編】

次に現役選手の年齢とキャリア獲得賞金です。インフレ調整はしません。また丸数字は現時点のシングルスでのキャリア最高ランクです。

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