2006年08月29日
今回はNACK5で8/26,27の2日間、
ソフトバンクと西武の真夏の頂上決戦を実況しました。
結果はご存知のように1勝1敗で、ソフトバンクの自力1位消滅。
2日間とも両者の意地が垣間見えた一戦でした。
土曜日は、西武の涌井がズレータの満塁弾などであっという間に6失点。
ゲームはしらけた展開になるかと思いきや、
あの斉藤和巳を西武が中盤打ち込み1点差にまで詰め寄ります。
しかしさすがエース。
斉藤はリーファーに満塁走者一掃適時三塁打を打たれた直後の一死三塁、
同点のピンチを平尾三振、高木浩投ゴロに抑え、
必死にというよりは、堂々とピンチを切り抜けました。
さらにこの試合、ソフトバンクが勝利をものにしたともいえたプレーがありました。
7回ホルベルト・カブレラの犠飛で貴重な追加点をあげましたが、その直前の松中の走塁。
1死一塁、柴原の右前打で、一度二塁ベース手前でスピードを緩めるふりをしてから、一気に三塁へ!
ライトの福地も、フェイントに引っかかり、ゆるいボールをカットマンに返していたため
1死一,三塁という打者にとって気持ち的に余裕の出る形が出来上がりました。
日曜日は西武の番です。
打ったヒット12本が全て得点に絡むというすばらしい攻撃。
その中で3つの盗塁がそのまま得点に直結したのも見逃せません。
試合後の伊東監督。
「自分はキャッチャー出身だから、よくわかるが、守る側は足でかき回されるのが一番嫌だから」
ロッテ戦から当たってきたとはいえ
細川が勝越し本塁打や追加点の適時二塁打を放ったのはある意味驚きでしたが、
西武らしい足を絡めてつないでいく野球が随所に見られました。
一方のソフトバンクは、大村が猛打賞をマークしたものの、
走塁面でのミスで西口を助けてしまいました。
5回無死一、二塁から田上の浅い飛球を安打と判断して、そのままスタート。
しかし打球はセンター赤田に取られ、あっという間に二死1塁に。
次打者が松中だっただけにあまりに悔やまれるプレーとなってしまいました。
大村自身は「落ちると思ったけど、捕られたら自分のミス。
落ちていれば好走塁だけど、捕られたらミス」と話してはいましたが、
実況席から見る限り、普段の赤田の守備範囲からすると
確実に落ちるとはいえないくらい微妙な打球でした。
この試合で伊東監督は、前日もまずい守備のあった石井義人をスタメンで使いました。
去年も後藤武敏をミスのあった翌日に使い、奮起を促した試合がありましたが、
今回も伊東監督がそのときに話していた通り、「もう一度チャンスを」与えました。
しかし1回にいきなり凡プレーで、大村に内野安打を与える始末。
「大事な試合で当たり前のことが出来ない選手を使うことは出来ない」という、
チャンスは与えても、同じことを繰り返したら即外すという、厳しさを打ち出しチームを引き締めました。
これで西武がシーズン1位通過にだいぶ優位に立ったといえる形になりましたが、
伊東監督の試合後の表情は、まだまだわからないぞと思っているかのごとく、浮かれたムードではなかったそうです。
大事な試合に勝った後は、どちらかというと、和やかな顔で試合後のインタヴューを受ける伊東監督にとっては珍しいなと思いましたが、
それだけ来週の日本ハム戦も含め、この混戦は厳しいということを表しているのかもしれません。
去年、おととしとは違った、プレーオフの順位争い。
今年は過去2年に比べ、消化ゲームのチームも多くなってきましたが、
まだまだパ・リーグは盛り上がりそうです。
あっ、あと書き忘れましたが、
ソフトバンクのプロ初登板柳瀬投手。なかなか内角に力強いボールを投げてきて、結果は2回無安打2四球無失点。
一軍昇格した日の九州のスポーツ紙には「秘密兵器」と書いてありましたが、
9月に向けて楽しみな戦力に映りました。
posted by gyomaru |11:20 |
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2006年08月20日
きのうイングランド プレミアリーグが開幕しました。
僕の担当は、「ボルトン×トッテナム」しぶいカード!
現地のネット情報を見ると、プレミアの第2勢力と称される両チーム。
つまりはチェルシー,アーセナル,マンUtd,リバプールに次ぐグループにいるということです。
ボルトンは、去年中田英寿選手が在籍したこともあり、スカパーでは全試合中継しました。
僕も当然見る機会は多く、年内はCLの出場権をもらえる4位以内の戦いぶりでしたが、年明けに急落。
トッテナムは、イングランド代表の若い選手を多く抱えるとても楽しみなチームで、
去年は最後の最後で4位を逃し、5位フィニッシュでした。
両チームのサッカーはかなり質が異なりますけど、
ボルトンは前線のポストマン ケビン・デイビスに当てて、
そのこぼれを他の選手がどんな形でも拾って得点してしまえ!
という単純明快な(結構乱暴に書いてしまいましたが)サッカーです。
開幕戦、ボルトンのホームでしたが、
トッテナムの試合開始当初の勢いはすごいものでした。
ボルトンは押されっぱなし。
でも、9分のとある出来事で一変!
CKを得たボルトン。スピードのやさしいタッチのボールに
ニアでフリーになったケビン・デイビスがヘディングで先制点を決めちゃったのです。
そのあとはボルトンの激しいサッカーに完全に飲み込まれた上品なトッテナム。
一息ついて、自分たちらしさを見せ始めはしましたけど、
ボルトンの激しいDFの前に思うような形が作れませんでした。
ところで先制点につながったCK。
実は新戦力のDFメイテがトッテナムの選手を3人くらい引き連れて、
ゴール前、デイビスをフリーにさせていたのです。
このやり方が、マークをひきつけて、というのではなく、
二人のユニフォームを引っ張り、力づくでゴール前を制圧したといった感じでした。
試合後、解説の原博実さんが、今日の影の立役者メイテだなといってましたが、
ファールにはならなかったものの、あの3人をなぎ倒してしまった身体能力は今後脅威です。
巡業で、相撲取りに跳ね返される子供たちを見ているようでした。
ともあれボルトンのサッカーは、勢いと気合とそれにともなう体力、身体能力だなと、まじまじと感じさせられました。
今年は毎回中継がない分(日本人選手がいないので)、
逆にこういうサッカーも楽しめそうなくらいの頻度の放送になりそうです。
中継していても1.5倍くらいボルトンの中継は疲れるんですよねー。
ちゃんちゃん・・・
posted by gyomaru |22:32 |
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2006年08月15日
06/07シーズンもスカパーでセルティック戦の中継をしますよ。
昨季は優勝の決まる瞬間を、現地セルティックパークで実況というありがたい仕事を頂戴しましたが、
今年もセルティック同様自分も勝ち上がっていきたいですね。
今年のリーグ戦、私自身一発目の実況は、8/12の第3節セントミレン(今季1部昇格チーム)戦。
中継の冒頭、審判紹介で、
『今日の主審はウインターさん、夏なのにウインターです』
とくだらない親父ギャグを迷った末に言っちゃいました・・・
解説の野々村さんは、ウインターだけに冷たく固まってました(また言ってしまった!?)
気を取り直しての実況ですが、
昨季同様、引いた相手を崩すのは難しいものはありました。
それでも前半28分、中村俊輔のCKからマクマナスがヘディングシュートで先制点。
ちょうどその直前のCKで、
野々村さんと、昨季も試合展開上意味のあるゴールをDFマクマナスが取っているという話をしていて、
この日も、ともすればずるずると相手ペースにはまるかもしれない流れだっただけに価値あるセットプレーからの得点になりました。
そのときの実況のフレーズは、
確か「やはり、こういうときのマクマナス」って言った気が・・・
正確には覚えてないけど、ニュアンスとしてはこんな感じ。
前に振った話の流れから、『コメントが決まったー』と思った瞬間でした。
実況はこういうことに生きがいを感じたりしているんです。
ところでこの日の中村俊輔の動きはというと、オシムJAPANを意識してか、
真ん中を中心に(本来ポジションは右)、後半はPエリアにもよく飛び出すなど、
昨季とは比べ物にならない運動量を誇っていました。
次以降の試合でも、これくらい動き回ってくれるのだろうか、期待。
さて8月~9月にかけ、週末は野球で福岡に行くことが多いもんで、
次のセルティック戦は、なんと9/23オールドファームダービーまで空いてしまいます。
それまでは僕も皆さん同様、テレビ画面で毎試合セルティックの動向を注目していきたいと思います。
posted by gyomaru |21:57 |
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2006年08月10日
ソフトバンクが嫌な流れの3連敗を止めた。
しかも苦手意識の強い八木投手を最終的には打っての勝利。
後半戦に入り、ソフトバンクの打撃低迷は顕著だった。
球宴後から8/8までのチーム打率は.197。
得点も1試合平均2.9点だった。
この日の試合のポイントは、その打線が果たして八木を捕らえられるのか、といったところだった。
前日の試合後、王監督から
『小さくならず、ヘッドの効いた打撃を心がけろ』
と首脳陣に対し電話でアドバイスがあった。
打撃低迷の時によく王監督が選手に言う言葉であるが、
前日大敗した試合の時とは違い、何人かの選手は強く叩く意識が見えていた。
試合自体は、決めたのは松中の勝ち越し打ということになるが、
その前につなぎのライト前ヒットを放った3番田上秀則の存在が非常に光った。
インコースの直球で簡単に2-0と追い込まれながら、
外のシュート系を難なく右へはじき返すやわらかい打撃。
かつて田上が出始めに、王監督が言っていた
『リストがやわらかい』という言葉をそのまま思い出させる打撃だった。
点にはつながらなかったが、6回にもしっかりとした右打ちを見せ、
無死2,1塁のチャンスを作っていた。
ここ最近チームが忘れていたつなぎの気持ちを前面に出していたのがきのうの田上ではなかっただろうか。
今季チームが必要とされたつなぎの野球がきのうの終盤に見られたことで、
また打線の方は上向いていくきっかけを得たかもしれない。
posted by gyomaru |12:56 |
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2006年08月06日
7/28にすでに終わった高校野球千葉大会。
ですが、雨による順延順延で、私の仕事はその後ずっとつながってしまい、
やっと千葉大会を振り返っての感想をブログにアップすることが出来ます。
以下、感想文です。
千葉経済大学附属の優勝で幕を閉じた今年の千葉大会
今大会は投手の踏ん張りや奮起が数多く見られた大会でした。
優勝した千葉経済大学附属の竹島投手は4回戦の若松高校戦では、
序盤にノックアウトをくらい、1年生内藤君のリリーフを仰ぎ試合を立て直してもらいました。
しかしその悔しさをバネに以降の4試合は13三振完投の試合などエースらしい投球を見せてくれました。
創部初のベスト4まで進んだ市立稲毛高校の2年生山下君は学校のそばの稲毛海岸を走りこんだ成果を見せ
準決勝まで7試合全て一人で投げきり感動を与えてくれました。
とくに私も実況した市立船橋との準々決勝、6点差逆転勝ちをした時の投球は、あきらめないという気持ちが前面に出たものでした。
横芝敬愛のエース鶴岡君は、春の大会同様、今大会もほとんど失点しないすばらしい投手でした。
とくに5回戦の志学館戦は、立ち上がり失点したものの、その後は無失点。
味方が7回に逆転するとギアを一段階切り替え、3者連続三振を奪うなど、
まさに『勝てる投手』のお手本のような投球でした。
残念ながら準々決勝の習志野戦で延長10回サヨナラ負けを喫しましたが、
その2失点も失策によるもの。もっと見たい投手の一人でした。
好投手、というより、大事な場面を踏ん張れる投手が今大会には数多くいました。
すごいボールを投げる投手は他の都道府県大会を見渡せばもっといると思います。
しかし「ここぞ」という勝負どころをいかに抑えるか、踏ん張れるか、
というのは、技術を超えた心との調和の問題です。
ピンチになればなるほど、冷静に投げることの出来る投手が増えてきたことに感動を覚えた今大会でした。
posted by gyomaru |01:30 |
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2006年08月02日
その時、清水直行は、信じられないというアクションとともに
明らかに交代を拒む態度を見せていた。
1-1同点の9回表、一死1,2塁。次打者はカブレラ。
確かに苦しい場面を作ってはしまったが、
今日の清水は、中盤から調子を上げ、3回から8回まではパーフェクト。
久々にストレートの威力もあり、アウトローのコントロールもすばらしかった。
スライダーやスプリット、時折使うカーブも効果的だった。
そして何より、これから対するカブレラ、和田という西武の中軸に(彼らの不振もあるが)、全く仕事をさせていなかった。
これがエースでなければ交代はやむをえないかもしれない。
またエースであっても終盤捕まりそうな気配だったり、
次打者にだけはタイミングが完璧に合っていたなら理解は出来る。
しかしバレンタイン監督は清水直行に代えて、
同点のケースだが、小林雅英をマウンドに送った。
結果は、カブレラに安打(1死満塁)、和田が三塁ゴロ野選(勝越し点)、栗山が満塁本塁打。試合は決まった。
今日の新聞は一様に小林雅英のここ4試合で計8失点、3度のリリーフ失敗を取り上げている。
確かに小林雅が前半戦のような状態でないのは気がかりだ。
しかし、この試合に関して言えば、
エース清水直行に、たとえ負けたとしても勝負を託さなかったことが、
今後のチームにマイナスの要素を与えるのではと思ってしまう。
清水直行は6/10から勝ち星が無い。確かにここ最近は勝負どころでの痛い一発を食らうケースもある。
しかし今日のゲームは、髪の毛も短く刈り込み気合いを入れ、
彼のベストピッチに近いものが出ていたように思う。
味方打線が援護が無くても、何とか勝利を手に入れようという執念にあふれていた。
小林雅英が打たれたとき、テレビカメラが捉えた清水直行の表情は、悔しさというより、しらけムードさえ感じた。
バレンタイン監督は勝負どころでの(あるいは賭けの)選手交代をした後は、
必ずといっていいほど、ダッグアウトを離れ、独りでベンチ裏の通路に出て来る。
そして後ろに腕を組みながらうつむき加減で数歩 歩いてからベンチに戻っていく。
この日私はロッテのベンチ裏でリポーターの担当だったが、
清水交代の場面、バレンタイン監督の行動はやはりいつもと同じだった。
ただいつもより歩く距離も長く、表情も眉間にしわを寄せていた。
普段なら監督が戻るまでをじっくり観察できるが、この日はあまりの近寄りがたい雰囲気に、彼の表情をずっと見続けるのも怖いほどだった。
試合後のバレンタイン監督は
「先月もそういう場面があったが、いい決断を下せなかった。確かに迷いはあった」と継投について語った。
ロッテにとって今週がヤマといわれる西武、ソフトバンクとの6連戦。
1ヵ月半以上勝っていない清水にとって、その初戦という意味でも、エースの威信をかけてマウンドに登ったはずだ。
実際それに応える投球を見せていただけに、
交代を告げられて以降、心の芯がぽっきり折れてしまったような清水の表情は、チーム全体に空虚感を漂わせた。
プレーオフ3位滑り込みを見せようというロッテにとって、この敗戦はただの一敗ではないように感じる。
posted by gyomaru |17:19 |
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