2007年07月11日

(行者★スポ第53号)望蜀。ポリパレントの弊害か【カタール戦雑感】

カタール戦ドロー

 
 就任来応援しているオシム監督の、初めての真剣勝負といえるアジアカップにおいて、日本代表の初戦は、高温多湿のピッチコンディションの中、進境著しい中東の国・カタールと引き分けに終わるという結果となった。

 このドロー発進を、チーム状態のトップを決勝トーナメントに持ってくるという「強豪国らしい雰囲気」に日本代表もなったものだとノンキな感想を述べつつも、試合の内容について一抹の不安がよぎった。

 試合の内容、否、試合の展開というべきか。試合内容そのものは、ボールの支配率と決定機の数が示すとおり、日本代表の優勢勝ちである。

 やはり気になるのは、同点に追いつかれたプロセス、展開であり、その時間帯に、ピッチ上の選手達は%color(red){どのようなアクションを起していたのかということである。}


 先制点の後の二点目を厳しく取りに行くべき時間帯、また、残り時間の逃げ切りに入るべき時間帯、これらの時機にピッチで声を怒らせながら、チームメートに戦略を伝え、意気を鼓舞した選手はいたのだろうか。

 TV観戦では、この点を正確に知ることは出来ないが、結果から推測すれば、強烈にこの点をアクションした選手はいなかったように思う。かつての日本代表では、柱谷哲二選手が、近年では宮本恒靖選手や中田英寿氏が担っていた、ピッチで怒声を張り上げる役割を、今、オシムジャパンでは誰が担っているのだろうか。

 オシムジャパンのキーワードとして、しばしばポリパレント=多様性ということが言われる。これは複数のポジションをこなせるマルチ性と、試合中にポジションを流動的に変える判断力のことだと理解している。大雑把に言えば「器用で気が利く」選手ということになろうかと思う。

 現在の代表選手の顔ぶれを見れば、攻守に運動量が多く、賢明な判断も出来る、まさに「勤勉な日本人」をイメージさせる、ポリパレントなタレントが揃っているように思われる。(これは私の好みでもある。)

 彼らはオシム監督の「言いつけ」を着実に実行すべくそれこそオシムことなく、ピッチを上下左右に駆け回っているのだが、こんな生真面目な日本人が、ピッチで同僚に怒声を放つのかと言えば、我々は日常生活の中でその答えをよく知っている。



 そもそもオシムジャパンとは、次のW杯にとどまらず、将来にわたって日本代表が基盤とするチームの定型(フォーマット)作りを、東欧の達人に依頼したものなのだが、彼が日本人の伝統的な美質を全面に出せば出すほど、対極にある因習ともいうべき日本人のある弱さが顔を覗かすような気がする。

 ここ十数年の日本代表は、「組織と規律のサッカー」と「個人と自由のサッカー」の間を彷徨って来たように思うが、'監督が「アマチュア」と激昂した'事態の本質には、現象面(終了間際にペナルティ付近でファールを犯してしまう!等)が単純に見えるだけに、そこには根深い病巣が巣食っているようにも思われるのだ。

 望蜀、人の欲は尽きないもの。汗かきの優等生達に、ピッチでの嫌われ役も求めるのは欲張りなのか。それとも、それこそがポリパレント=多様性の一端と言うべきなのだろうか。

~人気blogランキング登録中、投票にご協力下さいm(_ _)m是非とも→Click here

卑雑にして崇高。行者の雑念ブログ、【行者のログ道★迷い筆】はこちら→Click here
}}

  • 共通ジャンル:

posted by gyoja_busyo |01:29 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(4)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gyoja_busyo/tb_ping/54
この記事に対するトラックバック一覧
ヒーローになり損ねた高原!! 【ニュースなニュース 世相先読み、メッタ斬り!】

日本 初戦のカタール戦は1-1のドロー 日本サッカー・アジア杯、後半16分、高原が、華麗に回し蹴りで先制点を奪うも、残り2分で、痛恨の同点FKで、ドローに終わる。。 ヒーローになり損ねた高原・・ 次回、UAE戦での奮起を願うばかり・・・ 華麗に決めた!高原"回し蹴り弾" ・・・が、結果はドロー 今野のセンタリングを高原が回し蹴りで決め先制-日本・カタール戦・後半16分 【日本1-1カタール】痛恨のドロー発進。ヒーローになり損ねた高原にもちろん笑顔はなかったが、絶望した...

2007-07-11 04:44 | 続きを読む
通訳も涙!オシム監督ブチ切れ説教 【ニュースなニュース 世相先読み、メッタ斬り!】

痛恨のドローにオシム監督がブチ切れ  痛恨のドロー発進にオシム監督がブチ切れた。アジア杯3連覇を狙う1次リーグB組の日本は、9日、ベトナム・ハノイで行われた初戦でカタールと対戦。後半16分にFW高原直泰(28)が先制点を挙げたが、43分にFKを直接決められて1-1で引き分けた。好機を生かせず、急造の4バックも最後にほころびを見せ、イビチャ・オシム監督(66)はロッカーで選手に激怒。背水の日本は13日、ベトナムに敗れたUAEと対戦する。 【試合結果  B組勝敗表】  ロッカールーム...

2007-07-11 05:10 | 続きを読む
イビチャ・オシム(サッカー日本代表監督)カタール戦 【ブログで情報収集!Blog-Headline/sports】

「イビチャ・オシム(サッカー日本代表監督)カタール戦」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読み比べてみてください。 =200...

2007-07-11 23:06 | 続きを読む
でも、UAEに勝てばいいんだよ!日本 初戦のカタール戦は1-1のドロー 【スポーツ大好き】

サッカー=アジア杯、オシム監督が初戦翌日に再び反省会 サッカーのアジア・カップで3連覇を目指す日本代表のオシム監督が10日、初戦のカタール戦の翌日の練習中に選手を集めて、再び反省会を行った。 9日の1-1の引き分けに終わったカタール戦の試合内容に対し、オシム監督は激怒。この日の20分間に及んだ反省会では、守備に対しての指示が飛んだ。 ドイツ1部リーグ、フランクフルト所属のFW高原は、オシム監督の話はショックな内容ではなかったとしながらも、チームはこの状況を変える強さを持っていると、前...

2007-07-12 01:01 | 続きを読む
コメントする

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」