2006年12月10日

レノグ欠場!が、パンクラスの戦略が見えてきた!

 先般ベトナム武道の遣い手としてPRIDE武士道に参戦したJ・F・レノグ選手が、パンクラスのエース・近藤有己選手との再戦を行うために、本日開催されるパンクラスのディファ有明大会に出場する予定であったところ、これもベトナム武道の神秘か、突如の欠場となったようだ。

 今回こそは、ベトナム武道の真髄を披露してくれるかと期待していたわけであるが、残念なことである。真相は契約に関する交渉の行き違いにあったようだが、レノグ選手自体は既に来日していたというのだから、この一戦に期待していたファンも失望したことだろう。

 さて、昨今の総合格闘技【市場】を見ると、海外では新たな団体、大会が勃興し、群雄割拠の様相を呈している。

米国は無論、欧州でも、伝統的に格闘技が盛んなオランダはもとより、フットボールの母国、イギリスでも総合格闘技の火が点きつつあるというのだから、これは興味深い。フットボール同様に、いずれ総合格闘技が世界の共通言語になる日が来るかも知れないと密かに期待してしまう。

 それはさておき、近年の日本の状況についてザッと言えば、PRIDEという業界の巨人の前に老舗団体が苦戦を強いられている、そんなところだったように思われる。リングスジャパンの活動休止はその象徴と言えるわけだが、昨今はそのような状況に幾分変化が見られてくるようになったのではないか。

 一つにはHEROSの台頭を挙げることが出来るが、ここで注目したいのは、PRIDEに優れた人材を供給することで、その団体自身のステータスを上げるというものである。すなわち、修斗が武士道のエース、五味隆典選手をはじめ、川尻達也選手や石田光洋選手、青木真也選手らを送り込み、彼らがPRIDEで結果を出すことで修斗の株も上がり、これが興行面にもプラスに作用するというものである。

 川尻VSヨアキム・ハンセンの好勝負が組まれた今年の2月に行われた修斗の大会では、会場に国立代々木競技場第2体育館が選ばれたが、これは前年の同時期に行われた大会の会場であった後楽園ホールに比べて、千人以上も多く収容するキャパシティの会場であった。当日は満員御礼の四千人を超える入場者数で、格闘技ファンの修斗への関心が再び高まっていることを示した。

 さて、一方の日本総合格闘技界の老舗、パンクラスはどうか。先般の武士道では、GRABAKA勢の活躍があったものの、エース近藤選手のPRIDEでのここ数試合の低調さが、パンクラス自体のステータスにも影響を与えているのではないか。興行にどの程度の影響が出ているのかは詳(つまび)らかではないが、今後パンクラスはどのようにすれば団体の魅力を高め、離れた(かも知れない)ファンを再び会場に呼び戻すことが出来るのだろうか。その答えをパンクラスは既に用意しているようだ。

 今大会、ベトナム武道のレノグ選手の代打を務めるのは、カポエラの遣い手、メキシコのイアン・ナイ選手である。ベトナム武道の代わりにカポエラとは!尾崎社長も粋な計らいをするものである。しかも総合ではあまり聞くことのないメキシコからの参戦だというのだから、勝敗を度外視して、いよいよ興味が膨らんでくる。そうだ、パンクラスは今後、世界じゅうの、日本人にとって馴染みの薄い格闘技を総合のリングに上げる橋渡し役となってはどうだろうか。

 先般、レノグ選手を追ってベトナム武道を調べたところ、世界中にはまだまだ知られていない格闘技、武術があるようだ。そんな格闘技、武術の猛者と、元々少林寺拳法の遣い手である近藤選手とが闘えば、毎回、異種格闘技の趣があってスペクタクルである。

 さらにその中で掘り出し物が現れたら、パンクラス経由の選手としてPRIDEのリングに送り出せばよい。その選手が活躍すれば、パンクラスのステータスも同時に上がるのではないか。言わば、目利きの先物買いの団体としてパンクラスをリニューアルするのである。加えて言えば、このような取り組みが、冒頭に言ったような総合格闘技を世界共通の言語にしていく一つの推進力にも成り得るのではないか。

 いずれにしても、パンクラスの日本人選手がPRIDEで活躍するためにも、多種多様、様々なスタイルの闘いを経験することは有意義なことだろう、それこそ【ハイブリッド】レスリングの面目躍如たるところではないか。因みに、私、行者としては、スイスレスリングの【シュヴィンゲン】を観てみたい。尾崎さん!どうですかあぁぁ~!!

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posted by gyoja_busyo |20:33 | 格闘技・プロレス | コメント(0) | トラックバック(0)
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