2009年12月16日

【川崎フロンターレ】 関塚監督の辞意について

 関塚隆の辞意表明は、まさに青天の霹靂だ。 健康面の問題は分からないが、そのことを差し引いても、監督を辞めるのが惜しい事は確かだ。いや、惜しすぎる。

 今季、私は関塚隆の采配について幾度も綴った。それは、氏の采配が明瞭で痛快なものであり、やはり胸が弾んだからである。 特に、“前半の悪い流れをスパッと断ち切るハーフタイムの決断”は、リーグ一と言えるのではないだろうか。

 川崎はまだ未熟なチームである。栄冠の経験もない・・・・・・考えれば考えるほど、“関塚隆はフロンターレに必要である”という答えしか頭の中に出てこない。無冠の責任は、未来の栄冠で補って欲しいのだ。いや、ピッチで喜ぶ関塚隆の表情が見たいのだ。
 しかも、川崎における関塚サッカーには、まだまだ課題がある。前半の入り方・自発的な攻撃サッカーへの変革・コンパクトなゾーンプレスの改良・・・・・・追求できることは、たくさんあるではないか!!

 辞めるなよ、関塚隆。私は、はっきりと願いたい。「関塚隆、残れ!!」と・・・・・・

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あとがき: 私が感じる関塚隆の素晴らしさは、サッカーを分かりやすくしたところである。

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2009年12月07日

Jリーグベストイレブン!!=一年間このためにやってきた 《Jリーグ2009》

※並行して、ラストスパート!! 《Jリーグ 第31節~34節》 ベストイレブンを投稿しています。

<Jリーグ年間ベストイレブン>
GK:川島永嗣(川崎フロンターレ)
 プレーの派手さ、継続し続けた集中力。フル試合出場。今季はこの選手が一番だ。W杯までに楢崎という壁をを超えられるか。

DF:岩政大樹(鹿島アントラーズ)
 最小失点数チームのDFリーダー。チームとして・個人として、どちらの面の守備能力も高い。3人目のCBを試さない岡田監督は謎。
DF:槙野智章(サンフレッチェ広島)
 前への推進力は言うまでもなく、躍進したチームのムードメーカーであること、またマンツーマン能力の向上も見られた。代表でのサイドバックのオプションとして有効だろう。
DF:今野泰幸(FC東京)
 苦しいCB事情を、高いレベルで完全に支えた。プレーの安定感は抜群であった。代表でのアンカー起用を推す声、いまだ多し!!

MF:マルシオ・リシャルデス(アルビレックス新潟)
 走れて、得点取れて、セットプレー蹴れて・・・・・・何でも出来る。高性能な選手。最もJリーグに合うタイプの選手でもある。
MF:柏木陽介(サンフレッチェ広島)
 ファーストタッチの技術と遠くを見る能力が高い。不振のJ2時代から一転、コンディションが常に高レベルだった。フランスなど海外に挑戦すべきか。
MF:小笠原満男(鹿島アントラーズ)
 明らかに去年のほうが良かった。それでもチームを優勝に導いた。ラストパスは一番巧い。優勝でなければ、ガンバ勢と入れ替えだった。
MF:中村憲剛(川崎フロンターレ)
 リーグで、最も遠くを見る能力が高い選手。機動力にも優れ、まさにチームの顔である。代表での課題は、フィニッシュの精度だろう(それが向上すれば、日本代表の可能性はぐんと上がる)。
MF:兵藤昭弘(清水エスパルス)
 是非選びたかった選手。攻守全体のレベルが高く、セットプレーのキッカーとしても素晴らしかった。ダイヤモンドのサイドに最適だ。
MF:石川直宏(FC東京)
 怪我で終盤プレーできなかったとはいえ、今季最も変わった選手を選ばないわけにはいけない。ゴール数だけないインパクトを残した。怪我を少しでも早く治し、代表に期待。

FW:前田遼一(ジュビロ磐田)
 得点王だから。それしかない。来季はチームを勝たせるゴールを。代表での定位置確保に期待。クロスに対する入り方は一番上手い。
 
<MVP>
岩政大樹(鹿島アントラーズ)
 彼しか選出できない。昨年の小川佳純(私のMVP)ほど、どの選手も飛びぬけていない。だとしたら、優勝クラブからの選出だろう。今年は、最も安定したクラブが優勝したため、最も安定感があった彼を選出する。

<最優秀監督>
オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
 序盤に大迫に自信を与え、青木・伊野波を最大限伸ばし、終盤に中田(浩)の力を活かした。サッカーを良く知っている監督である。特に、組織の守備における選手の距離感が素晴らしい。
 代表が目指す攻守の切り替えは、鹿島のようなものであってほしいのだが・・・・・・鹿島の組織と日本代表の組織の決定的な違いは、遅攻における選手のポジショニングである。
 
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<選出後記>
 GK・・・・・・山形の清水健太も評価したい。
 DF・・・・・・3人目の選出に悩んだ。清水の岩下、新潟の千代反田、横浜FMの中澤、FC東京の長友、磐田の駒野など。
 MF・・・・・・G大阪の遠藤・明神・橋本は遜色なし。新潟の松下、広島の青山も評価。
 FW・・・・・・FWに特別抜けた選手はいない。レベルが高いのはイ・グノとケネディ。チームに貢献したのは、佐藤(寿)や矢野。破壊力ならフロンターレの二人。技術ならルーカス。ユニットならヨンセンと岡崎など。だから、得点を一番獲った選手を選出。
 MVP・・・・・・中村憲剛には、優勝と共にMVPを獲得して欲しい。
 最優秀監督・・・・・・山形を残留させた小林監督が目指したサッカーは、素晴らしかった。また、新潟、鈴木監督の3トップにおけるアイディア(ペドロ流出まで)もである。川崎の関塚監督も評価したいが、タイトルを獲らなければいけない。

<あとがきのまえがき>
 Jリーグが終わった。全試合、どの選手がどうだったとか、このチームはこれだから・・・・・・というような作業も。5節区切りに発表したベストイレブンも、これが集大成。そう年間ベストイレブンである。一年間このためにやってきた。(本当は、一年間→今季とかの方がいいんだろうけど語呂がいいので)

<あとがき>
 いかにフランサやエジミウソン(大分)が素晴らしくても、年間ベストイレブンに選ぶ事はない。リーグは、一年間の積み重ねが評価されるべきである。
 来季のJリーグに望むこと。各クラブ、逆転するくらいの気概を見せてくれ。巧いチームに、簡単に逃げ切られるようなリーグでは駄目だ!!

posted by オクジョー |11:37 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年12月07日

ラストスパート!! 《Jリーグ 第31節~34節》 ベストイレブン

 ※並行して、Jリーグベストイレブン!!=一年間このためにやってきたを投稿しています。
<まえがき>
 第31節~第34節。泣いても笑っても最後の4試合。優勝という名の栄冠は、鹿島と川崎の間を行き来し、最終節にそれが決まった。川崎の優勝を遠ざけた大分の異常なまでの強さに驚嘆し、鹿島とG大阪のストレートの打ち合いに感嘆した。
 やはり、降格クラブは予想がついた3クラブとなった。残念だったのは、柏の闘志や大分の面白さが表に出たのが、シーズン終盤だったということだろう。しかしもっと残念だったのは、降格をギリギリで免れたクラブ達が、最後の4試合(11位~15位のクラブは、獲得勝ち点1~3)を有効に使えなかったことである。
 モチベーションとは恐ろしい。言うまでもなく結果に直結する。必要なラストスパートを意識的に行えるチーム。そんな集団が、真に強いということなのだろう。そして、それは選手にも言える。終幕の第31節~34節。その中で輝いていたイレブンを、今回も勝手に発表する。

<Jリーグ 第31節~34節 ベストイレブン>
--○--   --○-- 佐藤(寿)/広島・興梠(2)/鹿島
-○---○---○- 野沢/鹿島・フランサ/柏・金崎/大分 
-○---○---○- 遠藤(2)/G大阪・エジミウソン/大分・柏木(3)/広島
---○-   -○--- 槙野(2)/広島・坪内/大分
--  -- ○ --  -- 曽ヶ端/鹿島
※( 数字 )は選出回数・・・複数以上から表記

 鹿島勢の優勝へ向けた集中力と勝負強さはやはり印象的だった。金崎は、現代型(スペースに気付き、自分で使える)の素晴らしい選手だ。残りの選手についても異論は無いだろう。

MVP:フランサ(柏レイソル)
 彼は万全であるならば、Jリーグで断トツに素晴らしいプレーヤーだ。それは、彼にしか出来ないプレーを簡単に選択できるからである。ただそれには、みんなが出来るプレーをやらないという代償が伴う。それを差し引いても、最後の4試合はやはり素晴らしすぎた。

優秀監督:オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
 選手を信じる力・モチベーターとしての力が、絶対的な経験値を基に自らに蓄積されている名将だ。終盤の連勝も彼の力が大きいだろう。ダニーロの投入タイミングはもちろん、終盤を見越した中田(浩)の登用も素晴らしかった。

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<あとがき>
 最後も、もちろんこのことである!!
 もはや、この企画はこれがメインでもあった!!
 槙野vsマト(当初は闘莉王だった)の裏得点王争いである。結果は・・・・・・槙野8得点、マト8得点。同点・・・・・・でも槙野の勝ち(マトはPKが多いから)!! ということで、やはり槙野智章は、恐ろしく可能性を秘めた選手であることが証明された!?

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posted by オクジョー |11:36 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年12月05日

鹿島の勝利、憲剛の表情、闘莉王の思い 《Jリーグ 最終節》

 鹿島アントラーズが優勝を決めた。得意の1-0、逃げ切りで決めた。
 日本のクラブチームの中で、一番勝ち方を知っているのが鹿島である事は間違いない。時間の進め方一つにしても、崩さず積み重ねてきた歴史を感じさせる。

 鹿島選手の歓喜が中継される裏で、中村憲剛が試合後のインタビューに答えていた。気持ちの整理などつくはずない表情(カオ)をしていた。川崎に与えられる試練はどれほどのものなのか? 私には想像など出来るはずがない。ただ、未来の川崎に訪れる初優勝が、また一つ感慨深いものになるだろうことは理解した。

 川崎の憲剛、鹿島の小笠原。この両名のように、柏木陽介には広島の顔になってほしい。しかし、どうやらそれは叶わぬ願いなのかもしれない。漏れ始めた報道を総合的に見ても、彼の浦和移籍は避けられそうもないようだ。
 彼の決断にとやかく言う気はないが、私なら、サッカー選手としての成長を考えた上で、“広島にあと一年、W杯終了後に海外移籍”という選択をオススメする。しがらみが多く、今後下降線を辿るであろう浦和に一度身を置けば、満足できる海外移籍のチャンスは遠のくのではないだろうか。

 闘莉王は、おそらく今節が浦和での最後の試合だっただろう。悪意のありそうな報道に疑念を覚え、未来を見据える老将を支持するのは自由だが、私は、“闘莉王が育成至上主義に疑問を感じているはずである”と勝手に思っておく。そして、最終戦で闘莉王が見せた姿勢こそ支持する。
 数年前の絶対勝利至上主義が良かった。とは、ちっとも思っていないが、現在進もうとしている方向もそうとう危険だ。一番は、監督が勝ち方を知らないということに尽きるのではないだろうか。

 最後に、鹿島の三連覇すげー。川崎、天皇杯こそ期待してるぞ!!

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あとがき: 次稿は、一年間このためにやってきた=Jリーグベストイレブン!!の予定です。この一年、しっかりとJリーグを見てきたので、しっかりやります。一年間、チームの勝利に貢献した選手を選出します。今稿が、次稿の宣伝になればと願っています。
 その後、Jリーグ・各チームの総括。その中でフィンケの戦術の問題点でもまとめれればと思っています。

posted by オクジョー |18:34 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年12月01日

森重真人の移籍と清水の5連敗について

 大分トリニータ森重真人は、移籍したほうがいい。これが、大分の降格が決まった時からの、私の意見だ。森重は高いレベルで戦っていくべき選手だし、移籍金をチームに残せる今がタイミング的にもベストだろう(今のスタイルなら森重より残すべき選手はいる)。

 森重の最大の特長は、“最終局面で身体的に無理が利くところ”だと思う。昨年の大分が躍進理由の一つが、低く設定されるDFラインの中央で、彼が最後の攻撃を防いでいたことというのは言うまでもない。

 “DFラインを低く設定する” すぐに思い浮かぶのは、モウリーニョ時代のチェルシーである。DFラインを低くし、中盤も下げ相手のスペースを奪い、前線を活かして速攻をかける。
 このモウリーニョ・チェルシースタイルを上手く取り入れているのは、Jリーグでいうと、清水エスパルスだろう。実際、現在の5連敗という状況以前は、結構強かった。

 では、なぜ漬水が失速したのか? 理由は複合的(青山・ヨンセン・兵働の離脱や優勝へのプレッシャー、岩下の絶対的な経験の不足、伊藤の肉体的疲労など)だろうが、守備の局面で少しずつズレが生じていることは間違いない。設定するDFラインが低い分、その少しのズレが失点に直結する。失点に直結してしまうため、選手の中に疑問が生じると早急な解決は難しくなる。「あれ? こんなはずじゃなったのに・・・・・・」まさに、今年の大分に見られた特徴だろう。 

 森重真人は、最終局面で無理が利く選手だと言った。チェルシーでいうと、R・カルバリョである(または、F・カンナバーロ)。私が知る限り、こういった可能性を持つ選手は、日本にいない。清水が抱えるレギュラーCBも、J・テリーのようなタイプである。

 現在報道される限りでは、浦和・FC東京・京都・川崎Fの4クラブが、森重の獲得を検討している。彼のためだけを思えば、この中でのbetterな選択は川崎Fになるだろう。ACLを経験でき、また、長身ストッパーが多いチームなのでスタイルも合いそうだからだ。浦和やFC東京は、彼がボランチ経験(広島皆実時代に)もあり、ボールを扱える選手だという理由からの獲得打診だろうが、守備面の向上を望めるチームの方がいいと思う(特に、浦和では具体的な守備戦略向上は望めないだろう)。

 また、現時点で挙がってないクラブを挙げるとすると、清水・広島がいいだろう。清水ならば、特長は間違いなく出せる。ただ、ACL出場権もなく、青山・岩下を育てたい気持ちがあるだろう。
 となると、広島である。3バックへの適性(DFラインも低い)・広島ユース出身というのもある。もし実現すれば、ストヤノフは中央でなくてもレベルは高いのでスライドさせ、ストヤノフ・森重・槙野という強力なラインが完成する。条件は、今季4位に入り、天皇杯の他力本願でACL出場権を獲得することだろう。

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あとがき: 私の妄想。広島、夢の補強案・夢のACL用
--  -- ○ --  -- 佐藤(李)
○--○--○--○ 駒野(服部)・高萩(高柳)・柏木(森崎浩)・ミキッチ(駒野)
---○-   -○--- 青山・森崎和
-○---○---○- ストヤノフ(盛田)/森重(ストヤノフ・中島)・槙野(森脇)
--  -- ○ --  -- 中林

まぁ、妄想はいいとして、森重には自分にとって良いチームを選んでほしい。

posted by オクジョー |12:05 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年11月19日

《日本代表》 大久保の起用頻度と岡崎の相棒についての見解

 私は、前回記事(飛べます)の中で、この段階まで来たら、戦術的な変化を求めるより、選択の変化を求める方がいいと綴った。
 香港戦。この試合は、誰が結果を残すか?しか興味を持てない試合だった。結論から先に言うと、大久保嘉人は結果を残せず、佐藤寿人は結果を残した。

 先に言っておくが、ここで言いたいのは、佐藤寿人が大久保嘉人より優秀だということではない。 ここ一年の代表において、大久保嘉人に対して与えられたチャンスが多かったこと、そのチャンスに対して、(私から見れば)結果を残せていないということである。

 例えばここで、ハードの部分等で貢献しているという議論が生まれるだろうが、私が第一に考えたいのは、選手のスタイルである。
 ここからは私の個人的分析。大久保嘉人は、得点にこだわる選手だ。おそらく、代表における自分のパフォーマンスにも納得していない。ただ、その焦りと反比例して出場機会は与えられる。彼は、求められる仕事をこなしながら、得点を常に狙っていくしかなかっただろう。
 しかし、現状で結果は残せていない。私が考えたのは、“彼が求められる仕事をこなしながら、得点を獲るタイプではない”ということだ。そして、その悪循環を繰り返していくうちに、彼の最大の持ち味であったゴールに反応する良さは薄れ、小器用に何でもこなす選手になってきたと感じている。

 私は、FWがボールに反応するタイプかゴールに反応するタイプか、よく考える。前者は、岡崎・前田・玉田・矢野など・・・後者は、佐藤(寿)・森本・最近の本田・最近の石川などだ。 しかし、最近の大久保はどちらでもない気がする。そう、FWという感じがしないのだ。この話はあくまで私の印象論なのだが、大久保の悪循環は、監督に責任が微塵もないとは言えないだろう(選手自身にもある)。

 まぁ、ここで監督の責任を追及しても仕方がないので、これからの前線の選択について綴りたい。まず、第一に得点を求めるのなら、岡崎の相棒は、玉田・大久保以外を試した方がいい。具体的には、先発候補として前田か矢野、ジョーカー候補として佐藤(寿)・森本・本田・石川などだ。大久保も持ち味が戻るならジョーカーの方がいいだろう。
 私が言うゴールに反応する選手を、ジョーカーとして薦める理由は単純である。もう、ゴールに反応する選手を理解する時間が充分にない・時間は無駄に使われることが多かったからだ。

 例えば、佐藤寿人。彼は現代表で、自分のポテンシャルを全て出せていない。もはや、それを多少割り切って、少ないチャンスにかけてプレーしているように見える。チームが、佐藤(寿)の特長を充分に捉えてないからだ。
 現代表は右から組み立てられる攻撃が多い。この場合、佐藤(寿)が最も得意なのは、アーリークロスをニアで合わせるパターンだが、中村俊輔の利き足もあって、右からのクロスは深い位置で生まれることが大半である。また、佐藤(寿)が多くのバリエーションを持つ左からの崩しに関して現代表は不充分だ(香港戦は、左からの得点だった)。裏を狙うボールも、佐藤(寿)が得意なゴールへの最短距離(速さの競り合い)ではなく、プルアウェイなど引き出す動きを活かすものが多い。
 ゴールに反応する選手は、理解されていないとあまり効果的ではないのだ。だから、ジョーカーとしての起用を私が求めるのは、彼らのポテンシャルにかけたある種のポジティブとはいえない提言である。ただ、それでもbetterな選択であるはずだ。

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あとがき: 岡崎が活躍するのは、自分のスタイルとチームのスタイルがマッチするからだ。岡崎は、右からの攻撃の方がバリエーションを持つし、継続したボールを引き出す動きも得意だ。その中でしっかりと得点しているのは、単純に素晴らしいと思う。
 今回は、前線の選択の話だったが、センターバックの選択の話もある。なぜ、3人目を試さないのか?用意しようとしないのか?もはや理解不能だ。勝ち上がる気があるのなら、4バックにおける3人目のセンターバックなど、用意して当たり前なものの一つであるのに・・・
 話は変わって、W杯予選プレーオフ。私が応援するチームはことごとく散々だが、これこそ壮絶なヒシヒシとする戦いなのだろう。意味の無いことを言えば、フランスに用意された最後のドラマには、プラティニの顔がちらついてしょうがなかった。

posted by オクジョー |12:24 | 日本代表 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年11月15日

《日本代表》 実力通りの南アフリカ戦

 日本にとって南アフリカ戦は、ドイツW杯以降で、最もW杯らしい試合であったと思う。そしてそれだけに、“来るW杯で、日本代表がどれだけ出来そうか?” というのが、如実に見えたのではないかと思う。

 現在の日本代表は、歴代で最も良いチームである。しかし、W杯で勝ち点3を獲得するのは難しい。それが、私の変わらない認識である。
 これは、W杯を想定できた試合(予選のオーストラリアとの2戦+南アフリカ戦)で、勝ち星なしという結果から見ても当然な認識だと思う。オーストラリアや南アフリカは、せいぜいポッド3か4のレベルでもあるのだし・・・

 日本がW杯で通用するのは、現時点、守備の意識だけだろう。しかしそれも、W杯の出場資格のようなものでしかない。現に、南アフリカもそれなりのものを持っていた。

 W杯で勝ち点3を獲得するには、もっと違う何かが必要なはずである。現状のまま進むだけでそれが叶うとは思えない。絶対的な変化が必要なのだ。現状への危機感と変化への渇望は充分といえるだろうか?

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あとがき: 私は“選択の変化”を3つほど考えてみた。
 まず、新たなエクストラキッカーの話。ラーションやスーケル・ヴァルデラマやハジ・ストイチコフのような試合を決める選手を求める。そして選手に合わせてスタイルをシフトさせる・・・現状で一番の脅威は、中村俊輔のFKだろうから、それ以上の可能性を持つ選手をチームに取り入れる(俊輔を外せという意味ではない)ことである。また、エクストラキッカーにチームを理解させるだけでなく、チームがエクストラキッカーを理解する必要もある。松井・本田・石川・森本などが可能性を持っているのだろうが、現状では中村のFKがbetterという状況で厳しいだろう。
 次に、采配の話。これは、ヒディンクのように大胆な采配を揮えるか?・・・セオリー的な采配ではなく型破りで効果的な采配を揮えるか? である。これまでの岡田監督は、極端な采配(DFの枚数を減らしてFWを増やすなど)をしたことはないから、期待するのは難しいだろう。
 最後にリスクマネジメントの話。現状のスタイルを基本とするなら、もっと負けない可能性を高めていく必要があるだろう。セットプレーへの具体的な対策、相手の高さへの現実的な選択、サイドバックの守備、ボランチの組み合わせなど、リスクマネジメントをいかに追求できるか・・・監督にその気はあるか別として、取り組みやすさはあるだろう。

 岡田監督が自分の力を出し切っているのは認める。だからこそ、不満はあるが、劇的な“戦術の変化”は求めないことにした(残された時間を考えても)。ただ“選択の変化”は最後まで求めたい。そこに僅かな可能性があるのだと信じて・・・

<関連記事 一覧>
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 サイドチェンジを行わない岡田監督の戦術
 《日本代表》 90分への挑戦は正当か?

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2009年11月06日

ベストイレブン 《Jリーグ 第26節~30節》

<まえがき>
 第26節~30節。心臓破りの今五節。クライマックスに向けて進むリーグ戦と並行して行われていたイベントにもたくさんのドラマが見られた。ACLでの日本勢の敗退決定、ナビスコの優勝決定、天皇杯でのJ1勢敗退・・・こういった中で、いかにリーグ戦に集中できるか・・・各クラブは、本当の力を求められる。
 そんな中、一つの降格クラブが決定した。大分トリニータである。今五節で黒星はなく意地は見せたがそれでも降格だ。弱者の星になるはずの大分の降格は、あらゆる面で寂しい。弱者切り捨てのJリーグの中でもう一度立ち上がってきて欲しい。
 今五節。最も勝ち点を獲得したのはFC東京(獲得勝ち点13)であった(詳しくは優秀監督欄に綴る)。そして、その逆はジェフ千葉・柏レイソル(獲得勝ち点2)であった。これは、どう考えても痛い結果となっただろう。 そんな天国と地獄の第26節~30節。その中で輝いていたイレブンを、今回も勝手に発表する。

<Jリーグ 第26節~30節 ベストイレブン>

-○---○---○- ラファエル/大宮・前田(2)/磐田・ジュニーニョ/川崎 
--○--   --○-- 宮沢/山形・羽生/FC東京
---○-   -○--- 谷口(2)/川崎・遠藤/G大阪
-○---○---○- 長友/FC東京・中澤/横浜FM・駒野(2)/磐田
--  -- ○ --  -- 清水(2)/山形

※( 数字 )は選出回数・・・複数以上から表記

 印象的だったのが、第27節:川崎戦での遠藤の意地や第29節:柏戦での羽生の巧さである。リーグもクライマックスに近づき、いわゆる歴戦の勇者達?の活躍が目立つようになってきた。余談だが、大宮のラファエルのプレーを見ていると、昔広島に在籍していたチアゴというFWを思い出す・・・確か中国のクラブでACLに出ていたのだが・・・
 
MVP:宮沢克行(モンテディオ山形)
 地力の苦しさが出始めていた山形において、チームを残留へ近づける決定的な仕事(2アシスト1ゴール)をやってのけた。山形が今五節で勝ち点10を獲得出来たのは、彼の活躍による所が大きいだろう。またそれが、直接のライバルとなる千葉や柏戦でという点も評価できる。

優秀監督:城福浩(FC東京)
 この優秀監督選出にあたって、ナビスコの優勝という結果は関係ない。強いて言うならば、ナビスコ決勝へ照準を合わせながら勝ち点を積み上げたことが大きい(4勝1分)。石川の活躍に目が行きがちだった今季も、様々な選手の可能性を高めていることは、まず間違いない。
 ともすれば、残りの4試合。石川抜きでどこまで上位に食い込めるか?注目だろう。ちなみに、前五節で一番勝ち点を稼いだサンフレッチェ広島は、ストヤノフの離脱も響き今五節、勝ち星なしであった。

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<あとがき>
 今回も、槙野vsマトの裏得点王争いの話題である。槙野は、第29節:G大阪戦で、またしてもスーパーゴールを見せてくれたが、憎き?マトは、しっかりとPKを決めてくれた・・・くぅ~ひ、ひきょうだ!!(言いがかりである)
 川崎F、森の自主的な出場規制について一言。なんとも日本的だ。選手はピッチの上でしか何も証明できない。

<関連記事 一覧>
 ベストイレブン 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔上巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔下巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第6節~10節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第11節~15節》
 またね!! シャムスカが残したもの
 ベストイレブン 《Jリーグ 第16節~20節》
 鹿島vs川崎について僕達は 《Jリーグ 第25節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第21節~25節》
 ほぼ決まった降格クラブ 《Jリーグ》

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2009年11月05日

はっきりとした勝者と敗者 《FC東京vs川崎 ナビスコカップ FINAL》

 選手のパフォーマンス・得点時間・相手への対策・監督の覚悟・・・FC東京にとって、ほぼパーフェクトなゲームといっても言いのではないか。 結果的に、川崎撃破を意識したFC東京-タイトル獲得を意識した川崎。その差が出た。それでも私は、川崎のタイトルへの思いの強さを支持していたのだが・・・

 川崎の課題は、はっきりしている。“どのようにゲームコントロールするか” これは、私が今ブログで再三語ったことでもある。 今季、川崎にとって重要な試合の勝敗は、この良し悪しに左右されているといっても過言ではない。勝利したACLラウンド16 G大阪戦。敗退したACL 浦項戦、ACL準々決勝 名古屋戦、そして今決勝である。

 今試合は、FC東京がよく戦った。 川崎にマークのずれが生じていた立ち上がりに、それに気付いた選手がミドルシュートを決めたこと。川崎に出来るだけポゼッションさせたこと。この二つが主な勝因だろう。それにしても、FC東京はよく戦った。

 川崎は、中村憲剛が前目のポジションを取るとき、後方からのビルドアップに難がある(寺田がいるかいないかでも少し変わるが)。また、前線を3枚にした時、守備時のゾーンを4-4-2にするか4-3-3にするかの迷いがある。 この二つは、“短所を消すかor長所を伸ばすか” ある意味で川崎の信念が問われる課題でもある。

 劣勢時からの反発力を加味した上で、基本は長所を伸ばしてまず間違いない。川崎の3トップ+1は脅威であり、結果もある程度出しているからだ。 しかし、タイトルを獲りたいのなら、もう一つの選択も求める必要があるのではないだろうか。短所を消す選択である・・・一番現実的かつ一番強い川崎は、田坂か山岸を中盤に入れ、守備のゾーンを4-4-2で望む形でスタートし、勝負所でレナチーニョ・黒津を投入する川崎だと思う。

 ゲームコントロールしてみる? 相手にそう投げかけられた時の川崎は、意外と脆い。それはある意味で、J2で戦っていたチームの立場が、J1の列強へと変わったとことを表している。また、列強なのにも関わらず、歪で不完全な鋭さを抱えてるのが川崎の魅力なのだろう。

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あとがき: 今試合。一番素晴らしかったプレーは、鈴木達也の追加点のアシスト場面での彼の選択だったと思う。カウンター時、中で平山がフリーなのにも関わらず、彼には目の前の相手を交わすことしか頭になかった。こういうプレーは、ロシアのアルシャビンがよくするが、Jリーグでは中々見ることが出来ないプレーである。

posted by オクジョー |11:07 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2009年10月27日

さよならフィンケ

 いつまでたっても変わらないリスクへの対応。圧倒的であるはずのホームで度重なる力なき敗戦。そして、勝者のメンタリティを感じない現場の空気。全てが、がっかりだった。
 決定的だったのが、フィンケの発言だった。「毎年、優勝争いしなければならないのか?」 こういった発言にである(詳細は不明)。
 私はここで、彼への理想戦術至上・若手育成主義者という懐疑を確信に変えた。彼は、勝者のメンタリティはおろか、弱者(勝者になるため)のメンタリティをも、持ち合わせていなかった。

 責任は二つある。フィンケが浦和を理解してなかったこと。浦和がフィンケに理解させていなかったことである。

 “痛みなき改革はありえない”という論調には、呆れている。  あらゆる財を手に入れた浦和に、痛みある改革など必要なはずがない。改革をしながら、結果を手にしていかなければならないクラブが浦和レッズなのだ。
 また、この話を語るときに、広島の例を挙げる人がいる。確かに広島は、降格という負の要素から這い上がったクラブだ。低迷の原因も、監督のリスク度外視によるものという、現在の浦和と似た状況であった事は間違いない。 両者が違うのは、“低迷が許されるべきか?そうでないか?”である。広島には、環境の変化の中で、“監督によるリスクの見直し”と“選手によるメンタリティ構築”のための時間が運よく与えられたのだ。いや、そうあるべきだったのだ(現在の結果ら見ても)。

 付随して、“フィンケには、戦力的なサポートがなかった”というモノにも、ばかばかしさを感じる。私の記憶では、ドイツから来た育成に定評のある新監督は、補強を望まなかった。クラブが、そのような監督を探したのかもしれないのだが・・・この時点で、この議論の意味は無いだろう。

 “43611”今季ここまでの、浦和のホーム一試合あたりの平均観客動員数である。残念なことに、昨年・一昨年と比べて、数千人少ない(それでも多いのだが)。ここ数年の浦和の低迷に不信感を抱いてのことか、つまらなかったオジェックのサッカー(私には)より魅力がないのか・・・理由は分からない。だが、現場のこの数字こそが、浦和の危機的状況を表しているように思える。
 若手の経験不足には可能性を、ベテランのモチベーションに危惧を抱くことが果たして正解なのだろうか? 私には、試合に出ている選手が、どんなメンタリティでどんなサッカーを繰り広げているかの方が大事だ。そして、未来への可能性を感じる余裕などないのだ。

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あとがき: 私は浦和が嫌いである。しかし、浦和が弱いとホントつまらない。そして、浦和の成長こそ、日本サッカー前進の近道だと思っている。だからシーズン終了まで、この記事の投稿を我慢できなかった。つらつらと、思いのままに綴ってしまった。
 私は、ブッフバルトに一つだけ謝りたい。どっちが正しかったか、今考ることができるならば、それは圧倒的にギドの方かもしれない。 去年の今頃、早々に有力と目されたフィンケ監督就任報道に、否定的な見解を示したブッフバルト。私はこの時点で、“戦術の無かったブッフバルトのやっかみ”や“エリートとそうでないモノの対立”を想像した。

 開幕戦の敗戦を見ても、私は浦和に可能性を感じ、優勝の本命(記事に飛べます)に推した(この時点で、現在の状況を予想していた人がいるので、自分の甘さを痛感する)。 理由は大きく二つあった。一つは、リスクの部分さえ修正できれば、サッカーの魅力が増すと考えたこと・・・もう一つは、混戦のJリーグで、日程面での優位性を感じたことだった。

posted by オクジョー |12:00 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
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