2009年07月30日

前半勝負と後半勝負 《世界水泳・ナビスコカップ準々決勝》

 松田丈志は、マイケル・フェルプスを本気で倒そうとしていた。
 200mバタフライ決勝。松田丈志は、世界新のフェルプス・ライバルのコルゼオニウスキに次ぐ3着だった。 その結果以上に、彼のチャレンジも素晴らしかったと思う。ただ一人、前半からフェルプスにチャレンジした姿勢は、アスリートにとって何より大切なものではないだろうか。彼を見て、山本貴史の姿を思い出した。日本競泳の系譜は、今もしっかりと受け継がれているようだ。

 川崎フロンターレも、鹿島に対するビハインド(1stレグ:鹿1-0川)を取り返す方法を考えていたに違いない。
 それは、やはり一戦必勝の後半勝負だった。1stレグを含めた2試合を1試合として意識するのではなく(おそらくそれをすれば、試合巧者の鹿島に分があった)、この試合をどう奪いにいくか(できれば失点せずに)・・・それが、後半にギアを上げ勝負することだったのだろう。鄭大世やレナチーニョは先発ではなく、後半の勝負所で投入された。
 
 川崎フロンターレは、やはり後半に強い。今季だけでも、後半にギアを上げ成功した試合はいくつもある。埼スタでの浦和戦・逆転勝利。万博でのACLガンバ戦・逆転勝利。ビッグスワンでの新潟戦・終了間際の同点劇もそうだった。 そして、今回の鹿島戦でもそうだ。一度勢いづいた川崎を止めるのは、どこのチームも中々難しい。

 関塚監督は、勝負を決める決断が巧い。
 彼は元々、選手に先発か控えなのかをはっきりと伝え、選手を伸ばそうとする監督だ。しかし、先発を先発として起用するだけの戦い方では、複数のタイトルを追うのは無理だ。
 今季、関塚監督は色々な選手を起用している(見る限り固定されているのは、中村憲剛・谷口・ジュニーニョ・伊藤・川島の5選手のみ)。選手層が厚いというのもあるが、これは昨季までとは違う点だろう。そして現在も、三つのタイトルを目指せる状況にある。これは、関塚監督の決断が成功している結果といえるだろう。

 勝つために、前半から勝負した松田丈志。勝つために、後半ギアを上げる川崎フロンターレ。双方の勝負に対する姿勢に、拍手を送りたい。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 松田の課題は、前半ペースを上げても得意の形に持っていけるようになるか。川崎の課題は、浦項戦のような試合を繰り返さないようにすることだろう。それにしても大世の得点は凄かったな・・・

<試合結果>
day:2009.7/29
match:ナビスコ杯 準々決勝
2nd reg score:川崎フロンターレ(H) 3-0 鹿島アントラーズ(A)
goal:89分⑩ジュニーニョ(川),94分34レナチーニョ(川),102分⑨鄭大世(川)

<関連記事>
 川崎フロンターレ 帰ってきた関塚監督
 関塚監督やサーの選手起用法に唸る!! 
 川崎、浦項に敗北・・・残念な気持ち
 《ACL》 姿を消した二つの本命
 世界のスペシャル1

posted by オクジョー |10:10 | 番外編 思考 | コメント(1) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月28日

田中達也に変わりうる存在

 岡田監督が率いる日本代表の戦術について、今稿で綴るつもりはない。今稿では、田中達也が日本代表で見せた可能性を石川直宏も持ち合わせているのではないか?ということについて綴りたいと思う。

 私は、希望の多くない日本代表の中で、DFラインと中盤の間でボールを引き出す田中達也に、少なからず可能性を感じていた。もう少し、ゴールへの意識を強調してほしいのは本音だったが、詰めていけば有効な武器になるとも感じていた。
 しかし残念ながら、田中達也は計算できる選手ではない。現在も試合に出場できていないし、過去を見てもそうなのである。

 そんな時に、石川直宏のプレーが変わってきた。主戦場だった右サイドを意識しすぎず、ゴールに直結する場所でボールをどんどん引き出しはじめたのだ。前を向く意識も高くゴールも量産している。誰が見ても、彼のプレーは変わった。可能性は大いにある。

 仮に、現在の日本代表のあゆみを全て肯定的に見たとしても、石川直宏を招集して損はないだろう。素晴らしいパフォーマンスを披露しているし、代表チームのスタイルにもおそらく合致する。
 もはや彼は、“呼びたい選手”ではなく“呼ぶべき選手”の一人ではないだろうか。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 私は、小川佳純も呼ぶべき選手だと思っている。

posted by オクジョー |11:35 | サッカー | コメント(7) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月27日

世界のスペシャル1

 世界水泳(競泳)が開幕した。驚きを隠せないでいる(初日から)。新しい時代の幕開けといっても過言ではないだろう。

 ついにWRの欄から、イアン・ソープの名前が消えた。彼の最後のWRだった400m自由形の記録を塗り替えたのは、聞いたことの無い選手(私は)だった。
 パウル・ビーダーマン レベルが高い争いの中で抜け出したのは、このドイツの22歳だった。ソープの4自が、塗り替えられる時代になったのだ。まだまだ記録は伸びそうな気がする。

 北京のヒロインだったステファニー・ライスの記録(200mメドレーWR)を、彼女の横で1秒以上も塗り替える選手も出てきた。
 アリアナ・クコーズ ライスにレースで勝った上に、記録も塗り替えた。それも準決勝でだ・・・新たな米(クコーズ)vs豪(ライス)の戦いを予感させる・期待させるものだった。

 一番驚いたのは、競泳の中で最も古かった(更新されていなかった)100mバタフライのWRを、15歳の選手が塗り替えたということだ。
 サラ・ショーストロム 突如表れた若きスウェーデン人が、世界で最も進んでいなかった種目の時間を一気に進めたのだ。決勝でも時間が進むかもしれない。本当に楽しみだ。

 と、ここまで綴っていた段階で、宮里藍の米ツアー初優勝のニューズが飛び込んできた。4年間という時間をめいっぱい懸けての勝利。本当に素晴らしい。
 思えば、北島康介や上村愛子のようなメンタリティを、彼女も持っていた。 “世界に誇れる日本人らしいメンタリティ” そんな心を感じるたびに、日本人としての幸福を感じる。今回の世界水泳でも、そんな心を感じてみたい。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: サッカーの話だ。昨季のスペシャル1だったバルサは、高額でイブラヒモビッチを獲得した。モウリーニョは、それを最大限皮肉ったが、私も同感である。
 彼らは、結果を出した時にバルサカンテラ世代の勝利ということを、声高に叫ぶ(まぁそれはいい)。しかし、バルサはカンテラ育ち以外の選手を充分に愛せないことが多い。これは本当に不幸な体質だと思う。だから私は、他者を認めないバルサのメンタリティが苦手だ。ものすごく

posted by オクジョー |10:31 | 番外編 伝記 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月24日

仙台vs湘南 本当に劇的勝利だったのか ≪J2 第29節≫

 “仙台の劇的勝利” この言葉で、この試合を語るのは少し違うようだ。
 そもそも、私はこの“劇的”という言葉(記事に書いてあった)に誘われ、結果(仙台の逆転勝利)を知った状態で、この試合のリピート放送を観戦した。J2の上位対決は、そのレベルをハカルにはちょうど良かったし、逆転劇なら面白そうだと思ったのである。

 試合は、のっぺりとしていた。
 前半は、湘南ベルマーレが相手をコントロールしながら戦っていた。勝手に予想していた激しいサッカーではなく、大人のサッカーだった。試合展開にあまり動きはなかったが、湘南はうまく先制し前半を終えた。仙台は消化不良だっただろう。
 後半、試合はいきなり動いた。開始早々に、ジャーン(湘南DF)が退場処分を命じられたのだ(映像を見る限りでは、理解し難い判定だった)。 その後、ベガルタ仙台は、数的有利を徐々に活かし、試合終盤に試合を決めた。

 綴ってしまえば、このように単調になる試合だ。決して、“劇的”とは言い難い。しかし、つまらない試合を“つまらない”と綴るのもどうかと思う。私は、試合後の反町康治(湘南監督)のコメントを紹介したい。

 試合後に選手たちにも話しましたが、今まで29節戦った中で前半は一番いいゲームをしたと思います。 ハーフタイムに選手にこう言いました。「レフリーは後半、間違いなく向こうに吹く」と。サッカーはそういうものです。リズムがいいとそうなってしまう、恐ろしいところがあります。それを引き出していたのは、サポーターの力かなと思います。サッカーが根付いているなと感じました。 ジャーンがいなかったので空中戦で高さがないなと思っていましたが、結局そこからやられてしまった。/(以上、湘南ベルマーレ公式サイトより抜粋)

 私は、珍しくこの言葉に感心した(反町氏の会見は面白いが、どちらかというと好きでない)。選手が前進するために、一番適切な言葉に思えたからだ。 
 北京五輪で失脚し、世間の目から離れつつあった反町康治。彼をもう一度注視し、彼のサッカーをもう一度感じるべき日は近いのかもしれない。 その時が来たら(来季のJ1?)、真剣に感じたいと思う。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 仙台は、去年と変わらずスパイスの薄いグッドチームタイプのチームのようだ。相手に大人の対応をされると苦しいが、数的有利などを活かすのは上手いのか。(追記)

posted by オクジョー |11:03 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月22日

アーセナル スペシャル放出でタイトル獲得は可能か

 アデバイヨールの移籍が決まった。移籍金は、2500万ポンド(約38億円)。行き先は、マンチェスター・シティ。 この移籍についても、ヴェンゲルのスタンスは例年通りだった。適正なオファーが来れば検討する。自クラブの給与体系は崩せない。と・・・

 アデバイヨール放出による損失は、アーセナルにとって想像以上に大きくなるのではないか。
 彼は、戦術理解度も高く(チームのリズムが悪い時に、左サイドの裏でボールを受ける姿が印象的だ。あれは効果的だった)、アーセナルのサッカーにも順応していた。ストライカーとしても、プレミアで三本の指に入るまで成長していたほどだ。
 
 フラミニやフレブは、重要な役割を担っていたが“スペシャル”ではなかった。 アンリは、“スペシャル”な選手だったが、年齢や彼の意思・貢献度を見ても移籍は仕方なかった(残念ではあったが)。 アンリ後の“スペシャル”は、アデバイヨールだった(はずだ)。しかも、彼はここからピークを迎える選手だ。育てたヴェンゲルは、言うまでもなく凄い(アンリ移籍後、アデバイヨールがここまでやると予想できただろうか)。 だからこそ、なぜこのタイミングで手放すのか・・・

 私は、ファン・ペルシーの覚醒期待論には、少し懐疑的だ(もちろん、彼が頑張らないとしんどいので期待している)。 代役獲得論にも期待はしていない(ヴェンゲルが獲得したい選手の中に、代わりとなり得る選手はいないだろう。プレミアは時間がかかる。セスクの相棒探しの方が現実的だ)。

 だからこそ、なんで・・・
 そんな想いを、また良い感じに裏切ってくれるのだろうか? 
 ヴェンゲルよ!! とにかくタイトルが欲しいんだぞ。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: マン・C。後は、センターバックのBIG NAMEを獲得すれば、強力になる・・・ヒューズ監督は腕の見せ所だろう。オアシスが今以上に威張る日も近いかもしれない。ちなみに私は、サバレタが好きだ。

posted by オクジョー |11:46 | Gunners | コメント(13) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月15日

またね!! シャムスカが残したもの

 大分の決断は間違っていない。連敗中の負のスパイラルは、“監督交代”でしか止まらないことはよくある。 シャムスカもまた真摯だった。彼の姿勢にも間違いはなかったが、歯車だけが噛み合わなかった。
 
 私は、シャムスカで蘇る大分が見たかった。
 シャムスカは、それだけの魅力を持った人であるし、大分のメンタリティにも、おそろしいほど合致していた。最も素晴らしかったのは、私達の脳裏に“大分のサッカー”を認識させたことだろう。

 シャムスカに対して驚いたことは、大きく分けて二つある。
 一つは、大分が絶対的強者に対して負けなくなったことである。特に印象深いのは、浦和に対しての勇姿でだった。「君達はできる。」その言葉の力と共に、大分は浦和に屈しなくなった。そんな闘いの中で成長させた“勝者のメンタリティ”の集大成が、ナビスコタイトル獲得だったのだろう。

 もう一つは、設定ラインが低いサッカーで結果を残したことである。
 サッカーは、ボールを長く持ち、ボールを早く奪った方が有利だ。リアクションが得意なチームもいるが、大抵の強者はこれを追い求め、DFラインを高くし相手から空間と時間を奪う。
 よって大分ほど、DFラインを低く設定し結果を出したクラブは、中々存在しないのだ。相対的な結果を残すこととは違う・・絶対的な結果を残す例は。 大分の戦術は、相手にある程度の空間と時間を与えるかわりに、得点に直結する自由だけを奪うというものだった。それは、自分達を信じてなければできないサッカーだ。

 大分を支えていたのは、シャムスカが根付かせた“自信と誇り”だ。
 今季は、それを探し続ければ続けるほど空転していった。しかし彼は昨季まで、求められる結果以上のモノを残し続けたことも忘れたてはいけないだろう。まさに、“大分に、シャムスカあり”だった。

 大分は弱者だ。
 スポンサー問題を抱え、資金源となりうる移籍金は撤廃されることが決まった。最低限の仕事しか許されない状況だ。しかし大分は、最高の仕事ができると信じている。私はそんな大分に惹かれる。溝畑社長を心より尊敬する。

 シャムスカは国に戻るのかもしれない。どこに旅に出るのかは分からない。
 ただ、これだけは言える。シャムスカは大分を忘れないだろう。シャムスカはそういう人間だ。大分もシャムスカが何を残したのか感じるだろう。私もきっと忘れない。また、溝畑とシャムスカが交わることに期待している。皆さんはどうだろうか?

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 私は怒っている。
 一、弱者切捨てのみを進める、潤沢な日本サッカーの長が、「Jリーグは、つまらない。」と、発言したのだ。私は根拠のない確信をした。浦和を育てたのはやはり彼ではない。彼は、良かれ悪かれただの仕事人間だ。浦和を育てたのは、藤口前社長なのだろう。
 一、カイオ・ジュニオールの責任感のなさにだ。もう二度と日本に来てほしくない。

<大分トリニータ 躍進の2008年>
2008シーズン
第4位:大分トリニータ 16勝 8引分 10敗 勝ち点56 評価 A
Home:11勝 4引分 2敗 勝ち点37(1位)
Away:5勝 4引分 8敗 勝ち点19(11位)
総得点:33(17位) 総失点:24(1位)
チーム内得点上位: ウェズレイ 7点 金崎・エジミウソン 4点 森重 3点

監督:シャムスカ
フォーメーション:3-4-1-2
ビルドアップ:2トップに当てる
攻撃エリア:サイド攻撃(金崎がサイドで受ける)
DFラインの高低:低い
マーキング方式:人へのマーク重視(サイドの数的有利とストッパーのハードマーク)
攻守の人数バランス:攻撃40%守備60%
キープレーヤー:森重+エジミウソン

 ---⑬---⑩---  高松・ウェズレイ
-- ←  ⑧  → -- 金崎
⑪--③--⑤--⑳ 鈴木・ホベルト・エジミウソン・高橋
-22---⑥---④- 上本・森重・深谷
--  -- ① --  -- 西川

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)

posted by オクジョー |10:30 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月14日

サンフレッチェ広島 内容だけでは駄目なんだ 《J17節:広島vs浦和》

 Jリーグ第17節。浦和レッズサンフレッチェ広島の試合は、“チームの成熟度の差が表れた試合”ではあった。 広島は、高いDFラインの裏を何度も強襲しチャンスを作った。ビルドアップからの仕掛けは、広島が上。浦和には今ひとつアイディアが足りず、山田直輝の不在の影響も感じさせた。

 この試合の柏木陽介は、どの選手よりも遠い所が見えていた。元々、ファーストタッチとルックアップの巧い選手だったが、それを活かしたスタイルを進化させつつあるのだろう。課題は、連動した動きからのフィニッシュの精度である。

 試合の流れだけを見ると、監督の交代策も勝敗を左右した。
 フィンケは、アタッキングサードからの攻撃を創るために、ポンテを真ん中に移し、エスクデロを後半から投入した。リスクを冒し勝ちに行く采配だった。
 ペトロヴィッチは、疲労の見え始めた?柏木(負傷交代かもしれない。原因は不明)を、若い丸谷と代えた。その丸谷は何もできずに、再び平繁と交代した。
 決勝点は、セットプレーからのヘディングだった。ゴールを決めたエジミウソンをマークしていたのは、途中から投入された橋内(どちらかというとディフェンスが得意な)だった。

 広島の監督は試合後、チームの内容を誇った。しかし、広島は勝ちにいったのか?引き分けでも良かったのか?・・・試合の中で、どんなねらいを持って試合を終えようとしたか、今ひとつ感じられなかったことも事実だ。チームがより強くなるためには、_試合のビジョンを選手や監督が表現する力_も必要なのだ。
 そしてこの試合の結果は、そんな姿勢に左右された。この試合は、“勝ちにいく姿勢の差が表れた試合”でもあった。

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 浦和のホームの圧力を上回るには、相当の覚悟が要る。浦和には、“DFラインの裏への対応”と“アッタキングサード攻略方法”という課題は残るが、あのホームの力はそれ以上に心強いことだろう。 
 鹿島が勝ち続ける理由。G大阪の歯車が狂いだした理由。それらも、チーム全体のゲームメイク能力が関係しているのだろう。

<試合結果>
day:2009.7/11
score:浦和レッズ(H) 2-1 サンフレッチェ広島(A)
goal:6分⑪佐藤(広),68分⑰エジミウソン(浦),84分⑰エジミウソン(浦)

posted by オクジョー |11:33 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月03日

《ACL》 名古屋グランパス 今後の課題

 ACL水原戦。この試合、言ってしまえばチャンスをモノにしたほうが勝った。決勝点となる2点目を奪った玉田がMOMだ。
 この試合の名古屋の出来は普通だった。いや、リーグ戦(延期されていた第10節:鹿島戦を含めた4連敗)の現状を鑑みれば、良かったほうだろうか。

 名古屋が最近不振?なのは、ダヴィを中心としたサッカー(縦への意識が強い)が、対戦相手(Jリーグ)に読まれてきたことにある。 玉田の代表招集とマギヌンの離脱(※1)。。。名古屋はダヴィを強調するのが得策だったのだろうが、一本調子のサッカーは長持ちしなかった。

 そもそも、名古屋のサッカーの胆はサイドの選手にある。
 1vs1を仕掛ける・時間を創る・ゴール前に顔を出す・速攻の中心となる・守備のスイッチを入れる・ポジションチェンジを行うなど、求められる仕事量は多い。そしてそれだけに重要性も高い。
 マギヌンの代わりを務めていた津田(水原戦の決勝点をアシスト)や杉本にも縦への魅力はある。巻を前線に入れて、玉田をサイドに下げるのも悪くはない。しかし、これだけの仕事を高いレベルでこなしていた小川佳純マギヌンの存在は大きいのだ。

 幸いなことに、次節からマギヌンは本格的に戻ってくる(※1)。そのことを考えれば、若い選手に経験を積ませながらACLベスト8まで進出したことは、素晴らしいと言えるだろう。そしてケネディも加入した。 「さぁ、ここから反攻だ!!」 ・・・それを言うのは、ちょっと待ってほしい。
 
 やっと今稿の本筋である。名古屋の今後の課題である。
 確かに、ケネディという大物?の加入は、色んな意味で喜ばしい。期待感もある。しかし、一概に名古屋のプラスになると言えるのだろうか? 日本代表のストライカー。Jリーグで最も能力の高い助っ人。豪のセンターフォワード。 チームが再びバランスを取り戻そうとしている時期に、このレベルの選手が三枚揃うのは危険な気もする。

 「玉田をサイドに入れたらいいじゃない。」 そんな声も挙がるかもしれない。 「いや、それでは駄目だろう。」 上記した通り、名古屋の胆は小川とマギヌンなのだ。チームバランスを考えても、使えるなら使いたい選手である。
 
 一番現実的なのは、ケネディをジョーカーとして使うやり方だろう。ただそのやり方では、ケネディが満足するか?という問題が生じてくるはずである。
 そこでやはりストイコビッチだろう。彼がケネディのモチベーションをどれだけコントロールできるか。そして、この戦力を活かしどのようなサッカーを表現するか。全ては彼に懸かっているようだ。

 “戦力がやや足りないという悩み”から“やや足りすぎるという悩み”へと・・・サッカーに悩みは尽きないものだ。 しかし改めて言いたい。 「さぁ、ここから反攻だ!!」(なげやり)

◎サッカーブログランキング…応援のクリック、本当にありがとうございます♪
⇒⇒⇒サッカー 人気blogへ
⇒⇒⇒ブログ村 サッカーブログへ
☆最新情報は、人気blogランキングやブログ村などからもどうぞ☆

あとがき: 本当は、力のある韓国辺りのサイドの選手を獲得した方が良かったのかもしれない。例えば、水原のホン・スンハク。彼は本当に素晴らしい選手だ。28歳だが、Jリーグのどこかで見てみたい。

※1)マギヌンの離脱
 マギヌンは、ACL:ニューカッスルジェッツ戦(4/22)で右膝内側々副靭帯損傷。全治6週間という怪我を負い、第7節:横浜FM戦(4/26)~第14節:千葉戦(6/20)まで離脱していた。復帰戦となった第15節:新潟戦(6/28)では、早々に退場(27分)したため、第16節:G大阪戦(7/5)が本格的な復帰戦となりそうだ。

<試合結果>
day:2009.6/24
score:名古屋グランパス(H) 2-1 水原三星(A)
goal:23分⑩小川(名),67分⑪玉田(名),69分⑨エドゥ(水)
<典型的な朝鮮ファイタースタイル>
水原三星
監督:チャ ボングン(車範根)
フォーメーション:4-4-2(イメージで言うと3-5-2からのスライド)
ビルドアップ:⑨エドゥに放り込む(当てる)
攻撃エリア:サイド攻撃(ポジションチェンジをしながらサイドの仕掛けを活かす)
DFラインの高低:普通
マーキング方式:人への意識が強い 前に出て行くプレス
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレー守備:マンツー中心
CKのキッカー:30チェ ソンヒョン ⑲キム デイ

---⑨----- エドゥ・ペ キジョン(⑳ペク チフン)
⑦---   ---⑮ イ サンホ・ホン スンハク
---⑥--30--- パク ヒョンボム(73分:⑱チョ ヨンテ)・チェ ソンヒョン(45分:⑲キム デイ)
③-⑤--25-29 ヤン サンミン・李 偉峰・チョ ソンファン・クァク ヒジュ
-  --  --  - イ ウンジェ
※黄色は韓国代表選手
※途中出場のキム デイは左サイドに
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。

<関連記事 一覧>
 《ACL》 ピクシーの心眼 ミスターの判断
 鹿島が水原に負け、ガンバや浦和に勝った理由
 《ACL》 川崎、浦項に敗北・・・残念な気持ち
 アーセナルとサイドバック
 サイドチェンジを行わない岡田監督の戦術
 鹿島vsFCソウルの展望 《ACL ラウンド16》
 《ACL》 姿を消した二つの本命

posted by オクジョー |11:15 | ACL | コメント(5) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加