2009年05月30日

サンフレッチェ広島がタイトルのために手にした資格

 今季、“ハマったときはバルセロナのようだ”と、言われることもあるサンフレッチェ広島。これが少しでも本当だとするならば、次に気になるのは、このJクラブが“本気でタイトルを狙いにいける力があるのか?”だろう。
 当たり前のことだが、タイトルというものは(如何なるモノであっても)、そう容易く手にできるものではない。それを、本気で狙うのが困難なクラブは、世界中にいくらでもある。サッカーの世界は弱肉強食なのだ。

 広島にとって、今節(ナビスコカップ第4節)が持つ意味は、小さくなかった。本気でタイトルを狙う(最も現実的なのは、ナビスコカップである。)のであれば、今節は絶対勝たなければならなかった。
 “槙野の不在”といった少なからずの不安要素を抱える中で、絶対に倒しておかなければならない大宮(※1)相手にどこまでのパフォーマンスを表現できるのか? チームのあらゆる強さをハカる大切な試合だった。
 
 手にした結果は予想以上のものだった。7得点を奪っての勝利は、自らの存在を証明するには充分だったはずである。
 広島は、3つ目のタイトルに向けて進み出しているのだろうか? “心が弱い”と言われてきた広島に、最も必要なのは、“バルサのようなサッカー”以上に“バルサの必要以上に折れないメンタリティ”なのかもしれない。そして、私は槙野智章の心に、その可能性を感じている。

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あとがき: CLのファイナりスト、バルサ・マンUともに3冠(マンUはCWCも含めて)だった。今季、この2チームが“タイトルのための資格”を多く持っていたことは、まず間違いないだろう。

※1)なぜ大宮を倒しておかなければならなかったのか?
 大宮は、ナビスコカップ グループAの首位を走っていたクラブであったため、予選を突破するためには、まず勝つ必要があった。
 また広島は第2節(リーグ)、大宮(Home)に逆転負けを許していた。 開幕戦に快勝した広島が、自らの心の弱さを露呈し、ただ前に蹴るだけだった大宮に逆転負けを喫したという内容の薄い試合を繰り返すようでは、タイトルを狙う資格はないといっても過言ではなかった。

posted by オクジョー |23:59 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年05月27日

CL決勝 勝つのはどっち?

<まえがき>
 私事ではあるが、先日、久しぶりに「サッカーマガジン」を購入した。普段は、尊敬する西部謙司氏の巻頭コラムを読む程度なのだが、“1241号”はどうしても熟読したい?記事があったからだ。
 それが、“西部氏を含めた3名のファイナル展望”と“J1リーグ各クラブの監督と選手一人が語る 勝つのはどっち?”である(気になる方は、チェックしてみてください)。 
 特に、この“勝つのはどっち?”は、選手や監督のサッカー観や性格を読み取れそうな“3つの質問”で構成されている。これがなかなか面白かったのだ。
 そこで今稿では、勝手にそのスタイル(3つの質問で構成される)を拝借し、私なりの“勝つのはどっち?”を行いたいと思う。また、自分もやりたいなどと少しでも感じる方は、コメント欄にて書き込んでいただけると幸いである。

<CL決勝 勝つのはどっち?>
回答者:オクジョー コウタ

Q1:バルセロナとマンチェスター・U、あなたが好きなのはどちらですか?

A1:マンチェスター・U
 私は、アーセナルが好きです。しかし、マンUやバルセロナの展開しているサッカーに魅力を感じないと言ったら嘘になります。
 マンUとバルサこの二者で考えた場合、私は“マンU”を選びます。理由は、大きく三つ。 一つは、“マンUの方が憎しみやすい”ということ。普段からライバル意識(勝手に)が強いマンUの方が、逆に情熱を傾けやすいということです(もちろんライバルですが)。 二つは、“バルサのメンタリティ”があまり好きでないこと。これは西部氏も語っておられ驚いたのですが、他者を一切認めない価値観は、私には合いません(もちろん選手やサッカーは好きです)。 三つは、“朴智星の存在”です。言うまでもなく、このアジアやJを代表する選手に、世界最高の舞台で活躍してほしいのです。 以上が、私の理由となります。

Q2:バルセロナとマンチェスター・U、どっちが優勝すると思いますか?

A2:2-1でマンチェスター・U
 有利なのは圧倒的にマンUだと思います。バルサも近年で最高のチームかもしれませんが、マンUもまた最高のチームなのは間違いないはず。がっぷり四つの状態で、マンUには絶対的な硬さがある。そして、バルサは両サイドバックの欠場も痛い。
 試合展開(あくまで予想で、意味を持ちません)は、マンUが2点先行すると思います。ビディッチ辺りのセットプレーとテベスのゴール前での反応などで・・・その後、マンUが試合を落ち着かせようとするが、バルサも意地を見せる。やはり、メッシが得点を決める。勢いはバルサ・・・しかし、時間が足りないと。。。ここまでくれば妄想です。

Q3:決勝でキーマンになるのは誰だと思いますか?

A3:マンUだとテベス、バルサだとピケ
 テベスは、去就問題がある中でどれだけ集中できるか?ルーニーやチソン(出場するか分かりませんが)の運動量に、テベスの運動量まで加われば、マンUが一方的にやられることはまずないと思います。 ピケは、バルサ出身でマンUに在籍していた選手ということだけでも面白い。DFに欠場者続出の中、彼がどれだけ安定できるか?それが一つの鍵だと思います。また、セットプレーでのバルサ側のキーマンでもあるので彼を選びました。 他にも、マンUの両サイドバックのやり方、ペップが期待していたセイドゥ・ケイタの運動量に注目したいと思っています。

※以上で質問は終わりです。

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<あとがき>
 今稿は、普段と違ったスタイルで綴ることを決めました。年に一度の決勝です。まず、楽しまないと意味がない。そう毎年思います。バルサの優勝でサッカーの流れがまた変わりだすのか?それとも、流れに沿ったマンUの優勝か? いろんな意味で今後を占うこの一戦。贔屓目なしで、純粋に楽しむことができそうです。
 最後に余談ですが、今回のアンケート形式では、綴る時に“アンケート口調?”になってしまいました。

posted by オクジョー |11:19 | CL | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年05月26日

アーセナルとサイドバック

 プレミア4位。CLベスト4。今季もまた、アーセナルは無冠だった。
 その原因は様々ある(他のビッグ4が強かったなど)のだろうが、私が最も気になったのが“サイドバックをうまく使えなかったこと”である。

 アーセナルの特徴。それは、中盤にボールを扱える選手が多く、ボールキープとショートパスの中で全体を押し上げる。その中で、中盤をサイドバックが追い越し、バイタルエリアに“時間”と“空間”を創ることである。
 今季、そのスタイルを感じることは、どんどん難しくなっていった。様々なチーム事情(※1)もあり、ヴェンゲルがそのスタイルを重視しなかったことも事実なのだろう。

 しかし、それではビッグ4には勝てなかった。
 FA杯の準決勝(ウェンブリーでのチェルシー戦)・CLの準決勝(マンU戦)ともに完敗だった。中盤の構成力でも劣り、“時間”と“空間”を極限に奪われた戦いの中では、有効な手がほとんどなかったのである。そんなアーセナルを感じたるのは嫌だった。

 “時間”と“空間”を極限に奪われた戦いの中で、サイドバックが攻守において重要な役割を担うのは、なにもアーセナルだけではない。
 CLの決勝に目を向けてみる。バルセロナは、両サイドバックが出場停止だ。その穴を、ペップがどのように埋めるか?それはそれで楽しみであるが、アドヴァンテージが大きくマンUにあることは間違いなさそうだ。

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あとがき: 今季のプレミア。私の中で一番のサイドバックだったのは、ベインズ(エヴァートン)である。彼は渋いが素晴らしい。
 また今稿は、一度消えてしまったのを綴りなおした。。。若干、文字数が減った気がする。下書き保存は大事である。

※1)アーセナル 後半戦以降のチーム事情 (個人的見解)
 ・攻撃を彩る選手が、ウォルコットやアルシャビンなど縦に仕掛ける選手だったということ。
 ・ボールを扱えるナスリが、セスクの離脱やアルシャビンのCL欠場により、真ん中での起用が多かったこと。
 ・左サイドバックのギブス(クリシーの離脱により出場)が、経験不足だったこと(昔のクリシーを思い出した)

⇒ ポゼッションしながら全体を押し上げるより(例年よりボールを扱える選手が少なかったことも事実である)、奪ってから速いテンポで攻撃を仕掛けるほうが、ある程度効果的だった(システムでいうと4-2-3-1)。 そのため、キープレイヤー(セスク)復帰後も、セスクのポジションを一つ上げ、縦の関係(得点に直結するライン・・セスク-アデバヨールやファン・ペルシー)を強調することが多かった。

posted by オクジョー |12:26 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年05月25日

モンテディオ山形とハル・シティ

 プレミアリーグで降格の筆頭候補だったハル・シティ(昇格組)が、残留ギリギリの順位(15位)で踏みとどまることに成功した。16位の名門クラブとの勝ち点差はわずか1。終盤戦の流れはニューカッスルだったにもかかわらず、ハルが残ったのだ。

 振り返ればハルは、開幕スタートダッシュに成功している。アーセナルへのジャイアントキリングなどインパクトも充分だった。やり方がはっきりとしており、クザンやジオバンニの活躍で勝ち点を拾っていた。
 そんなハルも日程の半分を終えた頃には、もうさっぱりだった。スタイルを見失い、降格筆頭候補と言われても、やはり仕方がなかった。

 それでも、勝ち点1差で残留できたのである。
 拾える時に拾った勝ち点1が、明暗を分けたことは言うまでもない。

 Jリーグの日程も、3分の1強を終えた。これから一ヶ月の中断である。
 モンテディオ山形(降格筆頭候補に推された)が13試合で奪った勝ち点は、16。充分である。今節(第13節)の京都戦(Home)もレオナルドや古橋達弥を欠く中、最低限の結果(勝ち点1)を手に入れた。立派である。
 
 このような勝ち点1が、終盤にどんな意味を持ってくるのだろうか?
 
 踏みとどまったハルを見て、そんなことを思った。
 山形が、来季もJ1で春を迎える可能性はかなり高い。

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あとがき: 最低限の結果を手にし続けたクラブが、昨季の大分である。絶対的に不利な状況の中で取り戻すべきは、それだというのも間違いなさそうだ。
 どう取り戻すのか?・・・“諦めてはいけない。シャムスカを”
 一月(ひとつき)あれば、一突きできる槍を創りなおすこともできる。諦めてはいけない。あくまで個人的な意見である。

<関連記事> 
 モンテディオ山形 開幕は残留のために
 勝ち点クリアのモンテディオ山形 包囲網をかわせ!!

posted by オクジョー |10:26 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年05月21日

岡田監督には構想外の選手達

 キリン杯及びW杯最終予選に臨むメンバー26名が発表された。事前に噂のあった槙野(広島)や山田(直)(浦和)以外はほぼ変わらない面々である。おそらくこの中の7~8割くらいの選手は、W杯メンバーとなるのだろう(※W杯出場はまだ決まっていない)。

 ここまでメンバーを固める時期なのだろうか。特にアタッキングサードを担う選手達である。Jリーグでパフォーマンスが落ちている玉田(名古屋)や岡崎(清水)、残念ながら怪我をしてしまった興梠を召集するのは構わない(様子を見ながら、コンディションを上げる気だろう)。しかし、Jリーグでのパフォーマンスが安定して良い選手をこうも簡単に切り捨て(田中達也が怪我による召集外という状況で、召集されないのは事実上構想外に近い)てもいいのだろうか。

 巻誠一郎佐藤寿人。または、山瀬功治小川佳純。
 使いようによっては得点の香りがするこれらの選手を、一人でも召集するべきだったのではないだろうか。いずれも自分の武器を心得ている賢者達である。いずれも、実戦で試されていない(比較的)選手達である。

 日本は、前線の選手が世界に劣る。悔しいがそれは認めざるを得ない。“得点を奪う”・・・それは、日本にとって何らかの知恵を持って解決しなければならない難題だ。
 その具体的な解決策が、運動量や敏捷性重視の1トップ+3を追求することなのだろうか(※運動量や敏捷性はとても大切です)。
 この時期から、決意を固めて進んでいきそうな(掘り探せば他の道もあるかもしれないのに)指揮官の決断を、「勇気」や「信念」という言葉で片付けていいのだろうか。

 今の私には不安しかない。もう一年後の心配である。

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あとがき: 上では触れなかった、“Jでのパフォーマンスが良い選手達”・・・岩政大樹や鈴木啓太なども構想外なのだろうか。

posted by オクジョー |19:12 | 日本代表 | コメント(20) | トラックバック(1)
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2009年05月20日

《ACL》 川崎、浦項に敗北・・・残念な気持ち

 前半悪く・・・その分、後半良くなる。
 それが川崎フロンターレ。そんなことは、皆さん周知の事実であろう。しかし、前半をいつも取り戻せるわけではない。
 川崎の敗戦により決まった日本勢同士の潰し合い。。。浦項スティーラーズは勝てない相手ではなかった(試合巧者ではあるが)だけに何とも残念である。

 関塚監督はこの試合、中村憲剛を本来の位置より一つ高い位置に置くことを選択した。この中村憲剛シフトの狙いは、勝ち点3を狙って前に出てくるだろう相手の背後を速い攻撃で突くというものだったはずだ。
 しかしその目論見は、立ち上がりの失点で難しいものとなった。ゴールに近い位置での不用意な二連続ファウルが、相手の得点の可能性を高めたことは、憲剛や関塚監督(試合後のintv)が認めるとおりだろう。特に、経験の浅い菊地にとっては忘れられないものとなったはずだ。

 ただ川崎に、崩れたプランを前半のうちに修正する力が足りなかった(少なくとも中村シフトでは)ことも事実である。
 前半、比較的高い位置から圧力を高めてきた浦項に対して、川崎はほとんど決定機をツクることができていなかった。起点を、中村のいない後方にツクらされることで、コンパクトさを保てず、連動性を失ったのだ。

 ハーフタイム。関塚監督は“山岸⇒レナチーニョ”の交代を決断する。中村憲剛を本来の位置に戻し(前を向かせたい)、ボールラインを高い位置に設定することで、主導権を奪いにいった。
 事実、後半から川崎は連動性を取り戻し、決定機も何度か作り始める。それらの変化は、“前半悪い⇒後半良い”という川崎の特徴を感じ取るには充分だった。
 “川崎の試合”になりそうなところだった。しかし、一瞬の隙から川崎は追加点を奪われる。カウンターだった。若いDFラインのギャップを突かれた失点は、事実上、試合を決める得点となってしまった。防げない失点ではなかった。

 試合後、エースの鄭大世は敗因を「自分のせいだ」と語った。キャプテンの中村憲剛も「決めるところで決めておけば・・・」と、唇を噛んだ。
 この試合が、苦手とする試合運びの重要性を選手にもう一度考えさせるべき試合だったのならば、それは充分すぎた(日本勢の潰し合いという決定を考えても)。
 
 ここ数年、届きそうで届かないタイトル。川崎に必要な最後のピースは、選手の考える力の向上に違いない。
 いずれにしても、今回の試合で得た課題を改善し、前進できないようであれば、昨季のアジア王者に簡単に敗れることになるのではないだろうか。

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あとがき: 「フロンターレ、いっとくがガンバ大阪は強いぞ。」 「知ってますよ牧(巻誠一郎?)さん。」 関係ないのに、この場面を思い出した(SLUM-DUNK 17巻より)。
 そんな妄想はいいとして、中村シフトは試合開始から使用するよりも、ゲームの流れを見て使用したほうが効果的のように感じた。そして、鄭大世が川崎フロンターレのユニフォームを着て(胸にはJapanの刺繍入り)、韓国人選手とやりあう姿は、すごく特別なことに思えた。心が震えた。

<試合結果>
day:2009.5/19
place:Todoroki (Japan)
score:川崎フロンターレ 0-2 浦項スティーラーズ

<浦項スティーラーズ>
--  -- ⑨ --  -- ステポ(63分⇒23リュ チャンヒョン)
22--⑤--⑦--⑩ ノ ビョンジュン(70分⇒⑬チョ ハンボム)・キム テス・キム ジェソン・デニウソン
--  -- ⑳ --  -- シン ヒョンミン
⑯--③--32--② キム ジョンギョム・キム グァンソク・キム ヒョンイル・チェ ヒョジン
--  -- ① --  -- シン ファヨン

監督:セルジオ ファリアス
フォーメーション:4-3-3
ビルドアップ:⑨ステポに放り込む・当てる(ステポはサイドにも流れる)
攻撃エリア:前線3人の崩し(デニウソンはポジションFREE)と中盤の押し上げ
DFラインの高低:普通.。連動して押し上げる。
マーキング方式:ハーフライン過ぎから捕まえに行くゾーン(球際は厳しい)
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレーの守備:マンツーマン
CKのキッカー:⑦キム ジェソン

posted by オクジョー |23:35 | ACL | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年05月13日

ベストイレブン 《Jリーグ 第6節~10節》

<まえがき>
 第6節~10節。どのクラブも連戦をどう乗り切るかを鍵と捉えていただろう。一番勝ち点を稼いだ浦和(獲得勝ち点13は1位だが、ACL出場クラブは一試合未消化)。勝ち点を一つも奪えなかった大分。ジャンプアップした磐田。急転直下の京都・大宮・・・それぞれのクラブが、コンディションやとモチベーションをコントロールする難しさと戦っていたことは間違いない。

 この連戦は楽しみも多く歓迎すべきものだった。しかし、調整失敗や疲労困憊が目に見える『クラブ』や『試合』も存在したことも確かだ。
 これが、直接的な秋春制議論とどう関係するのか判断するのは難しいが、アツさが選手のパフォーマンスを低下させるというのは理解できた。
 いろんな意味でアツかった、この第6節~10節。その中でも輝いていたイレブンを勝手に発表したいと思う。

<Jリーグ 第6節~10節 ベストイレブン>

-○---○---○- レアンドロ(2)/G大阪・イ グノ/磐田・茂木/神戸
---○-   -○--- 小川(佳)/名古屋・ポンテ/浦和
--  -- ○ --  -- 森崎(和)/広島
○--○--○--○ パク チュホ/鹿島・闘莉王/浦和・岩政/鹿島・駒野/磐田
--  -- ○ --  -- 楢崎/名古屋

※( 数字 )は選出回数・・・複数以上から表記

 連続ゴールを続けるレアンドロは連続の選出となった。チームを得点で元気付けた茂木(神戸)・石川(FC東京)のどちらを選出するか悩んだが、チームの成績を加味して茂木を選出した。
 他にも、本来のパフォーマンスを取り戻したポンテ、苦しいチーム事情を支えた小川(佳)なども評価したい。闘莉王は、第7節:千葉戦のスライディングクリアと第9節:新潟戦のロスタイム決勝ゴールがどちらも印象的だった。パク チュホの仕事ぶりは、かつての中田(浩)とダブリ、かなり貢献度は高いと見ている。余談だが、韓国代表の左SBは余剰気味のようだ・・・羨ましい。 

MVP:イ グノ(ジュビロ磐田)
 自分の持ち味を理解し、チームに馴染むのもハヤかったこの選手は、ここまで、得点やアシストという結果を出し続けている。チームのムードを明るくし、クラブを下位から引っ張り上げたことも素晴らしい。韓国人ストライカーに毎回感じる得点に対する執着心はもちろんのこと、順応性にも秀でた選手である。余談だが、韓国の2トップは相性的に、チョ ジェジンとイ グノがbetterなのではないだろうか。スター選手パク チュヨンは中盤で・・・

優秀監督:ミハイロ ペトロヴィッチ(サンフレッチェ広島)
 広島より良い戦績を上げたクラブはたくさんあるのだが、対戦相手の顔ぶれと一度も負けなかった点(1勝4分)を評価した。AWAYの新潟や名古屋。難敵である清水や川崎など、難しい相手が多かったが、自分達のスタイルを信じ続けたこと(選手の顔ぶれが変わっても)も評価したい。

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<あとがき>
 DFで争われる得点王争いはマト(大宮)が4得点と走り始めた。マトの裏への対応の拙さについてここでは触れないにしても、私の本命:槙野(広島)やみなさんの本命であろう闘莉王(浦和)・中澤(横浜FM)などにとっては強力なライバル出現といったところだろうか・・・

<関連記事 一覧>
 ベストイレブン 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔上巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔下巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝てない大分トリニータにエールを!! 《Jリーグ 第6節~10節》
 コラム・・・気持ち良かったミキッチvs長友 《Jリーグ 第6節~10節》

posted by オクジョー |11:17 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年05月12日

コラム・・・気持ち良かったミキッチvs長友 《Jリーグ 第6節~10節》

 ここでは、第6節~第10節の中で、特に印象深かったことを綴る。

 中澤佑二はやはりキビしい選手だ(こう綴ると語弊がありそうだが)。第6節、鹿島のルーキー大迫勇也は、中澤の前で何も表現できなかった。そう、完膚なきまでに叩きのめされたのだ。ここからが、大迫のスタートになる。そして、大迫もここからが面白いのだ。

 得点記録を更新し、Jの扉を叩いた大迫に対して騒いだモノの真意は、私には図りかねる。がしかし、オリヴェイラ監督がやりたかったことは想像できる。それは、“自信”と“競争の中からの課題抽出”だろう。
 ブラジルの監督は、若手を売り込むのが上手い。メディアに注目される選手を使うタイミングが良いのだ(おそらく、有望な選手の力を伸ばし、欧州に選手としての価値を示すという目的があるため・・・最近だと、アレシャンドレ・パトなどが例か)。
 そういった意味でも、シーズン序盤、大迫に対して出場機会を確保した監督の決断は素晴らしかった。実戦経験からの成長、通用するもの・しないものの確認(大迫で言えばシュートの技術か)、チーム内の競争激化(特に興梠に刺激を与えた)、終盤のための戦力拡大・・・私は、この監督が見えているものの多さに感嘆した。


 やはり納得できない。国立開催の話である。
 第6節のFC東京vs千葉戦。第10節の柏vs浦和戦。それらの結末を思い出してもらいたい・・・どちらの試合もAWAYチームの劇的な逆転勝利で幕を閉じた。

 私は予てから、“クラブ予算”や“その場しのぎ的の安全”という名目で開催される国立開催を危惧している(※柏に対してのスタジアム問題は、最下部にリンクを用意しました)。特定のクラブに有利に働くことはフェアでない。さらに結果的に、“HOMEで勝つ力を伸ばすこと”や“AWAYでの厳しい戦いを減らす”ことに繋がるとしか思えない。
 FC東京は、味の素スタジアムを共用している関係もあるのかもしれない(スタジアムスケージュールを確認しところ確かに埋まっていた)。柏レイソルも国立でなければ、浦和をあそこまで追い詰めることができなかったのかもしれない。ただ、AWAYの声援の後押しが、他のAWAY会場よりも大きく感じてしまうのも事実(もちろん、国立だからといってAWAY地に足を運ぶサポータは悪くない。むしろ素晴らしい。)なのである(今回は、結果もそちらに傾いた)。地方クラブがHOMEでの戦いを最重視する中、これらの首都圏クラブの馴れ合いは、侮辱ともいえるのではないだろうか。


 名勝負だった。見ごたえがあった。第10節、広島vsFC東京のサイドの攻防。ミキッチvs長友佑都の勝負は、Jリーグを代表する戦いといっても過言ではなかっただろう。

 開幕して10試合。かなり高い位置を取るミキッチに対して、真っ向勝負を挑めたのは、おそらく長友だけだろう。90分通した内容についても、長友に若干の分があったと感じる。しかし、活躍したと言えるのはミキッチだろう。その理由は、得点に絡むアシストをしたから。。。
 勝負の世界は、これに尽きるのだ。確かに今季の長友は、昨季以上に運動量を上げて闘っている。本当に素晴らしい。しかし、大切なのは試合に勝つことである。
 “クロアチア人は、しっかり結果を出した。確かに日本人の内容は良かったけどね・・・”これではW杯で勝てないのだ。長友には、“高い運動量を保ちながら、攻守の結果に絡む”ことを追求してほしい。それができる選手であるし、それを自覚していることは間違いなそうなので、むしろ楽しみである。そんなことを感じた二人の闘いだった。

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あとがき: 次稿は、《Jリーグ 第6節~10節》のベストイレブンである。

<関連記事 一覧>
柏レイソルは国立開催を止めるべきか
続・柏レイソルは国立開催を・・・ 結論はスタジアムの改修へ
第6~7節の川崎フロンターレ

posted by オクジョー |11:21 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年05月11日

勝てない大分トリニータにエールを!! 《Jリーグ 第6節~10節》

 個人的な話を最初に綴るとする。
 昨季、Jリーグが全ての日程を終えたころ私は、J1クラブの一年をまとめたものを、数回に分けて投稿していた。そう、二つのクラブを除いて・・・。
 その二つの内の一つが大分トリニータである。私は、大分トリニータについてまとめたものを投稿していなかったのだ(綴りはしていた)。その下書き記事は、“自分達を信じる。それが、自信。”という文面で結ばれたまま今も残されている。
 
 嫌な予感は当たったのか。
 現在の大分の状態は大変宜しくない。公式戦8連敗。ここまでの失点数19(昨季は年間24)。
 “訪れるかもしれない大分のピンチ。その時に、昨季の大分(※1)を振り返りエールを送りたい。”そんな私の想像を、もう遥かに超えたピンチなのである。

 昨季を振り返っても意味は無い。 シャムスカはもうキビシイかもしれない。 少人数体制でチームを運営したツケがきた。。。
 こんな声の全てにNo!!と言いたい。そして、真の大分サポーター(私は違うのだが)は、この現状を正確に把握できていると信じたい。大分は、昔も今も自らの身の丈をクラブ全体で理解しているクラブだ。

 しかし、大変な危機的状況だということは間違いない。そして集中すべきは、“怪我人続出の今、自信を失っている選手達で、どのように勝ち点を奪いにいくのか?”なのである。
 そして、それについての詳細な方法は最期までシャムスカに任せたい。いや任せるべきなのだ。ただ、“どんなに守備的になっても、サイドだけは相手に譲るな。”と、あえて口を挟んでおきたい。大分がここの連動を失うと、闘えないことだけは確かだからだ。

 縁起はいいと、勝手に自負している。
 残留に必要な勝ち点を勝手に決めた山形も、調子がいいではないか(勘違いである)。(山形、最初の残留条件についての記事へ)
 ならばここでは、大分が、残留に必要な勝ち点39以上(これも勝手に設定した数字ではあるが)を、獲得するためのペースを勝手に考察したいのだ。先にも述べたとおり、戦術面はシャムスカに任せる。

 バスケットは算数じゃねぇ。そう言われそうである。
 23試合で勝ち点35。大分が勝ち点39をとるために必要な数字である。1試合平均で1.52・・・シュミレーションしてみても、かなり大変な数字であることは間違いない。
 そこで、第15節までの4試合でどれくらい勝ち点を取れるのか?それを最初の着眼点とした。


<大分の第11~15節に絡んだ日程>
 第11節 横浜FM (H) ●
 第12節 清水 (A) 5/16
 - - ナビスコ第3節 - - 5/20
 第13節 広島 (H) 5/23
 - - ナビスコ第4~7節 - - 5/30~6/13
 第14節 川崎 (A) 6/20
 第15節 鹿島 (H) 6/28


 現在の大分の状態や控える対戦相手を見ても、4試合で勝ち点4の獲得。それが良いところなのかもしれない。しかし、それでは厳しいのだ(あくまで、勝手に定めた目標をクリアするためには)。
 変則的な日程もうまく利用し、4試合で勝ち点5を獲る。これが、私が勝手に定めた大分の短期的な目標である。

 果たして大分は、この数字をクリアできるのか?
 大分よ、再び自信を取り戻すときまで。Good Luck !!

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あとがき: こんな数字の目安を一つ提示することで、絶望的な状況のクラブを盛り上げたい。そしてシャムスカの采配を感じ、これからも大分に地方クラブのあり方を提示してほしい。それが今の願いである。


<※1 大分トリニータ 躍進の2008年>
2008シーズン
第4位:大分トリニータ 16勝 8引分 10敗 勝ち点56 評価 A
Home:11勝 4引分 2敗 勝ち点37(1位)
Away:5勝 4引分 8敗 勝ち点19(11位)
総得点:33(17位) 総失点:24(1位)
チーム内得点上位: ウェズレイ 7点 金崎・エジミウソン 4点 森重 3点


監督:シャムスカ
フォーメーション:3-4-1-2
ビルドアップ:2トップに当てる
攻撃エリア:サイド攻撃(金崎がサイドで受ける)
DFラインの高低:低い
マーキング方式:人へのマーク重視(サイドでの数的有利とストッパーのハードマーク)
攻守の人数バランス:攻撃40%守備60%
キープレーヤー:森重+エジミウソン

 ---⑬---⑩---  高松・ウェズレイ
-- ←  ⑧  → -- 金崎
⑪--③--⑤--⑳ 鈴木・ホベルト・エジミウソン・高橋
-22---⑥---④- 上本・森重・深谷
--  -- ① --  -- 西川

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト) 

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posted by オクジョー |23:59 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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