2009年03月26日
ナビスコカップが開幕した。各クラブ、代表の選手が抜ける中、このカップ戦に対してのモチベーションは様々か。
残留を目指すクラブは、主力離脱を予防し新たな自信と戦力を。タイトル獲得が目標のクラブは、カップタイトルを目指し、主力の大半を試合に注ぎ込む。いわゆる中位クラブ達のモチベーションも様々だ。
そんな中、サンフレッチェ広島は、タイトルを目指すために最低限必要だった結果を手にしたのではないだろうか。
金・銀の駒が抜けた浦和に対しての勝利(1-0)。初戦にHomeで主力の抜けた浦和とできるというアドヴァンテージをしっかりとモノにした(なぜアドヴァンテージ??ナビスコ新方式記事へ)。心配されたストヤノフ(ブルガリア代表召集中)の変わりも、スタイルが合う中島浩司でなんとか目処が立ちそうである。
少し心配なのは、FC東京だ。
ある程度メンバーを落とした柏レイソルに対して、3失点しての敗退(3-1)。今野・長友という主力を欠いていたものの、それに関係しない後方の選手の脆さが開幕から少し目立つのは気掛かりだ。毎年、カップ戦に対してもモチベーションが高いクラブだけに、早い段階での修正が出来るかが鍵となるだろう。予定では、そろそろ中村北斗も合流する頃なのだが・・・
山形の進み方は、なかなかスリリングで私は好きだ。
カップ戦は、“メンバーをある程度変更しての戦い”を選択すると思っていたのだが、小林監督は、主力選手が離脱するというリスクより、J1舞台に対して早い段階での自信構築を優先しているようだ(この試合も京都にHomeの地の利を活かして3-1で勝利)。
J2舞台でハードに闘ってきた経験が活きるのか?選手が離脱していき、選手層の薄さを露呈してしまうのか?今後、その点に注目し、見守っていくのも良いのかもしれない。
その他にも、ナビスコカップの開幕は、いろいろなことを感じさせてくれる。
“未だ入り口が見えないジュビロには、余裕なんてものはないということ” “マリノスの木村監督はおそらく、リーグやカップという意識やスタメンという概念を、あまり持っていないということ” “ヴィッセルのカイオ監督が、今節も45分で交代枠を一つ使ったということ(リーグ開幕から4試合連続)”など、カップ戦からそのクラブの状態や監督の考え方を感じるのもわるくない。
週末初登場する大分や清水を含めて、どのクラブがナビスコカップを活かして前進していくのだろうか?ACL出場チームが、ACLで逞しくなっていくのであれば、ナビスコカップ組は、与えられたその舞台で逞しくなっていくべきだろう。
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あとがき: ナビスコカップ予選突破クラブ・・・私の予想は、グループA=広島・大分、グループB=清水・神戸である。そして、浦和はナビスコ敗退により、リーグタイトルに集中するというのが私のシナリオなのである。
posted by オクジョー |19:38 |
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2009年03月23日
“私なら、ボッティを前半だけで交代させない。”
もっと正確に言うならば、“45分しか使えない?なら、できるだけ起用したくない。。。”(※第2節、怪我明けのボッティは、45分で退いている。)
そんなことを思いつつも、神戸の監督=カイオ・ジュニオールの決断に注目し始めている自分がいる。
第1節終了後、こんな記事⇒ヴィッセルへの不安と期待を綴っていた私だったが、第2節のフロンターレ戦は、その期待の部分が見えた試合だった。
第2節。
前半、神戸はボッティを中心にゲームメイクしていた(ボッティの存在は、特に石櫃を生き返らせた)が、終了間際に失点する。
ハーフタイム。カイオ・ジュニオール監督は、ゲームメイカーのボッティを外しDFの河本を投入という決断をする(ボッティが怪我明けだったことを考慮したかは不明)。
この決断に、私は驚いた。確かに、神戸左サイドの守備には難があると感じてはいたが、キープレーヤーとなるボッティを外すとは・・・
しかし、この決断は神戸に勝ち点3をもたらすことになる。
作戦の中心=金南一は、中村憲剛を一人で抑えつつ攻撃のリズムを生み出し、分厚くした神戸守備陣は前線過多の川崎攻撃陣をしっかりと押さえた。
結果。2-1の逆転勝利。神戸の得点は、怪我のマルセウに変わり起用された須藤と途中から出てきた松橋のゴールだった。
今節(第3節)。私は神戸の試合を見ていないのだが、ボッティはまたしても45分で退いていたようだ。しかも、あれだけ調子の良かった馬場も控えに回している(先発は、出場停止明けの田中英雄)。
結果は、大宮に1-1の引き分けだったようだが、ボッティに代わり投入された鈴木(規)は、しっかりアシストを決めているようだ。
カイオ・ジュニオール・・・彼の監督としてのポテンシャルを、私はまだハカレないでいる。
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<第2節のヴィッセル神戸>
~前半:ボッティを中心に流動的に展開する~
---⑲--⑰--- -- -⑲- -- 須藤
22--- ---⑩ 22---⑩---⑰ 馬場・ボッティ・吉田
---⑥--26--- ---⑥--26--- 金・松岡
28-⑭--②-25 28-⑭--②-25 大家・宮本・小林・石櫃
- -- ① -- - - -- ① -- - 榎本
~後半:中村憲剛に金南一をマンツーマンで付け、DFラインはスペースを埋める~
---⑲--⑰--- 須藤・吉田
28--- ---22 大家・馬場
---⑥--26--- 金・松岡
⑤-⑭--②-25 河本・宮本・小林・石櫃
- -- ① -- - 榎本
45分(⑩ボッティ⇒⑤河本)
60分(⑲須藤⇒⑪松橋)
78分(22馬場⇒27岸田)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
あとがき: 今節、川崎と対戦したジェフは、中村憲剛にアレックスをマンツーマンで付け、川崎の攻撃力を薄めた。開幕から3試合未勝利の川崎も、中村憲剛を抑えられ、前線とそれ以下を分断させられれば手詰まりの状態が続いている。今こそステップアップの時期なのだろう。
posted by オクジョー |15:59 |
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2009年03月18日
今の鹿島の武器。
その一番は、トップがDFラインの裏を突く攻撃を繰り返し、2トップ+αでフィニッシュまで持っていけるということだろう。
スーパーカップのG大阪戦・開幕戦の浦和戦はこの形が、見事にハマり快勝した(相手の事情とも合致して)。
この2連勝で、鹿島に勢いが生まれたのは確かだろう。そこを見事に突いたのが、車範根(水原三星監督、韓国の英雄)だった。
水原三星の鹿島(現在)対策は、ほぼ完璧だった。
DFラインの外裏をケアするように、ウイングバックをDFラインまで下げ速攻を防ぎ、そこから圧力を高め球際勝負に持っていく。結果的には、4-1と完勝だった。
確かに水原は魅力的な選手を揃えているが、鹿島は4失点するようなチームではない。大量失点の原因は、ボールを保持する時間が短かったことにあるだろう。
鹿島は68分に小笠原が出てくるまで、DFラインの裏を狙い続け自らリズムを失っていた。本当の武器は、ビルドアップの中でラインを押し上げ、コンパクトさを保ちながら、試合をコントロールするというもののはずであるのに・・・
小笠原が入り、チームが落ち着きを取り戻したときには、試合の大勢は決していた。彼の登場は、試合の結果を変えたわけではなかったが、その少ない時間でチームを前進させたことは確かだ。
やはり小笠原は鹿島の心臓だ。
本山が中盤の底に入るのも悪くないが、劣勢の時や球際勝負を挑まれた時に不安が残ることは確かだ。その分、小笠原が万全なら安心感が違う。本山は、本来の位置でレギュラーを争うのがベストなのだろう。
鹿島はチームが成熟している分、その隣には常に“マンネリ化”という危険が潜んでいることを忘れてはいけない。
特に、ACLのような舞台では、ベンチ選手の活躍が勝負を左右する。田代や増田、パク・チュホなどの更なる前進はチームにとって不可欠だろう。
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(追記) 本日の上海申花戦。オリヴェイラ監督は数人の選手を入れ替えるようだ。さすが王者の監督である。今後も、彼の決断に注目していきたい。
<試合結果>
day:2009.3/11
score:水原三星(H) 4-1 鹿島アントラーズ(A)
goal:44分⑤李偉峰(水),45分⑨エドゥ(水),82分⑮ホン スンハク(水),90分⑥パク ヒョンボム(水),90分⑱マルキーニョス(鹿)
<日本勢最大のライバル?水原三星>
水原三星
監督:チャ ボングン(車範根)
フォーメーション:3-5-2
ビルドアップ:⑨エドゥに放り込む
攻撃エリア:サイド攻撃(⑲キム デイや⑮ホン スンハクの仕掛けを活かす)
DFラインの高低:普通
マーキング方式:スペースを消し、コンパクトなゾーンを敷く。人への意識も高い
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレー守備:マンツーとゾーンの併用
CKのキッカー:⑮ホン スンハク ⑲キム デイ ⑳ペク チフン
---⑦- -⑨--- イ サンホ・エドゥ
---⑳- -⑮--- ペク チフン・ホン スンハク
-⑲---⑥---⑧- キム デイ・パク ヒョンボム・ソン ジョングク
--②--⑤--29-- アルベス・李偉峰・クァク ヒジュ
-- -- 21 -- -- イ ウンジェ
~中盤のポジションチェンジ繰り返す~
---○- -⑮--- ---○- -⑲---
-⑲---○---○- -⑮---○---○-
78分(⑦イ サンホ⇒27ソ ドンヒョン)
80分(⑲キム デイ⇒⑱チョ ヨンテ)
85分(⑨エドゥ⇒⑫イ ヒュンジュン)
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
あとがき: この試合、私は水原三星のホン スンハク選手の虜になった。
posted by オクジョー |11:10 |
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2009年03月13日
“流動的で要求のレベルが高い” “サイドバックを活かした攻撃がしたい”
私が開幕戦で、ヴィッセル神戸を率いる指揮官に対して、勝手に感じた印象である。
カイオ・ジュニオールは、神戸でどんなサッカーを展開するのか?
この質問の答えに、私は興味がある。おそらく、この答えを導き出すのには時間が掛かるはずだ。彼のやりたいサッカーは、どちらかというと複雑な部類に入る。
開幕戦を見る限り、現段階でカイオ・ジュニオールのサッカーが、チームに理解されているとは言い難い。
コンディションが良かった馬場は、自由を与えられたことで自分の持ち味を発揮していたが、他の選手は流動的な戦術をまだ消化している段階のようだった。
ストライカーのマルセウは、おそらく多くの仕事をこなせないタイプ(ゴール前で仕事をするタイプ)であるし、宮本もDFラインを下げがちなリーダーである。アラン・バイーアと石櫃の連携も良好とはいえない。期待された大家にも甘さが目立っていた。
今後、戦術家の監督がこのチームをどのように前進させるのか?
鍵となるのは、日韓のキャプテンのリーダーシップと共通理解。今季、まだ見ぬボッティの賢さと我那覇の安定感のような気がしている。
カイオサッカーへの期待と現段階への不安。
今季の神戸は、そんな“理想”と“現実”の間で、迷子になる気がしないでもない。
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ヴッイセル神戸
監督:カイオ・ジュニオール
フォーメーション:4-4-2 (変形)
ビルドアップ:前線に預かる
攻撃エリア:前線3人を活かした速攻+サイド攻撃(サイドバックを意識)
DFラインの高低:やや低い。
マーキング方式:ゾーン意識が高い
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレー守備:マンツー中心
CKのキッカー 右:石櫃・鈴木 左:鈴木
---⑨--⑰--- ---⑨--⑰--- マルセウ・吉田
22--- ---⑧ - -- 22 -- - 馬場
---⑥--26--- ⇒ -⑥--26--⑧- 金・松岡・アラン=バイーア
28-④--⑭-25 28-④--⑭-25 大家・北本・宮本・石櫃
- -- ① -- - - -- ① -- - 榎本
45分(④北本⇒②小林)
59分(⑰吉田⇒⑪松橋)
70分(⑧アラン=バイーア⇒⑳鈴木)
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
あとがき: ここにも、左サイドバックの人材難が・・・
posted by オクジョー |15:05 |
Jリーグ |
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2009年03月12日
<試合結果>
day:2009.3/10
score:蔚山現代(H) 1-3 名古屋グランパス(A)
goal:24分チョジンス(蔚),53分吉田(名),77分ダヴィ(名),85分マギヌン(名)
前半。初めてのACL、しかもAWAYということもあり、名古屋は持ち前の押し上げを活かした攻撃の形がほとんど見られなかった。蔚山も、試合を支配していたわけではなかったが、前線3人の崩しからリズムをつくり、CKからチョ ジンスが先制点を挙げた(24分)。
後半。名古屋は、CKの流れから吉田がヘディングを決め、試合を振り出しに戻す。この得点を機に、名古屋はゲームを支配しはじめるが、蔚山も危険を察知し無理をしないようになり、65分を過ぎたあたりから、試合が停滞し始める。
試合が動かない中、決断を下したのはストイコビッチだった。71分、小川・中村に代えて杉本・山口を投入したのだ。名古屋の心臓を同時に交代させるという大胆な采配は、選手へのメッセージとしては充分だった。その後名古屋は、前へ進む力を取り戻し、セットプレーから逆転に成功した。
同じ(小川・中村の交代)時間帯に蔚山も、チョ ジンス⇒ルイジーニョ(69分)という采配をしていたが、この交代はルイジーニョの単発を狙ったもので、名古屋のそれとは明らかに違うものだった。この監督の決断の差が、名古屋に貴重な勝ち点3をもたらしたのだと、私は感じている。
蔚山現代は、“サイドが下がること”と“ビルドアップが多少拙いこと”に嫌いはあったものの、弱いチームではなかった。ましてや、相手のHomeでの闘いである。
この勝利は、今後名古屋が進んでいく上で大変価値のあるものになるだろう。前進に不可欠な“自信”をチームに与えたのは、“ピクシーの心眼 ミスターの決断”であった。
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名古屋グランパス
監督:ストイコビッチ
フォーメーション:4-4-2
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:速攻+サイド攻撃(チェンジサイド+サイドバック)
DFラインの高低:普通。連動して押し上げる。
マーキング方式:全体がコンパクトで、ゾーン意識が高い
攻守の人数バランス:攻撃55%守備45%
セットプレー守備:ゾーン
CKのキッカー 右:マギヌン・玉田 左:小川・マギヌン
---⑨--⑪--- ダヴィ・玉田
⑧--- ---⑩ マギヌン・小川
---⑭--⑦--- 吉村・中村
26-⑤--④-32 佐藤・増川・吉田・田中
- -- ① -- - 楢崎
71分(⑩小川⇒⑲杉本)(⑦中村⇒⑬山口)
88分(⑧マギヌン⇒27花井)
蔚山現代
監督:キム ホゴン
フォーメーション:3-4-3 (前線3人は流動的)
ビルドアップ:前線に預ける
攻撃エリア:アルミルからの崩し+ヨム・ギフン(ルイジーニョ)の仕掛け
DFラインの高低:普通
マーキング方式:スペースを埋めた後、人を強く捉まえにいく
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレー守備:マンツーを中心に守る
CKのキッカー 右:ヨム ギフン 左:ヒョン ヨンミン
--22-- --⑪-- チョ ジンス・ヨム ギフン
-- -- ⑦ -- -- アルミル
⑬--⑥--33--⑯ ヒョン ヨンミン・ジョルジェフスキー・オ ジャンウン・イ セファン
-⑱---⑤---④- イ ウォンジェ・ユ ギョンニョル・イ ドンウォン
-- -- ① -- -- キム ヨングァン
45分(⑯オ ジャンウン⇒⑭ユ ホジュン)
69分(22チョ ジンス⇒⑩ルイジーニョ)
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
あとがき: ラウンド16で日本のチームが蔚山と対戦する可能性もなくはない。このチームの中心は、間違いなくヨム ギフンとアルミルだ。
それにしても、ほんとにマギヌンはいい選手だ。あのパフォーマンス・・・私は彼がかなり好きだ。
posted by オクジョー |12:02 |
ACL |
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2009年03月09日
Jリーグが開幕した。
私は、シーズン前から優勝候補の本命に浦和レッズを推している。開幕戦の出来を見ても、その考えが変わることはなかった。
ここでは、Jリーグの優勝・降格争いやその他の予想を綴っていきたいと思う。
※あくまで、個人的な予想ということをご了承していただきたい。
<Jリーグ優勝争い予想>
◎ 浦和レッズ
○ ガンバ大阪
▲ 名古屋グランパスエイト
△ 鹿島アントラーズ
△ 川崎フロンターレ
浦和レッズを優勝の本命に挙げた理由はいくつかある。
一番の理由は、他の優勝を争うチームより日程面が厳しくないということだ。ACLがないというのは、選手のコンディションを考えるとかなり違いが出てくるだろう。
その他の理由は、下に箇条書きで記すとする。理由といってもあくまで予想だが・・・
・浦和はナビスコカップ決勝トーナメントに進出しないと思うから(今のチームで、阿部・闘莉王・田中達也が抜けるのは厳しい?)
=後半戦、リーグのみに集中できる ⇒ナビスコの新方式と日程についての記事へ
・2年連続で、あのHomeで勝てないとは考えにくい⇔昨シーズンのHome成績は11位
※以下、ライバルチームとの兼ね合い
・ガンバ大阪や川崎フロンターレは、どちらかというとカップ戦向き
・鹿島アントラーズは、ACLにかなりの比重を置いて闘うと思う
・名古屋は、初めてのACL参戦が少なからず不安要素となる
以上が“私の理由”だ。ほとんどコンディション面が関係している事柄だが、混戦のJリーグ(私はそう思う)でリーグタイトルを獲るにはコンディションが何より大切だと思う。
<Jリーグ降格争い予想>
○ モンテディオ山形
○ 大宮アルディージャ
▲ ヴィッセル神戸
▲ ジュビロ磐田
△ 横浜F・マリノス
こちらの予想にはあまり自信がない。少なくとも、私の予想より⇒降格を占う 最初の5試合についての記事へのほうが、確率は高いと思う。
ちなみに、上記のチームを挙げた理由は、「積み重ね」と「監督交代」と「選手層」である。
<その他予想>
~ACL優勝~
◎鹿島アントラーズ・ガンバ大阪
○川崎フロンターレ
▲日本クラブを倒した中東クラブ
~ナビスコカップ優勝~
◎ 川崎フロンターレ
○ 大分トリニータ
▲ サンフレッチェ広島
~J2 昇格争い~
◎ アビスパ福岡
○ セレッソ大阪
▲ ベガルタ仙台
▲ 湘南ベルマーレ
▲ サガン鳥栖
~J1得点王~
◎ ダヴィ
○ 鄭大世
▲ 佐藤寿人
~J1アシスト王~
◎ 遠藤保仁
○ ポンテ
▲ 石川竜也
その他、予想である。
川崎フロンターレが無冠で終わるとは思えないので、ナビスコ優勝の本命とした。J2の中で、昇格の可能性が高いのはセレッソ大阪なのだろうが、私は、“センターラインの安定感と高橋泰に期待”を理由にアビスパ福岡を本命とした。得点王については・・・もちろん佐藤寿人を応援したい。
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あとがき: 自分好みの予想をすることで、シーズンを楽しく過ごすことができれば素敵だと思う。今シーズン、私は、闘莉王の得点より槙野の得点のほうが多いと、期待を込めて予想している(とりあえずリードなのである)。
posted by オクジョー |23:59 |
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2009年03月08日
3-0。
去年の戦績を考えても、開幕戦(しかもHome)無得点三失点での敗退は、ジェフサポーターを少なからず動揺させたに違いない。
しかし私は、ジェフにとって極めて貴重な敗戦だったと感じている。この敗戦は、チームが抱えている課題を極めて明確にしてくれたのではないだろうか。
アレックス・ミラー監督は、“HomeとAwayを強く意識した戦い”を行っていくことを強調している。その発言や昨日の試合から推測したところこんな感じなのだろう。
Homeでは、DFラインを高く保ち圧力を強め、勝ち点3獲得を奪いにいく。Awayでは、DFラインを低く敷き待ち構えることで、勝ち点1以上を獲りに行く。
そういったことを考慮すると、昨日のジェフに大きく悲観することはないだろう。
アジア王者のガンバに、自分達のHomeスタイルを出して力負けした。ただ、それだけのことだ。肝心な“Homeでの戦い方”も可能性を感じないわけでもなかった。
先にも述べたとおりジェフは、ガンバとの真っ向勝負の中で明確な課題を手に入れた。特に気になったところを何点か綴りたい。
<ジェフ Home舞台での課題=宿題(Homework)>
・DFラインを高く保っているときの裏のスペースへの対応。
⇒ボスナーや池田はスピードがあるタイプではないので、チームとしての対応策を追求すべき。
・セットプレー時の守備を改善すべき。
⇒セットプレーが上手いガンバ相手だったとしても、取り組んでいるゾーンディフェンスは効果的ではなかった。何らかの改善が必要か?
・ペース配分を考える。
⇒「Homeで圧力を強める」という意識が強いためか、前半からかなり飛ばしていた。後半、目に見えて足が止まったので、賢い戦い方も覚えるべき。前へ行くことばかりを意識しすぎず、ボールを保持する(ボールや相手を動かす)時間を創ることがオススメ。中後の起用も鍵となるか?
以上の宿題は、相手の弱点をしっかり突くアジア王者相手に正面からぶつかったからこそ、誰にでも分かるくらい明確となったわけだ。
「残り33試合ある。」
試合後、巻はそのような発言をしていたらしい。課題が明確になったのが、開幕戦でよかったのだ。去年の今頃の状態と比べても、少なからず手ごたえもある。
昨シーズンは、15位のチームだったのだ。いきなり結果というのは少し現実的ではない。
しかし、間違いなくジェフは新たな歩みを始めようとしている。クラブやサポーターは、“少しの我慢と長期的な視野を持つこと”が必要なのだろう。そこには、少し切なさが漂う。。。
“敗戦から学ぶ”という姿勢だけは、忘れてほしくない。
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あとがき: 決めるところで決めないと勝てない。これは、ジェフだけに言えることではないな。。。
-- -- ⑱ -- -- 巻
-⑯---⑨---⑩- 谷澤・深井・工藤
---⑥- -⑤--- 下村・アレックス
31--⑭--④--② 青木・池田・ボスナー・坂本
-- -- ⑰ -- -- 櫛野
監督:アレックス・ミラー
フォーメーション:4-5-1 (深井がフリーマン)
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:サイドで崩す
DFラインの高低:やや高い
マーキング方式:ハーフラインからゾーンプレス
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
セットプレー守備:ゾーンを中心に守る
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を一部参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
posted by オクジョー |12:30 |
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2009年03月05日
Jリーグの開幕も近い。開幕前に順位予想を行っている各メディアの大半は、モンテディオ山形を降格の第一候補としている。残念ながら、私の予想もそうなのだが・・・
だからといって、“山形のJ1残留”が夢だとは、私は決して思わない。ここに各メディアや私の予想よりも、当たる確立の高いデータを提示したい。
<過去の残留争い>
※順位:クラブ / 第5節終了時点勝ち点
※オレンジ⇒入れ替え戦 赤⇒降格
2005年
15位:清水エスパルス / 4
16位:柏レイソル / 5
17位:東京ヴェルディ1969 / 5
18位:ヴィッセル神戸 / 5
2006年
15位:ヴァンフォーレ甲府 / 5
16位:アビスパ福岡 / 4
17位:セレッソ大阪 / 3
18位:京都パープルサンガ / 2
2007年
15位:大宮アルディージャ / 1
16位:サンフレッチェ広島 / 7
17位:ヴァンフォーレ甲府 / 3
18位:横浜FC / 3
2008年
15位:ジェフユナイテッド千葉 / 2
16位:ジュビロ磐田 / 6
17位:東京ヴェルディ / 4
18位:コンサドーレ札幌 / 3
※08年のジュビロ磐田は、入れ替え戦で勝利し残留を決めている。
“4.17”
この数字は、1シーズン制導入以降(2005年~)、新シーズンの降格条件(下位3チームの自動降格)を満たしたクラブの第5節終了時点の勝ち点の平均値である。
この数字は、その年に降格するクラブは、リーグ戦開幕時から低調だったということを表している。開幕スタートダッシュに失敗して残留したケースはあるが、開幕スタートダッシュを成功させて降格したケースは過去にない(07年の広島の勝ち点7が最高値)。
開幕から5試合で、勝ち点「8以上」獲得できれば最高。勝ち点「6」獲得できれば満足。
残留を目標とするクラブは、開幕から5試合が残留に向けての第一関門となるはずだ。“J1定着”という長期的な目標をクリアするために、山形が目指すべき具体的な数字(短期的な目標)は、開幕から5試合で勝ち点6以上を獲得することとなるだろう。
開幕から5試合で勝ち点6。
山形がこの数字をクリアできるかどうかは、開幕戦に懸かっているといっても過言ではない。
<山形の開幕から5試合の対戦カード>
第1節:磐田(A)
第2節:名古屋(H)
第3節:FC東京(A)
第4節:千葉(H)
第5節:大分(A)
開幕戦の相手はジュビロ磐田。この開幕戦と第4節の千葉戦で勝ち点を獲得できなければ、開幕から5試合で勝ち点6を獲得することは難しい。特に、山形にとって初のJ1舞台となる開幕戦。勝ち点を獲得する・しないでは、チームや選手の自信は強く変わるだろう。
「山形は、残留できる可能性を持ち合わせているのか?」
その答えを探す意味も込めて、私は来るJリーグ開幕戦。山形対磐田の試合に一番注目したいと思う。
山形よ、Jリーグを盛り上げてくれっ!!
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あとがき: そもそもスタートダッシュを成功させたクラブが降格しないのは、勝ち点というアドバンテージ以上に、チームとしての自信というアドバンテージを獲得できるからだと思う。
応援しているチームが、開幕から5試合で勝ち点をどれくらい獲得するか。そういったことに注目してみても面白いのではないだろうか。
posted by オクジョー |23:12 |
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2009年03月05日
2008シーズン
第17位:東京ヴェルディ 10勝 7引分 17敗 勝ち点37 評価 F
Home:7勝 2引分 8敗 勝ち点23(16位)
Away:3勝 5引分 9敗 勝ち点14(16位)
総得点:38(12位) 総失点:50(16位)
チーム内得点上位: ディエゴ 11点 フッキ 7点 福西 3点
第18位:コンサドーレ札幌 4勝 6引分 24敗 勝ち点18 評価 E
Home:1勝 4引分 12敗 勝ち点7(18位)
Away:3勝 2引分 12敗 勝ち点11(17位)
総得点:36(14位) 総失点:70(18位)
チーム内得点上位: ダヴィ 16点 アンデルソン 4点 西・柴田 3点
降格した理由?・・・その一番は、J1で通用する守備組織の確立ができなかったことにあるだろう。J2はスペシャルなFWで勝ち抜けるが、J1はそのピースだけでは厳しいということだ(もっともヴェルディは、フッキに踊らされた感があるが)。
では、両チームがなぜ守備崩壊したのか。特に三浦監督のラインブロックゾーンディフェンス(勝手に命名、長いし)は、少なくともJリーグ関係者には評価が高かったはずであるのに。。。
札幌の守備崩壊の理由を語るのは簡単だ。それは、選手を固定できなかったことにあるだろう。特に、DFラインは毎試合顔ぶれが変わるというような状況で、最後まで“安定”しなかった。安定しないままの歩みは、J2で確立していった“自信”をもろくも砕いていったのだろう。
一方、ヴェルディの理由・・・一つは、J2時代から守備に重きを置いてなかったことに在るだろう。戦術を外国人にすることがクラブの望んだ“J1フッキ”への近道だったため、短期的に見ると守備組織の確立という問題は、後回しでもよかった。そういったところを柱谷監督に期待したのだが・・・
柱谷監督が選択した戦術は(特に、フッキ旅立ち以降)、後方に人数を用意し、そこから人への圧力を高め、ボール奪取から速い攻撃の中でディエゴを活かすというようなものだった。しかし、ボールの奪い所を確立できず、あまり機能したとは言いがたい。中盤の底に三枚並べる形を機能させるためには、“チームとしての経験値と柔軟性”が必要で、ヴェルディにとっては難しかったのだろう。
札幌は選手を固定できない分、若い選手がたくさんの試合を経験できたことが良かった。そのなかでも西や藤田といった選手の前進に期待したい。石崎新監督の下、そういった若い力がチームを躍動させることが出来るかが、新シーズンの新しい鍵となるだろう。話によれば、藤田を右サイドバックにコンバートしているらしい・・・コロンビア人のダニルソンと共に、注目だ。
ヴェルディの若い力といえば、河野だろう。新シーズンは、たくさんの選手が入れ替わったため期待も大きいだろうが、柴崎(個人的に期待する)と共に、中心として進んでいかなければならない。高木新監督の下、長期的な視野で“ヴェルディの確立”を求めて行く姿勢が問われるだろう。
札幌が、エレベータークラブから脱却するためには、Homeアドバンテージを確立させる。まずは、その一点に集中するしかないだろう。おそらく、札幌は3年以内にまたJ1に昇格する。そのときまでに、“Homeで勝てる札幌”になっていなければまたすぐ逆戻りだ。それにしても札幌は、こんなにも駒(外国人選手)を揃えて大丈夫なのだろうか。余計な心配か?。。。
ヴェルディは、まずはヴェルディとしてクラブを成り立たせること。これからは、多くの我慢が必要となるはずだ。しかし、いつか訪れる昇格の際に、再びナショナルダービー(マリノス戦)を盛り上げてくれることを期待している。第33節(※1)のような、悲しいダービーはあまり見たくないのだから・・・J2舞台で、ナショナルダービーが行われたりして・・・
監督:柱谷哲二
フォーメーション:4-3-1-2
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:全体的にやや中央寄り
DFラインの高低:やや低い
マーキング方式:ゾーンだが、人への意識が強い
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:ディエゴ
---25- -36--- 平本・大黒
-- -- ⑩ -- -- ディエゴ
-⑧---⑥---23- 柴崎・菅原・福西
22--⑤--⑰--④ 服部・那須・土屋・和田
-- -- ① -- -- 土肥
監督:三浦俊也
フォーメーション:4-4-2 (フラット)
ビルドアップ:前線に放り込む
攻撃エリア:サイド攻撃+速攻
DFラインの高低:普通
マーキング方式:ゾーン意識が高い
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:クライトン+ダヴィ
---⑩--⑪--- ダヴィ・アンデルソン
22--- ---⑦ 西・藤田
---⑱--⑮--- 芳賀・クライトン
⑥-③--32-⑲ 西嶋・西澤・柴田・坪内
- -- ① -- - 佐藤
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)
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※J1全チームまとめる予定です♪
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※時系列に多少の誤差があるかもしれません。
※1)第33節: 東京V対横浜FMの試合。2-0(松田のミドルシュートなど)でマリノスの勝利。ヴェルディは力なく敗れた。
あとがき: 大黒はこのままなのか・・・横浜FCでいう城のように愛される選手になってほしい。
2008年総括も、残すところ浦和と大分の2チーム!!2009シーズン開幕まであと2日。
posted by オクジョー |12:03 |
Jリーグ |
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2009年03月03日
日本代表の立ち位置を探る。
<試合結果>
day:2009.2/11
place:Yokohama (Japan)
score:Japan 0-0 Australia
<出場選手>
Japan
-- -- ⑪ -- -- 玉田
-⑧---⑨---⑩- 松井(57分⇒⑯大久保)・田中(83分⇒岡崎)・中村俊輔
---⑦- -⑰--- 遠藤・長谷部
⑮--④--②--⑥ 長友・闘莉王・中澤・内田
-- -- ⑱ -- -- 都築
Australia
-- -- ④ -- -- ケーヒル(85分⇒⑨ケネディ)
---⑱- -⑭--- ブレシアーノ(90分⇒⑩カーニー)・ホールマン(64分⇒⑦ガルシア)
--⑯--⑬--⑤-- バレリ・グレッラ・クリナ
⑪--③--②--⑧ チッパーフィールド・ムーア・ニール・ウィルクシャー
-- -- ① -- -- シュウォーツァー
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<序章 ~コウカイ・ヒコウカイ~>
誰もが予想できた布陣の日本。予想外のクリスマスツリー型で試合に臨んだオーストラリア(私の知る限りクリスマスツリー型を予想していたメディアはない。私も4-4-1-1だと思っていた)。オーストラリアが非公開中心の練習をしていたならともかく・・・日本は、多少なりとも食わされた感がある。
一方の日本は、憲剛のベンチ外というスペシャルサプライズを用意してくれていたのだが・・・
<試合開始>
試合開始と共に十八番の猛奪守(ハイプレッシャー)を仕掛けた日本。それに対して慌てることもなく、中盤の底三人でスペースを潰しながら、最終ラインを下げずコンパクトな形を敷いてきたオーストラリア。
ボールを持てたのか・持たされたのか、ポジションチェンジ(俊輔が下がり、長谷部が飛び出し、松井が自由に動き、田中達也が裏に抜ける)を繰り返しながら走り回るHome日本が、まずは主導権を握った。
主導権を保持した日本だが、決定的な場面はなかなか創ることが出来なかった。田中達也を中心にコンパクトなDFラインの裏を狙っていたが、サイドにしか空間を与えないオーストラリアのディフェンス(中央をしめている)は、他のアジアのチームと決定的に違った。センターバックのクロスへの対応もさすがで、サイドからの低く早いそれもゴールを奪うまでとはいかなかった。早いタイミングで田中達也がサイドの裏に抜けても、ゴールに近い選手はトップの玉田だけなのは必然か?
<得点の匂い ~内からの飛び出し~>
そういった意味でも今後の可能性を感じるプレーが、42分にあった。
リスタートからのビルドアップで、中村俊輔が右サイドでボールをキープする。外側を内田が走り抜け、内側から長谷部が飛び出し、そこにパスが通り、長谷部からのマイナスクロスがゴールを匂わせた形。 外をデコイに、中(ゴールに近い位置)の飛び出しを有効に使う形。これは、EURO’08でロシアがゴールを奪うために多用していた形の一つだ(ロシアはもっとスピード感があるが)。
体格で劣る日本が、得点を奪う(しかも1トップで)には、“飛び出し”が必須だろう。それも内側(ゴールに近い)を飛び出す、外から中の形が。。。この試合、このような形は58分にも見られた(サイドは左、以下省略)。
<仕掛ける意識とポゼッション>
前半はその他に目立ったことはなかった。強いて挙げるならば、松井の意識の高さを挙げたい。多くの人が、彼の“守備での頑張り”を評価していたが、私は“ゴールに対して仕掛ける意識”を挙げたい。やはり彼のドリブルと一瞬のアイディアには、ゴールの可能性を感じる。事実、日本最大の得点源であるセットプレーを、一番良い位置で奪ったのも松井の仕掛けだった。
後半。オーストラリアは、時間の経過と共に徐々にラインを低くしていった(特に60分過ぎから)。得点1ではなく勝ち点1を奪いにきたオーストラリアに対して、ボールを保持した日本は何が出来るのか。そこに注目すべき後半だった。
岡田監督が率いるこのチームは、ポゼッションが許されるときに、攻撃サイドをなかなか変えないというのが特徴(特にサイドが詰まったときに)の一つである。
サイドを突く(前線がボールを引き出しアタッキングサードに運ぶ)→ボールがパサーに戻ってくる。この一連の流れの後に、岡田監督が求める(プライオリティの高い)プレーは、“再度、同サイド攻略を試みること”なのだろう。おそらく、細かい動き直しを繰り返し、狭いエリアで連動しながらひつこく崩すというイメージ。このチームの攻撃サイドが変わるのは大体、三度四度チャレンジした後となる。これは、前身の代表チームとは明らかに違う特徴だ。
残念ながら、その細かいエリアで繰り返されるチャレンジが実を結んだという実感が、私にはまだない。このまま追求しても、“相手に時間という余裕を与えるだけという結果”に陥りかねないとさえ思っている。
<得点の匂い ~効果的なサイドチェンジ~>
そんな中、一筋の光が見えたプレーがあった。
69分。田中達也が左サイド(やや低い位置)でボールを受け、戻す。俊輔と遠藤を中心に、もう一度、同サイドにチャレンジする(二度目。この瞬間、遠藤は逆サイドの内田の位置を確認している)。再びボールが戻ってくる(人数を懸け深い位置まで運んだ後)。遠藤はサイドチェンジを選択。そのボールを受けた内田が中に切れ込み、逆サイドから中央に走りこんだ遠藤にパス。パスを受けた遠藤はダイレクトでシュートを放った場面(シュートは強烈だったがキーパ正面)。
この一連のプレーはとても効果的だった。少ないタッチ数でボールを深い位置まで運び、比較的早いタイミングでサイドチェンジを行う。フィニッシュは、創り出した中央の空間を利用する形。この一連のプレーに得点の匂いを感じたのは、遠藤のサイドチェンジがベストなタイミングで正確に行われたことが大きいだろう。
<田中達也と日本の守備>
この試合先にも述べた通り、田中達也は前線からとにかくボールを追い回していた。こういった前線からの守備は確かに大切だ。しかし彼は、後半60分を過ぎれば完全にガス欠状態となっていた。
そもそも、前線からの追い回しを続けることが、オーストラリアのバックラインに対して効果的だったのだろうか。私はそう思わない。落ち着いてボールを回すオーストラリアに対して、余分な体力を消耗しただけのように感じる。
では田中達也が、今後代表で追求していくべきプレーは?
そんな問いに私は、“バイタルエリアでたくさんボールを引き出すこと”(今、行っていること)と“そこからの仕掛けの量を増やすこと”(アタッキングサードでの勝負)と、答えたい。端的に言えば、激しい動きの中で自分の最大の武器を使えるようになることだ。
試合を通して前線から追い回し続けることが得点を奪う手段となるなら、体力を消耗してでもそれを追求すべきだろうと思うが、オーストラリアにもほぼ往なされたのだ。W杯本大会レベルの相手にも1試合通してまず通用しないのは明らかである。
それならば今後は、相手の良さを消す意識を高めたり、ボールをどこで奪うかを明確に設定していく必要があるのではないだろうか。そんな組織の中に田中達也の運動量と俊敏性を取り入れてこそ、本当の舞台(W杯)での活躍がやっと見えてくるだろうと感じる。
ここまで、岡田監督は、人(特にボールマン)に対する守備意識をかなり高めてきた。これかれは、次の段階だ。得点を奪うための守備・勝ち点を奪うための守備・相手の良さを消すための守備。アジア仕様の守備から対世界仕様のモノへ・・・そういった具体的かつレベルの高い組織を構築していくべきだろう。
<試合終了>
試合終盤、それといった見せ場もなく試合は終了した。勝ち点1獲得という結果は、日本にとっても悪くはない。しかしこの一戦が、W杯で勝ち点3を挙げるための試合になったかといえば、そうではない。この試合は、あくまでW杯に出場するための試合だった。
もちろん、オーストラリアが勝ち点1を目標にしてきたこともあるが、日本に“勝ち点1を狙う相手から勝ち点3を奪うための気概や戦術”が足りなかったことも事実だろう。
リスクを軽減しながら、極めてスタンダードな交代だけを選択した指揮官。W杯勝ち点3獲得のためには、終盤に闘莉王を上げるだとか中村憲剛や巻で得点を取る試みを行うとか、そういった“武器”を研いでもよかったのではないかと、私は感じている。
<終章 ~すべてはW杯のために~>
武器を使う判断とタイミングを追求することを、今後の日本は強く求めていくべきだ。見極める力がなければ、W杯での勝利はありえない。
この試合の長谷部誠はよく走っていた。3列目から前線に何回も飛び出し攻撃に絡んでいた。しかし、あまりにも飛び出す(使われる)ことに集中しすぎて、徐々に相手にとって脅威でなくなっていったことも確かだ(最大の見せ場は、やはり42分だった)。
日本は、様々な状況を見極めるレベルにきている。そこを追求できるようになれば、“アジア以上、世界未満”という現状を打破できるようになるのではないだろうか。
すべてはW杯のために・・・リスクを冒す判断とタイミングの見極めについて取り組むことが最重要だと、私は考える。
「リスクをおかせっ!!日本人よ。」そんな彼らの背中を、微力ながらも後押ししていきたい。
Japan
監督:岡田武史
フォーメーション:4-2-3-1
ビルドアップ:ショートパス
攻撃エリア:DFラインの外裏をつく(ポジションチェンジを頻繁に行う)
DFラインの高低:やや高い
マーキング方式:人への意識が強いゾーンプレス
攻守の人数バランス:攻撃55%守備45%
セットプレーの守備:マンツーとゾーンの併用
CKのキッカー 右:中村俊輔 左:遠藤
Australia
監督:ピム
フォーメーション:4-3-2-1 (クリスマスツリー)
ビルドアップ:トップに当てる
攻撃エリア:後方で組みたて、トライアングルで打開する。
DFラインの高低:普通
マーキング方式:コンパクトなゾーンを敷く
攻守の人数バランス:攻撃40%守備60%
セットプレーの守備:ゾーンを主体とする(一部マンツー)
CKのキッカー 右:ブレシアーノ 左:ブレシアーノ
※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を一部参考にしています。(リスペクト)
※あくまで1試合のレポートなので相対的な構成となっています。
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あとがき: ドイツW杯、オーストラリア戦。「1点追いつかれたときに、『同点でいい』と切り替える力がなかった。」と、中澤は語っていた。あの試合で逆転されたのは、日本に状況を見極める力がなかったからだろう。
このオーストラリア戦。勝ち点1獲得という相手の目的に、簡単に合わせてよかったのだろうか。いずれにしても、本大会で後悔だけはしたくない。ドイツのときのように・・・
posted by オクジョー |16:37 |
日本代表 |
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