2009年01月31日

ジュビロ磐田 『原点回帰の先に』 Jリーグ 2008

2008シーズン
第16位:ジュビロ磐田 10勝 7引分 17敗 勝ち点37 評価 E
Home:6勝 4引分 7敗 勝ち点22(17位)
Away:4勝 3引分 10敗 勝ち点15(14位)
総得点:40(10位) 総失点:48(14位)
チーム内得点上位: ジウシーニョ 9点 前田 8点 カレン・ロバート 4点


 太田吉彰と駒野友一の共存成功・・・それが爆発的な推進力となれば・・・
 08シーズン開幕前、ジュビロが近年抱えていた負のスパイラルから解放されるとしたら、それくらいしかないと、私は感じていた。ベテラン蔑ろ政策と世代交代失敗のツケを払う時は、刻一刻と迫っていたからだ。

 よって私は、どうすれば太田と駒野が共存できるかを考えていたわけだが(08開幕前)、それも太田の大怪我により夢想となった。(余談だが、バルサスタイルを better だと考えていた。)
 まぁそもそも現場は、太田が怪我する前から共存に重きを置いてなかったと思うが・・・(内山監督は、ジュビロ黄金時代サッカーを捨てられなかったから)

 そんな感じで(どんな感じだよ)開幕したジュビロのシーズンはやはり苦しいものだった。
 エースの前田が怪我から本格復帰したのは第16節以降。監督がオフトに変わったのは第24節以降。連勝は、『2』が最高。入れ替え戦に進むまで一度も、流れを引き寄せることはなかった。

 新監督にオフトが就任すると聞いた当初、私はジュビロの現状を心から憂いた。古い井戸から掘り起こしてきたともいえる人事は、時代に取り残されたジュビロを物語っているようで滑稽だったからだ。
 オフトが悪いのではない。しかし、ジュビロのフロントは一線を退いていたオフトという選択しかできないのか。

 オフトに特に新しい発見はなかった。しかし、短い期間でチームのメンタルな部分を建て直し、戦えるチームを再編した能力は賞賛されるべきだろう。ベテランを上手く使い、チームを活気付かせたのは、ジュビロにとっては少し皮肉だったが・・・オフトがいなければ、J1残留さえも叶わなかったかもしれない。
 オフトが、日本サッカーに何かを残すのは、これが最後となるだろう。本当に感謝したい。ありがとう。

 それにしても成岡は、一体何をしているんだろうか。大怪我がない状態で、出場試合数は『15』と10番を背負っているものとしては少ない。この選手とカレンが、チームを引っ張る存在になっているべき時期であるはずなのに・・・そうこうしている間に、松浦という若い選手も出てきた。成岡は、松浦のためにも簡単にポジションを掴ませてはいけない。
 ジュビロは近年、模範となるべき経験豊かな選手を次々と放出しすぎた。期待されていた選手が充分に育っていないのは、選手自身の問題もあるだろうが、チームの経験値が選手を育てるということもまた事実である。

 新シーズンのジュビロは、どう進んでいくのだろうか。監督は柳下監督の再登板。おそらく目に見える改革は望めないだろう。というよりフロントは、変革を求めていないのだろう。
 チームが打ち出した3ヵ年計画(10位以内→5位以内→優勝)のスローガンも『原点回帰』。果たして過去の姿を追い求めるのが、最善策なのだろうか。外部から監督やスタッフを引っ張り、新しい風を求めることが必要だと、私は感じる。
 
 原点回帰の先に、駒野と太田の共存という道はあるのだろうか。来る新シーズンも、先シーズンと同様にそれに注目することにしたい。あ~ぁ、見てみたいな、強力な右サイド。。。

あとがき: 新シーズンのキャプテンも中山雅史に決定した。何年も続けているらしい。本当にすごい選手だ。
 諸事情で、更新がご無沙汰だった。27480文字との格闘は、何とも「うーん」という感じだった。


監督:ハンス・オフト
フォーメーション:3-4-1-2
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:右サイドからの崩し
DFラインの高低:低い
マーキング方式:やや低い位置からコンパクトなゾーンを敷く
攻守の人数バランス:攻撃40%守備60%
キープレーヤー:ジウシーニョ

---⑧-   -⑱--- ジウシーニョ・前田
--  -- 24 --  -- 松浦
⑭--38--⑰--25 村井・ロドリゴ・犬塚・駒野
-③---⑤---⑮- 茶野・田中・加賀
--  -- ① --  -- 川口

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト) 


※J1全チームまとめる予定です♪

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2009年01月24日

Foot Tapestry 短編集・弐 「それぞれの仕事人」

※ Football を中心に気になった Topic を、短く綴る。

 ■ヘスキー、ヴィラに移籍。

 アストン・ヴィラにとって、最高の選手の加入が決定した。エミール・ヘスキー(31)、現役のイングランド人ストライカーの中で、最も経験豊かな選手の加入は、若いチームにとってプラスにならないはずがない。
 そのニューズに、頭が痛いのはビッグ4関係者だろう。ガナーズが好きな私にとっても、頭が痛い。今シーズンのアストン・ヴィラは、本当に強い。プレミアがこれ以上混戦になると、優勝の可能性も・・・地味に、アーセナルのCL出場権確保を願うのであった・・・

 □マージーサイド・ダービーの決着はドロー

 前節、アンフィールドで行われたマージーサイド・ダービーは、劇的な結果となった(エヴァートン側にとって)。ジェラードのゴールという最高の形で試合を支配しても、勝ち点3が奪えないのが、マージサイド・ダービーなのだろう。
 それにしても、この男は・・・ティム・ケイヒル(29)ほど、チームを救うゴールを決める人はいないのではないか。この試合でも、セットプレーからヘディングでゴールを決めた。ボールが来る場所まですり抜け決める得意の形。「またケイヒルか!!」TVの前で、何回この台詞を吐いたことか。
 私は、LIVの優勝条件を、このダービーでの勝ち点3と怪我人を出さないことだと考えていた。その両方が叶わなかった今(シャビ・アロンソ、アッゲルが怪我した模様)、再び首位を奪還するための壁は低くないはずだ。

 ■ビーティーがプレミアに!!

 ジェームズ・ビーティー(30)が、プレミアに戻ってきた。ストーク・シティにとって、プレミア残留の切り札になってほしい存在だろう。高速スロー以外の目玉がやってきたというところか。
 ビーティーが再び、赤と白のユニフォームを着て、それもストークのような英国的なチームでプレーするというのを聞いた時は、すごく微笑ましかった。ビーティーはストークの仕事人になれるのか?高速スローから得意のヘッドでゴールを決めるのか?楽しみがまた一つ増えた。


あとがき:日本が、ケイヒルを押さえるところを想像してみた。なかなか難しかった。稲本をどう使うかが鍵だと思った。

※Foot Tapestry 短編集は、不定期更新予定です。

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2009年01月18日

Foot Tapestry 短編集・壱 「溝端社長とファンハールとベニテス」

※ Football を中心に気になった Topic を、短く綴る。

 □大分のシーズンパス

 この時期、Jリーグの各クラブが力を入れるべきことの一つは、年間シートを売ることである。その中でも大分トリニータのサイトには、すごく好感が持てた。TOPページに、目標金額と目標販売席数、○月○日までの実際の売上金額と売上席数を開示しているのだ。
 各クラブが、決まって申し込み期限と特典をPRしている中(もちろん大分も)、地域密着を掲げ新規サポーターの開拓を図る大分の透明性を感じた瞬間だった。溝端社長、素晴らしい!!

 ■家長の移籍可能性消滅と本田今季10得点目獲得
 
 家長昭博のプリマス移籍が消滅したらしい。やはり、労働許可証が発行されなかった。むしろ英国において、水野の特別発行の方が異例だったのだろう。今季は大分で、去年乏しかった攻撃力を担う存在になってほしい。
 VVVフェンロ(オランダ2部)に所属する本田圭佑が、今季10得点目を決めた。中盤でこの数字は2部とはいえ、前進しているということなのだろう。そんな本田にAZへの移籍可能性が浮上しているらしい。AZといえば、今季前半戦、蘭3大チーム全てに勝ち首位を走るチームだ。監督はあのファンハール。私は好きではないが、本田がファンハールに指導される姿は見てみたい気もする。

 □リバプール優勝の鍵は、マージーサイド・ダービーに??
 
 アーセナルのセスク。マンUのルーニー・ファーディナンド。チェルシーのJ=コール・テリー。年末年始のハードスケジュールの影響で、例年通り怪我人が出てきた中、今の所無事でいるリバプール(ベニテス監督は調子が悪いようだが・・・)。
 今節のマージーサイド・ダービーは、当然激戦必至となる。エヴァートンも主力が欠場するため(フェライーニ・サハ・ヤクブ)、激しさを押し出してくるのではないだろうか。だとすれば、リバプールが優勝するためには、今節の勝ち点3(それ以外だとマンUに首位を明け渡すことになる)+怪我人を出さないことが求められるだろう。


あとがき:ちなみに、プレミアリーグになってから、4強の中でリーグタイトルを獲ってないのは、LIVだけ。リーグタイトル獲得経験のあるチームは4チーム。マンU、アーセナル、チェルシー、そしてブラックバーンである。

※Foot Tapestry 短編集は、不定期更新予定です。

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2009年01月16日

若手ドリブラー三人衆は今

 ドリブラーは、日本でなぜ活躍できないのか。

 これを考えるのは、私の課題の一つだ。

 思えば、北京五輪。私が最も期待していた若手ドリブラー三人衆(勝手に命名)は、いずれもその舞台を踏むことは無かった。その理由は各々だが、私は常々こう思っている。ドリブラーがこんなにも日の目を見ないのは、日本だけだと・・・これは、ただ単に選手の問題だけではないはずだと。

 今回の記事の中で、日本の環境の問題点を綴ったり、課題の解答を導いたりするつもりはない。きっとその答えを出すには、多角的で複合的なアプローチが必要だからだ。私自身も、この課題を意識し始めて、2~3年になる。

 今回は、私が常々期待していた若手ドリブラー三人衆が今、どう前進しようとしているのかを記したいと思う。

 一人目は、水野晃樹(23)。中村俊輔が活躍するセルティックに移籍して一年。最近やっと出場機会が増えてきた彼も、リザーブリーグで日々、闘っている。ライバルは、アイルランドのドリブラーマクギーディ(22)だ。この選手と、ストラカン監督との関係悪化(※1)が噂された12月以降、水野の出場機会は増加した。
 フォルカーク戦ではドリブルからの初ゴールを決め、オールドファーム・ダービーにも先発し、徐々に存在感を出してきている。オシムに学んだこと(※2)を忘れず、その牙を磨き続けてほしい。今季の少ないチャンスを活かす事が出来れば、来季以降、定位置確保のチャンスがきっと訪れるはずだ。

 二人目は、家長昭博(22)。右膝前十字靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされた彼も、このオフ期間中に、イングランドリーグ=英国二部プリマスの練習に参加し、高評価を受け獲得を打診されているようだ。労働許可が下りるかどうかが問題のようだが、どんな結果になろうと、このオフの経験を活かし前進していってほしい。彼は、優れたドリブル感覚を持っている。膝の怪我の影響さえなければ、世界できっと活躍できるはずだ。

 三人目は、前田俊介(22)。この異才は、今季も苦しんだ。大分に移籍して2年。少し試合に出て得点しては、また出場機会がないという日々の繰り返し。何とか、その壁を突き破ってほしいと願っている関係者も多いと聞く。このオフ、大分は彼を完全移籍で獲得する意向だ。また、同じポジションの市原大嗣や松橋優をレンタルアウトさせており、ウェズレイ・高松大樹と怪我ガチの選手を抱える大分にとって、期待が大きいことが分かる(※3)。必ず出来る選手なのだ。来季が最後というくらいの気概で、前進してほしい。

 この三選手は、年齢で考えると今春大学卒業組(家長・前田)か、大学卒業一年経過組(水野)となる。サッカー批評41号の中で、高校卒業入団組(所謂エリート組)が伸びていないということを危惧する記事が掲載されていたが、それもクラブや協会が連携して考えていかなかればならない課題の一つだろうと思う。
 先日、私の記事の一つにアジア枠の拡大について綴ったものがある。これに付随するのだが、高校卒業組を若いうちに積極的にアジアに出していければ、最も伸びる時期に多彩な経験を積めるのではないだろうか。
 
 サッカー批評41号(同上)の中で、犬飼会長が、シーズン移行問題について「トップがアクションを起こさなければ、改革は進まない。」というようなことを語っている。その方法論はともかくとして、その部分の考え方には同意できる。
 2010年から日中韓で検討されているアジア枠を活かさない手はないだろう。アジアに日本人を積極的に出すためにもトップが先導してほしい。協会が検討しているU-23カップなどといった出場機会が『用意される』ものより、異国という厳しい環境で『勝負させる』方が、私には効果的に思えてならない。

 ここまで言っておいて、何の具体案もないのでは面白みがないので、具体案を考えた。
 
 前提として、現在進んでいる日中韓でのアジア枠導入の検討は実現するものとする(※4)。おそらく、日中韓で導入されるであろうアジア枠も、最初は人数枠が設けられるはずだ(Jリーグと同じように現行の外国人枠+一人??)。
 そこで、23歳以下の選手についてのアジア枠(レンタル。契約期間は一年。)をもう一つ設ける案を考えた。また、その枠を使用しているクラブは、23歳以下の選手を一人、自国以外のクラブにレンタルしなければならないという条件も作る。それにより、若手の行き来を積極的に行えればいい。
  
 自分で考えていて穴だらけな構想だと思う。海外での期限付き移籍について改革が必要な点については、考えていくべきだろうとしか言えない(日本では海外での期限付き移籍はない。はず)。また、海外での期限付き移籍のみならず、Jリーグは、トレード移籍導入の検討する必要があるのではないだろうか(将来、アジアでの自由移籍を実現させるためにも)。
 そういった改革の一つひとつが、アジアのレベルアップにつながり、アジア勢のW杯活躍につながればいい。
 そしてその中で、日本人ドリブラーが生きる道を見つけられればいいと思うのだった。

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あとがき:ドリブラー三人衆から、だいぶ話が飛躍してしまった。それも、前回の記事に中途半端さを感じていたからだろうか。アジア枠としての人数制限はなくなり、自由な行き来が実現するのは何年先だろうか?どちらにしても、今回挙げた三人や、梅崎司・乾貴士・澤昌克(ペルーから逆輸入ドリブラー)等が、それぞれ前進する道を見つけることを願う。

※1)セルティックユース出身のマクギーディとストラカン監督との関係が悪化して以来、ストラカン監督はマクギーディに出場機会を与えていなかったが、今は関係も修復。水野にとっても、勝負の時期となる。
※2)様々なインタビューで水野の名前を挙げることが多く、オシムが常に気にかけている選手の一人といえるだろう。
※3)大分は、選手の育成環境について考えており、同じポジションにたくさんの選手(特に若手については)を用意しない方針をとっている。
※4)Jリーグは、AFC枠検討グループの中で、日中韓の連動したアジア枠導入を目指している。それにさきがけ、09年からJリーグでは、現行の外国人枠にとらわれない、アジア枠の導入を決めた。

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2009年01月15日

Fリーグ 広島セントラル開催 2009/1/11 第17節

Fリーグが広島にやって来た。
1

□第1試合 バルドラール浦安(2位)vsステラミーゴいわて花巻(8位)
<<予想外の終盤に・・・>>

前半。私は、フットサルそのものの激しさに興奮していたものの、日本代表を揃える浦安と未だ未勝利の花巻には、確かな力の差を感じていた。花巻の攻撃は、ロングボール主体でアイデアを感じなかった(力の差を埋めるための戦術だとは思うが)。前回の対戦は、9-1で浦安の勝利。5-0で前半が終わった時点で勝負は決したように思えた。
後半。浦安の油断もあったかもしれないが、試合の流れが変わる。ポストプレーを意識的に使い出した花巻の攻撃にリズムが生まれ始める。そこで、積極的なパワープレイ(GKをFP=フィールドプレイヤーと交代させ、攻撃の人数を一人増やす)。気がつくとゲームスコアは、5-4にまでなっていた。結局、試合はそのまま終わったが、花巻にも充分可能性を感じた試合でもあった。

結果:浦安 5-4 花巻
浦安:ポゼッションスタイル
花巻:引いてカウンタースタイル(ロングボール多用)
個人的なMVP:稲田祐介=浦安(シュートへの積極性)

□第2試合 バサジィ大分(6位)vsシュトライカー大阪(5位)
<<分かりやすい構図 個人対組織>>

試合前。パンフレットには、こう書かれていた。「個の大分、組織の大阪。」このフレーズだけを見て、私は大分を、同行者は大阪を応援することにした(特に意味は無い)。
試合は終始、大阪ペースで進められた。押さえどころを心得た守備とやや強引な大分の選手の選択により、大阪の戦術がズバリはまった。ボールを奪ってから速いテンポで連動し、得点へと結びつける進め方は非常に勉強になった。
大分も、試合が終わりに近づくとリズムを掴み出し、1vs1からの攻撃で見ているものをワクワクさせた。効果的に使用していたフォーメーション(両コーナまで選手を上げる)も、私には大変興味深いものだった。また終盤、両チーム共パワープレーを選択し(大阪はリードしているのに)、積極性が目立った試合となった。

結果:大分 2-4 大阪
大分:個人に局面打開を委ねるスタイル(積極的な仕掛け)
大阪:切り替え重視スタイル(守備から速い攻撃へ) 
個人的なMVP:岸本武史=大阪(チームの心臓)

□第3試合 境川決戦!! 湘南ベルマーレ(7位)vsペスカドーレ町田(4位)
<<気持ちの差がダービーの勝敗を>>

境川決戦と銘打たれたダービ決戦。今季、ダービー2戦2敗の湘南は、明らかに気合が入っていた。私がこの日見た中で、一番活気を感じたのが湘南だった。「本当に1勝しかしていないチームか!?」と、思えたほどだった。
試合は、湘南の積極的なゾーンディフェンスが、町田に決定的な場面を与えないという構図が続いた。湘南のGKのパフォーマンスも高く(一つミスから失点したが)コーチングも的確でチームを引っ張っていたように感じた。GKのスローイングからヘディング(一発カウンター)で2得点を奪った形は、得点力(7位)の低さをカバーした形といえるのだろう。
『集中力』この試合は、この一言に尽きた。その集中力を支えていたのが選手の気持ちだったのだろう。

結果:湘南 4-1 町田
湘南:積極的なゾーンからの攻撃
町田:ポゼッション重視スタイル 
個人的なMVP:曽根田盛将=湘南(ヘディングで2得点)

□第4試合 名古屋オーシャンズ(1位)vsデウソン神戸(3位)
<<注目の一戦も・・・>>

私は、この試合を見ることができなかった。予定が入っていたのだ。見たといえば、森岡薫のスーツ姿だけ(関係者席の近くに座っていたため)。非常に残念で無念。森岡薫木暮賢一郎を見なくてFリーグを見たと言えようか・・・。
知人に聞いた話だが、やはり名古屋は別格だったらしい。私は、必ず来る次の機会に、二人のプレーを人一倍楽しむことを心に誓ったのだった。

結果:名古屋 3-0 神戸
個人的なMVP:森岡薫=名古屋(スーツ姿)

2 パワープレー


あとがき:フットサルは、バスケットと同じの魅力を持っている。動きの多いベンチワークは、試合を彩る要素の一つだろう。
あの時間と空間が限られた激しさの中で、10秒間でもまともにプレーできるのだろうか・・・無理だろうな。

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posted by オクジョー |11:45 | Fリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年01月13日

大橋正博の挑戦からの思索

 私には、一つが疑問があった。

 来季、アジア枠導入によりアジア選手(韓国人選手)を、Jの舞台で感じることができるのは、楽しみの一つといっていい。実際、各Jクラブに、多くのアジア選手の加入が決定している。

では、選手を頂くばかりでいいのだろうか?

 おそらく、難しい問題も絡んでくるのだろう。それは、経済の問題。Jリーグが、多くの選手を獲得している韓国の経済が芳しいことは、私でも知っている。アジア枠導入一年目から、こんなにも多くの有力選手が移籍してくるのも、その影響があるのだろう。

 アジア枠導入により、日本人選手の活躍のチャンスは、少なからず減少する(※1:下記参照)。プロである以上、明日の生活が保障されていないのも分かる。しかし、アジア枠導入により、日本人選手もアジア人として、活躍するチャンスがあるのだ。

 各クラブや協会は、もっと考えるべきことがあるのではないだろうか。

 最近、若い選手をJ2にレンタルすることで、経験を積ませる例がちらほら見られるが、その目をJ2だけでなくKリーグにも向けてみるのはどうだろう。また、戦力外となった選手の合同トライアウトを、JリーグだけでなくKリーグと一緒に行うのはどうだろうか。さらに、トレード移籍についても、真剣に考えていかなければいけないのではないだろうか。

 日本人選手がアジア人としても活躍できるようなインフラの整備を、考えることはとても重要なはずだ。

 若い選手が世界で活躍する現代のサッカー界では、19~22歳の間に、どれだけ経験を積めるかが重要となる。思えば朴智星も、19歳で来日し色々な経験を積んだことで、世界的に活躍する選手となった。

 韓国には、優れたFWの選手やメンタルの強い選手が多い。そんな環境に、伸び悩んでいるFWや若い選手を送り込むことは、プラスにならないはずがない。
 もっといえば、日本では活躍しにくい優れたドリブラーが、韓国では受け入れられるかもしれない。これは、「日本人ドリブラーは、なぜ活躍できないのか。」(私の課題)を考えるヒントにもなり得る。

 川崎フロンターレを戦力外通告された大橋正博は、Kリーグに15番目のチームとして新規参入する江原(カンウォン)FCへの移籍を決めた。優れた選手なので、国内からもオファーが来たことだろう。
 彼の決断もまた、強いと感じる。このような選手が向こうで前進し、経験したことを、日本に持ち帰ってくれたらどれだけプラスになるだろう。

 このような行き来が、もっと活発になればいい。

 まずは、最大のライバル韓国から。
 協会同士が連携し連動することができれば、お互いの国のレベルは必ず高まる。そのような挑戦は、いずれアジア全体のレベル向上につながり、W杯で活躍するアジアチームを輩出する道となるのではないだろうか。

 簡単に国境を越えることができる。
 サッカーは、世界共通の優れたツールなのだから。
 それが、サッカーなのだから。


※1)例えば、Jリーグのクラブβがあるとする。
このクラブが、予算的に保有できる選手の数は、31人。
08年シーズンは、外国人選手3人体制で戦った。(もちろんこの3選手は、レギュラー格)
09年シーズン、アジア枠導入によりアジア選手を獲得(レギュラー格)。これにより、クラブが保有できる日本人選手の枠は、前年度と比べて一つ減少する(31人しか保有できないため)。もっと言えば、試合に出場できる日本人選手の枠も、一つ減少するかもしれない(これは競争)。

あとがき:W杯予選の中で日韓戦はもう見れないのだろうか。恐い気もするが、あの緊張感を現場で感じてみたい。

この記事のテーマ曲(非公認):“BORDER”/FUNKIST

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2009年01月11日

皆実が城西に負けないための条件

※はじめに、私が広島在住ということもあり、今回の選手権で広島皆実の試合は全試合見ていること(TVで皆実の試合は流れるので)。鹿児島城西の試合は、準決勝しか見ていないことを理解してもらいたい。城西についての情報量は多くないことを認める。


前評判通りの活躍をしている鹿児島城西に対して、広島皆実は、3年かけてツクリあげた試合運びの上手さ堅守で国立への切符を手に入れた。堅守ばかりが注目されるが、皆実は試合運びが上手いということを、ここに強調したい。

試合運びが上手いという特徴は、城西が準決勝に対戦した前橋育英も持ち合わせていたと思う。実際、準決勝も、中盤でポゼッションを高め全体を押し上げることで、試合のペースを握っていたように感じる。
これまでの失点数(5試合11失点)を見ても分かる通り、城西は守備が得意なチームではない。ボールを持つ時間は大事にしたい。
ポゼッションを高め全体を押し上げること。これが皆実が城西に負けないための第一条件ではないだろうか。

前橋育英の敗因は、セットプレーからの流れで失点を多くしてしまったことが大きいだろう。皆実が負けないためには、セットプレーからの失点は、絶対ダメだ。

もう一つ、注目すべきはサイドでの攻防だ。
破壊力に欠ける皆実にとって、サイドを制圧できるかは大きな問題となる。サイドを制するということは、得点を獲るための方法+相手のサイドバックを押し込めるという効果もあるのは当然のこと。
特に、破壊力抜群の選手が前線にいるチームを相手にする時には、前線とバックを分断させることが必須となる。具体的に言えば、大迫(勇)を中心とした前線に、左SBの松井(精度の高い左足を持つ)まで絡ませてしまえば打つ手は無いということ。よって、皆実のサイド(特に右SBの村田)の選手は、城西のサイド(特に左SBの松井)に走り負けてはいけない。これが、私が大まかに考える負けないための条件の最後となる。

以上のことを簡単に整理すると、
①セットプレーでやられない
②ポゼッションを重視する(今まで通り)
③城西の左SBを攻撃に参加させない
と、なる。

この条件を全てクリアできれば、『負けない』可能性がグッと増してくることだろう。その上で、皆実が勝てるかどうかは、得点をどれくらい獲れるか?どうやって獲るか?に懸かっているのだが・・・その応えは、ピッチの中で探すことにしたい。

臆するな。今大会一番のグッドチームは、間違いなく皆実なのだから。


あとがき:これを綴ったのは、単に、広島に住んでいるからではない(私は、ルーツが鹿児島にもあるので・・・)。グッドプレーヤーを擁するチームが、簡単に勝ってほしくないからだ。どうしても、昨年の流通経済大柏や国見(平山時代)の決勝を思い出してしまう。安易なメディアが期待する大勝なんて見たくないのだ。
ただ、面白い決勝戦が見たいんだ。グッドプレーヤーvsグッドチームという構図以上のものを見せてほしい。いったいどちらが優勝するのだろうか。。。

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posted by オクジョー |02:38 | 高校サッカー | コメント(22) | トラックバック(0)
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2009年01月09日

それぞれの選択 中村北斗・阿部勇樹

中村北斗を、再びJ1で感じることができる。

FC東京が、彼をアビスパ福岡から完全移籍で獲得した。
元々、国見高校出身である彼は、小峯監督の薦めもあり、九州のクラブで出場機会を比較的得やすいアビスパ福岡(当時J2)へ入団した。そう記憶している。
J1昇格。J2降格。膝の大怪我。U-20のワールドユースでは、オランダのクィンシーにドリブルで置き去りにされた。日本でトップクラスの身体能力を持つ彼が、一瞬で引き離されたのは衝撃的だった。また、北京五輪には、怪我の影響もあり出場できなかった。

そんな彼も、遂に新たなるスタートを決意した。
福岡が、再びJ2に降格した(07年~)ときから、環境を変えるタイミングは、何回もあったはずだ。しかし、彼が彼のギリギリまで福岡での戦いを決断していたことは、きっと今後の前進につながるはずだ。
このまま世界と闘わず終わる選手ではない。クィンシーに置き去りにされたまま終わっていいはずがないのだ。遠回りもまた、遠回りではないはずなのだから。

この感覚は、佐藤寿人の時と似ている。仙台で戦っていた彼が、新たな決断(広島への移籍)をした時に感じたそれと。
その後の佐藤寿人の前進はいうまでもない。下から這い上がってくる選手。苦しみから解放された選手。そういった選手には、弱さを纏った強さを感じる。

阿部勇樹にとっても、新しい転機がやってくるのだろうか。
ポジションを固定されない日々。チーム状態の悪さ。夏場以降の怪我。そして、恩師の帰国。
彼はこのオフ期間中、海外移籍を示唆していた。恩師が新たなスタートを切る今、その恩師に、世界を知ること・リスクを侵すことの大切さを教えられてきた彼にとっても、そのタイミングだったのだろうか。
彼の出した決断は、浦和への残留だった。フィンケ新監督の下で戦うことを決意したのだ。彼が決めたのだから、何よりも強い決断のはずだ。元から残留を決めるのと、選択肢がある中で決断するのとでは重さが違う。
来季の浦和は強い。私は素直にそう思った。


空港で、恩師と彼はどんな言詞を交わしたのだろう。
知りたいような、知りたくないような・・・そんな気持ちに駆られてくる。
「君が欧州に来たら、またすぐに顔は見れる。ただ、味方か敵かは分からないがね。リスクを侵すことも大事だ。ただ、焦ることもない。」
常に、色々な選択肢を与え続けた恩師は、そんなことを?それとも、朝飲んだコーヒーの話をしたのだろうか。

私は、少しだけ『そうぞう』してみた。


あとがき:来季のFC東京は、今野・梶山・羽生・中村北斗で構成された中盤が見れるのか。。。すごく楽しみ♪ツボである。

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2009年01月08日

ACLの変更点

ACL2009の組み合わせが決まった。

出場チーム数は、28+1(07年度優勝:浦和レッズ)=29チームから32チームに増加。4チームを1グループとし、A~Hの8グループでグループステージが行われる。

前年同様、この段階での西部地区東部地区は実現しない。よって、A~Dに西アジアのチームが、E~Hに東アジアのチームが振り分けられている。もちろん、同国対戦はなし。
個人的には、スケジュールが厳しくても西部地区東部地区の対戦もできるだけ多く見たい。それが、大会自体のレベルアップにつながると思うのだが、なかなか厳しい・・・

では前年度と比べて、どの国に出場権が増えたのか整理したい。


<西部地区=中央アジア・西アジア・南アジア>
サウジアラビア 2⇒4
イラン 2⇒4
UAE 2⇒3
ウズベキスタン 2⇒2
カタール 2⇒2
イラク・クウェート・シリア 2⇒0 (AFCカップの上位2チームに入ればプレーオフへ)
+
プレーオフ 0⇒1(UAE・インド、AFCカップ上位2チーム=バーレーン・レバノンで争う)⇒すでにUAEとインドに絞られている
<東部地区=東アジア・東南アジア地域+オーストラリア>
日本 2⇒4
韓国 2⇒4
中国 2⇒4
オーストラリア 2⇒2
インドネシア 0⇒1 (07-08プレーオフ優勝による)
タイ・べトナム 1⇒0 (プレーオフで勝たなければならない)
+
プレーオフ 2⇒1(インドネシア・タイ・シンガポール・ベトナムで争う)⇒すでにインドネシア・タイ・シンガポールに絞られている


これらの枠は、今までのACLでの実績・及び参加チーム数・経済規模や昇降格の有無などリーグ運営の点で評価の高い国に割り振りされる。
タイ・ベトナムは、リーグ運営の点において問題が見られるため減枠。また、イラクなどは、残念な理由での減枠となっている。
個人的な見解としては、中国・UAEに与えられた枠は多いと感じるし、オーストラリア・ウズベキスタン等に与えられた枠は少ないと感じる。不公平感は否めない。

そして今回から、グループステージ終了後に、各グループの上位2チームは、ラウンド16に進出する。これも、西地区と東地区で分かれて行われ、各グループの首位がホームチームとなるワンマッチで準々決勝進出チームを決める(どういった組み合わせになるか確認できていない)。
 
その後は、東西混合の組み合わせ抽選が行われ、Home&Away方式で準々決勝と準決勝を戦う。決勝は、中立地でのワンマッチに変更され、09年の決勝は東京開催が予定されている。


このように新方式で行われるACLは、ややこしい。
しかし、この新方式により、ACLがどんな大会になるのか楽しみでもある。

あとがき:当たり前だが、4グループの中に、日本・中国の出場チームが4チームずつということは、最低でも日中戦が4×2=8回もあるということか・・・怪我人が出ないことと、一つでも多い勝利を切に願う。

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Group A
アル・ヒラル(サウジアラビア)
パクタコール(ウズベキスタン)
アル・アーリ(UAE)
サバ・バッテリー(イラン)
Group B
ペルセポリス(イラン)
アル・シャバブ (サウジアラビア)
アル・ガラファ(カタール)
プレーオフの勝者
Group C
アル・ジャジラ(UAE)
エステグラル(イラン)
アル・イッティハド(サウジアラビア)
ウッム・サラル(カタール)
Group D
ブニョドコル(ウズベキスタン)
アル・シャバブ (UAE)
セパハン(イラン)
アル・エッティファク(サウジアラビア)

Group E
蔚山現代・ホランイ(韓国/プレーオフ3位)
ニューキャッスル・ジェッツ(オーストラリア/ファイナルシリーズ優勝)
北京国安(中国/リーグ3位)
名古屋グランパス(日本)
Group F
ガンバ大阪(日本)
FCソウル(韓国/シーズン2位)
シュリーヴィジャヤFC(インドネシア/2007-08プレーオフ優勝)
山東魯能泰山(中国/リーグ優勝)
Group G
上海申花(中国/リーグ2位)
プレーオフの勝者
鹿島アントラーズ(日本)
水原三星・ブルーウィングス(韓国/シーズン1位)
Group H
セントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア/シーズン1位)
天津泰達(中国/リーグ4位)
川崎フロンターレ(日本)
浦項・スティーラーズ(韓国/カップ戦優勝)

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posted by オクジョー |14:10 | ACL | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年01月07日

アルビレックス新潟 京都サンガF.C. ジェフユナイテッド千葉 『残留成功』 Jリーグ 2008

2008シーズン
第13位:アルビレックス新潟 11勝 9引分 14敗 勝ち点42 評価 D
Home:9勝 4引分 4敗 勝ち点31(5位)
Away:2勝 5引分 10敗 勝ち点11(18位)
総得点:32(18位) 総失点:46(14位)
チーム内得点上位: アレッサンドロ 13点 矢野 6点 マルシオ・リシャルデス 3点

第14位:京都サンガF.C. 11勝 8引分 15敗 勝ち点41 評価 D
Home:7勝 3引分 7敗 勝ち点24(14位)
Away:4勝 5引分 8敗 勝ち点17(13位)
総得点:37(13位) 総失点:46(14位)
チーム内得点上位: 柳沢 14点 田原 5点 フェルナンジーニョ・佐藤・渡邊 3点

第15位:ジェフユナイテッド千葉 10勝 8引分 16敗 勝ち点38 評価 E
Home:7勝 2引分 8敗 勝ち点23(16位)
Away:3勝 6引分 8敗 勝ち点15(15位)
総得点:36(14位) 総失点:53(17位)
チーム内得点上位: 巻 11点 谷澤 7点 深井 4点


充実のHomeゲーム。その真逆のAwayゲーム。それは新潟の魅力でもあり、課題でもある。
エジミウソンが浦和に移籍し、シーズン前から厳しいシーズンを覚悟していたと思われる新潟は、ほぼ戦力通りの結果で今季の戦いを終えた。しかし、地に足は着いていたと思う。苦しい中でも、次の新潟を支える田中亜土夢や木暮などにチャンスを与えていたことは、来季以降の前進要素になるに違いない。
それにしても、Awayの成績が悪すぎる。Homeでは、素晴らしい応援のおかげもあり勢いが止まらないのだが、Awayではその勢いも生まれない。攻めどころが少ない新潟に勢いがなければ、苦しくなるのも必然だろう。
やはり来季は、若手が持っている武器(ex=木暮ならキープ力など)を上手く使えるかどうかが鍵となりそうだ。厳しいことを言えば、今のままでは(=攻めの形が増えなければ)間違いなく来季も苦しい戦いになるのではないだろうか。

脱エレベータークラブ。
京都には、もう昇・降格を繰り返したくないというビジョンがあったはずだ。そのための加藤久監督であったことは、結果を見ればうなずける。今季、ゆったりとではあるが、着実にチームの戦い方は出来てきた。
積極的な補強(※1)も爆発力さえ生まなかったものの、チームに確実な安定感をもたらしたといえる。柳沢・佐藤勇人・シジクレイといった優勝経験者達が、チームのバランスを上手く調節していたことが、降格しなかった最大の要因だろう。
来季は柳沢を中心として、どう前線を組み立てていくかが問題となってくるだろう。今季も、その問題には大変悩まされたはずだ。解決方法として、シーズン途中にフェルナンジーニョをレンタルで獲得したことは、柔軟な対応として充分評価できるのではないだろうか。


<前線にタメを創ったフェルナンジーニョ>
フェルナンジーニョ欠場。または、45分出場未満:22試合 6勝5引分11敗 得点22
フェルナンジーニョ出場(45分以上):12試合 5勝3引分4敗 得点15


そんなフェルナンジーニョもレンタル終了(現時点)。京都は、山形の五輪戦士、豊田陽平を獲得したみたいだが、こちらは放出する田原の変わりというところか・・・だとすれば、どんな新外国人選手を獲得するかで、チームカラーががらりと変わるだろう(どのチームもそうだが・・・)。個人的には、朴智星のような選手を、アジアから探してきてほしい(朝鮮大学校からFWの選手を獲得しているのだがどんな選手なのだろう)。

ジェフについては、『やっぱり』としか言いようがない。
多くの人が、ジェフとジュビロの崩壊については、予感していたに違いない。それだけの前兆は、ありすぎるくらい存在していたからだ。
そんな状況でも、J1残留という切符をギリギリで手にした現場には、最大限の拍手を送るべきだろう。監督交代後(※2)、チームはよくまとまり、よく闘っていた。特に、チームの顔である巻と坂本が見せた姿勢は、素晴らしいものだったように感じる。その危機的状況にも決して打ちひしがれない姿は、オシム監督が残した『勝者のメンタリティ』の息吹を感じた瞬間でもあった。
今季、そんなジェフは多くの選手を獲得した(主力流失により、せざるを得なかった)。その中でも谷澤と深井は、チームを救った選手といえるのではないだろうか。谷澤はそのアイディアとテクニックで、深井はクイックネスとドリブルで、チームを前進させた。スピードのある苔口が試合に出場出来なかったのは残念であったが・・・深井加入の報せ(シーズン途中)は、巻との駒大最強2トップの再現を想像させ、ドキドキ・ワクワクしたものだ。

今季、ジェフは劇的な逆転残留を決めた。しかし、残留できたからといって、進行していたチームの弱体化が止まるわけではない。フロントに、ここ数年の失敗を受け止める気概が必要なのは間違いないだろう。今の所、積極的な選手補強は行っているようだが(※3)、その他にも抱えている問題は多そうだ。

新潟は、来季に向けて大島秀夫を獲得した。この選手も、サイドからのクロスに対して強い選手(アレッサンドロ・矢野と同様に)である。このことからも、来季の新潟は今季の戦い方をベースにしていこうと、考えていることが分かるのではないだろうか。
となると、マルシオ=リシャルデスを後方で支え、サイドにボールを配給できる3列目の選手が必要なはずだ。イメージとして挙げるならば神戸のボッティのような選手がいい。来季、流通経済大から入る大学No1ボランチの三門がどれだけ活躍できるかも鍵となるかもしれない。

今季、京都で面白かったことは渡辺大剛の使い方だった。成長著しいこの選手は、対戦相手によってポジションが変わった。
個人的な推察なのだが、対戦相手の攻撃力が脅威的であったり、チームとして分が悪いときには、3トップのウイングのように高い位置での起用が多かったように感じる。その意図は、後ろに守備が得意な選手を起用したいということと、数少ないチャンスに彼を関わらせたいということではないだろうか。
逆に、4バックの位置に入る時には、対戦相手に対して主導権を握りたいという積極的な意図を感じた。
これらは、加藤久監督の柔軟性を表している場面といえるのではないだろうか。
また今季、残念だったのは、中山博貴があまり試合に出場出来なかったことだ。ゲームのリズムを変えることができる選手なので、今後に期待していきたい。

ジェフが、逆転残留を決める一つ前の試合。第33節、日本平で行われた清水戦(3-2での●)での巻の2得点が、脳裏に焼きついている。
先制されてからの同点弾。3-1とほぼ試合を決められてからの追撃弾(85分)。何という精神力の持ち主だと思った。勝ち点という結果として現れなかったが、最終節での逆転残留につながるゴールだったのではないだろうか。
代表では、岡田監督に重宝されていないようだが、苦しい時に代表を支えるのはこの選手だと感じている。

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※1)京都は今季開幕前、柳沢敦・シジクレイ・佐藤勇人などを獲得した。また、シーズン途中にはフェルナンジーニョや水本裕貴を獲得した。
※2)<監督交代の成功>
アレックス=ミラー監督は、チームに手堅さ賢さを明確に与えたように感じる。
◎交代時の順位:18位(最下位)
◎就任後の成績:8勝6引分7敗 21試合 勝ち点30
残留圏から監督を変えて成功したときの特徴として、近年のJリーグでは以下のような傾向が見られた。
①チームに自信を与え、メンタルをコントロールする
②守備を建て直し、勝ち点を一つでも多く拾う(無理な勝利より引分)
シャムスカやアルディレスを筆頭に、南米的な感覚でチームを再建するイメージだ。
しかし、アレックス=ミラー監督は少し違ったのではないか。自分のスタイルを浸透させ、どんな相手にもしっかりと組み合う。ごまかしにくい戦い方を選択したように見えた。まさに、英国的な感覚ではないだろうか。
※3)ジェフは来季に向けて、現時点(12月6日)でも、柏のアレックス、清水の和田拓三(今季は東京V)を獲得。また、深井正樹を鹿島から完全移籍で獲得、福元洋平(今季はG大阪)を大分からレンタルで獲得している。

あとがき:渡邉大剛の弟(国見・早大戦士)が、来季からマリノスに入団しますね。


監督:鈴木淳
フォーメーション:4-4-2
ビルドアップ:サイドから+トップに当てる
攻撃エリア:サイド攻撃
DFラインの高低:普通
マーキング方式:ゾーンで守る
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
キープレーヤー:マルシオ=リシャルデス

---⑪--⑨--- 矢野・アレッサンドロ
-⑦--   --⑩- 松下・マルシオ=リシャルデス
---③--⑮--- 千葉・本間
28-⑥--⑤-⑰ 松尾・永田・千代反田・内田
-  -- ① --  - 北野

監督:加藤久
フォーメーション:4-1-3-2
ビルドアップ:前線に集める
攻撃エリア:サイド攻撃+前線の仕掛け
DFラインの高低:普通
マーキング方式:ゾーンだが人への意識も高い
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:フェルナンジーニョ+渡邉大剛

---⑬-   -⑩--- 柳沢・フェルナンジーニョ
-④---⑭---26- 中谷・佐藤・角田
--  -- ③ --  -- シジクレイ
⑤--24--⑧--22 手島・増嶋・水本・渡邉
--  -- 21 --  -- 水谷

監督:アレックス・ミラー
フォーメーション:4-2-3-1
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:後方からサイドに展開+速攻
DFラインの高低:やや低い
マーキング方式:コンパクトなゾーンで守る。
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:谷澤達也+巻誠一郎

--  -- ⑱ --  -- 巻
-36---44---⑯- 深井・ミシェウ・谷澤
---⑥-   -⑦--- 下村・工藤
②--⑭--④--31 坂本・池田・ボスナー・青木
--  -- 30 --  -- 岡本

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト) 


※J1全チームまとめる予定です♪

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2009年01月04日

今はただ

シュワーボ・オスタニ!!

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2009年01月04日

柏レイソル 大宮アルディージャ 『新体制へ??』 Jリーグ 2008

2008シーズン
第11位:柏レイソル 13勝 7引分 14敗 勝ち点46 評価 D
Home:7勝 4引分 6敗 勝ち点25(10位)
Away:6勝 3引分 8敗 勝ち点21(8位)
総得点:48(6位) 総失点:45(9位)
チーム内得点上位: 菅沼 10点 太田 6点 アレックス 5点

第12位:大宮アルディージャ 12勝 7引分 15敗 勝ち点43 評価 D
Home:7勝 3引分 7敗 勝ち点24(13位)
Away:5勝 4引分 8敗 勝ち点19(12位)
総得点:36(14位) 総失点:45(9位)
チーム内得点上位: デニス・マルケス 8点 ラフリッチ 5点 藤本・小林(大)・小林(慶) 3点


柏の志しているサッカーは、一年間変わらなかった。しかし、それを前進させるパーツが最後まで揃わなかったという感じだろうか。
それを証明するかのように、戦力の揃った天皇杯では準優勝という結果を残す。もちろん、石崎監督退任により選手のモチベーションが、急激に高まったことも大きいが、あのサッカーが彼ら本来の力だろう。『ハイプレッシャー』 『李とフランサ』 この2つが、同じベクトルを向いたときの柏はとても面白い。

一方の大宮。
『攻撃サッカー』を合言葉に、スタイルチェンジを図った一年だった。しかし、どこがストロングかというのを、最後まで見つけられなかったように感じる。
第24節から悪夢の6連敗により、降格が現実味を帯びてきたチームを救ったのは、降格をギリギリで免れた昨年の経験であった。選手が昨季同様に、気持ちで勝ち点を積み上げていく姿が、今季の大宮の中でも一番印象的だったのは、少し残念か(昨季もそれが一番印象的だったということ)。

今季、個人的に印象的だった試合がある。
一つは、第31節の柏(H) 2-1 名古屋(A)。前半に先制した名古屋が、後半終了間際に立て続けに失点し、逆転負けした試合だ。いつも通り逃げ切りを図る名古屋に、最後までプレッシャーを掛け続けた柏の姿が、とても印象的だった。まさにボディーブロー攻撃。
もう一つも、第31節。大宮(H) 2-1 川崎(A)の試合である。優勝に向けて意気込む川崎を、降格危機の大宮が、完全に空転させたのがとても印象的だった。サイドをしつこく攻め、相手を間延びさせ、起点(=中村憲剛)に圧力をかけ続けることで、前と後ろを分断させた。、
川崎にとってこの敗戦は、リーグ優勝が厳しくなったことと同時に、来季に向けての課題が出来たことを意味していた。

五輪を経験した?李忠成にとっても、厳しいシーズンだった。怪我が癒えず、闘えない日々が続いた。来季以降、本来のポテンシャルを最大限に発揮し、エースとしてチームを引っ張っていってほしい。順調に成長すれば、高原のようなストライカーになれると思っている。
終盤レギュラーを勝ち取った村上佑介は、来季以降が本当の勝負になるだろう。縦へのスピードは魅力的だが、プレーの精度にはかなりの課題が残る。同じポジションの藏川洋平がいい選手なだけに、厳しいレギュラー争いになりそうだ。また、来季こそペルーで活躍していた澤のプレーを是非見てみたいものだ。

大宮には、ラフリッチとデニス=マルケスのどちらを軸にするか?という問題が残っている。2トップとしての共存は、ほぼ不可能だと思う。個人的には、ラフリッチを軸にシンプルに戦うべきだと思うのだが・・・ラフリッチを常時使わないならサンフレッチェ広島に欲しい(東欧系だし)・・・
後は、小林大悟がどう頑張るかだろう。良くも悪くも、このチームの心臓は、小林大悟なのだから。


どちらのチームも、来季から監督が変わる。
柏の監督退任については、一昔前にここで綴ったので・・・今後の柏について
まぁ最終的にヘッドコーチの昇格という結果は、妥当といえば妥当か(※1)。
大宮については、どうだろう。
1年での監督退任(※2)。ギリギリでのJ1残留は、このチームにとってどう評価されるべきなのだろうか。おそらく、結果は最低限。しかし、冒頭で私も述べたように、チームの色が出てこなかったことに対する危惧なのだろう。
こういうチームにとっては、そういった決断は大変難しいものではある。しかし、毎年の選手補強を見ても分かるように、表面上魅力ある選手だけをそろえればいいという空気が、流れていないだろうか。
毎年同じ位置にチームが在る一番の理由は、選手や監督の問題ではなく、フロントに長期的なビジョンがないということではないだろうか。

とはいえ来季、新監督がどんなサッカーをするか、未知数なので楽しみにしていきたい。

※1)柏は来季、高橋真一郎ヘッドコーチが、監督に就任することが決定している。
※2)大宮は来季、張外龍(仁川ユナイテッドFC:監督)が、監督に就任することが決定している。

あとがき:井原正巳が、柏のヘッドコーチ。シジマールが、柏のGKコーチ。なんかおもしろい。


監督:石崎信弘
フォーメーション:4-2-3-1
ビルドアップ:サイドの裏へロングボール+前線に預ける(フランサ)
攻撃エリア:サイド攻撃+速攻
DFラインの高低:やや高い+前線からプレスを仕掛ける
マーキング方式:プレスを多用する
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:菅沼・太田

--  -- ⑪ --  -- ポポ
-⑮---⑩---⑭- 菅沼・フランサ・太田
---34-   -28--- 杉山・栗澤
⑦--⑤--⑬--25 大谷・古賀・小林・村上
--  -- 33 --  -- 菅野

監督:樋口靖洋
フォーメーション:4-4-2
ビルドアップ:ショートパス+前線に当てる
攻撃エリア:中央からサイドに展開
DFラインの高低:やや高い
マーキング方式:ゾーンで守るが人への意識が強い
攻守の人数バランス:攻撃55%守備45%
キープレーヤー:小林大悟

---⑪--⑯(⑩) 藤本・ラフリッチ(デニス=マルケス)
 -25-- --⑧-  内田・小林(大)
---⑥--32--- 片岡・小林(慶)
④-③--⑤-② 波戸・レアンドロ・冨田・塚本
-  -- 21 --  - 江角

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト) 


※J1全チームまとめる予定です♪

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2009年01月02日

坂田健史よ、もう一度。 2008/12/31 WBA世界フライ級タイトルマッチ

大晦日。
[ 1R. 坂田 9 vs 10 デンカオセーン ]
私のメモには、これしか綴られていなかった。
判定など出来るはずもない私が、ラウンドごとに判定をつけようとしていた。12Rを、そうやって楽しもうと。

坂田健史、念願の地元広島での凱旋試合。相手もまた不足なし。いや、充分すぎる(※1)。同郷の自分が見に行かないという理由がなかった。選手入場では胸が高鳴り、開始のゴングが鳴り響くと勝利へ願いは声援と化した。私も、もちろんその一部だった。

あまりの光景に言葉を失った。2Rでのダウン。その倒れ方は、素人の私でも危ないと感じた。10カウントが、短くゆっくりと進む。これで終わるはずがない。
「終わらないで・・・!!」
レフェリーの両手が挙がり左右に動いた瞬間のそれが、私にはしばらく理解できなかった。理解したくなかった。

2R. 2分55秒 KO負け。
悔しい!!
自分は、坂田健史のボクシングを感じていない。それが、とにかく悔しかった。

今後については、「これからゆっくり考えたい。」と、語っていたと聞く。

どんな決断にも、自分が出来る最大の拍手を送りたい。
ただ、もう一度見たい。それが素直な感想でもある。

※1)今回の挑戦者、デンカオセーン・シンワンチャーの戦績は、45勝(19KO)1敗1分。敗戦は世界タイトル戦のみ。引分は坂田との対戦でのものであった。まさに最強の挑戦者といえる。

あとがき:先日、サンフレッチェ広島が獲得したミキッチという選手のことが、どこよりも詳しく綴られているブログを拝見しました。
【クロアチア・サッカーニュース】というスポナビ内のブログなので、よかったら是非♪


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posted by オクジョー |11:12 | 番外編 伝記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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