2010年03月03日

【清水エスパルス】 小野伸二は諸刃の剣!?

 今季の清水はある意味で最も注目すべき存在になると思う。長谷川健太監督が3トップ挑戦を決断したからだ。更なるステップアップのために何らかの変化が必要だと考えた彼の決断にまず賛辞を送りたい。

 その決断を後押ししたのは小野伸二なのか? 彼は言うまでもなく、Jリーグ発足以降、最も才能を持って現れた選手だ。そしてその選手が最大限活きるのは、前線に多くの選択肢を用意したいわゆるシャビポジションだろう。逆を言えば、現在のJリーグで現在の彼が他に居場所を探すのは難しい。

 ただ、その挑戦には懸念材料が多い。僕は、4-3-3で頂点を奪うには、“バルサ意識に特化する”“ドログバを用意する”かのどちらかが必要であると思っている。前者は圧倒的なポゼッション、後者は圧倒的なストライカーのことである。

 圧倒的なポゼッションの用意は、攻守切り替え時の守備のためにある。4-3-3は、中盤に人数が少ないためボール奪取地点の設定が難しい。 圧倒的なストライカーが必要なのは、ウイングをある程度下げ低い位置からツーラインで守るなら、そこから一人でゴールを狙える選手が必要だからだ。

 清水はここ数年、チェルシーだった。低い位置でディフェンスの組織を作り、前線二人の関係性で速攻を重視していた。だから難しいのだ。今まで通り、チェルシースタイルを継続するなら3トップに変えるメリットは余りない(前線にスペシャル1がいないから)。また小野の居場所も創りにくい。
 かといって、小野に全てを合わせてチームのスタイルを一新するのは余りにもリスクがある。小野のコンディションに不安がないとは言えないし、何より他の選手達にここ数年のやり方が染みついているからだ(ある程度成功していただけに)。

 長谷川監督はおそらく、チェルシーの堅守速攻スタイルを保ちつつ、バルサのアクション的要素を入れていきたいのだろう。それってかなり難しい。自分で言っていても訳分かんない。中間地点を探すのはいつだって難しいのだ。
 でも、その狙いを感じるのは、藤本淳吾の右ウイング起用である。当然ポゼッションに参加できる選手であるし、(スペシャル1とは言わないまでも)違いを想像できる選手である。つまり、小野の有無に左右されないキープレイヤーの創造……ということは、3トップの成功は、案外“藤本の出来”にこそ懸かっているのかもしれない。

 そんな清水のプレシーズンの調子が良いらしい。それってかなりコワくない?

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あとがき: 小野を取り入れた4-3-3のバランス(着地点)を一早く清水が見つけることが出来たら、それはまず間違いなく長谷川健太の手腕によるものだろう。それこそかなりの評価を受けていいだろう。
 心配を煽るようだが、去年の千葉でのパフォーマンスを見る限り、ボスナーがJリーグ向きの選手かどうか著しく疑問だ。

posted by オクジョー |11:22 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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