2011年04月22日

<コパ決勝>最高のFoot Ball !!<レアルバルサ第2戦/4連戦>

 クラシコ4連戦の2戦目。コパデルレイ決勝は、カップ戦といえど今季もっとも見ごたえのある試合だった。延長戦(120分)で決着がついたこの戦いは、レアルのキーパーがカシージャスじゃなければ、あるいはバルサのキーパーがバルデスであれば、90分で終わっていたことだろう。 

 冗談はさておいて、世界最高であるバルサにアジャストしてくるジョゼ・マドリードは凄いというしかない。ペペを左の中盤に配置したことで、ヘディラとの左右の上下動が活き、相手を自分の土俵に引きずり込んだ。C・ロナウドを頂点に置いたのも、シンプルな裏が一番弱いバルサをシンプルにイメージしたもので有効だった。彼のスプリントはすごい。 

 一方のバルサは、前半開始をローギアで始め、後半に火を付けゴールに迫った。ただ、ビジャだけは他の大事な試合同様、消えたままでゴールに迫れず……。 
 今季のバルサは強豪との対戦において隙が多いのだが(ここ二年と比べて)、それは、センターにメッシが入ることが多いからだ。メッシにためまで求めるのは、強豪にとってはありがたく、結果的に対処しやすい(つぶしちゃえばいいし、空間を消しやすいから)。つまりそれはビジャの適性の問題で、対強豪において、ビジャがエトーやズラタンより効果的でないことはもはや明確だろう……。ラウールの記録を抜いた偉大なるビジャが、所属チームではラウールより輝けていないのはなんともなことだ。 
 忘れてはいけないのはこれがバルサゆえの問題であることで、またエトーもズラタンも排除したのはカタルーニャの総意だったということ。ビジャを獲得したのもそうだ……。そして、ビジャはエトーやズラタン同様、最高のストライカーだということも忘れてはいけない。おそらくの話だが、バルサの未来にビジャがいないことは歴史が証明するだろう。 

 レアルの選手は決してアンチ・フットボーラーではない。兎にも角にもレアルの選手はよく走っていた。現に、メッシの対応に追われていたマルセロは、決勝点の場面でディ・マリアのアシストをおぜん立てする上がりを延長12分に見せた。ディ・マリアの上げたクロスはバルサのサッカーでは見られない完璧なハイクロスで、頭で突き刺したC・ロナのそれには脱帽だった。途中からアデバヨールをトップに配置し、C・ロナをセカンドに下げた結果的にズバリのモウの采配にも……。 

 象徴クライフは、4連戦の内、コパ決勝とカンプノウでのCLを奪えばいいと語っていたようだが、目論見は崩れた。ただ象徴の目論見通り、カンプノウでの戦いは完璧なるバルサの優位と見て間違いないだろう。となれば、今季のフットボールの象徴といえるこの4連戦の残り2戦は、レアルホームで行われるCLで大勢が決するのだろうか。何を言ってもバルサのやり方が変わらないのだけは間違いないのだが。 

 あとがき: 残り2戦も楽し『モウ』っと。

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2010年04月26日

【横浜FM対鹿島】 日本代表は同じように失点するのか?? 【Jリーグ第8節】【日本代表】

 第8節、横浜FM鹿島。カメルーンやデンマークの代表監督がこの試合を見てしまえば、日本代表からは簡単に得点を奪えると思うだろう。いや、もう既に思っているか……。

 横浜FMの1点目。右サイドに流れた波戸が切り替えし左足であげたクロスは、イ ジョンス・岩政の頭を超え、ファーに飛び込んだ渡辺(千)の頭へ……渡辺の対応をしていたのは内田篤人だった。これはマチャラが徹底し、日本から幾度も得点を奪った形と同じである。

 鹿島の2点目は、サイドに引っ張られた中澤の所を破られ、そこから逆サイドの裏まで突かれる形だった。この場面、センターバックまでかけたサイドの守備ブロックを簡単に突破されたこととセンターバックのスペースをスライドで埋める選手の質(鹿島の攻撃は見事だったが)がまずかったわけだが……代表の遠藤や長谷部・内田といった選手は、危険な地域を消せるタイプだろうか(彼らを外せなどとは言っていない)。

 鹿島の3点目は、中澤の裏に出たスルーパスをマルキーニョスにモノにされる形だった。ガーナ戦、又は先日のセルビア戦でくらった形だ。やはり代表の問題に直結してしまう。

 語りたいのは、選手個人の能力どうこうの話ではない。明確なな問題点を、“代表がチームとしてどう解決しようとしてきたか?” “周りが解決させようと尽くしたか?”である。
 中澤は背後のスピード勝負に向かない。内田のスライド能力は低い。そんな事実を、W杯の対戦相手が見逃すわけがない。我々は目を瞑ってきたのである。弱点への解決策を用意しようともせず。監督はもちろん、大きなメディアに踊らされる私達もである。

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あとがき: 本稿に書かなかった鹿島の一点目。韓国代表イ ジョンスにセットプレーで中澤が競り負けたシーン。中澤は代表に最も必要な選手だけに、このシーンはショッキングであった。
 大きなメディアがワチャワチャ騒ぎ出したのは、東アジア選手権敗退という既成事実ができてから、いやできたからである。
 またベスト4どうこうの是非を問うこと自体に問題はないのか。“カナリア軍団に3人もボランチは必要か?”“ロニーはなぜ呼ばれないのか?”“リケルメ呼び戻そうよ!”“ドメネクの戦術は理解しがたい”挙げるべきはそういった声だったのではないだろうか。
 代表への無関心が現場(観客動員数)に表れ、問題点に気づいていた人も少なくなかった。にもかかわらず、臭いものにはまず蓋をする。この国のサッカーを取り巻く環境は、W杯勝ち点3レベルに達していない。南アフリカで失敗するならば、それは日本全体の弱さだろう。日本は難破船のままでいいのだろうか。

※関連記事 
 オーストラリア戦から見るW杯の風景
 サイドチェンジを行わない岡田監督の戦術
 《日本代表》 90分への挑戦は正当か?
 《日本代表》 実力通りの南アフリカ戦
 《日本代表》 大久保の起用頻度と岡崎の相棒についての見解
 【日本代表】 私が選ぶ最高の23名

posted by オクジョー |14:49 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年12月16日

【川崎フロンターレ】 関塚監督の辞意について

 関塚隆の辞意表明は、まさに青天の霹靂だ。 健康面の問題は分からないが、そのことを差し引いても、監督を辞めるのが惜しい事は確かだ。いや、惜しすぎる。

 今季、私は関塚隆の采配について幾度も綴った。それは、氏の采配が明瞭で痛快なものであり、やはり胸が弾んだからである。 特に、“前半の悪い流れをスパッと断ち切るハーフタイムの決断”は、リーグ一と言えるのではないだろうか。

 川崎はまだ未熟なチームである。栄冠の経験もない・・・・・・考えれば考えるほど、“関塚隆はフロンターレに必要である”という答えしか頭の中に出てこない。無冠の責任は、未来の栄冠で補って欲しいのだ。いや、ピッチで喜ぶ関塚隆の表情が見たいのだ。
 しかも、川崎における関塚サッカーには、まだまだ課題がある。前半の入り方・自発的な攻撃サッカーへの変革・コンパクトなゾーンプレスの改良・・・・・・追求できることは、たくさんあるではないか!!

 辞めるなよ、関塚隆。私は、はっきりと願いたい。「関塚隆、残れ!!」と・・・・・・

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あとがき: 私が感じる関塚隆の素晴らしさは、サッカーを分かりやすくしたところである。

<関連記事>
 川崎フロンターレ 帰ってきた関塚監督
 関塚監督やサーの選手起用法に唸る!!
 川崎、浦項に敗北・・・残念な気持ち
 鹿島vs川崎について僕達は 《Jリーグ 第25節》
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 名古屋 vs 川崎 “それぞれの先にあるもの” 《ACL 準々決勝》

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2009年12月07日

Jリーグベストイレブン!!=一年間このためにやってきた 《Jリーグ2009》

※並行して、ラストスパート!! 《Jリーグ 第31節~34節》 ベストイレブンを投稿しています。

<Jリーグ年間ベストイレブン>
GK:川島永嗣(川崎フロンターレ)
 プレーの派手さ、継続し続けた集中力。フル試合出場。今季はこの選手が一番だ。W杯までに楢崎という壁をを超えられるか。

DF:岩政大樹(鹿島アントラーズ)
 最小失点数チームのDFリーダー。チームとして・個人として、どちらの面の守備能力も高い。3人目のCBを試さない岡田監督は謎。
DF:槙野智章(サンフレッチェ広島)
 前への推進力は言うまでもなく、躍進したチームのムードメーカーであること、またマンツーマン能力の向上も見られた。代表でのサイドバックのオプションとして有効だろう。
DF:今野泰幸(FC東京)
 苦しいCB事情を、高いレベルで完全に支えた。プレーの安定感は抜群であった。代表でのアンカー起用を推す声、いまだ多し!!

MF:マルシオ・リシャルデス(アルビレックス新潟)
 走れて、得点取れて、セットプレー蹴れて・・・・・・何でも出来る。高性能な選手。最もJリーグに合うタイプの選手でもある。
MF:柏木陽介(サンフレッチェ広島)
 ファーストタッチの技術と遠くを見る能力が高い。不振のJ2時代から一転、コンディションが常に高レベルだった。フランスなど海外に挑戦すべきか。
MF:小笠原満男(鹿島アントラーズ)
 明らかに去年のほうが良かった。それでもチームを優勝に導いた。ラストパスは一番巧い。優勝でなければ、ガンバ勢と入れ替えだった。
MF:中村憲剛(川崎フロンターレ)
 リーグで、最も遠くを見る能力が高い選手。機動力にも優れ、まさにチームの顔である。代表での課題は、フィニッシュの精度だろう(それが向上すれば、日本代表の可能性はぐんと上がる)。
MF:兵藤昭弘(清水エスパルス)
 是非選びたかった選手。攻守全体のレベルが高く、セットプレーのキッカーとしても素晴らしかった。ダイヤモンドのサイドに最適だ。
MF:石川直宏(FC東京)
 怪我で終盤プレーできなかったとはいえ、今季最も変わった選手を選ばないわけにはいけない。ゴール数だけないインパクトを残した。怪我を少しでも早く治し、代表に期待。

FW:前田遼一(ジュビロ磐田)
 得点王だから。それしかない。来季はチームを勝たせるゴールを。代表での定位置確保に期待。クロスに対する入り方は一番上手い。
 
<MVP>
岩政大樹(鹿島アントラーズ)
 彼しか選出できない。昨年の小川佳純(私のMVP)ほど、どの選手も飛びぬけていない。だとしたら、優勝クラブからの選出だろう。今年は、最も安定したクラブが優勝したため、最も安定感があった彼を選出する。

<最優秀監督>
オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
 序盤に大迫に自信を与え、青木・伊野波を最大限伸ばし、終盤に中田(浩)の力を活かした。サッカーを良く知っている監督である。特に、組織の守備における選手の距離感が素晴らしい。
 代表が目指す攻守の切り替えは、鹿島のようなものであってほしいのだが・・・・・・鹿島の組織と日本代表の組織の決定的な違いは、遅攻における選手のポジショニングである。
 
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<選出後記>
 GK・・・・・・山形の清水健太も評価したい。
 DF・・・・・・3人目の選出に悩んだ。清水の岩下、新潟の千代反田、横浜FMの中澤、FC東京の長友、磐田の駒野など。
 MF・・・・・・G大阪の遠藤・明神・橋本は遜色なし。新潟の松下、広島の青山も評価。
 FW・・・・・・FWに特別抜けた選手はいない。レベルが高いのはイ・グノとケネディ。チームに貢献したのは、佐藤(寿)や矢野。破壊力ならフロンターレの二人。技術ならルーカス。ユニットならヨンセンと岡崎など。だから、得点を一番獲った選手を選出。
 MVP・・・・・・中村憲剛には、優勝と共にMVPを獲得して欲しい。
 最優秀監督・・・・・・山形を残留させた小林監督が目指したサッカーは、素晴らしかった。また、新潟、鈴木監督の3トップにおけるアイディア(ペドロ流出まで)もである。川崎の関塚監督も評価したいが、タイトルを獲らなければいけない。

<あとがきのまえがき>
 Jリーグが終わった。全試合、どの選手がどうだったとか、このチームはこれだから・・・・・・というような作業も。5節区切りに発表したベストイレブンも、これが集大成。そう年間ベストイレブンである。一年間このためにやってきた。(本当は、一年間→今季とかの方がいいんだろうけど語呂がいいので)

<あとがき>
 いかにフランサやエジミウソン(大分)が素晴らしくても、年間ベストイレブンに選ぶ事はない。リーグは、一年間の積み重ねが評価されるべきである。
 来季のJリーグに望むこと。各クラブ、逆転するくらいの気概を見せてくれ。巧いチームに、簡単に逃げ切られるようなリーグでは駄目だ!!

posted by オクジョー |11:37 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年12月07日

ラストスパート!! 《Jリーグ 第31節~34節》 ベストイレブン

 ※並行して、Jリーグベストイレブン!!=一年間このためにやってきたを投稿しています。
<まえがき>
 第31節~第34節。泣いても笑っても最後の4試合。優勝という名の栄冠は、鹿島と川崎の間を行き来し、最終節にそれが決まった。川崎の優勝を遠ざけた大分の異常なまでの強さに驚嘆し、鹿島とG大阪のストレートの打ち合いに感嘆した。
 やはり、降格クラブは予想がついた3クラブとなった。残念だったのは、柏の闘志や大分の面白さが表に出たのが、シーズン終盤だったということだろう。しかしもっと残念だったのは、降格をギリギリで免れたクラブ達が、最後の4試合(11位~15位のクラブは、獲得勝ち点1~3)を有効に使えなかったことである。
 モチベーションとは恐ろしい。言うまでもなく結果に直結する。必要なラストスパートを意識的に行えるチーム。そんな集団が、真に強いということなのだろう。そして、それは選手にも言える。終幕の第31節~34節。その中で輝いていたイレブンを、今回も勝手に発表する。

<Jリーグ 第31節~34節 ベストイレブン>
--○--   --○-- 佐藤(寿)/広島・興梠(2)/鹿島
-○---○---○- 野沢/鹿島・フランサ/柏・金崎/大分 
-○---○---○- 遠藤(2)/G大阪・エジミウソン/大分・柏木(3)/広島
---○-   -○--- 槙野(2)/広島・坪内/大分
--  -- ○ --  -- 曽ヶ端/鹿島
※( 数字 )は選出回数・・・複数以上から表記

 鹿島勢の優勝へ向けた集中力と勝負強さはやはり印象的だった。金崎は、現代型(スペースに気付き、自分で使える)の素晴らしい選手だ。残りの選手についても異論は無いだろう。

MVP:フランサ(柏レイソル)
 彼は万全であるならば、Jリーグで断トツに素晴らしいプレーヤーだ。それは、彼にしか出来ないプレーを簡単に選択できるからである。ただそれには、みんなが出来るプレーをやらないという代償が伴う。それを差し引いても、最後の4試合はやはり素晴らしすぎた。

優秀監督:オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
 選手を信じる力・モチベーターとしての力が、絶対的な経験値を基に自らに蓄積されている名将だ。終盤の連勝も彼の力が大きいだろう。ダニーロの投入タイミングはもちろん、終盤を見越した中田(浩)の登用も素晴らしかった。

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<あとがき>
 最後も、もちろんこのことである!!
 もはや、この企画はこれがメインでもあった!!
 槙野vsマト(当初は闘莉王だった)の裏得点王争いである。結果は・・・・・・槙野8得点、マト8得点。同点・・・・・・でも槙野の勝ち(マトはPKが多いから)!! ということで、やはり槙野智章は、恐ろしく可能性を秘めた選手であることが証明された!?

<関連記事 一覧>
 ベストイレブン 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔上巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 勝ち点6未満クラブへの提言 〔下巻〕 《Jリーグ 第1節~5節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第6節~10節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第11節~15節》
 またね!! シャムスカが残したもの
 ベストイレブン 《Jリーグ 第16節~20節》
 鹿島vs川崎について僕達は 《Jリーグ 第25節》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第21節~25節》
 ほぼ決まった降格クラブ 《Jリーグ》
 ベストイレブン 《Jリーグ 第26節~30節》

posted by オクジョー |11:36 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年10月20日

最悪の組み合わせ 《欧州プレーオフ W杯予選》

 最悪というのは、あくまで私の中でのことである。
 プレーオフ出場国の中で、おそらく一番強いポルトガルと、私が一番見たいボスニア・ヘルツェゴビナという組み合わせだけは避けて欲しかった。残念である。ものすごく・・・

 ジェコやイビシェビッチという強力な前線を要するボスニアは、欧州王者のスペイン・W杯常連のトルコ・ベルギーなど、強豪ひしめくグループ5で2位だった。
 武器は前線の破壊力だが、スペインにホームで力負け、トルコにも勝てなかったことなどを考えると、ギリギリの戦いでの脆さを否定できない。相手は、ポルトガルなのである。

 ケイロス率いるポルトガルは、やはり破壊力不足だった。デンマーク・スウェーデンといった堅い牙城を崩しきれず、グループ1で2位だった。
 魅力はもちろん選手の巧さだろう。北欧ほど堅くないボスニアに対してならば、決めるところで決められればアドバンテージは握れるだろう。ただ、それができなかったから2位だったのだが・・・リエヂソンが鍵となると思う。

 正直、私はボスニアを応援するが、ポルトガル有利だろうと感じている。ポルトガルでなくてフランスだったらなと思ってしまうのは、前回のW杯準優勝監督に対して失礼だろうか? アイルランドがんばれ!!

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<W杯予選・欧州プレーオフ組み合わせ>
※左側の国が先にHome 1st=11/14 2nd=11/18
 ・アイルランド - フランス ・ロシア - スロベニア 
 ・ギリシャ - ウクライナ ・ポルトガル - ボスニア・ヘルツェゴビナ

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2009年07月28日

田中達也に変わりうる存在

 岡田監督が率いる日本代表の戦術について、今稿で綴るつもりはない。今稿では、田中達也が日本代表で見せた可能性を石川直宏も持ち合わせているのではないか?ということについて綴りたいと思う。

 私は、希望の多くない日本代表の中で、DFラインと中盤の間でボールを引き出す田中達也に、少なからず可能性を感じていた。もう少し、ゴールへの意識を強調してほしいのは本音だったが、詰めていけば有効な武器になるとも感じていた。
 しかし残念ながら、田中達也は計算できる選手ではない。現在も試合に出場できていないし、過去を見てもそうなのである。

 そんな時に、石川直宏のプレーが変わってきた。主戦場だった右サイドを意識しすぎず、ゴールに直結する場所でボールをどんどん引き出しはじめたのだ。前を向く意識も高くゴールも量産している。誰が見ても、彼のプレーは変わった。可能性は大いにある。

 仮に、現在の日本代表のあゆみを全て肯定的に見たとしても、石川直宏を招集して損はないだろう。素晴らしいパフォーマンスを披露しているし、代表チームのスタイルにもおそらく合致する。
 もはや彼は、“呼びたい選手”ではなく“呼ぶべき選手”の一人ではないだろうか。

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あとがき: 私は、小川佳純も呼ぶべき選手だと思っている。

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2009年05月26日

アーセナルとサイドバック

 プレミア4位。CLベスト4。今季もまた、アーセナルは無冠だった。
 その原因は様々ある(他のビッグ4が強かったなど)のだろうが、私が最も気になったのが“サイドバックをうまく使えなかったこと”である。

 アーセナルの特徴。それは、中盤にボールを扱える選手が多く、ボールキープとショートパスの中で全体を押し上げる。その中で、中盤をサイドバックが追い越し、バイタルエリアに“時間”と“空間”を創ることである。
 今季、そのスタイルを感じることは、どんどん難しくなっていった。様々なチーム事情(※1)もあり、ヴェンゲルがそのスタイルを重視しなかったことも事実なのだろう。

 しかし、それではビッグ4には勝てなかった。
 FA杯の準決勝(ウェンブリーでのチェルシー戦)・CLの準決勝(マンU戦)ともに完敗だった。中盤の構成力でも劣り、“時間”と“空間”を極限に奪われた戦いの中では、有効な手がほとんどなかったのである。そんなアーセナルを感じたるのは嫌だった。

 “時間”と“空間”を極限に奪われた戦いの中で、サイドバックが攻守において重要な役割を担うのは、なにもアーセナルだけではない。
 CLの決勝に目を向けてみる。バルセロナは、両サイドバックが出場停止だ。その穴を、ペップがどのように埋めるか?それはそれで楽しみであるが、アドヴァンテージが大きくマンUにあることは間違いなさそうだ。

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あとがき: 今季のプレミア。私の中で一番のサイドバックだったのは、ベインズ(エヴァートン)である。彼は渋いが素晴らしい。
 また今稿は、一度消えてしまったのを綴りなおした。。。若干、文字数が減った気がする。下書き保存は大事である。

※1)アーセナル 後半戦以降のチーム事情 (個人的見解)
 ・攻撃を彩る選手が、ウォルコットやアルシャビンなど縦に仕掛ける選手だったということ。
 ・ボールを扱えるナスリが、セスクの離脱やアルシャビンのCL欠場により、真ん中での起用が多かったこと。
 ・左サイドバックのギブス(クリシーの離脱により出場)が、経験不足だったこと(昔のクリシーを思い出した)

⇒ ポゼッションしながら全体を押し上げるより(例年よりボールを扱える選手が少なかったことも事実である)、奪ってから速いテンポで攻撃を仕掛けるほうが、ある程度効果的だった(システムでいうと4-2-3-1)。 そのため、キープレイヤー(セスク)復帰後も、セスクのポジションを一つ上げ、縦の関係(得点に直結するライン・・セスク-アデバヨールやファン・ペルシー)を強調することが多かった。

posted by オクジョー |12:26 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年05月25日

モンテディオ山形とハル・シティ

 プレミアリーグで降格の筆頭候補だったハル・シティ(昇格組)が、残留ギリギリの順位(15位)で踏みとどまることに成功した。16位の名門クラブとの勝ち点差はわずか1。終盤戦の流れはニューカッスルだったにもかかわらず、ハルが残ったのだ。

 振り返ればハルは、開幕スタートダッシュに成功している。アーセナルへのジャイアントキリングなどインパクトも充分だった。やり方がはっきりとしており、クザンやジオバンニの活躍で勝ち点を拾っていた。
 そんなハルも日程の半分を終えた頃には、もうさっぱりだった。スタイルを見失い、降格筆頭候補と言われても、やはり仕方がなかった。

 それでも、勝ち点1差で残留できたのである。
 拾える時に拾った勝ち点1が、明暗を分けたことは言うまでもない。

 Jリーグの日程も、3分の1強を終えた。これから一ヶ月の中断である。
 モンテディオ山形(降格筆頭候補に推された)が13試合で奪った勝ち点は、16。充分である。今節(第13節)の京都戦(Home)もレオナルドや古橋達弥を欠く中、最低限の結果(勝ち点1)を手に入れた。立派である。
 
 このような勝ち点1が、終盤にどんな意味を持ってくるのだろうか?
 
 踏みとどまったハルを見て、そんなことを思った。
 山形が、来季もJ1で春を迎える可能性はかなり高い。

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あとがき: 最低限の結果を手にし続けたクラブが、昨季の大分である。絶対的に不利な状況の中で取り戻すべきは、それだというのも間違いなさそうだ。
 どう取り戻すのか?・・・“諦めてはいけない。シャムスカを”
 一月(ひとつき)あれば、一突きできる槍を創りなおすこともできる。諦めてはいけない。あくまで個人的な意見である。

<関連記事> 
 モンテディオ山形 開幕は残留のために
 勝ち点クリアのモンテディオ山形 包囲網をかわせ!!

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2009年04月30日

関塚監督やサーの選手起用法に唸る!!

 今稿は、結論から綴りたい。
 連戦が続く(日本でも欧州でも)最近のサッカーシーンにおいて、私は二人の監督に思わず唸った。一人は、私の好きな監督。もう一人はあまりそうではない。

 4月26日。私は、広島ビッグアーチに足を運んだ。目的は、鄭大世のスケールを感じるため。しかし、この日の川崎はかなり良くなかった。結果だけ見ると引き分けだったが、後半開始からの数的優位(ミキッチの前半44分退場のため)を活かせず追いつかれたことは、誰の目から見てもがっかりだっただろう(試合後、佐藤寿人もダメージの残るのは川崎の方だと語っていた)。

 この試合。特に足が止まっていたのは、鄭大世やキャプテンの伊藤だった。鄭大世は槙野に意識的に抑えられ(その分槙野の上がりもいつもよりは少なかったのだが)、伊藤はミキッチ(退場するまで)に対して後手に回っていた。その姿は、明らかに疲労によるものと思えた。

 確かに決断はしやすかったのかもしれない。
 開幕してからの川崎フロンターレは、まず自分達のスタイルを取り戻すところから始まった。高い位置で奪ってからの速い攻撃が帰ってきたのは、私の感じるところ第4節の名古屋戦だった。(詳細は帰ってきた関塚監督記事へ)多彩なベンチ選手もうまく使い、チームとしての共有・更なる前進を目指すというのは、次のステップだったに違いない。 
 その足がかりが今節(第8節=京都戦)だったのか。
 関塚監督は、鄭大世や伊藤、森・横山など疲れの目立った選手を外し、菊池・村上・田坂・矢島の先発起用を決断した。4-1の快勝。起用に答える選手のパフォーマンス。川崎が追求している形での得点。全てにおいて快心だった。
 「ぐっ・・ぐわし!!」

 本日未明。「ほぉあ~」私は、また唸った。
 マンUのメンバーを見たからだ。テベスがスタートに入っている。驚いた。そして、一気に不安になった。私が一番恐れていたのは(勝手に)、テベスの起用だったからだ。最終ラインに少なからず不安があるアーセナルにとって、一番嫌なのは“前に「動」のポイント(ベルバトフの「静」ではなく)をツクられること”だと思っていたからだ(※私はアーセナルが好きです)。
 しかし、その可能性はかなり薄いだろうと。。。テベスが直前に移籍(来季以降)をほのめかしていたこともあり、朴智星やベルバトフ・ギグスを抑えて先発するという想像はできなかった。
 それを超えた(いとも容易く)サーの決断が、結果の1-0に関係なく、アーセナルが最も苦しむ闘いを生み出したのではないかと感じざるを得ない。今は、サー・アレックス・ファーガソンに敬意を払いながら、ヴェンゲルが2ndレグ(Arsenal:Home)でそれを上回ることを期待している。

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あとがき: 今節のJリーグ。大宮アルディージャの戦いぶりを見て、とても悲しかった。機会があれば詳細は後に綴りたい。

posted by オクジョー |23:58 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年02月27日

ネドベドの引退 それぞれのアツきオモイ

 ユベントス所属のパベル・ネドベド(36)が、今シーズン終了後の引退を表明した。このタイミングでの引退表明(CL決勝トーナメント1st-Leg終了後)からも、彼が間違いなくCLタイトルに対して人並みならぬ思いを抱いていることが感じとれる。

 「私は今シーズン限りで引退することを決めた。(~中略)今の私の目標は、自分の引退をCL優勝で締めくくることだ。」と、ネドベドは語った。
 思い出されるのは、02-03シーズン。CL準決勝のレアル・マドリード戦でイエローカードを受けた(※1)瞬間の彼の表情だ。目は少し潤み、信じられないといった表情が、未だに脳裏に焼きついている人も少なくないだろう。

 チェルシーは、気をつけたほうがいいかもしれない。
 確かに、Awayゴールを奪えず1st-Legを敗退(Chelsea 1-0 Juventus)したユベントスは絶対的に不利だ。カモラネージの3週間離脱(=おそらく2nd-Leg欠場の見通し)というニューズまで飛び込んできている。しかも、チェルシーはドログバという最高の武器まで取り戻しつつある状況だ。
 しかし私は、ネドベドの言葉に力を感じている。言動や行動に魂がやどったとき、逆境をはじき飛ばす力が生まれてくるのではないだろうか。ネドベドは、引退表明(言動)だけでなく、残り少ない選手生活を懸けて練習からチームを鼓舞し続けているはずだ。

 話を少しだけ変える。
 昨日、アストンヴィラはUEFA杯から早々と姿を消した(決勝トーナメント第一回戦 CSKAモスクワに破れる※2)。リーグとカップの優先順位を考える時に来ていると語っていたマーティン・オニール監督は試合後、「今回の試合ではターンオーバー制を採用したが、簡単にこの決定を下したわけではない。今シーズンは非常に良いプレーを続けている。だから色んな可能性を持っているし、簡単に諦めて欲しくない位置に付けている。(一部省略)」と、語っている。
 
 UEFA杯早期敗退という痛みを覚悟してまで、アストンヴィラはCL出場権圏内確保に懸けている。先日行われた直接対決(アストンヴィラ対チェルシー)には敗れたアストン・ヴィラだが、まだまだチェルシーの上を行くチャンスは残されているはずだろう。

 チェルシーは、気をつけたほうがいいかもしれない。 
 私にはどうしても、簡単にヒディンクを就任させたアブラモビッチの決断で、全てがうまくいくとは思えないのだ。思いたくないのだ。
 その疑念の中には、ネドベドやオニールのオモイアブラモビッチのそれとを、秤にカケル自分がいるのであった。

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あとがき: こんなことを綴ろうと思ったのも、ネドベドのプレーから溢れ出る魅力に惹きつけられていた(今も)からだろう。
 ちなみに私は、チェルシーとユベントスの一戦をチェルシーが突破すると予想していた(どっちやねん)。その理由は、ラニエリの器の大きさにあった(個人的偏見の疑いあり)。監督がデシャンだったらなぁ・・・(デシャン好きだな俺・・・詳細は下記の関連記事②からどうぞ)ちなみのちなみに、アストン・ヴィラとチェルシーの一戦は、アストン・ヴィラ有利と予想していた・・・
 この記事に対してCL出場権争いをするのは“アストン・ヴィラとチェルシー”でなく“アーセナルとアストン・ヴィラ”だろという意見をいただきそうだ。えっアーセナル!?・・・その件については御答えしかねる。ただ、アルシャビンの活躍を願う。

※1)ネドベドのイエローカード: CL準決勝でイエローカードを受けたネドベドは、その累積により同大会決勝を欠場。ユベントスもACミランとの決勝にPK戦で敗れた。また同年、ネドベドはバロンドールを獲得した。
※2)アストン・ヴィラ vs CSKAモスクワ: UEFA杯決勝トーナメント第一回戦の一つであるこの対戦は、1st-Leg 1-1(Home:アストン・ヴィラ)、2nd-Leg 2-0(Home:CSKAモスクワ)の合計スコア3-3で、CSKAモスクワが二回戦進出を決めた。

関連記事
①:プレミアCL出場権争いの行方へ
②:チェルシーの新監督妄想記事へ
③:ヒディンクの選択へ

posted by オクジョー |18:25 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年02月04日

続・サンフレッチェ広島に外国人GKを ~妄想が現実に??~

 昨年、妄想編の中で、私はこんな記事を綴っていた(08/11/23)。
 この時の妄想が、私の手の届かないところで前進しているようだ。サンフレッチェ広島が、ユキッチの退団を発表した(09/02/02)ことで、広島の外国人GK獲得は、にわかに現実味を帯びてきた。
 
 情報を少し整理したい。
 ブルガリア代表GKゲオルジ・ペトコフ(※1)獲得打診の噂が上がったのは確認できる限りで、08年12月21日前後。その後、金銭的な問題で一旦、決裂(09/01/07前後)。その後、再びサンフレッチェが獲得を打診したようだ(09/01/22前後)。

 広島の本気度合いだが、私は高いと見ている。ユキッチの退団により、外国人枠が一つ空くことやパイプができつつある東欧系の選手だということを加味しても。。。是非、この移籍は実現させてほしい。いや、実現させるべきだ。
 現在広島は、トルコキャンプを行っている。3日に行われたハイデュク・スプリト戦では、8-0と惨敗したようだ(/中国新聞)。クロアチア一部2位(現在ディナモ・ザグレブと優勝争い中)のこの相手に、完璧な力の差を見せ付けられたと言っていい(クロアチア代表選手(※2)を含め、レギュラーメンバーだった)。
 
 単純に外国人GKを見たいというのもあるが、オシムの危惧(日本人はGKのレベルが高いと思っている)を、広島から証明する機会になるかもしれない。
 いくらなんでも8失点は・・・安直な考えだが、やはり外国人GKが必要だと感じるのであった。

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※1)ペトコフ: ブルガリア1部、名門レフスキ・ソフィア所属のゴールキーパー。ブルガリア代表。187cm。 08年10月15日に行われたW杯予選(アルバニア戦:0-0)では、二人のペトロフやベルバトフと共に先発出場。その時は、12番を背負っていた。
※2)ハイデュク・スプリトのクロアチア代表選手: クロアチアサッカーニュースによれば、GK ダニイェル・スバシッチ・DF フルヴェイエ・ヴェイッチ・FW ニコラ・カリニッチの3選手がクロアチア代表に招集された模様。 中でも、ニコラ・カリニッチ( 21 187cm/84kg)は、シュケル2世と呼ばれ、バレンシア・ブレーメンなど世界が注目するストライカーの一人(※Footbalista #105 より)。

あとがき: ペトコフがJリーグ舞台で、欧州におけるチェフやファンデルサールのような存在になったとしたら・・・妄想は膨らむのであった。

posted by オクジョー |12:59 | サッカー | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年01月16日

若手ドリブラー三人衆は今

 ドリブラーは、日本でなぜ活躍できないのか。

 これを考えるのは、私の課題の一つだ。

 思えば、北京五輪。私が最も期待していた若手ドリブラー三人衆(勝手に命名)は、いずれもその舞台を踏むことは無かった。その理由は各々だが、私は常々こう思っている。ドリブラーがこんなにも日の目を見ないのは、日本だけだと・・・これは、ただ単に選手の問題だけではないはずだと。

 今回の記事の中で、日本の環境の問題点を綴ったり、課題の解答を導いたりするつもりはない。きっとその答えを出すには、多角的で複合的なアプローチが必要だからだ。私自身も、この課題を意識し始めて、2~3年になる。

 今回は、私が常々期待していた若手ドリブラー三人衆が今、どう前進しようとしているのかを記したいと思う。

 一人目は、水野晃樹(23)。中村俊輔が活躍するセルティックに移籍して一年。最近やっと出場機会が増えてきた彼も、リザーブリーグで日々、闘っている。ライバルは、アイルランドのドリブラーマクギーディ(22)だ。この選手と、ストラカン監督との関係悪化(※1)が噂された12月以降、水野の出場機会は増加した。
 フォルカーク戦ではドリブルからの初ゴールを決め、オールドファーム・ダービーにも先発し、徐々に存在感を出してきている。オシムに学んだこと(※2)を忘れず、その牙を磨き続けてほしい。今季の少ないチャンスを活かす事が出来れば、来季以降、定位置確保のチャンスがきっと訪れるはずだ。

 二人目は、家長昭博(22)。右膝前十字靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされた彼も、このオフ期間中に、イングランドリーグ=英国二部プリマスの練習に参加し、高評価を受け獲得を打診されているようだ。労働許可が下りるかどうかが問題のようだが、どんな結果になろうと、このオフの経験を活かし前進していってほしい。彼は、優れたドリブル感覚を持っている。膝の怪我の影響さえなければ、世界できっと活躍できるはずだ。

 三人目は、前田俊介(22)。この異才は、今季も苦しんだ。大分に移籍して2年。少し試合に出て得点しては、また出場機会がないという日々の繰り返し。何とか、その壁を突き破ってほしいと願っている関係者も多いと聞く。このオフ、大分は彼を完全移籍で獲得する意向だ。また、同じポジションの市原大嗣や松橋優をレンタルアウトさせており、ウェズレイ・高松大樹と怪我ガチの選手を抱える大分にとって、期待が大きいことが分かる(※3)。必ず出来る選手なのだ。来季が最後というくらいの気概で、前進してほしい。

 この三選手は、年齢で考えると今春大学卒業組(家長・前田)か、大学卒業一年経過組(水野)となる。サッカー批評41号の中で、高校卒業入団組(所謂エリート組)が伸びていないということを危惧する記事が掲載されていたが、それもクラブや協会が連携して考えていかなかればならない課題の一つだろうと思う。
 先日、私の記事の一つにアジア枠の拡大について綴ったものがある。これに付随するのだが、高校卒業組を若いうちに積極的にアジアに出していければ、最も伸びる時期に多彩な経験を積めるのではないだろうか。
 
 サッカー批評41号(同上)の中で、犬飼会長が、シーズン移行問題について「トップがアクションを起こさなければ、改革は進まない。」というようなことを語っている。その方法論はともかくとして、その部分の考え方には同意できる。
 2010年から日中韓で検討されているアジア枠を活かさない手はないだろう。アジアに日本人を積極的に出すためにもトップが先導してほしい。協会が検討しているU-23カップなどといった出場機会が『用意される』ものより、異国という厳しい環境で『勝負させる』方が、私には効果的に思えてならない。

 ここまで言っておいて、何の具体案もないのでは面白みがないので、具体案を考えた。
 
 前提として、現在進んでいる日中韓でのアジア枠導入の検討は実現するものとする(※4)。おそらく、日中韓で導入されるであろうアジア枠も、最初は人数枠が設けられるはずだ(Jリーグと同じように現行の外国人枠+一人??)。
 そこで、23歳以下の選手についてのアジア枠(レンタル。契約期間は一年。)をもう一つ設ける案を考えた。また、その枠を使用しているクラブは、23歳以下の選手を一人、自国以外のクラブにレンタルしなければならないという条件も作る。それにより、若手の行き来を積極的に行えればいい。
  
 自分で考えていて穴だらけな構想だと思う。海外での期限付き移籍について改革が必要な点については、考えていくべきだろうとしか言えない(日本では海外での期限付き移籍はない。はず)。また、海外での期限付き移籍のみならず、Jリーグは、トレード移籍導入の検討する必要があるのではないだろうか(将来、アジアでの自由移籍を実現させるためにも)。
 そういった改革の一つひとつが、アジアのレベルアップにつながり、アジア勢のW杯活躍につながればいい。
 そしてその中で、日本人ドリブラーが生きる道を見つけられればいいと思うのだった。

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あとがき:ドリブラー三人衆から、だいぶ話が飛躍してしまった。それも、前回の記事に中途半端さを感じていたからだろうか。アジア枠としての人数制限はなくなり、自由な行き来が実現するのは何年先だろうか?どちらにしても、今回挙げた三人や、梅崎司・乾貴士・澤昌克(ペルーから逆輸入ドリブラー)等が、それぞれ前進する道を見つけることを願う。

※1)セルティックユース出身のマクギーディとストラカン監督との関係が悪化して以来、ストラカン監督はマクギーディに出場機会を与えていなかったが、今は関係も修復。水野にとっても、勝負の時期となる。
※2)様々なインタビューで水野の名前を挙げることが多く、オシムが常に気にかけている選手の一人といえるだろう。
※3)大分は、選手の育成環境について考えており、同じポジションにたくさんの選手(特に若手については)を用意しない方針をとっている。
※4)Jリーグは、AFC枠検討グループの中で、日中韓の連動したアジア枠導入を目指している。それにさきがけ、09年からJリーグでは、現行の外国人枠にとらわれない、アジア枠の導入を決めた。

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posted by オクジョー |14:31 | サッカー | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年01月13日

大橋正博の挑戦からの思索

 私には、一つが疑問があった。

 来季、アジア枠導入によりアジア選手(韓国人選手)を、Jの舞台で感じることができるのは、楽しみの一つといっていい。実際、各Jクラブに、多くのアジア選手の加入が決定している。

では、選手を頂くばかりでいいのだろうか?

 おそらく、難しい問題も絡んでくるのだろう。それは、経済の問題。Jリーグが、多くの選手を獲得している韓国の経済が芳しいことは、私でも知っている。アジア枠導入一年目から、こんなにも多くの有力選手が移籍してくるのも、その影響があるのだろう。

 アジア枠導入により、日本人選手の活躍のチャンスは、少なからず減少する(※1:下記参照)。プロである以上、明日の生活が保障されていないのも分かる。しかし、アジア枠導入により、日本人選手もアジア人として、活躍するチャンスがあるのだ。

 各クラブや協会は、もっと考えるべきことがあるのではないだろうか。

 最近、若い選手をJ2にレンタルすることで、経験を積ませる例がちらほら見られるが、その目をJ2だけでなくKリーグにも向けてみるのはどうだろう。また、戦力外となった選手の合同トライアウトを、JリーグだけでなくKリーグと一緒に行うのはどうだろうか。さらに、トレード移籍についても、真剣に考えていかなければいけないのではないだろうか。

 日本人選手がアジア人としても活躍できるようなインフラの整備を、考えることはとても重要なはずだ。

 若い選手が世界で活躍する現代のサッカー界では、19~22歳の間に、どれだけ経験を積めるかが重要となる。思えば朴智星も、19歳で来日し色々な経験を積んだことで、世界的に活躍する選手となった。

 韓国には、優れたFWの選手やメンタルの強い選手が多い。そんな環境に、伸び悩んでいるFWや若い選手を送り込むことは、プラスにならないはずがない。
 もっといえば、日本では活躍しにくい優れたドリブラーが、韓国では受け入れられるかもしれない。これは、「日本人ドリブラーは、なぜ活躍できないのか。」(私の課題)を考えるヒントにもなり得る。

 川崎フロンターレを戦力外通告された大橋正博は、Kリーグに15番目のチームとして新規参入する江原(カンウォン)FCへの移籍を決めた。優れた選手なので、国内からもオファーが来たことだろう。
 彼の決断もまた、強いと感じる。このような選手が向こうで前進し、経験したことを、日本に持ち帰ってくれたらどれだけプラスになるだろう。

 このような行き来が、もっと活発になればいい。

 まずは、最大のライバル韓国から。
 協会同士が連携し連動することができれば、お互いの国のレベルは必ず高まる。そのような挑戦は、いずれアジア全体のレベル向上につながり、W杯で活躍するアジアチームを輩出する道となるのではないだろうか。

 簡単に国境を越えることができる。
 サッカーは、世界共通の優れたツールなのだから。
 それが、サッカーなのだから。


※1)例えば、Jリーグのクラブβがあるとする。
このクラブが、予算的に保有できる選手の数は、31人。
08年シーズンは、外国人選手3人体制で戦った。(もちろんこの3選手は、レギュラー格)
09年シーズン、アジア枠導入によりアジア選手を獲得(レギュラー格)。これにより、クラブが保有できる日本人選手の枠は、前年度と比べて一つ減少する(31人しか保有できないため)。もっと言えば、試合に出場できる日本人選手の枠も、一つ減少するかもしれない(これは競争)。

あとがき:W杯予選の中で日韓戦はもう見れないのだろうか。恐い気もするが、あの緊張感を現場で感じてみたい。

この記事のテーマ曲(非公認):“BORDER”/FUNKIST

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posted by オクジョー |12:42 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年11月25日

名波の左足、ヴァスティッチの右足

少し前のことになるが天才、名波が引退を表明した。名波の左足に何度楽しくさせてもらっただろうか。

98年フランスW杯の時には若き中田英寿の後ろで、00年アジアカップの時には若き中村俊輔の後ろで、彼はプレーしていた。後に世界の舞台で活躍する2人にとっても、名波の存在はスペシャルなものだったといってまず間違いない。

チームメイトの特徴を最大限に引き出すパス。彼はそれを感覚的にやっているように見えた。本当はサッカー馬鹿であるはず、まず間違いないのに。そんな彼とプレーしている選手は、とても躍動していて楽しそうだった。私達も、彼を見ていると何よりも楽しかった。そんな愛すべき選手の左足は、私達に何を残してくれたのだろうか。

少しだけ、話題を変える。
それは、今年のEURO'08での出来事である。開催国の一つでもあったオーストリアに大会史上初の勝ち点をもたらしたのは、ヴァスティッチ(38歳)のPKだった。名古屋に所属していたこともあり、オシムの愛すべき教え子の一人でもあるオーストリアの英雄ヴァスティッチの右足は、国中を歓喜させたに違いない。私も、彼がPKを決めたのを知った時、とても嬉しかった。PKは、時の運だと語るオシムがハニカミながら喜んでいる姿が想像できたからだ。

愛すべき選手の愛すべきプレーが心の中に一つあるだけで、人生は潤い楽しくなる。そして、おいしいお酒を飲むことができる。

あなたは、名波の左足で人生が楽しくなりましたか?おいしいお酒が飲めましたか?
私は、名波の左足があったから人生が楽しいものとなった。と、断言できる。

あっそうそう。EUROでゴールを決めたヴァスティッチには生涯、年間110リットルものビールが贈与されるらしい。ヴァスティッチの右足は、自身にもおいしいお酒を提供したわけか・・・

あ~自分もいつか名波選手においしいお酒をプレゼントしたいな。って、なんのこっちゃ。


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posted by オクジョー |16:36 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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