2009年07月30日

前半勝負と後半勝負 《世界水泳・ナビスコカップ準々決勝》

 松田丈志は、マイケル・フェルプスを本気で倒そうとしていた。
 200mバタフライ決勝。松田丈志は、世界新のフェルプス・ライバルのコルゼオニウスキに次ぐ3着だった。 その結果以上に、彼のチャレンジも素晴らしかったと思う。ただ一人、前半からフェルプスにチャレンジした姿勢は、アスリートにとって何より大切なものではないだろうか。彼を見て、山本貴史の姿を思い出した。日本競泳の系譜は、今もしっかりと受け継がれているようだ。

 川崎フロンターレも、鹿島に対するビハインド(1stレグ:鹿1-0川)を取り返す方法を考えていたに違いない。
 それは、やはり一戦必勝の後半勝負だった。1stレグを含めた2試合を1試合として意識するのではなく(おそらくそれをすれば、試合巧者の鹿島に分があった)、この試合をどう奪いにいくか(できれば失点せずに)・・・それが、後半にギアを上げ勝負することだったのだろう。鄭大世やレナチーニョは先発ではなく、後半の勝負所で投入された。
 
 川崎フロンターレは、やはり後半に強い。今季だけでも、後半にギアを上げ成功した試合はいくつもある。埼スタでの浦和戦・逆転勝利。万博でのACLガンバ戦・逆転勝利。ビッグスワンでの新潟戦・終了間際の同点劇もそうだった。 そして、今回の鹿島戦でもそうだ。一度勢いづいた川崎を止めるのは、どこのチームも中々難しい。

 関塚監督は、勝負を決める決断が巧い。
 彼は元々、選手に先発か控えなのかをはっきりと伝え、選手を伸ばそうとする監督だ。しかし、先発を先発として起用するだけの戦い方では、複数のタイトルを追うのは無理だ。
 今季、関塚監督は色々な選手を起用している(見る限り固定されているのは、中村憲剛・谷口・ジュニーニョ・伊藤・川島の5選手のみ)。選手層が厚いというのもあるが、これは昨季までとは違う点だろう。そして現在も、三つのタイトルを目指せる状況にある。これは、関塚監督の決断が成功している結果といえるだろう。

 勝つために、前半から勝負した松田丈志。勝つために、後半ギアを上げる川崎フロンターレ。双方の勝負に対する姿勢に、拍手を送りたい。

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あとがき: 松田の課題は、前半ペースを上げても得意の形に持っていけるようになるか。川崎の課題は、浦項戦のような試合を繰り返さないようにすることだろう。それにしても大世の得点は凄かったな・・・

<試合結果>
day:2009.7/29
match:ナビスコ杯 準々決勝
2nd reg score:川崎フロンターレ(H) 3-0 鹿島アントラーズ(A)
goal:89分⑩ジュニーニョ(川),94分34レナチーニョ(川),102分⑨鄭大世(川)

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posted by オクジョー |10:10 | 番外編 思考 | コメント(1) | トラックバック(0)
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