2009年01月07日

アルビレックス新潟 京都サンガF.C. ジェフユナイテッド千葉 『残留成功』 Jリーグ 2008

2008シーズン
第13位:アルビレックス新潟 11勝 9引分 14敗 勝ち点42 評価 D
Home:9勝 4引分 4敗 勝ち点31(5位)
Away:2勝 5引分 10敗 勝ち点11(18位)
総得点:32(18位) 総失点:46(14位)
チーム内得点上位: アレッサンドロ 13点 矢野 6点 マルシオ・リシャルデス 3点

第14位:京都サンガF.C. 11勝 8引分 15敗 勝ち点41 評価 D
Home:7勝 3引分 7敗 勝ち点24(14位)
Away:4勝 5引分 8敗 勝ち点17(13位)
総得点:37(13位) 総失点:46(14位)
チーム内得点上位: 柳沢 14点 田原 5点 フェルナンジーニョ・佐藤・渡邊 3点

第15位:ジェフユナイテッド千葉 10勝 8引分 16敗 勝ち点38 評価 E
Home:7勝 2引分 8敗 勝ち点23(16位)
Away:3勝 6引分 8敗 勝ち点15(15位)
総得点:36(14位) 総失点:53(17位)
チーム内得点上位: 巻 11点 谷澤 7点 深井 4点


充実のHomeゲーム。その真逆のAwayゲーム。それは新潟の魅力でもあり、課題でもある。
エジミウソンが浦和に移籍し、シーズン前から厳しいシーズンを覚悟していたと思われる新潟は、ほぼ戦力通りの結果で今季の戦いを終えた。しかし、地に足は着いていたと思う。苦しい中でも、次の新潟を支える田中亜土夢や木暮などにチャンスを与えていたことは、来季以降の前進要素になるに違いない。
それにしても、Awayの成績が悪すぎる。Homeでは、素晴らしい応援のおかげもあり勢いが止まらないのだが、Awayではその勢いも生まれない。攻めどころが少ない新潟に勢いがなければ、苦しくなるのも必然だろう。
やはり来季は、若手が持っている武器(ex=木暮ならキープ力など)を上手く使えるかどうかが鍵となりそうだ。厳しいことを言えば、今のままでは(=攻めの形が増えなければ)間違いなく来季も苦しい戦いになるのではないだろうか。

脱エレベータークラブ。
京都には、もう昇・降格を繰り返したくないというビジョンがあったはずだ。そのための加藤久監督であったことは、結果を見ればうなずける。今季、ゆったりとではあるが、着実にチームの戦い方は出来てきた。
積極的な補強(※1)も爆発力さえ生まなかったものの、チームに確実な安定感をもたらしたといえる。柳沢・佐藤勇人・シジクレイといった優勝経験者達が、チームのバランスを上手く調節していたことが、降格しなかった最大の要因だろう。
来季は柳沢を中心として、どう前線を組み立てていくかが問題となってくるだろう。今季も、その問題には大変悩まされたはずだ。解決方法として、シーズン途中にフェルナンジーニョをレンタルで獲得したことは、柔軟な対応として充分評価できるのではないだろうか。


<前線にタメを創ったフェルナンジーニョ>
フェルナンジーニョ欠場。または、45分出場未満:22試合 6勝5引分11敗 得点22
フェルナンジーニョ出場(45分以上):12試合 5勝3引分4敗 得点15


そんなフェルナンジーニョもレンタル終了(現時点)。京都は、山形の五輪戦士、豊田陽平を獲得したみたいだが、こちらは放出する田原の変わりというところか・・・だとすれば、どんな新外国人選手を獲得するかで、チームカラーががらりと変わるだろう(どのチームもそうだが・・・)。個人的には、朴智星のような選手を、アジアから探してきてほしい(朝鮮大学校からFWの選手を獲得しているのだがどんな選手なのだろう)。

ジェフについては、『やっぱり』としか言いようがない。
多くの人が、ジェフとジュビロの崩壊については、予感していたに違いない。それだけの前兆は、ありすぎるくらい存在していたからだ。
そんな状況でも、J1残留という切符をギリギリで手にした現場には、最大限の拍手を送るべきだろう。監督交代後(※2)、チームはよくまとまり、よく闘っていた。特に、チームの顔である巻と坂本が見せた姿勢は、素晴らしいものだったように感じる。その危機的状況にも決して打ちひしがれない姿は、オシム監督が残した『勝者のメンタリティ』の息吹を感じた瞬間でもあった。
今季、そんなジェフは多くの選手を獲得した(主力流失により、せざるを得なかった)。その中でも谷澤と深井は、チームを救った選手といえるのではないだろうか。谷澤はそのアイディアとテクニックで、深井はクイックネスとドリブルで、チームを前進させた。スピードのある苔口が試合に出場出来なかったのは残念であったが・・・深井加入の報せ(シーズン途中)は、巻との駒大最強2トップの再現を想像させ、ドキドキ・ワクワクしたものだ。

今季、ジェフは劇的な逆転残留を決めた。しかし、残留できたからといって、進行していたチームの弱体化が止まるわけではない。フロントに、ここ数年の失敗を受け止める気概が必要なのは間違いないだろう。今の所、積極的な選手補強は行っているようだが(※3)、その他にも抱えている問題は多そうだ。

新潟は、来季に向けて大島秀夫を獲得した。この選手も、サイドからのクロスに対して強い選手(アレッサンドロ・矢野と同様に)である。このことからも、来季の新潟は今季の戦い方をベースにしていこうと、考えていることが分かるのではないだろうか。
となると、マルシオ=リシャルデスを後方で支え、サイドにボールを配給できる3列目の選手が必要なはずだ。イメージとして挙げるならば神戸のボッティのような選手がいい。来季、流通経済大から入る大学No1ボランチの三門がどれだけ活躍できるかも鍵となるかもしれない。

今季、京都で面白かったことは渡辺大剛の使い方だった。成長著しいこの選手は、対戦相手によってポジションが変わった。
個人的な推察なのだが、対戦相手の攻撃力が脅威的であったり、チームとして分が悪いときには、3トップのウイングのように高い位置での起用が多かったように感じる。その意図は、後ろに守備が得意な選手を起用したいということと、数少ないチャンスに彼を関わらせたいということではないだろうか。
逆に、4バックの位置に入る時には、対戦相手に対して主導権を握りたいという積極的な意図を感じた。
これらは、加藤久監督の柔軟性を表している場面といえるのではないだろうか。
また今季、残念だったのは、中山博貴があまり試合に出場出来なかったことだ。ゲームのリズムを変えることができる選手なので、今後に期待していきたい。

ジェフが、逆転残留を決める一つ前の試合。第33節、日本平で行われた清水戦(3-2での●)での巻の2得点が、脳裏に焼きついている。
先制されてからの同点弾。3-1とほぼ試合を決められてからの追撃弾(85分)。何という精神力の持ち主だと思った。勝ち点という結果として現れなかったが、最終節での逆転残留につながるゴールだったのではないだろうか。
代表では、岡田監督に重宝されていないようだが、苦しい時に代表を支えるのはこの選手だと感じている。

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※1)京都は今季開幕前、柳沢敦・シジクレイ・佐藤勇人などを獲得した。また、シーズン途中にはフェルナンジーニョや水本裕貴を獲得した。
※2)<監督交代の成功>
アレックス=ミラー監督は、チームに手堅さ賢さを明確に与えたように感じる。
◎交代時の順位:18位(最下位)
◎就任後の成績:8勝6引分7敗 21試合 勝ち点30
残留圏から監督を変えて成功したときの特徴として、近年のJリーグでは以下のような傾向が見られた。
①チームに自信を与え、メンタルをコントロールする
②守備を建て直し、勝ち点を一つでも多く拾う(無理な勝利より引分)
シャムスカやアルディレスを筆頭に、南米的な感覚でチームを再建するイメージだ。
しかし、アレックス=ミラー監督は少し違ったのではないか。自分のスタイルを浸透させ、どんな相手にもしっかりと組み合う。ごまかしにくい戦い方を選択したように見えた。まさに、英国的な感覚ではないだろうか。
※3)ジェフは来季に向けて、現時点(12月6日)でも、柏のアレックス、清水の和田拓三(今季は東京V)を獲得。また、深井正樹を鹿島から完全移籍で獲得、福元洋平(今季はG大阪)を大分からレンタルで獲得している。

あとがき:渡邉大剛の弟(国見・早大戦士)が、来季からマリノスに入団しますね。


監督:鈴木淳
フォーメーション:4-4-2
ビルドアップ:サイドから+トップに当てる
攻撃エリア:サイド攻撃
DFラインの高低:普通
マーキング方式:ゾーンで守る
攻守の人数バランス:攻撃50%守備50%
キープレーヤー:マルシオ=リシャルデス

---⑪--⑨--- 矢野・アレッサンドロ
-⑦--   --⑩- 松下・マルシオ=リシャルデス
---③--⑮--- 千葉・本間
28-⑥--⑤-⑰ 松尾・永田・千代反田・内田
-  -- ① --  - 北野

監督:加藤久
フォーメーション:4-1-3-2
ビルドアップ:前線に集める
攻撃エリア:サイド攻撃+前線の仕掛け
DFラインの高低:普通
マーキング方式:ゾーンだが人への意識も高い
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:フェルナンジーニョ+渡邉大剛

---⑬-   -⑩--- 柳沢・フェルナンジーニョ
-④---⑭---26- 中谷・佐藤・角田
--  -- ③ --  -- シジクレイ
⑤--24--⑧--22 手島・増嶋・水本・渡邉
--  -- 21 --  -- 水谷

監督:アレックス・ミラー
フォーメーション:4-2-3-1
ビルドアップ:前線に当てる
攻撃エリア:後方からサイドに展開+速攻
DFラインの高低:やや低い
マーキング方式:コンパクトなゾーンで守る。
攻守の人数バランス:攻撃45%守備55%
キープレーヤー:谷澤達也+巻誠一郎

--  -- ⑱ --  -- 巻
-36---44---⑯- 深井・ミシェウ・谷澤
---⑥-   -⑦--- 下村・工藤
②--⑭--④--31 坂本・池田・ボスナー・青木
--  -- 30 --  -- 岡本

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト) 


※J1全チームまとめる予定です♪

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posted by オクジョー |12:08 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2009-01-08 15:37 | 続きを読む
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