2009年07月15日

またね!! シャムスカが残したもの

 大分の決断は間違っていない。連敗中の負のスパイラルは、“監督交代”でしか止まらないことはよくある。 シャムスカもまた真摯だった。彼の姿勢にも間違いはなかったが、歯車だけが噛み合わなかった。
 
 私は、シャムスカで蘇る大分が見たかった。
 シャムスカは、それだけの魅力を持った人であるし、大分のメンタリティにも、おそろしいほど合致していた。最も素晴らしかったのは、私達の脳裏に“大分のサッカー”を認識させたことだろう。

 シャムスカに対して驚いたことは、大きく分けて二つある。
 一つは、大分が絶対的強者に対して負けなくなったことである。特に印象深いのは、浦和に対しての勇姿でだった。「君達はできる。」その言葉の力と共に、大分は浦和に屈しなくなった。そんな闘いの中で成長させた“勝者のメンタリティ”の集大成が、ナビスコタイトル獲得だったのだろう。

 もう一つは、設定ラインが低いサッカーで結果を残したことである。
 サッカーは、ボールを長く持ち、ボールを早く奪った方が有利だ。リアクションが得意なチームもいるが、大抵の強者はこれを追い求め、DFラインを高くし相手から空間と時間を奪う。
 よって大分ほど、DFラインを低く設定し結果を出したクラブは、中々存在しないのだ。相対的な結果を残すこととは違う・・絶対的な結果を残す例は。 大分の戦術は、相手にある程度の空間と時間を与えるかわりに、得点に直結する自由だけを奪うというものだった。それは、自分達を信じてなければできないサッカーだ。

 大分を支えていたのは、シャムスカが根付かせた“自信と誇り”だ。
 今季は、それを探し続ければ続けるほど空転していった。しかし彼は昨季まで、求められる結果以上のモノを残し続けたことも忘れたてはいけないだろう。まさに、“大分に、シャムスカあり”だった。

 大分は弱者だ。
 スポンサー問題を抱え、資金源となりうる移籍金は撤廃されることが決まった。最低限の仕事しか許されない状況だ。しかし大分は、最高の仕事ができると信じている。私はそんな大分に惹かれる。溝畑社長を心より尊敬する。

 シャムスカは国に戻るのかもしれない。どこに旅に出るのかは分からない。
 ただ、これだけは言える。シャムスカは大分を忘れないだろう。シャムスカはそういう人間だ。大分もシャムスカが何を残したのか感じるだろう。私もきっと忘れない。また、溝畑とシャムスカが交わることに期待している。皆さんはどうだろうか?

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あとがき: 私は怒っている。
 一、弱者切捨てのみを進める、潤沢な日本サッカーの長が、「Jリーグは、つまらない。」と、発言したのだ。私は根拠のない確信をした。浦和を育てたのはやはり彼ではない。彼は、良かれ悪かれただの仕事人間だ。浦和を育てたのは、藤口前社長なのだろう。
 一、カイオ・ジュニオールの責任感のなさにだ。もう二度と日本に来てほしくない。

<大分トリニータ 躍進の2008年>
2008シーズン
第4位:大分トリニータ 16勝 8引分 10敗 勝ち点56 評価 A
Home:11勝 4引分 2敗 勝ち点37(1位)
Away:5勝 4引分 8敗 勝ち点19(11位)
総得点:33(17位) 総失点:24(1位)
チーム内得点上位: ウェズレイ 7点 金崎・エジミウソン 4点 森重 3点

監督:シャムスカ
フォーメーション:3-4-1-2
ビルドアップ:2トップに当てる
攻撃エリア:サイド攻撃(金崎がサイドで受ける)
DFラインの高低:低い
マーキング方式:人へのマーク重視(サイドの数的有利とストッパーのハードマーク)
攻守の人数バランス:攻撃40%守備60%
キープレーヤー:森重+エジミウソン

 ---⑬---⑩---  高松・ウェズレイ
-- ←  ⑧  → -- 金崎
⑪--③--⑤--⑳ 鈴木・ホベルト・エジミウソン・高橋
-22---⑥---④- 上本・森重・深谷
--  -- ① --  -- 西川

※西部謙司氏の戦術リストランテ方式を参考にしています。(リスペクト)

posted by オクジョー |10:30 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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さらば!! シャムスカが残したもの

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posted by 奥城 | 2009-07-15 10:37

さらば!! シャムスカが残したもの

コメント投稿者ID :

記事を読ませて頂きました。

シャムスカに対して、全くの同感です。
素晴らしい監督であることは誰しもが認めるところなはずです。

また、何かいいきっかけで日本に来てくれることを願うばかりです。
ガンバレシャムスカ。と大分。

posted by ひゃる | 2009-07-15 18:25

さらば!! シャムスカが残したもの

コメント投稿者ID :

同じ九州人として応援しておりました。
解任するしかない、しかしシャムスカに頑張ってほしい・・・。そのジレンマはサポもフロントも選手も含め忸怩たるものだったでしょう。

日本での仕事を続けてほしいし、その人心掌握・マネージメントの術を用い、いずれはシャムスカJAPANを・・・と願うのは言いすぎでしょうか。

posted by spainlove7 | 2009-07-15 21:25

<オクジョー>またね!! シャムスカが残したもの

コメント投稿者ID :

皆さんコメントありがとうございます。
シャムスカ監督が、こんなメッセージを残してくれました。
以下は、大分トリニータ公式サイトより転載です。
◆サポーターの皆様へメッセージ

私をずっと支えてくれていたものは、サポーターの力でした。
その支えがあったからこそ、私は頑張り続ける事ができたのです。
大分トリニータで過ごした4年間、皆さんは良いときも悪いときも一緒に戦ってくれました。本当にありがとう。
これから先、私の人生がどのようになるのかはまだわからないが、大分トリニータサポーターの事を忘れる事は決してないでしょう。
ブラジル人は試合が終わった後、「さようなら」ではなく「またね!」と言って別れます。
「またね!」「頑張りましょう!」

Pericles Raimundo Oliveira Chamusca

このメッセージに私は、あたたかさを感じました。勝手ですが、今稿のタイトルも「さらば」から「またね」に変更したいと思います。

posted by 奥城 | 2009-07-28 16:27

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