2010年03月04日

バルサ10年間のおさらい(02-03シーズン) "惨劇のシーズン"

今回は「バルサ10年間のおさらい」の第三回目、02-03シーズンを振り返ってみたいと思います。

02-03シーズン
最終順位 6位  CLベスト8

基本フォーメーションファンハール時代)…あいまいな記憶です
GK ボナーノ
DF プジョール、F・デブール、F・ナバーロ
MF メンディエタ、チャビ、コクー、モッタ
FW サビオラ、クライファート、L・エンリケ

基本フォーメーションアンティッチ時代)
GK ボナーノ
DF ガブリ、プジョール、F・デブール、ソリン
MF オーフェルマルス、チャビ、コクー、L・エンリケ
FW サビオラ、クライファート

その他の主な選手
バルデス、レイツィハー、ロッケンバック、ジェラール、イニエスタ、リケルメ、

バルサ関連の主なニュース
ファンハール監督就任
リバウドの退団
リケルメの加入
ガスパール会長の辞職&ファンハール解任
イニエスタ&バルデスのデビュー


惨劇のシーズン
 おそらくはこのシーズンが、僕が見てきたバルサ10年間の中で最もひどく、屈辱を味わったシーズンであったと思います。リーガでは一度も優勝争いに絡むことなくUEFAカップ圏内ぎりぎりの6位フィニッシュ。ロナウド(もちろんブラジル人の方です)が加入し、ジダン、フィーゴ、ラウールらが奏でる魅惑の攻撃陣を率いてリーガを制したレアル・マドリーとは対称的に、カンプノウではクレから常に白いハンカチが振られる状況。もはや「惨劇」のシーズンでした。
 

悪夢の始まりファンハール就任
 そして、その惨劇のシーズンを語る上で最も重要な人物、それはルイス・ファン・ハール監督、彼しかいないでしょう(笑)混乱のシーズンとなった01-02シーズンの立て直しとして、ガスパール会長(彼こそが混乱の元凶ですが)が新監督に選んだのは、97-98シーズンから3シーズンバルサを率いて2度のリーガ制覇を果たしたファンハールでした。
 僕は、ファンハール政権1回目のバルサは見ていなかったので分かりませんが、2度のリーガ制覇を果たしたもののクレからは圧倒的に人気が無く、このシーズンの就任にあたっても猛反発があったのを覚えています。
 そして、まずシーズン始めの出来ごととして、そのファンハールと性格的に折り合いが合わなかったとされる聖・リバウドの退団。確かにその前のシーズンは怪我もあり、輝きを失いつつあったリバウドですが、退団を決める大きな要因となったのが、ファンハールのせいとは…。これでまず、ただでさえハードルの高かったファンハールへの要望がさらに増してしまいました。


「構想外」のリケルメ入団
 そして、これこそがこの暗黒時代のバルサを象徴するような出来事です。将来を嘱望されていたこのアルゼンチンの天才MFの加入。当時から足元の技術は際立っており、足の裏を使う優れたボールキープ技術に、急所を突くような鋭いスルーパス。これだけ聞けば素晴らしい選手の獲得であり、当時のプレーを見れば(現在も素晴らしい選手ですが)期待値も低くなかったです。
 しかし…欧州でプレーするのはこれが初めてであり、なおかつリケルメは(聞く話によると)環境になかなか打ち解けられない極端に内気なタイプだそうです。そして、ピッチ上ではファンハールが最も嫌う典型的な10番タイプの選手であり、ファンハールの代名詞のフォーメーション(3-4-3もしくは4-3-3)にはそもそもポジションすら無く、リケルメは加入した当時から「構想外」であったそうです。
 では、なぜ彼を10番に据えて、新たな一歩を踏み出そうとしたのか…。この辺りの矛盾は本当に当時のバルサを象徴する出来事でした。そして、この矛盾した状況から、正直シーズン前から期待は低かったのですが…シーズンが深まるにつれてその期待は儚く消えてしまいました(笑)


「元凶」が去り…
 そもそもなぜこんな事態が起こったのか。獲得する選手はことごとく外れ、負の連鎖が続き、試合に勝てない。暗黒時代に向かってしまった元々の元凶は、ガスパールの会長就任から始まっていました。バルサへの愛情は非常に強く、勝利の時の笑顔はとても嬉しそうですが、チームを強くするためならばお金を気にせず使いまくって借金まみれにしてしまうといった、経営者としては全くの無能でした。
 そして、このシーズン半ばにクレからの激しい抗議により辞任。カンプノウでのハンカチの舞いは、思い出すと非常に心苦しいものがあります。しかし、翌シーズンからバルサが立てなおったことからも分かるように、ガスパールとファンハールが去り、チームは間違いなく良い方向に向かっていくことになります。


イニエスタ&バルデスのデビュー
 ファンハールのことを結構酷く書きましたが、彼の残した功績は、決してゼロではありません(笑)それは現チームで絶対的な中心選手へとなっているバルデスとイニエスタをこのシーズンにトップチームデビューをさせました。特にイニエスタは、自身のクビがかかった重要な試合でデビューさせた、という記憶があります(違っていたらすみません)。また、ファンハールは一度目の就任時にもチャビ、プジョールをデビューさせていて、なかなか若手を見る目は凄い人だなと思います。
 しかし、どうして彼はあんなにも人気が無いのでしょう(笑)あまりにも厳格な性格らしく、そこが見る目はあっても受け入れにくいのでしょうか。そして、現在のバイエルンでもその性格は相変わらずらしいです。(人気はどうか分かりませんが)
 プロの世界は結果が全てですが、彼のようなタイプはより一層、結果が出なかった時には厳しい評価を受けざるを得ないのでしょうか。バルサで言うなら僕の中では、ライカールトが、ファンハールとは違った、得をするような人柄だったのかなと感じます。



大変だったシーズン…。今ではカンプノウで白いハンカチが振られるなど、考えられないですよね(笑)そして、このシーズン後には徐々に明るい話が増えてきます。マイペースに書いていくので、是非みなさんのこの「惨劇」のシーズンの思い出話でもコメントください!(もちろんそれ以外でも待っています)

posted by greenbarca |21:44 | バルサ10年間のおさらい | コメント(4) | トラックバック(0)
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バルサ10年間のおさらい(02-03シーズン) "惨劇のシーズン"

コメント投稿者ID : OOH00002814

この頃はぶっちゃけ白さんの試合を観るのが楽しみでした。純粋に楽しいサッカーしてましたからね。それに比べてバルサは・・・。散々でしたね。確かこのシーズンはCLでは好調だったと記憶しており、友達にリーガは無理だからCLで優勝して来年の出場権を獲得してほしい。と言ってたと思います<この頃はCL優勝すると翌シーズンの出場権がゲットできたと記憶してます。
リケルメはいい選手だけど管理人さんのおっしゃる通り典型的な10番で「動かない!」「プレーが遅い」「運動量が少ない」と不満だったのをかすかに覚えてます。<つーか試合に出てる記憶が薄いのですが(汗)

posted by なぎ。 | 2010-03-05 00:13

バルサ10年間のおさらい(02-03シーズン) "惨劇のシーズン"

コメント投稿者ID : ELG00002346

ファンハールの件に関しては、まず彼の第一期政権下においてオランダ人を大量に獲得してチームを「オランダ化」してしまい『我が物』としてしまったため(クレの目には多分そう映った)、クレの反発を招きました。
ただ二年連続でリーグ優勝と結果も出してしまったため、解任を声高に叫ぶこともできませんでした。
そういうこともありやっとのことで追い出すことに成功したファンハールなのにまた就任するということになったため、始めからうまくいきっこないことが明白でした(外野から見て)。

リケルメの件に関してはファンハールが希望して獲得した選手でないのも明白でした。
管理人さんも指摘されていますが、ファンハールは「自分の戦術をベースにしてそこに選手を当てはめていく」というタイプの監督ですので、リケルメなんかいるわけない(だからリバウドは彼とウマが合わなかった)。

尚僕個人としてはファンハールは「名将」だと思っています。特に駆け出しの若手を使いながら結果を残すのが見事ですね。
『バルセロナ』というクラブが極めて特殊なので受け入れられなかっただけだと思います。
ただ面白いのは翌シーズンから今に続く黄金時代の波を生み出したのも「オランダ人」だったということですね。

posted by レイチ | 2010-03-05 14:26

バルサ10年間のおさらい(02-03シーズン) "惨劇のシーズン"

コメント投稿者ID : NID00000221

このシーズンは前年に欧州を制覇したマドリーが栄華を極める中、バルサはガスパール政権の下で迷走する補強戦略により、戦力アップが進まない中で負債ばかりが膨らむという悪循環に陥っていました。そんな危機的な状況において、ガスパールはファン・ハールの監督復帰という極めてリスキーな賭けに打ってでました。

個人的にファン・ハールは過去の実績は十分ながらも、オランダ代表監督として本大会出場を逃すなど、このタイミングでの監督就任には大いなる疑問を感じていました。実際にクレからの反発は相当激しかったようですが(苦笑)、チーム内にもリバウドの退団など大きな混乱をもたらすなど、シーズン開幕前から不穏な空気が流れていたといえるでしょう。結果は皆さんもご存じのとおり、まさに暗黒時代のどん底といえる悲劇的なシーズンとなりました・・・。

とにかく思い出すだけで気が重くなるシーズンですが、バルサは翌シーズンから復活にむけて動き出すことになります。このあたりのおめでたい(?)話題については、また別の機会に取り上げて欲しいと思います!

posted by クレクレタコラ | 2010-03-07 02:05

コメントありがとうございます

コメント投稿者ID : NID00000156

なぎ。さん
 リケルメは確かに試合に出る機会が少なかったですよね。プレー速度がかなり遅かったのを記憶しています。
 マドリーの攻撃陣は本当に凄かったですよね…しかし、来シーズン以降は徐々におかしくなってしまうのですが(笑)

レイチさん
 クライファート、コクー、デブール兄弟、レイツィハーらがファンハール一次政権のオランダ化でしたよね。その後もオーフェルマルス、ジオ、ダービッツ、ファンボンメル、そしてライカールトなどクライフから始まったバルサとオランダの繋がりは凄いですね(笑)
 今ではすっかりいなくなってしまいましたが、彼らの残した功績はとても素晴らしいものでした。

クレクレタコラ さん
 次回以降は明るい話が出来ますよね!(笑)僕もファンハールの腕は認めていますが、混乱を招くだけの人事であったため、上手くいかないと思っていました。
 本当にガスパールは何を思ったのでしょうかね(笑)不思議です。

posted by greenbarca | 2010-03-07 19:49

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