阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

月別アーカイブ :2015年07月

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学 最終回

 引退後、指導者としても活躍した山田だが、そのハイライトとも言えるのが2009年WBCでの投手コーチとしての世界一だ。あの大会、決勝戦で、山田は抑え役に、それまでの藤川球児(現高知ファイティングドッグス)ではなく、ダルビッシュ有(現レンジャーズ)を指名した。 「あれもエース。監督の原(辰徳)さんとも話してけれども。このメンバーで誰が一番いいピッチャーだってなったら、やっぱりダルビッシュだなって。だ......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学8

 山田が現役生活を送った昭和の時代と比べると、現在のプロ野球シーンもずいぶん変わった。先ほど行われたオールスター戦のベンチの風景もその一つだ。現在では、ベテランより若手の方が、ベンチの真ん中で目立っていたりする。 「そうそう。それはね、いままでやってきている連中が悪いのよ。我々がいた頃には、野村(克也)さんがいて、張本(勲)さんがいて、大杉(勝男)さんがいて、その辺が監督の横にズラって並んでるわけ......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学7

昔気質の山田は、球界のしきたりを重んじる。試合の初球はストレートでストライクを投げ、トップバッターはそれを見送る、ライバルと決めた相手の中心打者には、勝負球を決めておく。昭和のプロ野球にはそういうチームの勝敗とは別の次元での打者との「儀式」があった。 しかし、山田の最晩年、つまり昭和の終わりごろから、プロ野球界も大きく変容してきたようだ。 「そういうのわかってなかったのが落合(博満・現中日G......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学6

「エースたるもの、マウンドでは泰然自若とすべき」 と山田は言う。数年前、田中将大(当時楽天・現ヤンキース)が沢村賞を受賞した際、マウンドでの雄叫びに苦言が呈されたが、昭和のエースたちにとっては、マウンドでのオーバーアクションはエースの品格を貶めるものと映ったのだろう。 「三振取ったくらいでガッツポーズとるなんて考えられないよ。その後、打たれたらなんてこと考えないのかね、今のピッチャーは」 山田......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学5

 1988年シーズンをもって山田は引退する。このシーズン、力の落ちた山田だったが、コマ不足もあって阪急のローテーションを守った。しかし、初勝利まで開幕から実にふた月以上も費やしてしまった。このシーズン、山田の初戦は、日本初のドーム球場・東京ドームでの日本ハムだった。この試合、一旦マウンドを降りた直後にチームが逆転するも、その裏に失点し、山田は300勝に向けてのどから手が出るほど欲しい勝ち星を逃......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学4

「ここ一番でチームを助けるのがエース」。山田の話を聞いていると、彼の考える「エースとはなんぞや」がひしひしと伝わってくる。そんな山田でも自身がこだわっていた開幕投手には独特の緊張感があったと言う。 「緊張した時?あるある。ペナントレースと日本シリーズの開幕はホントしんどい。ベテランになればなるほど。これはやったやつにしかわからないな、どう説明しても。  でも、まあ、どっちかいうと、(ペナント......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学3

今回の記事の舞台となった1984年、阪急のローテーションは山田を軸に、21勝を挙げた今井雄太郎、ストッパーから先発復帰し17勝を挙げた佐藤義則、それに大洋から移籍した宮本四郎で回っていた。と言っても、現在のように先発ローテーションが厳密に守られたわけではなく、先発の柱はあくまで山田、今井、佐藤の3人、宮本は永本裕章らともにその時の調子に応じて先発を務め、3人の穴を埋めた。そして、3本柱も勝ち試......続きを読む»

伝説のサブマリン・山田久志が語るエース哲学2

「先発、リリーフにこだわらず、チームが必要にされるときいつでもマウンドに立つのがエース」。これが山田のエース論のようだ。『読む野球』8所収の、山田と同時代の日本ハムのエース、高橋直樹のインタビューでは、当時としては先進的な、「登板日をきちっと決めて、自分の仕事を確実に行う」という、エース論が語られていたが、山田がいた阪急ブレーブスというチームのエースは、「昭和気質」がエースたる条件だったようだ......続きを読む»

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