阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

月別アーカイブ :2014年04月

「浪速の春団治」川藤幸三 外伝①

「ワシ、ドラフト9位やで、はばきかすもなにもないやろ」  笑いながら、川藤幸三は、新人時代を振り返り、私の問いに答えた。  「浪速の春団治」と呼ばれた親分肌。選手としての実績は無きに等しい。しかし、それでも名門阪神タイガースにおいて、現役時代はベンチでその威令は主力選手にも届き、引退後はタイガースのご意見番として、現役選手の背筋を伸ばしている。今、彼を目の前にしても、その貫録はビシビシ伝わってく......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編:最終回)

サムライベアーズがアメリカでひと夏を過ごして9年になる。今年も、あの夏のサムライたちの背中を追って、多くの若者が見果てぬ夢を追って海を渡ろうとしている。そういう若者のひとりが、南の近くにもいる。南とともに野球スクールを切り盛りする人物が監督を務める社会人クラブチームのメンバーが、昨年に続き、今年もアメリカの独立リーグに挑戦するという。彼は名門大学でプレーしていたものの、ほとんどベンチ入りもで......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編⑥)

(野球教室で指導する南)  それでも、南はまだ野球を続けた。彼がサムライに参加した動機であった「キャリア」につながる仕事が見つかったのである。 「帰国してから、新しくクラブチームができるからどうだっていう話が来たんですよ。すごくいい話で、うまく乗せられちゃいましたね。チームを立ち上げるんで、指導者兼選手ということで話が来たんですよ。選手を育ててほしいって。給料もちゃんと出るし、住まいも用......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)⑤

(クロマティ監督の指示を受ける南)  指導者として第一歩を踏み出したクロマティと選手との間に溝ができるのには時間はかからなかった。プロ未満の技能の選手たちを、ものメジャーリーガーが理解することは不可能だったようだ。 「監督は、もちろんキャンプからいましたよ。その時点で、こりゃやばいぞって、多分そう思ってたんじゃないですかね。でも、最初はお互いぎくしゃくしてなかったですよ。選手ともなにもな......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)④

2004年春、南は現役引退を決意した。志半ばではあったが、大学を卒業して3年、そろそろ自分にめどをつけねばならない年齢にさしかかっていた。 「韓国がダメになって、そこで野球あきらめたんですよ、もう完全に。そこで知り合いのつてを頼って人材派遣会社に就職したんです。野球つながりで紹介してもらった会社でしたけど、まあ、そこでは完全に野球からは離れてサラリーマン生活でした。草野球はしてましたけど。それは楽......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)③

納得いくはずがなかった。自分がどこまでプロとして通用するかろくに試してもいないのに舞台から降りることはできなかった。南は一旦帰国し、野球を続ける道を探った。  大学の先輩を通して話が舞い込んだ。  「イタリアでやってみないか」  野球不毛の大陸、ヨーロッパにおける野球大国イタリア。この国のトップスポーツリーグは競技に関係なくセリエAと呼ばれる。当時、人気スポーツのサッカーやバレーボールと違......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)②

 しかし、南の進路はすでに決まっていた。名の通った一流企業からすでに内定をもらっていたのだ。 「秋のリーグ戦どころか、夏休み前、もう六月には就職は決まってました」  それでも、南はのちGG佐藤と名乗る佐藤隆彦に誘われるままに、日本で実施されたフィラデルフィア・フィリーズのセレクションを受験した。テストに合格したのは佐藤だけだったが、南の前にも名門ボストン・レッドソックスのスカウトが現われた。 ......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)①

(当時を振り返る南容道) 「僕ですか?野球エリートではないですね。甲子園も出てませんし、県大会も16強止まりでしたから。だから全然ダメな選手ですよ。大学も、法政って言っても、付属校の法政二高の出なんです。ここは、九割方大学に進学できるんです。つまり、高校の野球部でレギュラーだったら、一応野球部の面接受けたら入部もできるんです。外部生は野球推薦で来るんで、やっぱり法政二高あがりと格差が出......続きを読む»

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(11月19日現在)

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