阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

月別アーカイブ :2012年04月

プロ野球選手から実業家へ(小野剛/元巨人・西武)-3-

解雇通知を受け取った小野の目にひとつの新聞広告が目に入った。イタリアのリーグでのプレーヤー募集の広告だった。 「だましの広告だったんですけどね…。嫁さんもいたんですけどね。やりたければどうぞって。それで、広告の連絡先に電話して…。その人、いいことばかり言って、実際は全然違っていたんですけどね。でも、そいつに金払ったわけでもないし、野球続けられましたから、結果的には良かったですね。」  自分に任せ......続きを読む»

プロ野球選手から実業家へ(小野剛/元巨人・西武)-2-

 しかし、小野の鼻はここで見事にへし折られた。中学では向かうところ敵なし、毎日のように訪れる名だたる有名校のスカウトや監督の誘いに、「勘違い」していた少年は、一気に奈落の底に突き落とされた。全国から有望選手が集まる名門校にあっては、九州の片田舎の球が速いだけの図体のでかい選手は、単なる荒削りな素材にすぎなかった。 「自信満々で高校進んだんですが、いきなりガン、ですよ。うちの代、結構すごいのいました......続きを読む»

フランス野球史

昨日の記事に関連して、フランス野球の歴史を紹介します フランスに野球が伝わったのは、19世紀末のことではないかと考えられている。1874年、野球をビジネスに変えたと言われているアルバート・スポルディングは、大リーグの選手による世界ツアーを企画したが、このときは彼がその人口の多さとコスモポリタンな雰囲気のゆえに将来の有望なマーケットとしての有望性から熱望したパリでの興業は実現することはなかった。......続きを読む»

日本球界初のフランス人プロ野球選手デビュー

フランスと言えば、サッカー大国だ。ここで野球が行われていると言われても、大方の読者にはピンと来ないだろう。かつて、もう20年近く前、阪神タイガースを16年ぶりの優勝に導いた吉田義男氏が代表監督を務めて少々話題にもなったが、その後、国際舞台では、さっぱり噂を聞かない。  そんなフランスから今年2人の選手が独立リーグのBCLに参戦した。群馬ダイヤモンドペガサスに入団した、フェリックス・ブラウン内野手......続きを読む»

メキシカンリーグ放浪記(レイノサ2)

アメリカ側の町、マッカーレンから国境行のバスに乗り換える。リオグランデに架かる橋のたもとでバスを降り、歩いてその橋を渡れば、レイノサの町だった。メキシコらしく、石畳の広場の周りには石造りの大きな教会があった。それ以外は見どころの少ない何の変哲もない町だった。  昼過ぎにはやることもなくなったので、町はずれにあるという野球場まで歩いていくことにした。  かなり遠いとは聞いていたが、まったく......続きを読む»

レイノサ―1―  (レイノサ・ブロンコス/パルケ・アドルフォ・ロペス・マテオス球場)

 メキシコ縦断鉄道をひたすら北上。例のごとくチワワに大幅に遅れて朝方到着した列車は、それでものんびり国境へ向かって行った。固いシートにもかかわらず、ほぼ徹夜で列車を待っていたせいか、ぐっすり眠っていた私が目覚めた昼前、列車はサボテンの荒野の真只中にあった。もう一眠りして、また目覚めても同じような風景。いや、「ような」ではなかった。「同じ」風景だった。客車の揺れがまったくない。目をこすって窓の外を見れ......続きを読む»

プロ野球選手から実業家へ(小野剛/元巨人・西武)-1-

「あの、小野さんですか?」  東京近郊の私鉄の駅にあるコーヒーショップ。ひときわ目立つ目の前の大男に尋ねた。事前に見た写真から浮かんだイメージとその背広姿はなかなか一致しなかった。 果たしてその男が、待ち合わせの相手だった。現役を退いてからの6年の年月は、アスリートをすっかり恰幅のいいビジネスマンに変えていた。現在彼は青年実業家として3つの会社を切り盛りしている。 「子供の頃からビジネスマ......続きを読む»

メキシカンリーグ1995(リーグ概略)

ここで、メキシカンリーグの概略を述べておく。  メキシコのトッププロリーグ、メキシカンリーグ(リガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル,LMB)は、1925年からの長い歴史を持つ、伝統あるプロ野球リーグである。MLB傘下の独立系マイナーリーグとしての現在の形になったのは1955年のことで、この時点から北米マイナーリーグのひとつとして、2A級にランキングされ、のち3A級に昇格して現在に至っている。  そう......続きを読む»

メキシカンリーグ放浪記1995(トレオン2)

この日は、夜行バスに乗らねばならなかったので、最後まで試合を観ることはできないだろうと、普通席に陣取ることにした。木戸銭、たったの10ペソ。当時のレートではたったの150円だった。安い。  幸いまだ、試合は始まっていなかった。とりあえず、グッズショップを覗こうとしたが、普通席のスタンドにはなく、指定席のスタンド下にあった。しかし、さすがメキシコ。お願いするとこころよく通してくれた。  店員も......続きを読む»

海を渡った独立リーガーその後

「すいません。お電話いただいたのに。」 電話口の元気な声が響く。電波の先の愛想の良い笑顔が目に浮かぶ。相変わらずの人柄の良さが伝わってくる。野球塾を開いたというので見に行きたいという突然の私の申し出に、彼は快く段取りを整えてくれた。 「ホントは、今日休みだったんですけど。せっかく来ていただけるんですから、子供、集めますよ。」  そこまでしてもらわなくても、と言う私の声は瞬間遮られた。 「あの......続きを読む»

メキシカンリーグ放浪記1995(トレオン1)

すみません。しばらく配信が途絶えてました。今回からしばらくは、久しぶりのメキシコ野球です。  アグアスカリエンテスから列車でさらに北上。いつものように遅れてきた列車は、その遅れを取り戻すことはなく、結局、目的地のトレオンには10時間もかかった。  列車から飛び降り、駅から早く出ようと、急ぎ足で進んでいくと、ポリスに捕まった。パスポートチェック。この当時、メキシコでは外国人に対するチェック......続きを読む»

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さまざまな世界の野球、野球界の「すきま」を紹介します。
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