阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

ヨーロッパ諸リーグ

イタリア野球リーグ再編??

この夏のヨーロッパ野球取材では、イタリア野球連盟のマルコ・ランディ氏にインタビューをすることができた。そこで耳にしたのは、せっかくできたプロリーグ、イタリアン・ベースボール・リーグ(IBL)の「解体」だった。このリーグは、2010年に従来オープンリーグ(サッカーと同じく上位リーグと下位リーグの入れ替えのあるリーグ)の「セリエ」を再編し、アマチュア(と言っても、有給の選手はいてもよい)リーグはそのまま......続きを読む»

メキシコ、イタリアのチャンピオン決定

他の国に先駆けてメキシコ、イタリアのプロ野球シーズンが終わった。 まずはイタリア。リミニとサンマリノという隣町同士の「ダービー・シリーズ」となった5戦3勝制となったイタリアンシリーズは、シーズン4位ながら1位のボローニャをプレーオフで3勝2敗で破ったリミニが、シーズン3位の名門ネットゥーノを順当に破ったサンマリノを3連勝を破り、イタリアンベースボールリーグ最後のシーズンを「下剋上」で優勝を飾った。......続きを読む»

U18イタリアのホープ、ステファノ・チェンシ(パルマ・エンジェルス)

U18ワールドカップがたけなわだが、今回の欧州取材では、イタリア、オランダのこの世代の選手も取材した。プロアマの垣根の低い欧州では、若い才能はプロ契約の上、トップリーグでプレーすることも可能で、このあたりが少ない野球人口の中、世界の強豪と伍するだけの実力をもつ秘密ではないだろうかと私は考えている。  イタリアの場合、野球連盟のお眼鏡にかなったものは、ピサ郊外にあるティレニアの野球アカデミーに......続きを読む»

オランダ野球レポート2 ロッテルダム 8月20日

アムステルダムから80キロ。ロッテルダムまえは直通の新線を走る特急で40分とのことだが残念ながらこの国の鉄道は毎日のように遅れる。それどころか列車のキャンセルなども平気でする。 ともかくもロッテルダム到着。この町のスタジアムは駅からさほど離れてはいない。歩いてもいけないことはない。市電に乗って10分ほど、中央駅の西にあるムスリム地区の北にある公園の向こうにそれはある。市電から連絡するというバスがあ......続きを読む»

オランダ野球レポート(アムステルダム・8月19日)

 イタリアからスイスを経て、ライン川を北上、オランダの首都、アムステルダムにやって来た。  8月半ばは、オランダトップリーグ、フーフトクラッセはシーズンを締めくくるプレーオフに突入している。加盟8チームのうち、レギュラーシーズンの上位4チームが9月半ばの決勝シリーズを戦うのであるが、ある程度資金があり、選手のほとんどとプロ契約を結ぶ上位チームと、メインの仕事の傍らで野球をする下位チームとの差は......続きを読む»

イタリア野球レポート2 久々のパルマ(8月12日)

 パルマと言えば、サッカーファンになじみのある地名だろう。かつてあの中田英寿が所属したサッカーチームのある町だ。このチームも、メインスポンサーの食品会社、パルマラットの破たんにより現在ではカルチョの表舞台から姿を消したみたいだが、実はこの町はイタリア野球においても中心的役割を果たしている。かつては立派なスタンドをもつ野球を2つも持っており、2004年アテネ五輪の際には日本代表(まだ当時は「侍ジャパ......続きを読む»

イタリアンベースボールリーグレポート2017(ノヴァーラ対パルマ,8月11日)

 イタリア共和国ノヴァーラと言っても、あまりガイドブックにも載っていない町なので、訪ねる日本人も多くはないだろう。それでも、ちょっとした町ならローマ遺跡か町自慢のドォーモ(大聖堂)があって他の町との独立性を重んじるこの国にあって、この町はそれらを共に持ち、クーポラと呼ばれる高い塔が自慢の教会もある。  そして、このクーポラをユニフォームの端にデザインしたユニフォームをまとうプロ野球チームもこの町はも......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから 5.日本:世界野球の中継点

すみません。このシリーズとびとびになっていますが、前ページとともに読んでいってください。  野球が盛んに行なわれているのは、政治的経済的にアメリカの影響の強い地域であるのだが、アジアにおいては19世紀末にアメリカによって鎖国を解かれた日本において最も定着していった。この東アジアにおける野球は日本の影響力のもと、その植民地となった朝鮮、台湾に浸透していく。そして、アメリカとの地理的隔絶から独自の発......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから 4.夏季リーグにみる野球選手の国際移動 イタリア

 イタリアは野球後進地域であるヨーロッパにおいて、オランダと並んでもっとも野球の普及度が高い国である。ナショナルチームレベルでは、ライバルであるオランダの後塵を拝することが多いが、クラブチームレベルにおいては、毎年各国リーグのトップチームが参加するヨーロピアン・カップにおいて、サンマリノを含むイタリアトップリーグのチームが最多の22回の優勝を誇っている。  1948年に発足した国内トップリーグ、セリ......続きを読む»

ユーロベースボールリーグ頓挫

この春から始まった「ヨーロッパ初のプロリーグ」、ユーロベースボールリーグ(EBL)が早速危機を迎えているようだ。「ヨーロッパ初」と言っても、実際には2010年にはセミプロ(プロアマ混在)のイタリア・セリエAが、「プロリーグ」・イタリアン・ベースボール・リーグに改組されている例もあるので、これも少々盛りすぎの感があるが、そもそも、このリーグは一般に認識されているようなプロリーグなどではなかった。欧州......続きを読む»

大丈夫かユーロ・リーグ

 この春からスタートする予定の欧州各国の強豪によるプロリーグ、「ユーロ・ベースボール・リーグ(EBL)」の雲行きが怪しい。  昨年10月末に正式に2016年シーズンの開幕を宣言していたが、一部では10数チームの参加といわれていた球団数が思うように集まっていないようだ。 参加が噂されていたフランスの名門、ルーアン・ハスキーズの投手、オーウェン・オザニックと久々に連絡をとると、フランスからはどのチーム......続きを読む»

ヨーロッパ野球を探る3―ホルヘ・バルボア(元高知ファイティングドッグス)が語るスペイン野球

欧州野球紹介の第3回目はスペインリーグ。かつて大帝国として、広大な植民地をもっていた歴史もあって、野球の中南米カリブ地域の旧植民地からの移民が多く、国内リーグにもラテンアメリカにルーツをもつ選手が多数プレーしている。かつては、ダニエル・リオス(元東京ヤクルト)のような選手も出している(但し、リオスはアメリカ育ち)。  昨シーズンは、四国アイランドリーグプラスの高知に、リーグ初のスペイン人選手が入団し......続きを読む»

ヨーロッパ野球を探る2―小野真悟が語るドイツ野球―

大阪の名門、東海大仰星高出身の小野真悟は、これまでBC、関西独立、四国アイランドと国内3リーグでプレーしてきた筋金入りの独立リーガーだ。その後は、アメリカ、メキシコに舞台を移し、昨年からはドイツのブンデスリーガーで、投手としてプレーしている。元々外野手の彼が、助っ人ピッチャーとして投げているところに、ある意味ドイツの野球レベルがうかがえる。 このリーグを、「プロリーグ」として紹介しているネット情報も......続きを読む»

ジェイソン・ノーダム、スウェーデンリーグへ

 四国アイランドリーグで2012年シーズンを送ったアメリカ人、ジェイソン・ノーダムは今シーズンはスウェーデンでプレーしている。  高卒後、2000年にモントリオール・エクスポズのショートシーズンA級でプロデビューを飾った彼は、その後3Aまで登りつめたが、そのシーズン限りでメジャー球団をリリースされ、翌2007年からは独立リーグに転じた。アメリカでは12シーズンで、32勝53敗の成績を残し、2012......続きを読む»

アジアシリーズにイタリアが参加

 すでに台湾紙で報道されていたが、11月に当地で開催されるアジアシリーズの参加国にイタリアが浮上してきている。  参加予定チームは、今年のプロリーグ、イタリアン・ベースボール・リーグ(IBL)を制したT&Aサンマリノ・タイタンズではなく、昨年のGG佐藤(現ロッテ)をはじめ、これまで何人もの日本人選手がプレーしたイタリアの名門、フォルティトュード・ボローニャ。  2003年シーズンをボローニャ......続きを読む»

縮小するイタリアプロ野球

イタリアプロ野球リーグ、IBLの2013年シーズンのフォーマットが発表になった。3月のWBCにはメジャーリーガーのアレックス・リディ(マリナーズ)や日本でブレークしたアレッサンドロ・マエストリ(オリックス)など世界の強豪と渡り合えるだけの顔ぶれをそろえ臨むイタリアだが、肝心の本国の球界は「空洞化」に悩まされている。  2010年シーズンより、本格的なプロ化を目指し、事実上のセミプロリーグだった......続きを読む»

イタリアン・ベースボールの人々①

イタリアプロリーグ、イタリアンベースボールリーグは、まだまだよちよち歩きのプロ野球だ。そんな発展途上のリーグには、それを支えるたくさんのスタッフや、ジャーナリストがいる。  ここでは、そんなイタリア野球を支える男たちを紹介する。  今回の取材で、窓口になってくれたのが、リーグ広報担当のリカルド・シローニ氏だ。彼とは、イタリア訪問前からメールでやりとりしていたが、実際に会ったのは、トスカナ州ティレ......続きを読む»

プロ化の進むヨーロッパに集まる「野球渡世人」たち

イタリアに本格的なプロ野球を目指して新リーグが発足したのだが、この「野球不毛の大陸」で突然野球人気が高まり、有望なアスリートが野球を志向するようになるとは考えにくい。  1994年に千葉ロッテの一員として日本でもプレーした経験のあるグロセート監督、マイク・ハートリーは、自身のイタリアでのプレー経験も踏まえて、現在のIBLのレベルは旧セリエA時代よりも進歩しているという。そしてその理由を外国人選手の......続きを読む»

イタリア野球の知名度

イタリア野球ソフトボール連盟、FIBSの事務局長マルッセロ・スタンドーリが嘆くように、欧州の中では、比較的野球が盛んとは言え、イタリアでは野球はマイナースポーツの一つでしかない。  せっかくの訪問だからと、旧ユーゴの国々を巡り、スロベニアからイタリア最北東部の町、トリエステに戻った。ちなみにスロベニアとその隣国クロアチアには、野球のクラブがあり、さすがに個々の国だけではリーグ戦は組めないものの、こ......続きを読む»

GG佐藤退団の真相からみる日伊野球の違い

「こっちも悪いんですけどね」 GG佐藤は、あの時を振り返る。「あの時」とは、ボローニャ退団が決まった8月末のことである。 「でも、その前から球団の態度が変わってきてたんですけどね。こっちいると、家のこまごまとしたことあまりできないじゃないですか、最初はやってくれてたんですけど、だんだんやってくれなくなって…。そんなこんなで、不信感がたまってきてたんですよ」  球団にしてみれば、イタリアに来て5......続きを読む»

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さまざまな世界の野球、野球界の「すきま」を紹介します。
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