阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

アメリカ独立リーグ

エルパソの想い出

(エルパソ・チワワズのチームショップで売られている。ディアブロスのアパレル)  ついにエルパソまでやってきた。「ついに」と言っても、この町にはもう何度も来ている。ただ、この町で野球を観るのが「ついに」なのだ。これまでにこの町で野球を観ることを3度試みて失敗している。  この町にはかつて「ディアブロス」という2Aのチームがあった。手元にある古いベースボールカード、それは私が初めてアメリカに言った......続きを読む»

ベースボールの果て:アラモゴード・グリッグスパーク(ホワイトサンズ・パップフィッシュ対アルパイン・カウボーイズ, 7月20日)

テキサス州アルパインから北北西へ約600キロのドライブ。東からサクラメント山脈を越え、つづら折りを下ったところにある町だ。人口は3万、国道54号線沿いにモーテルが立ち並ぶだけの小さな町にもプロ野球チームがある。ペコスリーグを巡っていると、よくぞこんな町にと思うようなところにチームがあったりするが、この町もそんな感じがする。 ホワイトサンズ・パップフィッシュ。パップフィッシュとはメダカのことだ。町の名......続きを読む»

ペコスリーグを訪ねてアルパインへ(7月19日)

ロスから朝の便でテキサスはエルパソへ。ほとんど寝てないせいか機内では爆睡。 ここは空港ターミナルの隣がレンタカーセンターになっていて非常に便利だ。ネット予約で3日で100ドルってむちゃくちゃ安いと思ったが、請求書は400ドル。保険は要らないと断ったら、ミニマムの保険だけつけられて200ドルちょっとだった。 おまけに最近の車は鍵がなくなっていて面食らった。いちいちハンドルの付け根に刺したりしないのだ......続きを読む»

ベーカーズフィールドからアナハイムへ:プロ野球の底辺から頂上への「長い日」(ベーカーズフィールド・サムリンボールパーク、7月18日)

 トレインロバーズのフェイスブックページを調べると、球場の照明が故障したためのキャンセルだったようだ。それにしても、球場に何のインフォメーションもないのもひどい話だ。まあ、マイナー、とりわけ独立リーグでは別に珍しいことでもないが。 10年ほど前も、テキサス州エルパソの球場に行ったが、直前の大雨で試合がキャンセルになったが、そのときも球場に来ていたのは私と、アトラクションの芸をしに隣のニューメキシコか......続きを読む»

聖地べーカーズフィールド

今、アメリカにいる。久方ぶりのユニオン駅。バスの時間に合わせて10時半に着いたが、ロサンゼルスからのバスは、午前便が満席、3時の便に乗るよう言われる。到着は6時過ぎとせわしなくなるが仕方がない。時間をつぶして、150キロほど北にあるべーカーズフィールド行きのアムトラックバスに乗った。アムトラックと言えば、全米に列車を走らせている旅客列車会社だが、この区間は州都サクラメントまでの線路がつながっているも......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから 1.夏季リーグにみる野球選手の国際移動

いったい世界全体ではどれくらいの選手がプロとしてプレーしているのだろうか。現実には、シーズン中の入れ替わりなどもあり、プロ野球選手の総数を正確に把握することは極めて困難だ。現在「プロリーグ」と名の付くものがある国は、アメリカ、日本、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、ニカラグア、パナマ、コロンビア、韓国、台湾、中国、オーストラリア、イタリア、サンマリノ、中国、ドイツ、チェコ(......続きを読む»

ノマド・リーグ

友人のライター、田澤健一郎は今アメリカを野球旅している。彼はニューヨークからニューメキシコへ飛び、「幻の独立リーグ」、ペコスリーグを目にしてきたという。このリーグ、5月半ばに始まり、7月中には大体終わってしまうので、なかなか見に行けない。 石原豊一の『もうひとつのプロ野球』では、このリーグは「底辺リーグ」として紹介されている。月給200$、アメリカでは当然のミールマネーなし、おまけに「参加料......続きを読む»

ベテラン独立リーガー、西本泰承ストーリー:最終回

 西本も今年で30歳。アスリートとして、第4コーナーに差し掛かっていることは十分に承知している。それでも、まだ体力面に関しては自信をもっている。大きな故障もいままでなかったという。 「ウーン、そりゃ、若い頃っていうか、5年6年前に比べれば、ダッシュしても、(昔は)こんなに疲れなかったのにな、とは思うことはあります。けど、ようは1シーズン戦えればいいわけで。日本でなら60、70試合、アメリカなら1......続きを読む»

ベテラン独立リーガー、西本泰承ストーリー:その③

今回は、2012年、13年シーズンを過ごしたアメリカでの話を聞いた。 新天地を目指して、アメリカ独立リーグの強豪、アメリカン・アソシエーションのグランドプレイリー・エアホッグスでプレーした西本。2Aに匹敵すると言われるこのリーグで、ショートのレギュラーとして通算.264の打率を残した。しかし、渡米当初はシーズンロースターに入ることもないだろうと思っていたという。なにしろたった10日のキャンプ期......続きを読む»

ベテラン独立リーガー、西本泰承ストーリー:その②

・独立リーガーとしてのプロフェッショナリズム  独立リーグでしかプレーしたことのない西本だが、大学卒業後、野球以外の仕事はしたことはない。シーズンに入れば、野球に専念し、オフの間はオーバーホールとトレーニング。そういう生活も今シーズンで8年目になる。   「自分の中ではプロという意識は当然持ってます。僕個人では持っているんですけど、自分からは(プロとは)言わないですね。やっぱり日本の独立リー......続きを読む»

海の向こうも野球が熱い! 北米独立リーグその2 アメリカ底辺リーグの実態―下―

 前回紹介した底辺リーグの観客は1試合2、300人ほどだという。一般に独立リーグの球団が維持していくには3~5000人くらいの入りは必要だと言われている。幅があるのは、選手のギャラにもいろいろあるからだ。あとは、客の入りが少々悪くても、スポンサー収入の多寡や、球場の使用料などによっては、十分に黒字にすることができる。ただ、一つ言えることは、選手のギャラはそのプレーレベルに比例し、これが結局のところ......続きを読む»

海の向こうも野球が熱い! 北米独立リーグ その2 アメリカ底辺リーグの実態-上-

 一方、新興リーグは現在4つ。正直なところ、「プロ」というにはお粗末なレベルで、球場も「こんなところでプロ野球をしているのか」というような下手をすれば草野球場かと思えるようなところもある。  毎年のようにできては消えしている泡沫リーグとも言えるこれらのリーグだが、今年も、4つのうち、ひとつがシーズンを迎える前に消滅してしまった。ここでは、このリーグを含め、最も新しい部類に入る2リーグを紹介する。 ......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 最終回

しかし、それも一瞬の幻に過ぎない。矢島正徳36歳、彼の現役生活は10年前、サムライベアーズで終わっている。  最後に、サムライベアーズとは、という元サムライの皆にしている質問をぶつけた。空を少しみつめ、矢島は答えてくれた。 「僕がそれまでやってきた野球のゴールですね。それが野球の最高の環境だったから、だからそこで辞められた、そういう場所ですね。このチームで終わってもいいって思えました。ホント、す......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 9

(サラリーマン姿がすっかり板に付いた矢島)   矢島だけではない。2005年のシーズンを最後に、けじめをつけ、第二の人生を歩んでいった者は多い。あれから10年が経った今、あの後も野球をあきらめきれず、独立リーグや国外で野球を続けた者も今はユニフォームを脱いでいる。野球とは全く縁のない世界に入った者もいれば、多少なりとも野球にかかわる仕事を見つけた者もいる。  主力投手だった森田聡は、そのようなひ......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 8

 サムライベアーズは、33勝57敗という成績を残してシーズンを終えた。帰国後、プロ(NPB)入りという、彼らの本来の目的を果たすため、チームの仕掛け人であった江本孟紀(元阪神など)がショーケースを用意してくれていた。プロの二軍との対戦を含めた6試合をサムライたちは戦うことになったのだ。格安の夜行バスに自腹で乗り込み、日本各地を転戦した。その中で、声がかかった者は、プロの球団のトライアウトを受験......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 7

その上、アメリカマイナーリーグは環境面でも、厳しいものだった。選手たちにこのあたりのことを聞くと、多くの選手が口をそろえる。 「そりゃ、しんどかったですよ」。  しかし、矢島は、この慣れない環境もさほど気にはならなかったという。 「移動は、バスに乗って6時間ほど。確かに長かったですね。でも中では日本のビデオなんか見てたんで快適でしたよ(笑)。前の試合が終わってから出発、夜中に次の遠征先に着いて......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 6

(甲子園球場で力投する矢島正徳) 黄色い歓声に矢島の声がかき消される。矢島たち大人の試合が終わると、彼らよりひとまわりサイズの小さなユニフォーム姿がフィールドに散らばり、スタンドの最前列には、いかにも今どきの、といった女子大生たちがボールが跳ねるたびに大声を挙げていた。 「そう言えば、僕らにも応援団、いたんですよ。現地の留学生の女の子だったっけなあ。サンディエゴとかフラトン(カリフォルニア州......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 5

「そろそろかな」。2004年秋、帰国した矢島の頭に「引退」の文字が浮かんだ。26歳。アマチュア選手としては、潮時と言ってもよかった。  そんな矢島に「手伝ってくれないか」と声をかけたのは、シダックス時代の先輩だった。彼もまた現役を「上がり」、高校野球の監督として指導者の道を歩もうとしていた。 給料も、多くはないが、クラブの父兄会から出るという。なによりも、無職になった自分に野球に携わることがで......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 4

(台湾時代の矢島のユニフォーム) 「続けたいの?」  失意の矢島に池田が声をかけた。矢島がテレビのオーディション番組に出た時のコーチ役だったこの男は、この当時、メジャー球団と提携を結んだ野球アカデミーに人を送るスカウトのような仕事をしていた。フロリダにあるアカデミーのつてを頼れば、雇ってもらえるチームがあるらしい。但し、行き先にはこだわるなという。  新しいチームが決まった。月給8万円にチーム......続きを読む»

その後のサムライたち 矢島正徳(元シダックス)編 3

 今にして思えば、シダックスとは入団当初から歯車がかみ合っていなかったのかもしれない。矢島は野村が監督としてやってきた初日に、ニュースの第一号になっている。新監督がチームの陣容を見定める前に自らミソをつけてしまったのである。 「怒られたんですよ。野球のことではないですけど。新聞にも出ました」 野村を取り巻くマスコミの多さに矢島は戸惑った。 「僕、基本的に挨拶は欠かさないんですけど、その時は、もうタ......続きを読む»

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(01月21日現在)

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