阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

マイナーリーグ

メキシコ、イタリアのチャンピオン決定

他の国に先駆けてメキシコ、イタリアのプロ野球シーズンが終わった。 まずはイタリア。リミニとサンマリノという隣町同士の「ダービー・シリーズ」となった5戦3勝制となったイタリアンシリーズは、シーズン4位ながら1位のボローニャをプレーオフで3勝2敗で破ったリミニが、シーズン3位の名門ネットゥーノを順当に破ったサンマリノを3連勝を破り、イタリアンベースボールリーグ最後のシーズンを「下剋上」で優勝を飾った。......続きを読む»

エルパソ・サウスウェストユニバーシティパーク(7月20日)

 ニューメキシコ州アラモゴードからハイウェイ54号を南下すること140 キロ。アメリカの感覚では1時間ちょっとのドライブだ。ここでハンドルを握っていると、日本の高速道の制限速度が一般道の感覚になる。なにしろハイウェイでは80マイル(120キロ)が事実上の「最低速度」なのだから。  ダウンタウンに入る前に、町を見下ろすシンボル的存在の岩山に登る。この岩山に登る小さなロープウェイはこの町の名物で、昼下が......続きを読む»

エルパソの想い出

(エルパソ・チワワズのチームショップで売られている。ディアブロスのアパレル)  ついにエルパソまでやってきた。「ついに」と言っても、この町にはもう何度も来ている。ただ、この町で野球を観るのが「ついに」なのだ。これまでにこの町で野球を観ることを3度試みて失敗している。  この町にはかつて「ディアブロス」という2Aのチームがあった。手元にある古いベースボールカード、それは私が初めてアメリカに言った......続きを読む»

フロリダ野球紀行最終回:ジュピター・ロジャーディーン・スタジアム(8月17日)

 ルーキーの試合が終わった後は、1Aのダブルヘッダーだ。フロリダの野球旅はほんとに野球づくしとなる。ここジュビターのロジャーディーンスタジアムは、WBCの予選も行われた立派な球場だ。  ルーキーの試合後、その足でメイン球場に入る。とにかく暑さで体が溶けそうだ。とりあえず記者席に席を確保。テーブルには各メディアのシールが張られているので戸惑っていると、「どこでも好きなところに座っていい」とのこ......続きを読む»

フロリダ野球紀行3 タンパ(8月15日)

 ダニーデンから車を飛ばしてタンパに戻る。国道で1時間ほどだ。  ここは言わずと知れた、ニューヨーク・ヤンキースのキャンプ地。市の北方にあるどでかいスポーツ公園にあるメイン球場はかつて、「レジェンズ・フィールド」と呼ばれていたが、今では旧オーナーの名をとって「スタインブレナー・フィールド」に変わっている。さすがに名門、試合はなくとも、球場見学だけの観光客もいる。  とりあえず、メイン球場を訪ねたが......続きを読む»

フロリダ野球紀行2 ダニーデン(8月14,15日)

 タンパまでやってきた。この周辺はフロリダの野球の中心と言っていい。タンパの隣町、セントピーターズバーグにはメジャー球団、レイズがあり、さらに周辺の町にはメジャーのキャンプ地が点在する。昨日訪ねたレイクランドまでも高速を飛ばせば1時間だ。そして、メジャーのキャンプ地では、シングルAとルーキーのリーグ戦が行われる。  Dunedinもそういう町のひとつだ。このつづりで「ダニーデン」と発音する。ここは......続きを読む»

フロリダ野球紀行1 レイクランド(8月13日)

メキシコからフロリダに渡る。 フロリダには、メジャー2球団のほか、シングルA級のフロリダステートリーグとルーキー級のガルフコーストリーグがある。これらはともにメジャーのキャンプ施設を利用して行われている。 (タイガースがスプリングトレーニングで使用するメイン球場) (タイガースのキャンプ施設は寮も完備している) ガルフコーストの方は、キャンプ地の練習場を利用してリーグ戦を行う。 もう完全......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから 1.夏季リーグにみる野球選手の国際移動

いったい世界全体ではどれくらいの選手がプロとしてプレーしているのだろうか。現実には、シーズン中の入れ替わりなどもあり、プロ野球選手の総数を正確に把握することは極めて困難だ。現在「プロリーグ」と名の付くものがある国は、アメリカ、日本、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、ニカラグア、パナマ、コロンビア、韓国、台湾、中国、オーストラリア、イタリア、サンマリノ、中国、ドイツ、チェコ(......続きを読む»

村田透(元巨人・インディアンス・マイナー)語る(前篇)

インディアンスのマイナーチームに所属する元巨人ドラ1の村田透選手については、すでに『週刊野球太郎』でご紹介しました。今日からは、2回に分けて、ウェブマガジンで紹介できなかった、インタビュー内容をアップしていきます。  渡米4年目を終えた村田透は、今年は昨年までのチームメイトとのルームシェアをやめ、ホームステイを選んだ。 「A級とか低いレベルでは当たり前のようですよ。さすがに2A位だとチームメイトと......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編:最終回)

サムライベアーズがアメリカでひと夏を過ごして9年になる。今年も、あの夏のサムライたちの背中を追って、多くの若者が見果てぬ夢を追って海を渡ろうとしている。そういう若者のひとりが、南の近くにもいる。南とともに野球スクールを切り盛りする人物が監督を務める社会人クラブチームのメンバーが、昨年に続き、今年もアメリカの独立リーグに挑戦するという。彼は名門大学でプレーしていたものの、ほとんどベンチ入りもで......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)⑤

(クロマティ監督の指示を受ける南)  指導者として第一歩を踏み出したクロマティと選手との間に溝ができるのには時間はかからなかった。プロ未満の技能の選手たちを、ものメジャーリーガーが理解することは不可能だったようだ。 「監督は、もちろんキャンプからいましたよ。その時点で、こりゃやばいぞって、多分そう思ってたんじゃないですかね。でも、最初はお互いぎくしゃくしてなかったですよ。選手ともなにもな......続きを読む»

その後のサムライたち(南容道編)④

2004年春、南は現役引退を決意した。志半ばではあったが、大学を卒業して3年、そろそろ自分にめどをつけねばならない年齢にさしかかっていた。 「韓国がダメになって、そこで野球あきらめたんですよ、もう完全に。そこで知り合いのつてを頼って人材派遣会社に就職したんです。野球つながりで紹介してもらった会社でしたけど、まあ、そこでは完全に野球からは離れてサラリーマン生活でした。草野球はしてましたけど。それは楽......続きを読む»

その後のサムライたち(上野啓輔編4)

 新興独立リーグの立ち上げに、急遽参戦が決まった日本人チーム。急ごしらえの感は否めなかった。聞くところによれば、日本で実施されたトライアウトも「来るもの拒まず」の状態だったという。あるチームスタッフの言を借りると、「連れて行っては行けない人も連れて行ってしまった」ような状態だった。 ある選手によれば、日本で野球をするところがなくなった若者をアメリカに導いていた「エージェント」を通じてトライアウトを......続きを読む»

その後のサムライたち(上野啓輔編2)

しかし、天性の素質というものは何にも代えがたい。本人の努力や指導者の熱意などでは、決して越えられない「何か」を上野はもっていた。野球部の監督は、渋る上野を何度も連れ戻しては、諭した。 「それで、伊勢神宮まで修行にも行かされたんです。冷たい川に入れられたり、一日中教えを聞かされたりしたんですけど…。大学は絶対辞めるって決めてましたから」  野球だけでなく大学まで辞めると決めていた上野を止めることは......続きを読む»

北米独立リーグ再編

来年創立20周年を迎える北米独立リーグのひとつ、カナディアン・アメリカン・アソシエーション(カンナムリーグ)が事実上、アメリカン・アソシエーションに吸収されることになった。  1994年に第3の独立リーグ、ノースイーストリーグとして誕生したこのリーグは、のも英雄らがオーナーになったエルマイラ・パイオニアズも加盟球団に名を連ねていた名門リーグで、1999年から2002年の間は、現在の独立リーグブーム......続きを読む»

サンラファエル:古くて新しいプロ野球・その2

 サンフランシスコのダウンタウンの端、エンバカデロの埠頭からフェリーに乗る。霧に包まれたゴールデンブリッジを左手に望みながら約1時間。デイ・エクスカーションの名所、サウサリートに到着。ここからバスに乗り換える。観光客が圧倒的多数を占めるこの町で、バス停を聞いてもほとんどの人は、ローカルバスの発着所など知る由もなく、不安に駆られながら待っていると、サンラファエル行きのバスがやってきた。  このバスに......続きを読む»

サンラファエル:古くて新しいプロ野球~その1

サンラファエルという町の名を聞いたことのある人はあまりいないだろう。サンフランシスコ周辺のいわゆる「ベイエリア」の中でも、少し奥まったところにあるこの町は観光地としても、サンフランシスコからフェリーで直接乗り付けることのできるサウサリートなどとは違い、マイナーな存在である。    見どころといえば、町の後方の丘のふもとにある教会くらい。ほかに高い建物がないため目立っているだけのこの教会とは反対の......続きを読む»

アメリカ独立リーグ・パシフィックアソシエーション、ファイナル

 今年新たに発足した、アメリカ独立リーグ、パシフィックアソシエーションのファイナルが25日行われた。  日本では、女性ナックルボーラ―・吉田えりの入団や、BCリーグとの国際交流戦で名が知られているハワイの球団マウイ・イカイカの所属しているリーグといったほうがわかりやすいかもしれない。  既存の3リーグが再編されて昨年発足したノースアメリカンリーグも1シーズンもたずに、昨シーズン後半には分裂状......続きを読む»

ニューヨーク州ビンガムトン 8月19日 

クリーブランドから一晩、ニューヨーク州のビンガムトンに着いた。名門大学が町はずれにあるらしいが、ダウンタウンはいかにも1Aシティという感じの小ぢんまりとした町。町の歴史を感じさせる古い建物やクラシックな家々が建ち並ぶが、御多分にもれず、空き家が目立つ。 野球場はダウンタウンの端(と言っても中心から歩いて15分ほどだが)、鉄道駅の隣にある。旅客鉄道のなくなった今、この鉄道駅は、現在オフィスとして......続きを読む»

オハイオ州アクロン 8月19日

 シカゴからさらに東へ。ちょうど一晩で到着したのは、クリーブランド。そう、MLBブームのきっかけにもなった映画、「メジャーリーグ」の舞台になった町だ。その舞台になったミュニシパル・スタジアムも(但し実際の撮影はミルウォーキーのカウンティスタジアムで行われたが)今はなく、シーズン初めと終わりに吹き込む寒風と夏の虫の発生のため「湖畔の失敗」と呼ばれたスタジアム跡地にはアメフト専用競技場が新たに建てられ、......続きを読む»

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さまざまな世界の野球、野球界の「すきま」を紹介します。
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(01月18日現在)

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