阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

ラテンアメリカ

メキシコ・ベラクルス州リーグをゆく 3

 ベラクルスリーグの決勝シリーズは12月の第3週と4週に5戦3勝制で行われた。最初の週の土日はアカユカンで、次の週は金土はハラパで、最終の第5戦は再度アカユカンに舞台を移して行われた。    試合前、フィールドを走るトビスの選手に声をかけられた。日本でやっていたのかと聞くと、自分のいとこがプレーしていたので、一度行ったことがあるという。  彼の名は、アブラハム・エルビラ。メキシカンリーグ17シー......続きを読む»

メキシコ・ベラクルス州リーグをゆく 2

 雑然とした町を歩いて行くと、町の中心の広場の横にチームの宿舎になっているホテルがあった。田舎町の中規模ホテルだがそれでもこの町一番のホテルのようで、星が4つ付いている。フロントでフランキーの名を告げ、そいつは野球チームの人間だと言ったが、団体で入っているらしく、各個人の部屋まではわからないようだった。ちょうどエレベーターからユニフォーム姿の男が出てきたので、フランキーの名と取材に来た旨告げる......続きを読む»

メキシコベラクルス州リーグを行く 1

 メリダから12時間近く。ベラクルス州アカユカン。こんなところを訪ねる日本人などまずいないだろう。かく言う自分も野球がなければまずここに来ることはなかったと確信できる。  なんの変哲もないメキシコの田舎町。メキシコではこんな小さな町でもプロ野球が行われる。 メキシコには夏冬問わず大小のリーグが展開されており、そこで少ないながらも扶持を得ながらプレーする選手が無数にいる。ベラクルス州には現在......続きを読む»

パナマリーグ・プロベイス、優勝チーム決定、カバジェロス・デ・コクレがラテンアメリカシリーズへ。

気まぐれなスケジュール設定に、急遽サンチアゴに戻ることになった。  当初5日の金曜はオフで、6,7日の土日についてはシリーズの趨勢に応じて発表ということだったが、サンチアゴでの第2戦が試合前の雨でキャンセルされたせいか、パナマシティに戻って数少ないプロベイスの情報であるTVMAXのサイトを調べると、4日の試合にカバジェロスが勝利、シリーズに王手をかけ、5日にサンチアゴで試合をすることになったと書いて......続きを読む»

パナマ プロベイスの憂鬱

 アグアデュルセからプレーオフ第2戦の行われるブラボスの本拠、サンチアゴへ向かう。ワゴン車を利用したミニバスで1時間。車内は冷房も効き、提示発車。ニカラグアに比べると心地のいい旅だ。パナマに来て6日目、それまで常に曇天で雨の降らない日はなかった。昨日も、パナマシティを出た途端に大雨となり、試合は中止かとひやひやしたが、アグアデュルセは雨の降った気配がなく、無事試合が実施された。この日は見事なまでの晴......続きを読む»

パナマウィンターリーグ・プロベイス、ファイナル開幕

 パナマウィンターリーグ、通称プロベイスのファイナルシリーズが1月2日に開幕した。レギュラーシーズンが1月上旬まで予定されていたが、突然、年内の打ち切りが選手に通告され、12月29日にパナマシティで予定されていた最終戦も昼間に雨が降ると早々にキャンセルが決定。そのまま上位2チームのロス・カバジェロス・デ・コクレとブラボス・デ・ウラカが5戦3勝制の決勝プレーオフを行うことになった。第1戦はカバジェロス......続きを読む»

メキシカンパシフィックリーグ・レポート2 メキシコでみた日本野球

 今回、グアダラハラでの取材は2試合。日本ゆかりのある選手が何人かいたので紹介する。  まずは、この人、ルシアノ・フェルナンド。 楽天からオコエとともに修行にやってきた。1試合目のビジターチーム、ベナドス・デ・マサトランの一員として参加していた。彼がオコエとともにメキシコに来ていたことは知っていたが、不覚にも各チームのロースターを確認した際、見逃していた。確かに、ロースター表で彼の名を見ても......続きを読む»

メキシカンパシフィックリーグ・レポート1:グアダラハラ・エスタディオ・チャロス

 ハリスコ州グアダラハラ。メキシコ第2の都市だ。スポーツではサッカーが圧倒的人気でこの町のチーム、グアダラハラと首都メキシコシティのンクラブ・アメリカとの対戦は伝統の一戦、クラシコと呼ばれている。日本で言えば、大阪のようなところか。  しかしながら、野球人気はいまひとつで、かつて夏のメキシカンリーグのチームがあったが、ずいぶん前になくなってしまっている。それでも近年は野球人気も高まってきているのか、......続きを読む»

メキシコ地方リーグ、リガ・メリダーナ(12月16日)

 メキシコシティから1400キロ。バスで実に22時間かかった。16時間と聞いていたが、途中、道路工事にともなう渋滞などもあってかなり遅れて到着。昨夜からほとんどバスに乗りっぱなしだ。ユカタンは遠い。  この町、メリダには昨年の夏に一度来ているので要領はわかっている。その時泊まったバスターミナル前の安宿に投宿。ツインルームしかなかったが、それでも1500円ほど。Wifiもついているので、ここに転......続きを読む»

リガ・インビエナル・デ・メヒコ(メキシコウィンターリーグ)レポート(12月13日、メキシコシティ・フライナノ球場)

 すでに何度か述べているが、メキシコは隠れた野球大国だ。年中国土のどこかでプロ野球が行われている。有名なのは、昨年はソフトバンクの五十嵐が、今年はDeNAの乙坂が参加したリガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(メキシカンパシフィックリーグ,LMP)だが、そのほかにも、いくつものウィンターリーグが開かれている。その実態を見るべく昨年夏に引き続いてメキシコにやってきた。  夏のトップリーグ、リガ・メヒカー......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから10:送出国側からみたベースボールのプロ化の広がり 後編

アジア・オセアニア:野球界の「ブルーオーシャン」  東アジアを除くアジア、オーストラリアを除くオセアニアはいまだ「野球不毛の地」と言ってよい。それでも中国、インド、タイ、ミャンマー、ニュージーランド、グアムから「プロ野球選手」が出現している。アメリカ領であり、かつて読売巨人軍が春期キャンプを行っていたグァムや北京五輪にも出場した中国からMLB傘下のマイナーリーグに人材が供給されるのはある意味当然とも......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから9:送出国側からみたベースボールのプロ化の広がり

 これまでは、受入国プロリーグの国外選手の出身国の分析からプロ化するベースボールシーンにおけるアスリートの国際移動の現状を探ってきたが、ここでは、送出側からベースボールのプロ化が進んでいことを探っていく。  調査時において、世界中のプロ野球リーグには41の国と地域から選手が参加していた(2014-15年シーズン冬季リーグ20か国・地域、2015年夏期シーズン41か国・地域。ちなみに2008年は38か......続きを読む»

メジャーリーグ、メキシコへ帰る

MLBは、サンディエゴ・パドレスとロサンゼルス・ドジャースが、来年5月4日から6日にメキシコ、ヌエボレオン州モンテレーで公式戦を行うと発表した。メキシコで、MLBの公式戦が行われれるのは、1999年以来実に19年ぶりのこととなる。 メキシコでは、来年首都メキシコシティに新球場が完成する予定で、ここでメジャー公式戦の話もあったが、先日の大地震で開催球場が変更になったようだ。    メキシコの英雄......続きを読む»

メキシカンリーグ スケジュールを巡って混迷

先日メキシカンリーグの来シーズンの概要を発表したが、これが今一度議論の俎上に上がったようだ。 ともに、決勝シリーズまで行うという異例の2シーズン制に舵を切ったメキシカンリーグだが、10月までずれ込む後期シーズンに、ウィンターリグ側が待ったをかけた。10月半ばに開幕するメキシカンパシフィックリーグがメキシカンリーグに再考を求めたのだ。  メキシコの野球選手の1年は、このようなものだ。  2月初めにウ......続きを読む»

メキシカンリーグ2018年シーズンの概要

 メキシカンリーグの来シーズンの概要が発表された。 今年デュランゴに移転したヘネラルズの撤退は取り消され、来シーズンも16球団体制を維持することが決まり、今シーズン前の球団移転でいびつになっていた南北地区の振り当てについては、北地区に属していたメキシコシティが南地区へ移転、レオンが北地区に行くこととなった。  フィールド上のルールでは、メジャーで導入された敬遠四球の際、宣言のみで打者に1塁が与えられ......続きを読む»

もうひとつのメキシコウィンターリーグ、リガ・ベラクルサナ

 先日、日本シリーズを戦ったDeNAの乙坂がメキシコウィンターリーグ挑戦というニュースが流れた。彼が参加するのは、カリビアンシリーズ出場権をもつ、メキシカン・パシフィック・リーグ(リガ・メヒカーナ・デ・パシフィコ, LMP)で、その名の通り太平洋岸の8チームから構成される。運営するのは、夏のメキシカンリーグとは全くの別団体で、メキシカンリーガーのほか、アメリカでプレーしているマイナーリーガーや......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから9.冬季リーグにみる野球選手の国際移動:ラテンアメリカシリーズ諸国編

コロンビア、ニカラグア、パナマ:中米における新興勢力 現在、中南米カリブ地域の冬季リーグは、カリビアン・シリーズに代表を送る4か国以外にコロンビア、ニカラグア、パナマの3か国において行われている。この3か国のリーグと、先述したメキシコのベラクルス冬季リーグ(LIV)は、カリビアンシリーズに倣って、各々優勝チームがラテンアメリカシリーズを行っている(LIVは、2016年冬季シーズよりベラクルス州リ......続きを読む»

新国立球場でニカラグアリーグ開幕

 各地のウィンターリーグが次々と開幕する中、ニカラグアのリーグ、「リガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ニカラグエンセ(LBPN)」が現地時間23日開幕した。ラテンアメリカでは、全チーム一斉に開幕せず、開幕戦は1試合だけというパターンが多いが、今季のLBPNも首都マナグアの名門、インディオス・デ・ボエルと隣国ホンジュラスとの国境近くの町、ティグレス・デ・チナンデガとの一戦が、3万人収容の旧球場に代......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから8.冬季リーグにみる野球選手の国際移動:プエルトリコ・メキシコ編

プエルトリコ 2013年WBCで準優勝に輝いた米国自治領のこの島の住民は米国籍を持っている。したがって、この島生まれの選手はMLBのドラフト対象、つまり米国プロ野球では「国内選手」扱いである。2015-16年シーズンにこの島のプロリーグに在籍した全選手257人のうち、プエルトリコ以外の出身者の40.9%(105人)という高い割合は、そのうちの実に8割強(81人)を占める米国人の多さゆえである。......続きを読む»

拡大するベースボールのネットワーク―2015年世界プロ野球の国別ロースターから7.冬季リーグにみる野球選手の国際移動:ドミニカ・ベネズエラ編

 NPB球団のいくつかが、育成目的でオフシーズンの若手選手の選手派遣先とするなど、近年、メキシコや南半球のプロリーグ、いわゆる「ウィンターリーグ」は日本の野球ファンの間でも認知度の高いものになっている。かつては、北米でプレーするマイナーリーガーのオフシーズンの稼ぎどころという色彩の強かったこれらのリーグも、MLBだけでなく、東アジアのプロリーグにとって選手の育成、スカウティングの場という性格をより強......続きを読む»

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