阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

世界一遅いチャンピオン

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 読売ジャイアンツが日本シリーズを制した。第5戦の不可解なジャッジが、少々水を差した感があったが、あの試合も、あの誤審など関係ないくらいの圧勝であったし、ペナントレースの覇者同士がぶつかりあった「真の」日本シリーズにおいても、その実力をいかんなく発揮したジャイアンツは、今年のチャンピオンにふさわしいチームだったと個人的には思っている。
 すでに木曜には、韓国シリーズでサムソン・ライオンズが2年連続の優勝を決め、海の向こうのアメリカでは、サンフランシスコ・ジャイアンツが、4連勝でワールド・チャンピオンになっている。8月に早くもファイナルを迎えたメキシコとイタリアに始まった、世界各地のプロ野球のチャンピオンシップ・シリーズは、日本シリーズの終了をもって、全ての終了したことになる。一方、カリブ地域とオーストラリアではいよいよウィンターシーズンを迎える。
 各国トップリーグの優勝チームは、以下のとおりである。
 イタリア:T&Aサンマリノ・タイタンズ
 メキシコ:ロッホ・デル・アギラ・デ・ベラクルス(ベラクルス・レッドイーグルス)
 台湾:桃園ラミーゴ・モンキーズ
  アメリカ:サンフランシスコ・ジャイアンツ
 韓国:サムソン・ライオンズ
 日本:読売・ジャイアンツ               (優勝決定順)
 野球が真のグローバルスポーツならば、ウィンターリーグも含めた各国のチャンピオンチームにより、クラブ世界一決定戦をすべきなのだが、最高峰のリーグであるMLBがそのチャンピオンシップを「ワールドシリーズ」として完結していることに象徴されるように、いまだそういう段階には至っていない。そういう意味では、来週から始まるアジアシリーズが、今以上に盛り上がる必要があるだろう。
 ヨーロッパでは、大陸覇者を決めるべく、ヨーロッパカップが行われており、今年はイタリアの名門、フォルティトゥード・ボローニャがチャンピオンに輝いた。この大会は、プロアマ問わず、各国リーグのトップチームが毎年集うのだが、サッカーの大陸らしく、各国のレベルにより、出場枠が振り分けられており、イタリアプロリーグからは、イタリアに2、これに参加している独立国のチーム、サンマリノには、リーグでの順位に関わらず、毎年出場権が与えられる。今年は、サンマリノが「イタリア・チャンピオン」になってしまったために、イタリア国内のクラブは、シリーズで敗戦したリミニと、残りのチームで行ったカップ戦の勝者である、ネットゥーノが出場することになる。
 来年には、このネットゥーノが来日を計画しているという話もあるようであるし、解決せねばならない問題も多いとは思うが、イタリアリーグの優勝チームとメキシカンリーグのチャンピオンも招いてアジアシリーズを実施できないものかとも思う。その優勝チームから、「真のワールドシリーズ」を申し込まれれば、MLBも文句は言えまい。ウィンターリーグのオーストラリアも、アジアシリーズに参加しているくらいだから、前年のカリビアンシリーズチャンピオンもこれに加えればいい。
 まあ、そのためにはアジアシリーズの成功が、不可欠であるが、今年は初の韓国開催。おまけに日本代表が、名門、巨人軍とあっては、いやがおうにも盛り上がるだろう。過去の日本代表だったほとんどのチームは、主力の多くを欠いたメンバーでこのシリーズに臨むことが多かったが、このシリーズ中断中に行われていた日韓チャンピオンシップに3年前出場したジャイアンツは、助っ人外国人を含めたフルメンバーでこれに臨み、起亜タイガースを破って「アジア・チャンピオン」に輝いている。この名門の矜持を今回もぜひとも見せてもらいたい。「球界の盟主」が手本を見せてこそ、日本初の野球のグローバル化が始まるのだから。

 韓国・プサンで行われるアジアシリーズは、11月8日開幕。今年は昨年参加しなかった中国が復帰し(それにしても今年中国リーグは休止したはずなのだが、どういうチームが出場するのだろう)、地元枠で出場するロッテ・ジャイアンツを含めた6チームが、2つのグループに分かれて総当たり戦の予選を争い、その勝者が11日に行なわれる決勝戦を戦う。


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