阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

オーストラリアン・ベースボール・リーグ、球団数拡大へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 メディアリリースによると、オーストラリアのウィンターリーグ、オーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)は、13日、リーグ拡大策を発表した。現在、ブリスベン、シドニー、キャンベラ、アデレード、メルボルン、パースに本拠を置く、6球団からなるこのリーグだが、来季、2018-19年シーズンより既存の6球団に加えて2球団を設立、8球団制へ移行するという。現在のリーグの前にあった初代ABLは最大8球団制だったが、これに戻そうという動きだ。  MLBの75%の出資により発足したABLも今季で8年目、昨年、MLBの資本が撤退し、オーストラリア野球連盟単独の運営となったが、2020年、東京五輪での野球復活を受けて、国内の野球をさらに発展させようとこの積極策に出た模様だ。  新球団は、現在フランチャイズのないオーストラリアの地方都市だけでなく、広くアジア太平洋地区に置くことを想定、同時にスポンサー、テレビ放送などもアジアに求めようと考えている。昨年、私はインドネシアのジャカルタ空港でABLの試合中継を目にしたが、これもアジアでのスポンサー獲得策の一環だったかもしれない。

 ABLはこれまで20か国から述べ840人をロースターに登録、この中には53人のメジャーリーガーがいるほか、NPB(日本) 、KBO(韓国)、CPBL(台湾)など東アジアのプロリーグから56人の選手の名もあった。リーグはこれら東アジアのリーグのほか、MLBなど世界の主要プロリーグとの双方向の提携は維持する方向で、さらには、日本の社会人の野球連盟、JABAとの提携する方針だ。  リーグの新CEO、カム・ベイルはこう言う。 「野球は、東アジア3か国ではナンバーワンスポーツだ。これらの国々では我々がシーズンを送る11月から2月までは野球がない。選手の育成には、この時期は大きなチャンスだろう。時差のないこれらの地域では、テレビ中継の期待できる。これまでもアジアの諸リーグとはいい関係を築いてきた。今年のWBCでも台湾代表はオーストラリアでキャンプを張り、ABLのチームとオープン戦も行った。この試合は、台湾で多くの人々に視聴されたと聞いている。このような放送は我々のリーグビジネスを拡大するのに重要な要素だろう」

 この言葉からは、アジアからの選手の積極的な受け入れにより、スポンサーシップの強化、テレビ中継の販売などを考えているようだ。しかし、さしてレベルの変わらない台湾ならまだしも、日韓のプロリーグからの選手は、一軍半であることが多い。彼らの在籍が、スポンサーの獲得、テレビ放送につながるとも思えない。それならば、JABA加盟の大企業からの選手受入れの方が、スポンサー獲得にはつながりやすいのではないだろうか。

 新球団のフランチャイズは、年内にも発表の予定だが、おそらくは、ニュージーランドにひとつ、国内地方都市にひとつというところで落ち着くだろう。地方については、ABLは、これを野球普及の重要ツールと考えており、前リーグのゴールドコースト(ブリスベンの近く)などではなく、ある意味「野球不毛の地」であるケアンズ、アリススプリングス、ダーウィンあたりになるのではないだろうか。

 今季のABLは16日に開幕する。



この記事はLivedoorブログでもご覧いただけます。 http://blog.livedoor.jp/gr009041/archives/5238398.html 来年2月からはこちらへ完全移転となりますので、よろしくお願いいたします。

1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
オセアニア
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

野球が「絶滅危惧スポーツ」になってしまった・・・【倉俣監督BLOG】

【短期野球留学準備ブログPart4】日本大好きホストファミリーとの生活【ベースボールコミュニケーション 野球短期留学ブログ】

軟式野球部員との合同練習実現!【倉俣監督BLOG】

ブロガープロフィール

profile-icongr009041

さまざまな世界の野球、野球界の「すきま」を紹介します。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:1900658

(11月24日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. GG佐藤退団の真相からみる日伊野球の違い
  2. プレミア12 この体たらく
  3. 矢野耀大が語る捕手論2ー城島健司がメジャーで大成できなかった原因-
  4. イタリアリーグ・プレーオフ、ボローニャ対サンマリノ、GG佐藤登場(8月3日)
  5. プレミア12 アメリカ代表チームを分析する
  6. 古木克明が現役復帰へ
  7. オコエ瑠偉の現在地:「3軍」からの復活を目指す2年目の春
  8. アジアシリーズ2012・プサンの悪夢
  9. イタリア野球情報~イタリア野球経験者にインタビュー①(前田勝宏氏:フォルティトゥード・ボローニャ/2003年)
  10. アジアシリーズ2012・日韓「巨人」対決

月別アーカイブ

2017
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月24日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss