阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

イタリア野球レポート2 久々のパルマ(8月12日)

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 パルマと言えば、サッカーファンになじみのある地名だろう。かつてあの中田英寿が所属したサッカーチームのある町だ。このチームも、メインスポンサーの食品会社、パルマラットの破たんにより現在ではカルチョの表舞台から姿を消したみたいだが、実はこの町はイタリア野球においても中心的役割を果たしている。かつては立派なスタンドをもつ野球を2つも持っており、2004年アテネ五輪の際には日本代表(まだ当時は「侍ジャパン」などというネーミングはなかった)の合宿地ともなっている。  その日本代表が合宿で使用し、当時のイタリアトップリーグ・セリエAの「オールスター」チーム(実態は助っ人でやってきていたアメリカ人が大半だったが)と試合をした「ヨーロペオ」球場は、現在姿を消している。駅からほど近いという立地の良さがかえってあだとなったのか、商業施設に衣替えしているらしい。この球場が姿を消すことになって、この町のチーム、パルマは市街地の端にある「クローバー」と呼ばれる野球施設に引っ越すことになった。ここには4面の(内2つはソフトボール用)フィールドがあり、そのメイン球場を改修して現在本拠地として使っている。スタンド中央にバルも備えたこの球場は、イタリアでも屈指の施設と言える。

球場

 パルマ市街地からバスに乗り、地図を見ながらそれと思しき方向に歩いていく。団地の裏に広大なスポーツ施設があり、野球・ソフトボール場もその一角にあった。ここで今回、9月に行われるU18代表のステファン・チェンシ投手(結局肩の故障のため最終ロースターからは外れる)と、野球連盟広報のマルコ・ランディ氏、それにU18監督にインタビューを予定したこともあり、かつてイタリアン・ベースボール・リーグ(IBL)にも加盟していたレッジオ・エミリア球団のスポンサー社長夫人の日本人の方に通訳をお願いしていたのだが、球場入り口でちょうど顔を合わせることになった。現在は、スポンサーからは離れ、スポンサーを失ったレッジオ球団は、夫人いわく「草野球」のセリエCでかろうじて野球を続けているという。 「どこも大変なのよ」と彼女は言うが、パルマも現在、スポンサー集めには苦労しているという。過去には、あのマイク・ピアッツァが球団を買収する話もあったそうだが、球団が抱えている負債を知って撤退したらしい。  それでも、この球団は、IBLきっての「人気球団」。この日も200人ほどの観衆が詰めかけていた。 シーズン

1000人を超えることも珍しくないローマ近くのネットゥーノを除けば、この数字は「大入り」と言える。この球団は、毎試合のチケットの他、シーズンチケットも売り出している。

バル  スタンド下のバルは、バーガー類の他、フィッシュアンドチップス、それに地ビールなども販売している。食へのこだわりの強い国民性がそうさせるのか、イタリアの球場のフードは実に充実している。観客数を考えると、大丈夫かなとも思えるのだが、メインは少ない観客というより、試合後の相手チームを招いての宴にあるようで、フードを作りすぎて余らせるということはないようだ。  ちなみに、試合後の食事は、相手チームだけ集めて提供するところもあれば、ホームチームも一緒に楽しむところもある。

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