阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

ベースボールの果て:アラモゴード・グリッグスパーク(ホワイトサンズ・パップフィッシュ対アルパイン・カウボーイズ, 7月20日)

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テキサス州アルパインから北北西へ約600キロのドライブ。東からサクラメント山脈を越え、つづら折りを下ったところにある町だ。人口は3万、国道54号線沿いにモーテルが立ち並ぶだけの小さな町にもプロ野球チームがある。ペコスリーグを巡っていると、よくぞこんな町にと思うようなところにチームがあったりするが、この町もそんな感じがする。 ホワイトサンズ・パップフィッシュ。パップフィッシュとはメダカのことだ。町の名は冠さず、近くにある白砂の大砂丘がある国立公園の名、ホワイトサンズを名乗っている。

 つづら折りの片道一車線の道を延々と下って5時にようやく到着。ネットで予約していた宿を探そうとハイウェイ沿いの観光案内所に立ち寄ると、ちょうどクローズしたところだった。職員らしき若い女の子が出てきたので、スマホを示して尋ねてみると、でたらめな説明。結局、ショッピングセンターの駐車場で尋ねた初老の男性が正しい案内をしてくれた。昨日と同じ、インド人のスタッフ相手にチェックインを済ませ、とにもかくにも、球場へ向かう。いったん宿に入れば、昨今のアメリカのモーテルはほとんどがWifi完備なので、球場の場所は簡単に検索できる。先ほど走った道を戻り、再度サクラメント山脈方面へ舵を切ってすぐのところにスポーツコンプレックスがあった。最初入った駐車場は、サッカーのグランド利用者のもののようで、移動するはめに。何面ものグラウンドが広がるが、スタンドが見当たらず、どこに野球場があるのかなかなかわからない。

 なんとか道を聞いて、野球場の駐車場にたどり着く。先ほど山を下って来たその道沿いだった。それでもまだ、試合が行われる球場がどこなのかいまだはっきりしない。ちょうど車から出てきたグループに声をかけると、はたして彼らが球団のスタッフだった。  歩みの先にはアメリカによくある野球場のコンプレックスがあった。4面のフィールドが背中合わせに並び、中央にはグラウンドの監視塔が建っている。要するにここは観客を集める「スタジアム」ではなく、プレーをする「フィールド」に過ぎないのだ。この町のチーム、パップフィッシュは、このフィールドのうちのひとつのネット裏の桟敷を少々大きくして利用している。 kido2 そのフィールドにつながる監視塔への通路に簡易の門を置いて、ここにテーブルを置いて木戸銭を取っていた。入場料6ドル。 kido

 こんなところでプロ野球が行われているのかと、背後に山々を抱いたフィールドを眺める。先ほど声をかけたうちのひとり、スタジアムDJをしているという、ジョシュ・スチャクコウスキー氏が、いろいろ世話を焼いてくれ、チームに先週入団したという日本人投手を紹介してくれた。彼は普段は地元の会社で働いており、ボランティアでDJをしているらしい。それでもなかなかどうして、そのしゃべりっぷりはプロ顔負けだ。  その選手は、昨シーズン、サンタフェのチームでプレーしていたという。今年もこのチームでシーズンをスタートさせたが、先週リリースを言い渡された。なんでもいつの間にか年齢制限が出来、これに引っかかたのだという。結局、オーバーエイジ枠で、投手不足のホワイトサンズに来たのだという。私が、球場に驚いていると、 「いやいや、サンタフェの球場はもっとすごいですよ。スタンドもこんなもんだし、なにしろ狭いんです。ライトなんか80メートル位しかありませんから」 とかつての本拠地について教えてくれた。ここは、投手の彼にとっては、受難の球場だったようだ。反対に打者にとっては天国で、このリーグのホームラン王は、だいたいサンタフェ・デ・フエゴから出ているらしい。  地球温暖化も関係あるのだろうか。昨日に続いて、この日も雨が降って来た。ここまで来てまた中止は勘弁してくれ、と思いながら空を見つめていると、試合開始の時間にはとりあえずやんでくれた。 siai  観客は49人。国歌斉唱の後、試合が開始された。ホームランが出るなど、試合は終始地元パップフィッシュのリードで進む。なぜか、投手が打席に入っているので尋ねると、このリーグは、選手不足のためか、指名打者制がないらしい。 game

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