阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

人呼んで「豪州の則本」、ジョシュ・トルス(新潟アルビレックス)インタビュー

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ペナントレースも前半戦を消化し、来週からは交流戦が始まる。3月にWBCに沸いたのが遠い昔に感じる。侍ジャパンに挑んだ対戦国の選手たちのうち、キューバの3人、ライデル・マルチネス、リバン・モイネロ、そしてノエル・サントスは、それぞれ、中日、ソフトバンク、ロッテと契約して来日している。とくにサントスは低迷するマリーンズの起爆剤として期待されている。  そして、もうひとりオーストラリア代表の投手が、ルートインBCリーグからNPB入りを狙っている。ジョシュ・トルス27歳。左右の違いはあるものの、その小柄な体からキレのいい速球を投げ込むその姿は、さながら「豪州の則本」だ。  今回は、今月初めに行った彼へのインタビューを掲載する。

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――大学の時、スカウトは来たのですか? 「いや、わからないね。たぶん僕を見には来ていないと思う」

――大学では残念ながらMLBのドラフトにはかからなかったんですね。卒業以降もプレーを続けたかった?

「できればね。だから最初フロンティアリーグ(アメリカ独立リーグのひとつ)のトライアウトを受けたんだ。でも、そこでダメで、(ペコスリーグの)ラスベガス・トレインロバーズを紹介してもらったんだ。最初このチームでプレーして、そのあと、トリニダードというチームに移籍したんだ」

トルスは2014年シーズンをペコスリーグで過ごし、ラスベガスで8試合(うち先発5試合)、37回1/3を投げて自責点13の防御率3.13、3勝0敗、奪三振36、移籍先のトリニダードで12試合、60回1/3を投げて自責点22の防御率3.28、5勝0敗、奪三振73と言う成績を残した。シーズン60試合ほどのこのリーグで8勝負けなしというのは驚異的な数字で、彼の力量が、独立リーグレベルをはるかに超えていることがわかる。

――独立リーグとなれば、行き先を探すのも大変でしょう。球団との契約については、エージェントはつけているのでしょうか?

「いいえ、全部自分でやっています」

――オーストラリアのウィンターリーグでもプレーしていますが、こちらの方では何シーズンプレーしているんですか?

「アデレード・バイトで2シーズン、正確には、3シーズンかな。2010年にアメリカの短大を卒業して、参加したんだ。この時は1試合しか投げてないけどね。その後、もう一度アメリカの大学に進学して、それを終えた後、アメリカの独立リーグでプレーし始め、そのオフから本格的にオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)でのプレーするようになりました。この冬はメルボルン・エーセズに移籍しました。登板の機会がメルボルンの方があると思ったし。ここには元メジャーのピーター・モイランが兼任コーチとしていたからね。また、バージル・バスケスっていうメジャーリーガー(2007年と2009年にメジャーでプレー、通算2勝6敗)も在籍しているので、このチームの方が、自分のスキルを向上させれると思ったんだ」

――オーストラリアのプロ野球ですが、待遇はどうなんですか。

「給料は安いよ、安い。週200オーストラリアドル。まあ、週50ドルのペコスよりはいいけどね(笑)。だからプロ野球選手って言っても、ウィークデーはアルバイトだよ」

――WBCのゲームも見させてもらいましたが、オーストラリアの野球は、大変レベルも高いのですが、完全なプロリーグがないために、なかなか競技を続けるのも大変じゃないでしょうか?

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