阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

2009WBC投手コーチ、山田久志さんに聞く-5-

このエントリーをはてなブックマークに追加

yamada5

――そうですね、このあたりまで来ると、もう強いチームばっかりで。その次はまた韓国戦でしたよね。この試合はまた負けてしまいました。

「そうです。この韓国戦の負けは堪えましたね。がっかりきたね。この時も向こうは、(マウンドに)旗立てたんですよ。それで、イチローとか大輔なんかが、彼らは2回目(の出場)でしたから、『あいつらまたやりやがったな』って。それを初めての連中も見てたんですよ。私は知らなかったんですけど。まあ、またやりやがったってこういうことかと(笑)」

――この時、日本ベンチとしては韓国戦だからヒートアップするとかはあったんですか?

「いえいえ、そんなのはないです。むこうは熱くなってんのはわかるけど、こっちはそんなに。ただ、(そういうことをする)かなり韓国の選手に対しては、(選手たちは)なんらかの感情はあっただろうけど。それをバッと出すということはなかったですね」

――この試合、なかなか点が取れませんでしたね。

「そう。あの左ピッチャー(ポン・ジュングン/元レッズ)を打てないんですよ。韓国のピッチャーをうまく攻略したっていうのは、2戦目にバカスカ打った試合だけでねえ」

――それで結局、キューバ戦になって。この試合は(投手は)2人だけでしたね。岩隈と杉内。

「この大会、杉内は良かったねえ」

――この試合は、最後、リリーフに藤川を送ることは考えてなかったんですか?

「あのね、球児は、結果的には点数は取られてなかったような気がするんですよ。だけど、内容的なものを見ると、とてもじゃないけど危なくて。もう強烈な当たりされる、ランナーは簡単に出してしまう。コントロールが定まらない。私らが知っている球児とは程遠いんですよ。そういう危なさをずっと抱えていて。それで、どうも内転筋を痛めているようでね。不安があったんで、藤川やっぱり苦しいなってことになって。そこで困ったんですね。ストッパーを誰にするかって」

――で、次の日はまた韓国戦で、ここでは藤川選手は投げてますね。

「うん」

――それに、小松(オリックス)も投げてますね。それは何か意図はあったんですか?

「この試合はねえ。先発は…」

――内海(巨人)です。この試合だけ(3本柱でなかった)。

「その試合はもう、ロス行き(準決勝進出)は決まってましたから。あとは、試合期間(間隔)と組み合わせ。それだけの話。勝てばすごくいいようになる試合なんだけど、そうかと言ってすごく大切な試合でもない。だからいろんなこと試せるし、備えれる。そういう試合だったよね。だから選手も割と大胆に使えるし、そんなには大きなプレッシャーがかかる試合でもないんで。先発はそんなにいなかったしね。杉内をリリーフに回してましたから。他に先発できるピッチャー見当たりませんでしたから、それで内海に行ってもらいました。だからあそこでいろんなピッチャー使ったと思います。  あれはだけどね、それもあるけどね、私はピッチングコーチとして甘さがあるんだけど、まあ、侍ジャパンに選ばれた人たちだから、やっぱりそういうマウンドを経験してもらいたいっていうね、思いがどっかにあるんですよ」

――(リリーフで登板した)小松選手はオリックスですしね。

「小松はすぐに代わったんじゃないかな。彼は、あの前の年だけ良かったんだな。あの時ね、中日から選手が出ないということで、最低1チームからひとりは選びたいもんだねって話をしてたんですよ。で、オリックスはね、選ぶ選手がいなかったんですよ。だからまあ、小松くらいしかいないじゃないかってことになって、OBとしては悲しいんだけどね。 でも考えてみたらね、侍ジャパンの中に入って堂々と渡り合えるピッチャーではなかったよね。まだ実績は1年だったから。でもね、投げっぷりはいいし、そういうこともあってオリックスからは小松くらいかなって、それで選んだんです」

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
WBC 
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

「祭り」の終わりと「勝負」の始まり【欧州野球狂の詩(Ver.スポーツナビ)】

本気で伊藤をサードに使うんだなぁ【オリだぶ】

オープン戦終了。。【えんじょいブログ】

別にアンタの事なんか気にしてないんだからねっ!【大腿二頭筋萌え委員会】

☆いざ開幕へ〜オリックス☆【オリックス愛時々闘球】

小久保監督の功罪【スポーツ身勝手解説ブログ】

WBCの「世界大会」としての可能性。メジャーリーガーが見せた魂のベースボール。【Sports as a Japanese Culture.】

阪神戦2連敗【明日は明日の風が吹く】

ブロガープロフィール

profile-icongr009041

さまざまな世界の野球、野球界の「すきま」を紹介します。
  • 昨日のページビュー:222
  • 累計のページビュー:1828265

(07月21日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. GG佐藤退団の真相からみる日伊野球の違い
  2. プレミア12 この体たらく
  3. 矢野耀大が語る捕手論2ー城島健司がメジャーで大成できなかった原因-
  4. イタリアリーグ・プレーオフ、ボローニャ対サンマリノ、GG佐藤登場(8月3日)
  5. プレミア12 アメリカ代表チームを分析する
  6. 古木克明が現役復帰へ
  7. オコエ瑠偉の現在地:「3軍」からの復活を目指す2年目の春
  8. アジアシリーズ2012・プサンの悪夢
  9. イタリア野球情報~イタリア野球経験者にインタビュー①(前田勝宏氏:フォルティトゥード・ボローニャ/2003年)
  10. アジアシリーズ2012・日韓「巨人」対決

月別アーカイブ

2017
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年07月21日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss