阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

2009WBC投手コーチ、山田久志さんに聞く-3-

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yamada

――あの大会、投手陣のメンバーは先発投手が多かったですね。投球数制限のある中、先発投手に次ぐ二番手ピッチャーを「第2先発」と呼んでいました。あの呼び方があの大会が初めてだったでしょうか?

「そうですね。その前はそういう風には言ってなかったんじゃないかな。まあ、2番手をイニングの頭から投げさせるっていうことは、頭では考えてたんですけど、一通りだけでなく、いろんなパターンを考えてました。WBCは球数制限とか、投球数に応じて次何日開けなければならないとか、いろいろ制限が厳しいから。リードされてれば、誰、リード奪ったなら誰、それを何通りか考えて、これで行こうってのを決めるんです。それを紙に書いて、原監督と、ブルペンコーチの与田(元中日)に試合前に渡すんです。それはもう3人しか知らないことなんです」

――スターターの3人、松坂、岩隈、ダルビッシュっていうのは決めていらしたんですよね?

そうそう。あとはもちろん試合展開によってです。リリーフは、田中マー君であったり、もうひとり、杉内がいてね。杉内は先発で使うつもりも重々あったんです。予選から(決勝まで)乗り切るには、先発は3人じゃ全然足りないんです。

――実際は、3本柱以外は内海(巨人)が1度先発しただけでしたよね。 「そうそう、思ったよりみんなイニングを投げてくれたから。それで(球数も節約できて)うまい具合に間隔も空いたんで…。だから流れとしては非常にいい流れになりましたね」

――本番初戦は中国戦。ここはダルビッシュでした。

「本来ならここは松坂。ジャパンのエースでしたから。だけど、次戦が韓国戦だったんですよ。ダルビッシュは国際経験があったんですがね」

――前年の北京五輪があまりよくなかった。 「そうそう、まあ、それもあっったんですが。とにかくあの大会は韓国に絶対勝たねばならなかった。本来ならば、開幕戦は侍ジャパンのエース、松坂でいって、それからダルビッシュ、あるいは岩隈という順番なんですが、あの時は、(松坂)大輔に、言った記憶がありますね。『本当はエースであるお前で初戦は行くんだけど、この大会の2戦目(韓国戦)は大きなキーになるから、そこで頼むな』って」

――ということは、1戦目重視というわけではなかった。

「そう2戦目重視でした。2戦目の韓国に勝たなきゃならない。(初戦の)中国がどうだってことじゃないんですよ。中国には勝てるだろうとかね、皆さんはそう思うでしょうけど、やっぱり国際大会でもエースからスタートするってのは、定石だと思います」

――やっぱりそうなんですか?

「私はそう思ってます。他はどうであれ、侍ジャパンの初戦は、やはり一番いいピッチャーが、一番信頼のおけるエースと呼ばれるピッチャーが行くべきだと思います。私が選手の立場だったときもそういう考え方してましたから。やっぱりその方が気持ちいいと思うんですよ、本人も。でもあの時は初戦はあえてダルビッシュを行かせて、大輔にはしっかり話をして、第2戦目に気持ちを向けさせるってことをしました」

――ということは、この時点では抑え役は藤川(阪神)だったということですね?

「そうです。(藤川)球児にはもう言っていました。ちょうど宮崎のキャンプを終えて、同じ関西ですから、同じ飛行機で帰ってきて。伊丹空港を歩いているときに『抑えはお前でいくぞ』って話をしました」

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