阿佐智の「アサスポ・ワールド・ベースボール」

メキシカンリーグの2球団が移転

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サムライジャパンとの強化試合のためにメキシコチームが来日しているが、メキシカンリーグでは2球団の移転が決定した。

24勝88敗という記録的な成績で北地区最下位に終わったレイノサ・ブロンコスがグアナファト州レオンに、31勝76敗で南地区最下位に沈んだシウダーデルカルメン・デルフィネスがドゥランゴ州ドゥランゴに移転することになった。

まてお球場 (ルイス・マテオ球場、レイノサ)

ともに勝率2割台ではファンも球場に足を運ばず、レイノサがリーグ最下位から2番目の1試合平均1940人、カルメンが5番目の2615人という有様だった。

レイノサはアメリカ国境の町。2003年にいったん球団が消滅したあと、2010年に復活。2010年にプレーオフに進出したものの、その後は例年最下位争いの常連だった。今年も首位モンテレーから48.5ゲーム、一つ上のサルティージョにさえ26.5ゲーム差を離される体たらくであった。

1990年代には国境を流れるリオグランデ沿いにはヌエボラレドにも球団があったが、この球団も独立リーグの強豪、アメリカンアソシエーションの球団が対岸にできた後、撤退している。米墨国境は近年ドラッグ関係の犯罪が増え、治安が悪化しておりこのことも集客に影響しているようである。

レイノサの移転先、レオンはメキシコ高原、首都メキシコシティの北西にある人口150万人の都市。プロ野球のフランチャイズには十分な町で、かつて1979年から1991年にもチームが存在した。オーナーグループは、この町の球場が3000人しか収容できないので、市当局に改修を求める方針。

シウダーデルカルメンは、2011年にいったんリーグが14球団に縮小した後、翌年に再び16球団制に戻ったときにできた新球団。この町は、カンペチェ湾に面した地方都市で、人口は16万しかいない。この小さな町にやってきた新球団は地元ファンに歓迎され、創立2年目には1試合平均5000人を集めたが、やはりこの人口規模ではトップリーグのプロ野球チームをもつのは難しいようだった。個人的には今年訪ねたものの、ハリケーンのため試合が中止となっていたので、一度試合をスタジアムで見たかったものだ。移転先のドゥランゴもまたメキシコ高原にある町で、人口は50万人。新チームがともに北部になるため、地区の再編も行われるだろう。

カルメン (レスルヒミエント球場、シウダーデルカルメン)

チーム名だが、ともにかつて移転先にあった、ブラボズ(ブレーブス、レオン)、アラクラネス(スコーピオンズ、ドゥランゴ)を名乗る予定。 メキシコでは、オーナーシップの系譜はあまり考慮せず、町に固有のチーム名があることが多く、どこの町からからどの資本のチームが来たにかかわることなく、その町のチーム名がつけられる。つまり、レオンやドゥランゴの市民にとっては、ブロンコスやデルフィネスが移転してきたのではなく、ブラボズやアラクラネスが「復活」したことになる。



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