2008年05月18日
ライカールトの笑顔
バルサの今シーズン最終戦アウェーでのムルシア戦。そしてライカールト最後の試合、3−5というかつてバルサではよく見られた「らしい」スコアで終えました。そしてライカールトに笑顔をもたらしたのはジオバンニ、こちらもある意味ライカールト「らしい」ものでした。 以前映画監督山田洋次さんの講演を聞きに行った際、監督にとって最も大切なものとして「まわりの皆が何をしているのか、ちゃんと見てあげる事」と話ておられました。 ジオバンニは今シーズン期待されてトップに昇格しましたが、好調のプレシーズンとはうらはら結果が出ずに終盤カンプノウではブーイングさえ出るほどでした。そしてムルシア戦、ハットトリックの活躍でチームの勝利を演出。試合後にはこれまでゴールがなかった事を「悩んでいた」と告白。そしてこのゴールを「トップに昇格してくれたライカールトに捧げる」と。悩み苦しんでいたこの青年をライカールトはちゃんと「見て」いたんでしょう。だからこそのあの笑顔。この仕事にどれだけの思いを捧げていたかがよく解るいいシーンでした。 この5年間リーガ連覇にチャンピオンズと歓喜を味わせてもらいましたが、私的に一番忘れられないのが一年目。前半結果が出ず早くも降格かと言われだした頃、それまでクラブの方針だった4−2−3−1から、冬のマーケットでダービッツを獲得し4−3−3に変更。ロナウジーニョを左FWに、ルイス・ガルシアを右FWにする3トップがうまく機能し、中盤にダービッツが加わった事でチャビも蘇生。ここからクラブタイ記録となる連勝を続け一時は優勝も出来るのではとも思わせるくらいでした。 この決断がライカールト5年間の仕事で最大のものだったと私は思っています。そうとう悩んだでしょう。でもよく決断しました。またあの頃の試合をじっくり観てみたい気がします。 私はこれまでライカールトの監督としての技量を批判したりしましたが、人間的には素晴らしい人だと思っています。特に若い選手の扱いはとてもナーバスで「今」ではなく常に「将来」を見据えた起用は優しさに溢れたものでした。 そんなライカールト最後の試合でそれが報われたシーンが訪れようとは。 あの笑顔、私は忘れる事がないでしょう。 そしてありきたりな言葉ですが、ありがとうライカールト。
posted by Gonzalez |23:27 |
バルサ |
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