2007年12月31日

私見・日本サッカー選手の課題

今年最後なので、自分の考えを(サッカー素人、butちゃんとした社会人として)。サッカーだけに限りませんが、日本選手の根本に劣っている点を考えてみました。

■リズム感
 日本人と外国人のサーカーの根本の違いは、リズム感から来ていると、ず~~と以前から思っています。どちらが良い悪いはないですが、どちらがサッカーにとってベターかはあると考えます。
すごく乱暴に表現すると”ダンスと武道の違い”ということでしょうか。
外国人にとってはダンスは特に意識せずに体現できる日常的な行為。日本人にとっては、武道はすでに日常的ではありませんが、伝統的(遺伝的?)に染みついていて意識していなくとも体現してしまう行為。そして、このことに起因する問題点は2つです。
 (1) ダンスと武道では、間(マ)が異なる。
 (2) ダンスではパートナー(相手)と向き合って音楽のテンポと相手の動きに合わせた
   コンビネーションが大切重要ですが(1人のダンスももちろんありますが)、武道では
   一人での型を最重要としています(もちろん、試合には相手がいますし、2名の練習
   もありますが)。
端的な例は、相撲の仕切りです。相手と向き合っているのだから、ダンスと同じに見えますが、よく見てください。一端、必ず止まります。また、相手とのスタートのタイミングは合わせますが、仕切りのやり方は自分の型を貫きます。この辺は、ダンスと決定的に違うところではないでしょうか?
ダンスは音楽と一体、音符間にインターバルはありますが、止まりませんし、相手(パートナー)の動きと一対です。
カズ・ダンスの三浦知良選手が超一流なのもうなずけます。さらに、オシム元監督や中田英氏(ドイツW杯中に)が言っている(いた)”走る”ということは、”断続”ではなく”継続”という意味だと解釈しています(岡ちゃんが就任会見で語っていた単語です)。


■空間認識力
 日本人のシュート力が外国人に劣るとは全く思いません。それではなぜ決定力不足と言われ続けているのか?その原因は2つあると考えます。
 ・タイミングを外すことが不得手
  このことは、少年時代から練習で、”強いシュート”、”コースを狙って打つ”ことを良し
  としてきた弊害だと考えられます。たぶんですが、強いシュートやコースを狙ったシュート
  はキーパー(人間の脳と言うべきかもしれません)は想定し易いし、練習で克服すること
  も可能です。故に決定率は落ちます。
 ・キーパーの後方(奥行き)を狙った3次元空間的なシュートが打てない。
  壁打ちやTVでやっているパネル板を打ち抜く2次元的な練習の弊害で、3次元空間的な
  イメージ力が養われていないのだと思います。
  このことは、大きな大会で、ループシュートにほとんどお目にかからないことから明らか
  だと思います(かつてのラモス選手のような)。


■シンキング・スピード(or ランニング・ジャッジメント or 状況判断)&他力本願
 バックパスが悪いということはありません。特に自分が後ろを向いていて、パスの範囲内に前を向いている味方選手がいる場合には。但しです。2点、大事なことがあります。
 ・バックパスを受け取った選手は素早く対応してしかるべきです。この選手がボールを
  もらってから周りを見回すシーンをよく見かけますが、論外です。このことは、
  ”足の速さ”より”考える早さ(シンキング・スピード)”の方が重要であることを
  意味します。
 ・パスを出す選手は、自分ではどうしょうもなく、仕方なく丸投げ的に、あとはお任せぇ
  (他力本願)みたいにパスを出すのでなく、自分の意図をもってパスを出すことが
  重要です。
これは、サッカーに限らず日本人の特性ですが、考えるときは、ちょっと喫茶店でコーヒー飲みながら考えますぅみたいに間を置いて(or 場を変えて)という感じ、あるいは相手に頼むとき、その後のフォローをせずに丸投げしてしまう習性と無縁ではないと考えています。


■ゲーム・メイク/コントロール
 自分のチームをコントロールできる選手はいますが、相手チームを惑わしたり、自分のチームが不利な時間帯に流れをドラスティックに変えられる選手は中田英氏以外に見たことがありません。
例えば、途中交替した選手が、勢いよく飛び出し、その心意気は周りの選手に伝わっているのですが、大きな打開がなされていないことが多いように感じます。これは次の2つのことが原因だと考えます。
 ・自分では今どうすれば良い(What to do)か頭でわかっているが、他の選手にコーチング
  できない。あるいは、全体に伝えるのはチームの中心選手のA選手、B選手と決めつけて
  いる。
 ・自分の意図を具現化した動きで、これまでの空気をブレークスルーしようとする場合
  には、普段より一段とオーバーなアクションまたはパフォーマンスをするための
  パワーが要求されるが、日本人の特性(美学?)としてそういう行為が不得手である。
代表選手は一流のプロなので、”指示されたこと”、”指示されたこと+α”のことはできるのですが、相手の想定外もしくは想定を超越した動きをできる選手(まさしく”ファンタジスタ”)はまだまだ少ないように感じますし、そういう選手を育てる下地が日本の社会にできていないのではないかと考えます。
 ”出る杭を叩くではなく、評価しサポートする”ということかなぁと、大晦日の呟き.....でした。

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posted by 沢村大和 |14:11 | 全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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