2008年06月29日

トリプルヘッダー

 昨日、台湾で行われた高校野球の大会「王貞治盃」で、1日3試合行うトリプルヘッダーが行われました。

 この「王貞治盃」は、玉山盃同様に地域ごとに編成された10チームで行われ、五輪のソフトボール競技などで採用されているページシステム方式のトーナメントで行われます。
 通常、トーナメントは1敗したら終わりですが、この大会の敗退チームは、別のトーナメントにまわる変則式の敗者復活戦を行う事ができます。
 そのため、そこで再度勝ち抜いていけば、決勝を目指して戦う事が可能になります。

 この制度と、雨で前日の試合が中止になったのが原因で、嘉義縣チームが1日3試合のトリプルヘッダーを行う羽目になったようです。
 
 その試合日程は、以下の通りでした。

 9:00  VS 宜蘭縣

 11:00 VS 台南市(準決勝)

 13:00 VS 台中市(決勝戦)

 
 第一試合は8−1、第二試合は2−1といずれも嘉義縣が勝利しました。
 しかし、第三試合は疲労もあってか、0−3で敗れ優勝を逃しました。


 このトリプルヘッダーをこなせた背景にあったのは、大会のルールにあったようです。

 この大会の優勝チームは、8月にアメリカで開催されるポニー・ベースボール連盟のPALOMINOクラス(17〜18歳のクラス)の世界大会に出場する事になっているので、ポニー・ベースボール連盟が選手の体格的成長に合わせて採用している独特のルールが採用されています。

 そのルールの主なものを挙げると、以下の通りです。

  1. 7回制で、4回10点差、5回以降7点差でコールドが成立。
  2. 投手は3回以上投げた場合は、1試合必ず休養させる。仮に1試合3回以下でも、当該試合を含め、過去3試合で合計9回以上を投げる事はできない。また、1試合9回までは投球可能。回数のカウントは、1球を打者に投じた時点で1回とする。
  3. DH制の採用。


 そのため、第一試合の8−1の試合は、5回コールドが成立しています。
 更に、7回制なので、試合時間も短くなり、選手達も体力を必要以上に消耗しなくて済みます。
 投手も、上記の投球制限とDH制も採用しているので、投球に集中しやすいだけでなく、余分な疲労を抱え込まなくて済みます。

 恐らく、このルールでなければ、嘉義縣の選手達は、トリプルヘッダーをこなせなかったと思います。皆さんが知るところの通常のルールだったら、厳しかったはずです。


 優勝は逃しましたが、1日で3試合を戦い抜いた彼らは間違いなく、

 お前ら、男だ!
 
 といえるのではないでしょうか?


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2008年06月28日

林哲瑄 MLBフューチャーズゲーム出場へ

 現地時間7月13日に行われるフューチャーズゲームに、北京五輪代表候補の一人である外野手の林哲瑄(レッドソックスA)が、世界選抜チームに入ることになりました。

 現在1Aの林は、68試合出場、打率0.258、打点26、本塁打3と、今ひとつ冴えない感じの成績ですが、23盗塁、6三塁打(所属リーグ第2位)、得点圏打率0.345の24打点、といった部分が評価されての選出のようです。



 林は、3月の北京五輪世界最終予選では、2番・中堅手で固定されて出場。打撃は未熟ながらも、「台湾のイチロー」と呼ばれるほどの快足と守備力で、チームの危機を何度も救いました。
*この辺りは、ここここここ、あとは今年1月に発売されたスラッガーの2月号の文章をご参照下さい。

 おそらく、この時の経験が林の今季の支えとなって、フューチャーズゲームの選出につながっていったような気がします。



 そういう選手なので、先月、とあるラジオ番組に電話出演させて頂いた際、羅國輝(マリナーズ1A)と共に、北京五輪の”台湾代表のキーマン”として紹介させて頂きました。
 しかし、日本ではあまり知られていない選手だけに、受話器の向こう側の反応は当然鈍く(おそらくリスナーの皆さんもそうでしょう)、

「なぁ〜にぃ〜!やっちまったなぁ〜〜〜」

 という感じになってしまいました。
↑電話は、相手の顔が見えないから、受話器の向こう側の空気がどうしても読めんのよ、これが!
 せやから、どんな質問が来るかも予測がつかず、アタフタしてもうて…
 当然、頭の中も整理もつかず、訳の分からん事を、10分強しゃべり倒してもうた…
 可能な限りは絶対にスタジオへ行かなアカン、という事が、よ〜〜く分かったとです。



 現在、海外視察中の洪一中監督が、どの部分に比重を置くかは測りかねますが、ビッグネーム重視の台湾メディアに惑わされることなく(なので、3月の世界最終予選開始前の台湾代表の評価は「歴代最弱」)、チームのバランスを重視して適切な人選を行えば、林哲瑄は確実に入るはずです。
 その前に、フューチャーズゲームで林が昨年の胡金龍(ドジャース3A)のようにMVPを受賞するような活躍を見せれば、改めて多くの方に知って頂けるいい機会になります。


 日本のファンの皆さんには、アメリカの代表候補以外にも、こちらにも注視していただければ幸いです。

 

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2008年06月25日

執念

 随分前のお話ですが…

 7日に行われた、男子バレーボールの北京五輪世界最終予選で、日本がアルゼンチンに勝利して、五輪出場を決めました。

 私は、この試合のTV中継のウラでやっている人気ドラマを見ながら、そのCMの合間にチラ見してました。
↑ゴメンナサイ!こんな私を「グータラ」と呼ばないで!

 そのチラ見から、過去数年TV中継を見ながら気になっていた、「甘え」や「ひ弱さ」といったものが無くなり、勝利に対する執念をみなぎらせて戦っていた選手たちと植田辰哉監督のたくましさを感じました。
 何より、「絶対に勝つ!」という気持ちが全面に出ていたのが、TVで見ていて(過去の試合はちゃんと見てたんよ!)非常に好感が持てました。


 そこで、色々思う事があります。
 以下、一緒に考えて頂ければ幸いです。



 3月に取材させてもらった野球の五輪最終予選の事でした。

 あの時の台湾代表は、平均年齢23.7歳。
 代表経験が全く無い選手が多くを占めていたため、台湾の各記者から「歴代最弱」と言われていました。
 
 しかし、大会がはじまってみれば、5勝2敗で五輪出場権を勝ち取り、視察に来られた星野仙一日本代表監督からお褒めの言葉が出てくるほどのチームになりました。
 
 ところで、もし彼らが「韓国、カナダ、メキシコ、オーストラリアの内、最低2つとれば、北京五輪に出場できる」という、向こうの記者たちが大会前に盛んに囃し立てた打算的な考え方で臨んでいた場合、五輪の出場権を勝ち取る事ができたでしょうか?
 
 それは違うでしょう。


 打算的な考えからは、どうしても消極的且つ受け身の姿勢になり、攻め込まれ、悪い流れに抗えなくなるうちに、スキが生まれやすくなるはずです。
 それ故、そのスキにつけ込まれ、結果は当初計算していたもの以下だった、という経験、皆さんにもありませんか?

 私は、しょっちゅうです(情けなか…)。

 やはり、「何が何でも勝つんだ!」と執念を見せて、戦い抜いたからこそ、彼らは五輪出場という、目標を勝ち取る事ができたのではないでしょうか?


 話をバレーボールに戻すと…

 初戦のイタリア戦で、そうお目にかかれないような大逆転負けを喫しましたが、ここで選手たちが、もう一つの条件である「アジア圏で最上位を目指す」と打算的に考えて、後の試合を続けていたら、五輪出場はあり得たでしょうか?

 きっと、これまでと同じように負けていたでしょう。

 「とにかく、残り全部勝つんだ!」と執念を見せ、強い気持ちで戦い抜いたからこそ、目標を勝ち取る事ができたのではないのでしょうか?


 私はそう思いますが、皆さんは如何でしょうか?



 最後に、私の真意をズバッとついた一文を、6月9日付け日本経済新聞の夕刊の1面にあった「あすへの課題」というコーナーで、伊藤忠商事株式会社の丹羽宇一郎会長(こちらの方です)の文章から見つけましたので、以下紹介させて頂きます。


 同時に勝つ事への執念を持ってもらいたい。
 勝負の最後を分けるのは知識や技術や運ではなく、執念の源となる「根性と情熱」にあるからだ。

 

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2008年06月18日

ハンクのぼやき

 既にご存知の方も多いかと思いますが、王建民(ヤンキース)が走塁中に足を負傷し、最低でも6週間ギプスで患部を固定しなければならない状態になりました。

 王が手術をするかどうかは現時点では不明ですが、もししない場合は、4月23日に同様のケガをしたブライアン・ブルーニーのように(7月に復帰できる見込み)最低3ヶ月かかるとみられ、今季中の復帰も怪しい情勢です。
 
 ヤンキースは、ただでさえ成績が上がらないチーム状態の中で、8勝2敗とチームを支えてきた王建民がいなくなった事で、これから先発投手のやりくりに苦しくなるのは確実。

 7月31日のトレード期限日までに、先発投手の緊急補強があると見られます。
 その有力候補が、昨年のサイ・ヤング賞投手のCC・サバシア(インディアンス)ではないか、と言われていますが、たぶん期限ギリギリにならないと分からないでしょう。
 
 王のケガを受けて、現在経営の権限を握っている、ハンク・スタインブレナーがご立腹らしいのです。

 曰く、「ナショナル・リーグの制度(DH無しの9人制)は、19世紀から始まったもの。時代にそぐわない制度は変えるべき」。


 さらにぼやきます。


 「ナショナル・リーグのホームの試合では、投手は走塁をしなければならないが、アメリカン・リーグの投手達は(普段していないから)その感覚を忘れている。おそらく、ナショナル・リーグのチームだって、投手が出塁したときは(ケガを)心配しているはずだ。投手は、ただでさえする事が多いのだから、試合で(余分な)走塁させるべきではない!」


 これに関しては、私は何も言いません。

 ただ、お父さんのジョージ・スタインブレナーも、若いときはこんな感じだったと聞いています。
 やはり「血は争えない」という事では、ないでしょうか?

 ハンクのコメントの是非の判断は、皆さんにお任せします。

 それでは


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posted by giants3so |00:21 | MLB | トラックバック(0)
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2008年06月17日

Revenge

 ↑で思い出すのは、K-1の過去の大会名称や、新人時代の松坂大輔(BOS)が発した言葉でしょうか?

 でも、ここでは両方とも取り扱いませんので、あしからず。

 これまで紹介してきた、台湾の高校野球「玉山盃」。
 15日に、決勝と3位決定戦が、台中洲際棒球場で行われました。

 3位決定戦は、台南市が台東縣3−1で勝利しました。

 昨年と同じカードになった決勝は、台北縣が8回ウラに2点を取って3−1と勝ち越し、昨年の覇者である桃園縣を下し、雪辱しました。

 それと同時に、7月下旬から8月にかけてカナダで開催される(AAA世界野球選手権の出場権(どうも、選手を代表を選抜するのではなく、この大会の優勝チームがエントリーするみたい。日程も含め、私が勘違いしてたかも…ゴメンナサイ!)を獲得しました。

 この大会は、みんなビックリの「無効試合」もありましたが、個人賞も発表され、無事に終わったみたいです。

 あとは、「無気力試合」から発生した、いろんな識者からの意見をもとに、大会の制度や運営面での見直しをしてく必要がありそうです。

 

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posted by giants3so |00:04 | 台湾野球 | トラックバック(0)
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2008年06月15日

無気力試合 〜勝利と教育〜

 過去2回紹介してきた、台湾の高校野球「玉山盃」は、14日、雨のため15日以降に順延となりました。

 

 それでは!


 …と言いたいところですが、更に分かってきた事がありましたので、紹介致します。

 再試合になった桃園縣VS宜蘭縣の開始前の事でした。
 両チームとも、前日の無効試合の裁定を不服として、抗議行動に出ました。


 桃園縣は、監督が球場に到着後、休暇を申し出て、球場を後にしました。
 試合は、コーチの一人が監督代行を務めました。
 

 宜蘭縣は、試合開始時刻になってもグラウンドに整列しませんでした(その様子はこちらの写真をご参照ください)。 
 結局、主催者から「10分以内に出て来なければ、(両者)失格にする」と促され、ようやく試合に臨むという感じでした。
 
 元々、再試合には消極的だったようで、試合後の監督のコメントも

 「(無効になった)前日の試合で投手を使い切って、今日(本当の意味で)使える投手がいなかったんだ。」

 等々、不満タラタラだったようです。

 
 私は、この両チームの2試合を見ておらず、向こうの記者達が書いた原稿を判断材料に、あれこれ書き込んでおります。そのため、断言するような論調は避けなければいけませんが、非常に見苦しいものがあります。


 まずは、「無効試合」の裁定に対する、この両チームの抗議手段。

 桃園縣の監督は、会場入りしながらも、試合は理由をつけてお休み。

 宜蘭縣は、試合そのものを「ボイコット」しようとして、試合開始前の整列を約10分遅らせました。
 これを、高校生の選手達が、自発的に行ったものであるとは誰も思いませんよね?明らかに、監督をはじめとする大人の指示であるのは、間違いないはずです。

 
 理由はどうあれ、他人に迷惑をかけ、選手を巻き込むような稚拙な抗議のやり方は、絶対に慎むべきででしょう。

 
 次に、「無効試合」の裁定に対する、両チームの解釈の仕方。

 いくら当事者が

「ちゃんと試合をしているだろ!」

 と主張したところで、それを最終的に判断するのは、自分たちではなくて他人(この場合は主催者)ですよね?
 その他人が、試合を見て「無気力」と判断すれば、それがその試合に対する評価となります。その評価には、当事者達の個人的事情は一切排除されてしかるべきです。

 両チームの監督(もしくは監督代行者)のコメントを拾い読みしている限り、この辺りの認識が欠如しているように見えてなりません。

 彼らに必要な姿勢は、前記したような抗議ではなく、「なぜ自分たちの試合が無気力試合と判断されたのか?」と自らを顧み、「改めるべきは改める」という謙虚な姿勢ではないでしょうか?


 
 最後に、私は、この両チームの監督は、「監督」としての顔だけでなく、「選手達の指導者」としての顔もある事を自覚しているのか?という疑問があります。
 
 この選手達が学校を卒業後、自分の意にそぐわない場面に出くわした時、もしかしたら師匠にあたる監督がとった行動のような「ボイコット」をやるかもしれません。

 もし、そうなったとしたら、彼らは監督の姿勢を手本として行動をとった事になります。その際、「あの時、監督がそういう行動をとってたから、自分もそれに倣ってやってみた」と発言したら、監督の姿勢が、その選手の価値観と人格形成にも大きな影響を与えた事になります。

 こういう感じで、自分のとっている行動が、選手にどれだけ大きな影響を与えるか、単なる「野球チームの監督」としてではなく、「一指導者」としての自覚があれば、少なくとも子供じみた抗議行動は慎むことができたはずです。

 桃園縣の監督は、「これを学生野球としてではなく、(勝利最優先の)国際試合として捉え、強豪との対戦を避け、勝ち上がるのも戦術の一つ」という理論を、自らの台所事情(負けると、新学期の部員の募集に響く等々)を明かしながら展開しています。しかし、「勝つため(あるいは結果を出すため)にはどんな手段を使っても構わない」という事を、多感な時期の選手が、浅くて軽い認識で覚えたら、彼らは将来どんな大人になるでしょうか?
 
 それを考えることができれば、抗議行動のやり方も少しは変わってたはずです。

 

 私事ですが、今、ドラマの「ごくせん」に夢中になってます。
 主人公の”ヤンクミ”こと山口久美子が発する言葉には、「自分で自分に言い訳してんじゃねぇよ!」等々、筋が通っていて分かりやすく、思わず聞き入ってしまいます。

 そんな私は、もし、ヤンクミが、こういう場面に出くわしたら、何て言うんだろうか?と考えてしまいます。

 きっと、

 「お前ら(監督たち)、ふざけた事やってんじゃねぇよ!コイツら(選手たち)の前で、『私は正しい事やってます』って、堂々と胸はって言えんのか?」

 という感じで、怒るんだろうなぁ…


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posted by giants3so |01:40 | 台湾野球 | トラックバック(0)
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2008年06月14日

無気力試合 〜その後〜

 前回お伝えした、無効試合になった桃園縣と宜蘭縣の再試合が、13日行われました。


 試合は…



 ちゃんと行われましたので、ご安心を。
↑天候も含め、色んな意味が含まれてます


 4−4で迎えた9回表、桃園縣が相手のエラーと安打を絡め1点を勝ち越し、5−4で逃げ切りました。

 この結果、桃園縣が1位、台南市が2位となりました。

 14日に行われる準決勝は、台南市VS台北縣、桃園縣VS台東縣に決まりました。

 この組み合わせですと、台南市VS台北縣が事実上の決勝戦になりそうです。



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2008年06月13日

無気力試合

 現在、台中で行われている「玉山盃」という高校野球の大会で、無効試合が宣告される、という事が起きました。


 ちなみに、「玉山盃」とは、玉山銀行が冠スポンサーとなって、6月2日から行われている高校野球の大会で、日本の高校野球と違うのは、以下の点です。
 
1、地域ごとの選抜チームでエントリーする(中には全選手同じ学校から、というチームもあります)。

2、エントリーしてきたチームを3組に分け、各組総当たりの一次リーグを行う。その後、1次リーグ各組上位2チームが2組に分かれて、総当たりの二次リーグを行う

3、二次リーグの各組上位2チームずつが決勝トーナメントに進出し、対戦する

 解説はここまでで、以下、本題へ…

 
 12日、台中洲際棒球場で行われた2次リーグ戦の最終日、桃園縣(桃園農工と平鎮高中の混成チーム)と宜蘭縣(中道中學の単独チーム)の試合での事です。

 この試合、開始直後から「無気力」ととれるプレーが目立っていたため、5回終了時に運営責任者、試合の審判員、審判部長と両チームの監督が協議し、両チームに警告がなされました。
 その後、宜蘭縣が7回ウラに1点を先制し、8回表を終わった事点で、1−0とリードしていましたが、「無気力プレー」が改善されたとは言いがたい状況が続いたため、そのまま無効試合が宣告されました。

 その「無気力プレー」は、報道されている限りでは、以下のような感じです。

1、2死で1人が塁上にいる状態での送りバント。

2、8回表の桃園縣の攻撃で、2死2塁から右中間深くに打球が飛んだセンター前ヒットで、悠々生還できるはずなのに、なぜか本塁で憤死。

 特に2で紹介したプレーが、無効試合の直接的な引き金となったようです。


 この両チームが無気力試合を行った背景にあるのは、リーグ戦ならではの制度によるもののようです。

 桃園縣と宜蘭縣は、強豪の台南市(選手は全員、ドジャースの郭泓志ら優秀なOBを多く輩出している南英商工からエントリー)と同じ組。
 台南市は前日までに2次リーグ戦の全日程を終え、1勝1敗。一方、桃園縣は1勝、宜蘭縣は1敗。

 ここで、宜蘭縣が桃園縣に勝利すれば、1勝1敗で3チームが並ぶ事になります。この場合、2次リーグ戦での総失点数が少ない2チームが決勝に進出する事になります。
 
 もし、12日の試合で、展開どおり1−0で宜蘭縣が勝利した場合、総失点数は以下の通りになります。
 
 桃園縣…2
 宜蘭縣…4
 台南市…6

 そうすると、1位が桃園縣と2位が宜蘭縣になり、この2チームが決勝トーナメントに進む事になります。

 決勝トーナメントの準決勝は、各組の1位VS2位という組み合わせになっています。
 もう一つの組は、昨年のAAAアジア野球選手権で活躍したエースの謝榮豪を擁する台北縣(ここも、楽天の林恩宇ら優秀なOBを輩出している強豪の穀保家商の選手で編成)が、2勝して1位が確定しています。
 そうすると、2位では、その台北縣と対戦する事になるため、決勝戦に進出する確率が下がる事になります。

 更に、もし強豪の台南市が、決勝トーナメントに進出した場合、今度は決勝戦で対戦する確率が高くなり、桃園縣、宜蘭縣ともに優勝する可能性が低くなります。


 こうした打算が積もりに積もった結果、「無気力試合」になったようです。

 なお、無効試合になった桃園縣と宜蘭縣の試合は、13日、再度行われる事になり、もし、どちらかのチームがボイコットしたり、試合をしても無気力状態が続く場合、両チームとも失格になるそうです。


 ちなみに、両チームの監督は、怒り心頭のようで、こんな感じのコメントを残しています。

桃園縣の監督:「どこが無気力試合だ?今日の試合、ちゃんと主力投手使っているだろ?(前出の、8回表の本塁で憤死のプレーは)その選手は負傷していたからそうなっただけだ。」

宜蘭縣の監督:「ウチのチームが勝てないと思っているのか?(無効試合の)この裁定はいくら何でもやり過ぎだ!」


 なお、この大会は、8月にカナダで開催予定のAAA世界野球選手権の代表選考も兼ねた、重要な大会でもあります。
 一部の大人のエゴで、大会そのものが汚れ、選手が泣かされるような展開になるのは、これっきりにしてほしいものです。


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2008年06月11日

北京五輪、MLB40名ロースター解禁へ

 ↑は、昨晩、台湾で一斉に報じられました。




 では、改めて

 MLBとIBAFが協議した結果、ベンチ入りの25名ロースターに入っている選手を除く40名ロースター(MLB各球団のHPでは、”40-Man Roster”にある選手のこと)の選手の北京五輪出場が可能になりました。

 台湾で、これが大きく報じられる一番の理由は、開幕からベンチ入りしていた胡金龍(ドジャース)が、この情報に歩調を合わせるかの如く、成績不振で3Aで調整する事になったからです。

 台湾の場合、40名ロースターに入っている選手は、胡だけでなく陳鏞基(マリナーズ)がいます。そのため、彼らが代表に入る事によって、二遊間(胡は遊撃手、陳は二塁手)の守備の安定だけでなく、打力の向上も見込めるからです。

 また、台湾にとって、代表での経験も豊富で、実績もある彼ら2人のエントリーが可能になる、というのは、非常に大きな戦力補充になり得るからでもあります。


 この40名ロースターの解禁は、何も台湾だけでなく、アメリカはもちろんの事、3月の世界最終予選で人選に苦労したカナダ、秋信守(インディアンス)が代表候補に入っている韓国あたりにとっても、大きな意味を持つはずです。
 恐らく、各国ともこの40名ロースターの選手を中心にチームを構成しようと考えているはずです。

 しかし、40名ロースターの選手が北京五輪にエントリーする場合、いくら本人に出場の意思があっても、当然のことながら所属球団が許可しなければ、出場はNGのはずです。

 胡金龍を例に出すと、ついこの間までベンチ入りさせていた彼を、ドジャースは五輪の期間中だけとはいえ、出場を簡単に許可できるのでしょうか?
 やはり、非常事態に備え、今後も戦力として期待できる彼をアメリカに残しておきたい、と球団が考えるのは当然ではないでしょうか?

 更に投手の場合、契約もあるので、起用法や投球数制限など、各代表チームに厳格な要求が課せられるはずですが、これにきちっと対応できるのでしょうか?

 こうやって、あれこれ考えていくと、40名ロースターの解禁は、必ずしも有益であるとは言えず、逆に頭痛のタネになり得るものなのかもしれません。
また、該当する選手達が加わった事によって、チームのバランスが崩れ、機能不全に陥る原因になり、それがチーム内の不協和音を作る要因にもなりかねません。


 40名ロースターの解禁が、果たして各代表チームにとって有益なものになるのか?


 今の時点では、

「結果が出てみないと分からない」

 としか言いようがありません。


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2008年06月09日

K-1 WORLD GP 2008 IN TAIPEI

 7月に開催される「K-1 WORLD GP IN TAIPEI 天下第一武鬥大會 世界最強男人爭覇」の記者会見が、9日台北市内で行われました。会見にはレミー・ボンヤスキー、ルスラン・カラエフ、キム・ヨンヒョンの3名が出席しました。
 *こちらこちらを参考にしました。


 大会概要は、以下のような感じです。

 日時:7月13日(日)16:30〜

 会場:台北南港展覧館(地図はこちら)

 チケット料金:1000〜8000元(約3500〜約28000円)


 大変申し訳ありませんが、私は、この台北南港展覧館には一度も行った事がないので、行き方等を案内する事が出来ません。地図を見る限り、最寄りの駅であるMRT昆陽駅だけでなく、市街地からも離れているようなので、不慣れな方はタクシーの使用を余儀なくされそうです。
 もしかしたら、臨時バス等の運行もあるかもしれませんので、その辺りは行かれる方ご自身でご確認下さい。


 ここからは、参照にしたHPをもとに書き込みます。

 9日の会見は、K−1の大ファンであるというF4の呉建豪(ヴァネス・ウー)も、本来なら出席予定だったそうです。

 どうも、呉建豪自身も武術を習っていたそうで、来日の際、ホテルでK−1を見て、その他の格闘技にふれるのが一番の楽しみなんだそうです。
↑は、会見場で流れた彼のコメントより。私は、華流タレント事情には詳しくないので、本当にそうなのかは、わかりません。あしからず。

 …という事で、K−1の台湾大会は、F4の呉建豪も加わり、アツい台湾を更にアツくしてくれそうです。

 

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posted by giants3so |23:45 | 格闘技 | トラックバック(0)
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2008年06月08日

忘れてました…

 統一7-ELEVEnライオンズの前期優勝を記念して、全台湾の7-ELEVENで、11〜17日まで、ドリンクを中心に、統一ブランドのカップラーメン「阿Q」など、一部商品が割引されて販売されます。
*こちらを参照しました。

 この期間中に台湾滞在予定の方は、7−ELEVENへ行ってみては如何でしょうか?

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posted by giants3so |23:38 | 観光案内 | トラックバック(0)
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2008年06月08日

統一7-ELEVEn(長いな…)ライオンズ、前期優勝!

 本日、台中で行われた統一7-ELEVEn(面倒くさいから、以下「統一」)VS 興農と同時に、天母で行われた米迪亞VS La newで、2位のLa newが2−3で敗れたため、統一7-ELEVEnの前期優勝が決まりました。
*ちなみに、統一は、興農に5−0で勝ちました。

 統一は、投手では、波特(Louis Pote・元阪神)が8勝1敗1H、心臓疾患から本格復帰した林岳平(北京五輪代表候補)が4月26日から先発に回り、以後6勝0敗と奮闘したのが効きました。
 エースの潘威倫(北京五輪代表候補)が、右肩の状態が思わしくなく、登板出来ない試合が多いなかで、彼ら2人の活躍は非常に大きかったと思います。

 打者では、高國慶(北京五輪代表候補)が、今季も打撃3部門で上位5傑に入る健闘を見せ、4番打者として大黒柱的役割をしっかり果たしているのが一番大きいでしょう。あと、「ブリちゃん」こと布雷(Tilson Brito・元SK)も、本塁打部門で1位、打点部門で2位と、記録ずくめだった昨年ほどではないにせよ、相変わらずの打棒を発揮し、昨年同様の怖さを相手投手に見せつけているもの光ります。



 一方、対抗馬だったLa newは、大型連勝と連敗が目立っただけでなく、首位の統一に3勝7敗と負け越したのが大きく響きました。
 その中では、強森(Mike Johnson・元大阪近鉄)が、開幕戦では満塁本塁打2本を打たれてKOされたものの、その後9勝0敗と要所を締め、踏ん張ったのが救いでした。

 また、期待していた張誌家(元西武・北京五輪代表候補)が、5月4日にデビューして以来、先発として定着できなかったのは、非常に痛かったはずです。現在2軍で調整中(今日は2軍で初勝利)ですが、彼が後期のLa new浮沈のカギを握りそうです。


 統一は、今日の勝利で33勝14敗。2位のLa newとは5.5ゲーム差をつけています。
 この成績の状態を維持できれば、無条件での台湾シリーズ進出は可能だと思いますが、残り3試合も全部勝って、より確実にしたいところでしょう。

 この統一に対抗できそうなのは、北京五輪代表候補が10名揃い、自力もあるLa newか、彭政閔(北京五輪代表候補)ら打撃陣だけでなく、廖于誠(北京五輪代表候補)、小林亮寛、丹尼(Danny Core)の先発投手を確立し、状態が上がってきた兄弟が有力です。

 後期は、6月17日から始まり、7月19、20日はオールスターゲーム期間(台中洲際棒球場にて)、8月4〜25日までは五輪で中断し、10月8日まで日程が組まれています。
 恐らく、後期も統一を中心にまわっていきそうなので、

1、La newと兄弟が、どれだけ統一に食い下がっていけるか
2、五輪の長期中断が各チームにどう影響をおよぼすか
 
 が、焦点になるでしょう。

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posted by Taka-chan |20:40 | 台湾野球 | トラックバック(0)
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2008年06月04日

不思議な人事異動

 今月中頃から始まる後期に備え、興農ブルズでコーチングスタッフの異動がありました。

 昨年9月から就任した胡長豪監督が、成績不振(6月3日現在で18勝24敗1分)を理由に、二軍監督に異動。アジアシリーズ2005で監督として来日したことがある劉榮華が「監督代行」に就任しました。

 また、三塁コーチ兼トレーニングコーチとして、米迪亞で4月途中まで監督代行を務めていた孫昭立が、投手コーチには3月の北京五輪世界最終予選でトレーニングコーチを務めた蔡重光が就任。投手コーチだった劉義傅は、ブルペン担当となりました。


 ちなみに、胡長豪の前任で、昨季スタート時の監督は、現役選手の黄忠義。古田敦也監督兼捕手(前東京ヤクルト)同様に、プレーイングマネージャーでした。
 しかし、台湾プロ野球だけでなく、代表でも実績が豊富にある黄にとって、自身の出場機会が大幅に削られるだけでなく、チームが低迷した場合の全責任を負わされる監督の職務は、荷が重すぎたようです。
 黄の監督としての通算成績は、34勝46敗1分。
 これが大きくたたり、興農は昨年、年間最下位となりました。

 参考までに、黄の今季は、昨年の34試合を上回る43試合に出場しているだけでなく、現時点ではありますが、打率と打点は昨年を上回っているので、昨年9月に監督の職を解いた球団の判断は正しかったと言えます。

 とはいえ、興農の監督交代は、2006年のオフから数えて、これで3度目。
 実績がある劉榮華が復帰してきたのは、球団にとっては悪いことではないと思います。しかし、2006年に責任をとってお辞め頂いた方が、2年も経たずにあっさり復帰するというのは、迎え入れる現場の人間には、どう写るのでしょうか?それだけでなく、代行とはいえ4月途中までライバル球団の監督だった人物を、コーチとして迎え入れなければならない選手や同僚コーチの気持ちは、どんなものなのでしょうか?


 
 先月、台中行われたアマチュアの大会に出場した母校の後輩達へ、差し入れを持って球場へ来ていた興農のある選手が、その母校の監督と、こんな話をしていました。

監督:「ところで、お前のチーム(興農)、どうだい?最近、あんまり調子が良くないみたいだが…」

選手:「(今の)ウチのチーム、勝てる気がしないんです…」

監督:「そうか…(しばらく沈黙)」

 
 現場の最高責任者である監督に、成績不振の責任が及ぶのは仕方がない事ですが、この選手が、どうして、このような言葉を言わずにいられなかったのか、興農のフロントは真剣に考える必要があるのではないでしょうか?

 監督、コーチの人事の検討以前に、それをしなければ、興農は昨年同様の低迷を続けるでしょう。


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posted by giants3so |00:00 | 台湾野球 | トラックバック(0)
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