2009年07月06日
アジアシリーズについて その1
題字の件ですが、本来なら色んな事が正式決定してから書き込ませて頂こうかと思っていました。 現在検討中の事案で、不明な点も多く、安易に意見できないと思ったからです。 しかしながら、こういう報道が日本でもされるようになってきた(この記事間違ってるとこあるやん…)ので、この報道のもととなった台湾の報道内容を紹介し、個人的見解を記したいと思います。 注:上記ペーストした記事では「中華民国棒球協会(CTBA)」となっていますが、正しくは「中華職業棒球大聯盟(CPBL)」です。五輪の予選等、代表が絡む大会は棒球協会の管轄ですが、アジアシリーズはプロ野球のイベントなので、CPBLが管轄となります。 *こちらを参照しました。 注:基本的に台湾で報じられている内容は、ほぼ同じです。 CPBLの趙守博会長(コミッショナーに相当)が記者達に明かしたもので、開催が危ぶまれているアジアシリーズの台湾での代替開催を含め、存続を求めていくために、近日中に李文彬秘書長(事務局長に相当)に直筆の信書を託して、直接NPBの加藤良三コミッショナーに呼びかけていきたい、というものです。 箇条書きされている提案内容は、以下の通りです。
- アジアシリーズは、アジア野球界において一つのステータスとして確立されており、もし、日本で開催されないという事であれば、及ばずながら台湾で開催を引き継ぎたい。予想される必要経費も、1億元(約2億9706万円)を越えない見込みだ。
- もし、日本で引き続き開催できるのであれば、必要経費に関する部分について改めて見直したい。例えば、日本滞在にかかる経費を自己負担にする等。
- アジアシリーズを維持するか、もしくはその枠組みを残した親善試合に改め、日本、韓国、台湾で主催を交替させていく形を残す。
台湾での運営能力の有無については、趙会長は「日本ほどの好条件での運営は望めず、賞金の額も下がるが、運営能力が無いわけではない。今季は観客動員や入場料収入も大幅にアップし、後援企業の協賛する意欲も比較的高いので、問題はない」としています。そして、「今年、何が何でも開催してアジアシリーズの灯を消さないようにしたい」と意欲も見せています。 以下、私個人の見解を記させて頂きます。 まず、気になるのは、趙会長が「こうした構想を、どうして今頃になって打ち出したのか?」という事です。 恐らく、こちらで室井さんが紹介されておられる「日韓チャンピオンシップ(仮称)」に関する報道がされたからだと思われます。 しかし、今年のアジアシリーズの開催が危ぶまれているのは、今に始まった事ではありません。こちらでも記載されていますが、昨年のアジアシリーズ終了後から、既に今年の開催を危ぶむ声が出ていた事を李秘書長自らが認めています。 そうだとしたら、この頃から行動を起こしていても何ら不思議ではないのですが、何故今になって行動しようと思い立ったのでしょうか? まさか… 「とりあえず、日本がなんとかしてくれるだろうから」という感じで、アジアシリーズの存続を訴えかける事を怠ってきたので、「日韓チャンピオンシップ」構想が出てきた事で、切羽詰まった状況に追い込まれて、ようやく事の重大さに気付き、行動を起こさないと色んな意味で大変な事になる。 と気付いたからなのでしょうか? 私がこういう見方をしてしまうのは、週刊ベースボール2008年7月7日号の93・94頁に掲載された読売巨人軍の清武英利球団代表の「野球は幸せか!」にある、この一文(*は引用。新潮社刊:「巨人軍は非情か」にも掲載されています)を読んだからです。 *台湾の趙守博会長は長い会食の最後に、「日本はアジア野球の50%の責任を負っている」と言った。 この一文の前後を見たとき、「この方は、自分でアジア野球界発展のための努力をしようとしないで、殆ど日本に丸投げして楽しようとしているのではないのか?」と思わずにいられませんでした。「自分たちも、日本のように50%、いや、それ以上の責任を負わなければならないんだ」という自覚が欠如しているように見えるからです。 また、趙会長らの行動の根本に「今まで日本を当てにしとったけど、もうどうにもならなくなったから、今こそどげんかせんといかん!」というものがあるとしたら、「認識が甘すぎないか?」と言われても反論できないでしょう。 趙会長らは、アジアシリーズの台湾開催に意欲を見せていますが、どうしてもその熱意が伝わってきません。 3月にWBCが東京で行われていた時の事でした。 会場で趙会長を見かけませんでした。その代わりに李秘書長は見かけました。 その李秘書長、場内では関係者として代表を視察していた特定の関係者の方とと、何やらお話に専念しておられるところを見かけました。私が見ている限り、コバンザメのようにその方の側にくっついて、ずっと話しておられました。その様子と雰囲気からは、少なくとも「アジアシリーズ存続のための活動を行っている」とか、「CPBLを代表して視察に来た」という様子はあまり感じられませんでした。 WBCの場でしたら、NPBはもちろんの事、韓国や中国のも関係者達も会場に集まっていましたので、アジアシリーズ存続に向けて絶好のアピールの場になったはずです。もしかしたら、私の知らないところで行われていたのかもしれませんが、残念ながらそうした様子は見られませんでした。 もしかしたら、趙会長もご多忙な方なので、今回も含め、その当時は日本に来られなかったのかもしれません。 しかし、同じアピールでも、最高責任者がその場で行うのと、そうでないのとでは、相手への伝わり方が全然違ってくるはずです。 更に、憂慮しているのは、今のCPBLと訪問予定の李秘書長達が、NPBの方々にどのように映っているか?という事です。 CPBLは、今でこそ観客動員も上昇して「好景気」といえる状態にありますが、昨年は球団ぐるみの八百長事件と球団の解散(それもアジアシリーズ開幕直前に)で球団が減り、事業(リーグ戦)が縮小してしまった団体です。 球団ぐるみの八百長事件という前代未聞の不祥事が起きたとき、責任者だった方々は他ならぬ趙会長であり李秘書長です。また、その不祥事を起こした米迪亞球団を承認し、プロ野球の世界に入れた責任者の一人でもあります。そのお二人が、このような不祥事を受けて、「どのような責任をとったのか?」といえば、「あれ…、そういえば…」という感じです。 NPBだけでなく、韓国や中国の関係者達もこうした相手方の事情を全く知らない、という事は絶対にないはずです。 このブログを見るまでもなく、何らかの形で知っているはずです。 そのため、このような背景を持つ方々が、CPBLを代表して加藤コミッショナーらと面会して、 「どんな話をするのか?」 「軽く見られて、適当にあしらわれないのか?」 「本当の意味で信頼してもらえるのか?」 と憂慮したくなってしまうのです。 閲覧中の皆さんが、このお二人を迎える側に立たれたら、どうされますか? 李秘書長が、趙会長の熱意がこもった信書を加藤コミッショナーに直接手渡す予定がある、という事ですが、その熱意がどのくらい伝わるのかは、皆さんの中で自ずと答えが出てくると思います。
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