2007年07月13日

最後の大仕事?

 現在、日本経済新聞の「私の履歴書」というコーナーに、巨人軍・終身名誉監督の長嶋茂雄さんが寄稿している。

 「私の履歴書」は、毎月一人ずつ登場して自身の半生を振り返っていく自叙伝のようなもので、過去にはナベツネさんも登場している。時々エンターテインメント方面で活躍している方も登場しているので、実はスポーツファンにとっても以外に見逃せないコーナーである。

 そこで今月は、長嶋さんが寄稿しているという次第である。

 少年時代から遡って自身の半生を振り返りながら書かれていて、13日付けには展覧試合の事が書かれていた。このまま、V9時代、現役引退、第一期監督時代…と書かれて、月末には病気療養中の事が書かれると見られるが、どうなるだろうか。

 私は長嶋さんの現役時代を知らない。だが、各種報道と長嶋さんの言動を見ている限り、日本のプロ野球界における「不世出のスター」であると同時に「神の領域」を知っている唯一の存在ではないだろうか。
 それを証明しているのが、長嶋さん特有の表現や行動の多くである。しかし、それは残念ながら「なんとかと天才は紙一重」のような感じで、おもしろおかしく紹介されているのが多い。この部分は、表現や行動を一つ一つ丹念に長嶋さんや野球選手の目線で分析・検証していけば、いかに奥が深いか分かっていただけるはずだ。

 おそらく長嶋さん自身は、表には出さなくとも、そうした事への反発心はずっと持っていたのではないだろうか?だからこそ、自身が周囲から言われたような「天才肌の野球選手」ではなく、どこまでも泥臭い「一野球人」であったかを語る機会をずっと求めていたような気がする。
 また、長嶋さんは自身の健康状態を考慮し、公の場から完全に身を引く時期を逆算して、「(登場できる時期は)それほど長くないだろう」と判断していると思う。それゆえに、「私の履歴書」という表現の場を選び、「長嶋茂雄」という一野球人の足跡を残すために最後の大仕事をしようと考えているのではないか。

 今の長嶋さんは、一見元気ではあるものの、病気前の躍動感と情熱溢れる姿からは大きくかけ離れている。また麻痺が残る体で、できる限りなんとかしようとする健気な姿は見ていて辛いし、悲しくなってくる。
 そんな長嶋さんが、練習した左手で題字を書き、自身の半生を必死になって振り返っているのだから、全力で受け止め、その言葉を胸に刻んでいきたい。

 それが希代のスター選手への最大限の敬意だと思い、私は毎日記事を切り抜いて保存している。

 

 
 特に、長嶋さんを「ヘイ!カール!」のおじさんと思っている方や、現役時代を全く知らない若い世代の方には、ぜひ読んで頂きたい。
 そして、「長嶋茂雄」をもっと知っていただきたいと願う。

 

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posted by giants3so |00:05 | 日本野球 | トラックバック(0)
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