2007年03月21日

しぇ~しゅんだなぁ~

 先ほど日本へ帰ってきました。
 早速3月18日から辿って紹介したいと思います。

 18日に台北アリーナで行われたHBL(台湾版高校バスケ)決勝は、めちゃくちゃ面白かったです!バスケットボールを見て初めて素直に「面白い!」と思いました。

 特に男子決勝の新榮高中VS南山高中は、残り時間0.7秒で同点に追いて5分の延長に突入し、その後も1点を取り合う激しい試合になりました。
 当然、そういう試合なので、学校の在校生を中心とした場内の観客は大盛り上がりでした。その盛り上がりにつられ、選手も監督・コーチも気合いの入ったパフォーマンスを見せていました。

 その試合中、私がずっと注目していたのが、新榮高中の田本玉監督(写真中央の女性  筆者撮影)。
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 男子のチームで女性が監督をされているので驚きましたが、それ以上に驚いたのが、選手たちに負けないくらいの存在感を発揮していた事です。  試合開始から終了まで、ハイテンションで選手にゲキを飛ばしたり、写真のようなプラカードを出したり、審判のジャッジに激しく抗議したり…という感情の起伏の激しさ(次回以降に掲載予定)で、つい目がいってしまいました。  肝心の試合は、残り0.7秒で追い付かれ、延長戦の序盤も5点リードしたのですが、相手の南山高中に終盤逆転を許し、残り1分で4点差をつけられ、逆転負けを喫しました。  試合後、勝利に喜ぶ場内と南山高中の選手たちを横目に、私は田本玉監督を追っかけ、新榮高中の選手たちを見にいきました。  田本玉監督は、「しゃきっとしろ!」という感じで、うなだれる選手たちの背中をたたいていましたが、最後に肩を組んで円陣をつくって選手たちに話をしている時は、しゃべりながら悔し涙をポロポロ流していました。それとほぼ同時に選手たちからも悔し涙が止めどなく流れてきました。  円陣が解けてからは、田監督は選手一人一人と抱擁しながら労をねぎらっていましたが、女性ならではの高い嗚咽の声がめちゃくちゃ大きく聞こえてきました。私はシャッターを意味不明にきりながら(下の写真参照  筆者撮影)、感極まってもらい泣きしてました(涙)。  
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 その後、田監督は表彰式が始まる前に一人で涙を拭いながら控え室に去っていきましたが、試合中大柄な選手に負けないくらい大きな存在感があった監督が、等身大以上に小さく小さく見えました。  その涙の傍らで、翌日の新聞には1月に行われた予選の最終リーグで、早々に決勝進出を決めた新榮高中の田本玉監督が、最終戦で戦力を落として試合に臨み、敗れた事で強豪校との決勝での対戦を避けるように仕向けた、という記事がありました。    私の顔見知りの記者の一人は、この行為を「放水(「八百長」という意味の北京語)だ!」と、さらっと言い放ちました。しかし、決勝で選手たちと一緒に悔し涙を流している田監督の姿を見てしまうと、「どうしても勝たせてやりたい!」という親心(もしかしたら「姉心」?)から、打算的に試合を行ったのではないのかな…と私は思いました。  日本の高校生のスポーツ大会は、トーナメント制を敷いているものが多いので、こういう事は起こりにくいですが、試合に負けて悔し涙を流す姿は、毎年8月にいつもテレビで見ている高校野球の選手達と全く同じでした。   その選手たちの姿もそうですが、チアリーディングやダンスで場内を盛り上げた生徒たちも、応援に駆け付けた生徒たち(君たち、プロじゃないんだから、相手チームへのブーイングは頂けないぞ!)も、選手と一緒に悔し涙を流している監督も合わせて、 「しぇ~しゅんだなぁ~」 と、しみじみ思いました。  場内を見渡すと、大手広告代理店が広告をかき集めているので、商業主義的な要素が強いように見えますが、選手たちが見せた戦いにはそれを吹き飛ばすくらいの底力がありました。  異国の地で、日本の高校野球の魅力が少し分かったような気がしました。  


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posted by giants3so |15:45 | HBL | トラックバック(0)
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