チラ裏サーセン

ペジェグリーニ続投を求ム

このエントリーをはてなブックマークに追加

前回のエントリーでも書いたが私はペジェグリーニ続投派である。その理由の前に個人的にマドリーの監督に求めるモノを記しておく。

先ずは魅力的な内容で結果を残せる事。これが1番大切である。

偏に「魅力的な内容」と言っても千差万別。人それぞれ何を魅力的と感じるかは違うだろう。なので、ここでは私が感じる「魅力的な内容」に関して非常に簡略化し説明させて貰う。

私にとってのそれは、ショートパスを繋ぎポゼッションを高め、流動的にポジションを入れ替え、後ろからゴール前に人が飛び出していく。更にラテラルは左右ともに高い位置を保つ。そして、それらは全て連動制をもっている。具体的には00/01シーズンのマドリーをイメージして頂ければ解り易いかと思う。近年でいえば、ここ数年のビジャレアルも近いだろう。


それに加えマドリディズモのある人物なら言う事はない。では、それはどんな人物なのだろうか。

それはフィロソフィーの体言者であり、理解者であると思う。では、フィロソフィーとは何なのか。

ここ数年マドリーのフィロソフィーは何であるかと言う事が度々話題になっている。たかだか12年しか観ていない若輩者の私が語るのも何だが、それは「何が何でも勝つ」という事だと思っている。といっても、それに込められる意味は時に引きこもりロングボールを多用してでも等という戦術的な事では断じてなくイエロがよく言っていたように「ユニフォームに袖を通したその瞬間から全てをマドリーの為に」という風に解釈している。つまり、どれだけ優れ有名な選手でも時には、なりふり構わず泥にまみれたりもするという事である。少なからず、ここ何年かで3度CLを制した時は、それがあった。そして、それを体現出来てるからこそラウールはマドリーの象徴であったり、マドリーの魂と言われるのであろう。また、その様な人物ならば長いビジョンでクラブを見てくれるのでカンテラも積極的に試してくれるだろう。

では、この条件を満たしてくれる監督は誰なのか。

真っ先に思い浮かぶのはデル・ボスケ、カマーチョ、それにバルダーノ、おまけでミチェルである。しかし、ペレスが会長である限り、前者2人が戻ってきてくれる可能性は皆無になってくる。

特にデル・ボスケは選手を自分の型に当て嵌めるタイプではなく、選手ありきのタイプであるので、朝起きたら新しい選手がいつの間にか加わっているマドリーでは最も理想的な人物であった。ただ、これを書きながらふと思ったのだが、そんなデル・ボスケだからこそ今マドリーの監督に就任したら、リアクションフットボールという選択をするんだろか。それは分からない。

バルダーノは正直どんなフットボールをするのか知らないが、あれだけの事を言うからにはそれなりのフットボールを嗜好しているはずだ。それに1度ペレス下で監督をするのが、どれだけ大変か身をもって味わって欲しいが頭の良い彼の事だから自らその座には就かないだろう。ミチェルに関しては正直微妙である。少なくとも、息子を遠ざけ後何年かはマドリー以外で見てみないと何とも言い難い。

つまり今挙げた人物がマドリーの監督となる可能性は恐ろしく低くなってくる。

話は変わるが、「昔のマドリーはCLにおいて現実的なフットボールをしていて成功した」という意見を時折見かける。それに関して否定もしないし、逆にその通りだとも思う。しかし、1度としてボールを繋ぐ事、ショートパスを繋ぎ試合を支配しようとする事を自ら放棄した事は無かった様に記憶している。そして、それこそがマドリーの原点となるフットボールでもあると思う。

例えば99/00シーズンのCLにマドリーは3-5-2とも5-3-2とも取れる一見守備的なシステムで望んだ。では、実際に守備的だったのか。確かに守備にかける人数は多く、ある意味で現実的だったとは思う。しかし、攻撃に転じた際には両サイドは高い位置を保ち積極的な上がりを魅せ、中盤ではレドンドを中心としたショートパスの交換を流動的かつ連動して行い試合を支配していた。また、その中盤を中心に繰り広げられたフットボールは魅力的でもあった。つまり、現実的でありながらもショートパスを多用しCLを勝ち取ったのである。やっぱり現実的だからと言いボールを繋ぐ事を放棄しなかった。そして、そんなフットボールをマドリーは取り戻すべきである。

本題からかなり逸れたが、私がペジェグリーニ続投を支持する理由もそこにある。

ペジェグリーニの嗜好するスタイルはご存知の様に特定の個に依存する事なく、ショートパスを繋ぎポゼッションを高め空いたスペースに人が飛び込んでいくものである。勿論、両ラテラルのポジショニングは高く。これこそ、正にマドリーの原点であり私も求めるフットボールである。

しかし、あくまでも嗜好するスタイルはスタイルとし問題となるのは、それが実現可能かどうかである。その点に於いてもペジェグリーニは充分なものを魅せてくれている。

ペジェグリーニの置かれている状況を少し考えてみて欲しい。

望んでいた選手(具体的に名前が挙がり私が把握してるのは左ラテラルだけだが)は無視、プランに入っていた選手は放出され、やってくる選手はお世辞にもポゼッション向きではない選手ばかり。しかも、そんな選手を使わなければならない。これはマドリーの悪しき伝統であり、全ての事象の根本となっている事柄でもある。結果を出してるクラブと比較すると、どれだけ異常かよく分かる。

そんな状況の中で自身が嗜好するポゼッションを捨てる事なく、カウンター向きの選手達を上手く生かそうと試行錯誤している。それの成功例の1つが先のリヨン戦前半だった。プラン通り試合を進め何度もディフェンスを崩した。唯一ゴールが足らなかったが、その足らなかった原因までをもペジェグリーニに押し付け解任に走るのは、些か強引ではないだろうか。勿論、リヨン戦以外でも全ての試合でとは言えないが内容を伴った試合はあった。そして、その試合ではペジェグリーニの特徴が色濃く出ていた。それは他ならぬペジェグリーニの功績である。そこを無視し、特定の交代策や特定の試合だけを取り上げペジェグリーニの全てを批判し解任を叫ぶのは可笑しくないだろうか。その様な人達はペジェグリーニが続ける事により、そんな試合が増える可能性を考慮していないのか、それとも偶々良かったと思っているのか。或いは交代策が全て致命的な程に非論理的だと思っているのか。結果論では何とでも言える。

もし仮に半年以上経過した今でも、開幕の頃の様に問題が山積みでグダグダのフットボールを繰り広げていたならば、私も続投は望まないだろう。しかし、チームとして見れば確実に正しい方向に向かい良くなってきている。それは明らかだと思うのだが、それすらも否定するのだろうか。

更に噂となっている人物が、これと同じ状況下で果たして上手くチームを創れるだろうか。もし、創れなかったら?再び新しい誰かと契約するのか?それとも、そんな人物に更に1年チームを託すのか?今、ペジェグリーニが上手くいきかけてるにも関わらず?はっきり言ってどの選択肢もありえない。

もし仮に上手くいったとしよう。そんな時マドリーはどんなフットボールを魅せているのか。噂されている人物はリアクションフットボール、カウンターを得意としている。果たしてベルナベウの観客はそれで満足してくれるのだろうか。カペッロと同じ末路を辿る事にはならないだろうか。少なくとも私は満足出来ない。以前のエントリーで書いたバルダーノが批難した様なフットボールがベルナベウで繰り広げられる…想像すらしたくなければ、それはマドリーが進むべき道だとも思えない。

しかし、そんな彼等がマドリーの原点に帰ったフットボールを目指す可能性だってある。ただ、それを得意としてない人物がそれで成功するのだろうか?その可能性はカウンター向きの選手がポゼッションにフィットするよりも低いだろう。そもそも、ポゼッションをしたければ、それを得意とする人物を招聘するのが最も合理的だろう。

その様な人物も1人だけ噂に挙がっている。しかし、その人物もまたマドリーの様な特殊な環境で成功するかは未知数である。現在は全ての実権を握っているぶん余計に。そもそも、私はその人物が嗜好するそれがポゼッションだとは思わない。ショートパスを主体として魅力的であるのは確かだが。

また、プロの監督なら所属する選手を生かす様なチーム創りをすべきだという意見もあるだろう。しかし、それならばペジェグリーニじゃなくて良かったはずだ。それを得意とする人物もいるのだから。

結局ペジェグリーニを招聘したという事は、彼の嗜好するフットボールを求めたからだろう。そして、チームは進むべき道を誤る事なく進んでいる。そんな状況にも関わらず結果論だけで、内容は無視し特定の試合だけを取り上げ解任を叫ぶ必要性を全く感じない。しかも、目指すのはショートパスを主体としたポゼッション。一朝一夕で身につくものでないのは、猿でも理解出来る。

そんなに結果が欲しければ身体能力に優れた選手を並べ引きこもり、ロングボール大作戦でもすれば良いのだ。

結果という楯を振りかざし安易に監督解任を繰り返した過去をまたも繰り返すのか。結果は確かに大切である、しかしそれ以外からも物事を捉える必要がある様に思う。

そういえば、ペジェグリーニに戦術がないという意見を見かけたが、戦術が無いチームが問題を解決していきパフォーマンスを向上させ、リーガで暫定的とはいえトップに立つとは末恐ろしい。

物事を否定するのは簡単で誰でも出来る。問題は否定して、それからどうするのか?代案は?誰を監督にし、どの様なフットボールを目指すのか?そして、それがペジェグリーニ続投よりも成功するであろう論拠を是非教えて頂きたい。

今、必要なものは我慢に尽きるだろう。少なくとも私は我慢するだけの価値がある監督だと、これまでのペジェグリーニを見て強く思う。



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
チラ裏
タグ:
ペジェグリーニ
デル・ボスケ
カマーチョ
バルダーノ
ミチェル
ペレス

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

コメント有難うございます

TORESさん

代弁有難うございます。その通りですね。

コメント有難うございます

通りすがりのマドリーファンさん

同意有難うございます。

ペジェグリーニは実績の面でも有能である事を示していますし、今シーズンのマドリーでもそれを示していますね。

仰る様に是非あと1年は任せて欲しいです。


モウリーニョ信者さん

基本的にはTORESさんと同じ意見です。また、バルサに強いという意味ではペジェグリーニはビジャレアルの監督時代相性が良かったです。それも、ポゼッションで正面からぶつかっての結果です。CLに関してもビジャレアルでベスト4やベスト8に進める監督をして弱いとは思えません。

ペジェグリーニは基本的に正面からぶつかって勝ちたいタイプの監督だと思うので、まだ今のマドリーはそのレベルに無かったと捉えてます。

コメント有難うございます

goooodさん yy-~~さん

責任の問題は仰る通りで、組織である以上その所在をハッキリさせなければならないと思います。

ただ、責任を取る=解任・辞任と安直になるのではなく他の方法もあると思います。例えば、責任の所在は所在でハッキリとさせ、そこから反省し未来に生かす事も出来ます。何でもかんでも責任=辞を繰り返してきたので、そろそろ良いんじゃないでしょうか。そもそも、責任を取るならば組織のトップに立つ人間が取るのが常だとも思いますが。

ペジェグリーニ続投を求ム


CLを知り尽くしている、バルサに強いべニテスなら何とかしてくれる。
そういう安易な考えが一番危険ですよ。
監督を代えるだけでは何も変わりません。

こんな記事も読みたい

2人の左利き選手【俺とスポーツ!!】

チェルシー対インテル ~やっぱり幅ですかね。~【サッカーの面白い分析を心がけます】

ヨーロッパCL!!【ミラノ風バレンシアオレンジ】

ブロガープロフィール

profile-icongenco

98年以来Real Madridが好きです。ラウール、グティ、レドンドが特に好きです。色んな意味でカンポたんも好きでした。00/01シーズンのマドリーが最強だと信じて疑いません。

至らぬ点も多々あると思いますが、生暖かく見守って頂ければ幸いです。コメントも気兼ねなくして下さい。
  • 昨日のページビュー:2
  • 累計のページビュー:84481

(09月22日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. マドリーベスト11
  2. ペジェグリーニ続投を求ム
  3. ペジェグリーニ解任
  4. 許されざるマドリーの愚行 *追記済
  5. ベンゼマよりデラレ
  6. 【CL決勝T1回戦-2stLeg】レアル・マドリー×オリンピック・リヨン
  7. スペイン代表~GK・DF~
  8. 【リーガ第16節】CAオサスナ×レアル・マドリー
  9. スペイン代表~MF・FW~
  10. Gracias Ruud van Nistelrooy!!

月別アーカイブ

2010
05
03
02
01
2009
12
09
08
07
06
05
04
03

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2016年09月22日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss