チラ裏サーセン

【CL決勝T1回戦-1stLeg】オリンピック・リヨン×レアル・マドリー

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再開したCL。散々言われている事だが、決勝がベルナベウだけに想いは強い。

【オリンピック・リヨン】

Portero:ロリス
Defensa:レヴェイェール、クリス、ブムソン、シッソコ
Centrocampista:トゥララン、マクン、ピヤニッチ(78分シェルストレーム)
Delantero:ゴヴ、リサンドロ・ロペス(81分ゴミ)、セサル・デルガド(89分バストス)


【レアル・マドリー】

Portero:カシージャス
Defensa:アルベロア、アルビオル、セルヒオ・ラモス、マルセロ(46分ガライ)
Centrocampista:アロンソ、ディアラ、グラネロ、カカ
Delantero:ロナウド、イグアイン(64分ベンゼマ)



まさかのスタメンだった。ラテラルのマルセロは未だしも、ラスではなくディアラが入るとは。その理由はペジェグリーニ曰く「アロンソとラスがサスペンションにリーチだったので、2人共失うのが怖く、ディアラの高さが欲しかった」だそうで。

次の試合を考える前に先ずは目先の試合じゃなかろうか。何度も起用され結果を出していたアロンソとラスを崩して、これまで殆ど組んだ事がないアロンソとディアラでいくとは思いもよらなかった。ガゴではなくディアラだったのはそのフィジカル故か。

既にラテラルとしての限界を白日の下に晒しているマルセロをリーガの中堅チーム相手に無難だったからといって、この様な大事な試合でしてくるとは。そもそも、マルセロがラテラルで起用されていたのはセントラルの怪我人の多さ故だと思っていたのだが。

個人的にはポゼッションを嗜好するペジェグリーニが左ラテラルにアルベロアではなくマルセロを起用したい気持ちも分かる。また、これまでの数試合でアルベロアの右とラモスのセントラルが良かったのも左にマルセロを起用した要因にはなっているとは思うが、それを差し引いてもマルセロの左ラテラルば未だCLの様な試合で起用するのは恐ろしければ、その弱点を補って余りある程のモノをチームに齎せる程でも無いと思う。

前半は両チーム慎重な立ち上がりをみせる。リヨンのプレスが早いのもありマドリーはボールを繋げようとするも繋がらず、徐々に簡単に縦に入れるシーンが目立ってきた。という事は必然的にリヨンがペースを握る事となり懸念された通りマルセロの裏を執拗に突かれた。

組立てのシーンに於いてラスでもなくガゴでもなくディアラだった事も繋げない大きな要因の一つとなってしまった。守備ではそのフィジカルを生かし貢献していたディアラだが攻撃に関しては非常に消極的なプレーが目立った。怪我をする前はダイナミックな上がりを魅せ繋ぎも改善されていただけに残念であった。個人的にディアラのフィジカルはCLでは必要となってくると思うのだが。

そのボールが繋がらない繋げない繋がない要因はカカにもあり、ボールが渡っても縦に急いだり失うシーンが多かった。ボールを運ばせたりパスを散らす役割ならもっと適任者が居るとも思う。カウンターの局面以外で中央に位置取るカカには正直あまり可能性を感じない。この試合もサイドで1対1を仕掛ければ可能性を感じさせてくれていただけに、早い段階でチームとしてもそんなシーンを意図的に作っていく工夫が欲しかった。

そんな中でグラネロはこの日もチームの歪みを正すべく攻守に走っていた。スペースに入ってはボールを受け、タメを作ったりパスを散らせていた。そんなグラネロのボールロストから失点してしまったのが何とも残念ではあったが。

前半は良い所なく終了。ポゼッションは58%だったそうだが、全くそう感じる事は無かった。

後半からマルセロに代わりガライを投入。結局、左ラテラルにはアルベロアが入る事に。だったら最初からと思わずにいられないのと、ペジェグリーニがこの試合にどういうプランで望んだのか疑問に思った。
試合を支配し果敢にアウェーゴールを狙いに行きたかったのか、セーフティーに失点しない事を先ず考えたのか。どちらにしろ、矛盾を感じずにはいられないスタメンに試合運びとなってしまった。 

例えば単純に前者を優先するならディアラではなくガゴの方が適任であろうし、後者ならばマルセロよりアルベロアの方が適任だった様に思う。 或いはディアラの攻撃面での貢献が期待外れだっただけなのか。


後半早々にリヨンがリードを奪った事に因り、リヨンはより一層守備の意識を高めカウンターを狙うという形を明確にしていった。そんなリヨンを前に、マドリーは全くと言って良いほど良い形も作れずバイタルにも進入出来ずにいた。また、最近有効に使えていたラテラルの上がりやサイドからの突破も出来ず、逆にカウンターから危険なシーンを迎える事となった。

最後の10分ほどでカカの突破からチャンスを迎えるも結局、そのまま試合終了に。中盤にグティやラフィがいなかったのが痛かった。


この様に守備を固められた相手を攻めあぐねるという光景はリーガでもよく見られた。

しかし、その要因の1つであった中央の渋滞は解消されつつある。それでは他に何が要因となっているのか。個人的には先ずエリア内でのポジショニングの悪さに動きの少なさ、裏への意識のなさが挙げられと思う。

例えばこの試合に於いても終了間際サイドをエグったカカの折り返しに走り込んだ選手はグラネロ1人だけだった。その時ロナウドにベンゼマは足元で欲しがっていた。もし仮にこの場面で1人でもニアに飛び込んだりするだけで得点の可能性は飛躍的に上昇するだろう。思えば、ここ数試合サイドの崩しからの得点が増えていた。そして、その時には常にニアに走り込むラウールの姿があった。ニアに誰かが走り込む、単純な事だが重要な事というのを如実に表しているんじゃないだろか(ロナウドがユナイテッド時代にヘディングで得点を量産したのはルーニーやテベスが走り込んでいた事も無関係ではないだろう)。

裏を狙うという意識も欠けている事に因り相手は大胆にラインを上げる事が出来る。そうなれば前からのプレスもかけやすくなり、バイタルを消し易くもなる。ここで裏を狙われているという意識を相手に働かせれば、大胆にラインを上げる事が難しくなれば、ライン間が広がりバイタルに侵入し易くなる可能性も上がる。そして、マドリーにはそこが大好きなロナウドやベンゼマにカカがいる。もし、そこで相手が中盤のラインも最終ラインと共に下げて、バイタルを消す事を同時に行ってきたとしてもマドリーにはグティがラフィがいる。更には相手を背負ってタメを創れる貴重な選手が2人もいたハズだが今は見当たらない。一体何故だろう…。

つまり、どちらにせよマドリーにとって試合を支配し易くなる可能性が上がり、チームとしても機能しやすくなる。チームとして機能すれば必然的に得点の可能性も上がる。

「クロスに対しニアに飛び込む」「常に裏のスペースを意識させる」ハッキリ言えば当たり前の事で基本中の基本でもある。しかし、純粋なゴレアドールではないロナウドとベンゼマの良さはそこにはなければ意識も薄い。今のマドリーでそれが出来るのはラウールとイグアインだけである。ならば、ピッチにはそのどちらか1人は常に存在していた方が「得点の可能性は高まる=チームが機能する」んじゃないだろうか。

そんな私でも解る事をペジェグリーニ程の男が解らないハズがない。しかし、この試合でも恒例の60分過ぎの男ベンゼマが、あろう事かイグアインに代わり投入された。カカ、ロナウド、ベンゼマがこれまで機能した事など1度もないにも関わらず。実に謎で不思議である。

私の目にはペレスの子供達が帰ってきら様々な事が窮屈に見える。

果たして私は色眼鏡を掛けているのだろか…。


そういえばASに「リヨン戦に負けた理由は?」というアンケートがあった(詳細はコチラのブログに載せている)。 

私は間違いなくフロントを含めた全員に責任があると思う。 各紙は解任の可能性や後釜としてモウリーニョやベニテスの名を取り上げてくるかもしれない。実際に日本のファンの間にもそういう話は上がっている様子もある。 

しかし、私はペジェグリーニ続投派である。その理由に関しては次回で取り上げたいと思う。

最後に1つだけ有名なバルダーノの言葉を。

「狂ったように盛り上がっているスタジアムの真ん中で、クソのようなサッカーをする。 そして、それを芸術だなどと呼ぶ人々がいる。チェルシーとリバプールは、(現在の)サッカーが向かっている方向を最もはっきりと、 誇張された形で示している。非常にテンションが高く、組織的で、戦術的で、フィジカルで、ダイレクトなサッカーだ。 だがショートパスは?フェイントは?緩急は?ワンツーは?股抜きは?ヒールキックは?そんなものはまったくない。 両チームが準決勝でやったような、極限までコントロールされた厳粛なサッカーは、創造性やテクニックをすべて中和してしまう。 ドログバが第1戦のベストプレイヤーだったとすれば、それは単に彼が一番速く走り、一番高く飛び、 一番強烈に相手の選手に激突していたからだ。サッカーがチェルシーやリバプールが志向しているような方向に進んでいくのなら、 クレバーなプレーや才能といったものに別れを告げる準備をした方がいい。 ベニテスとモウリーニョがこんなサッカーをしているのは、どちらも選手として大成せず、選手の才能を信じていないからだ」 

つまりはそういう事である。言動に矛盾が出てきては困ってしまう。 



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試合レビュー
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この記事へのコメントコメント一覧

コメント有難うございます

ジズーさん

結局、ポゼッションをしたいペジェグリーニとカウンターで生きる選手を獲得したフロントのズレが全てを生んでいると思います。だから、ペジェグリーニはポゼッションの中でいかにペレスの子供達を生かせばいいかを試行錯誤している段階じゃないでしょうか。現にそれが上手くいく試合もあれば、そうでない試合もありました。正直、ペジェグリーニが開きなおって好きなように起用したらどうなるか観てみたいです。リアソールのメンバーで行きたいんだろうなと。

コメント有難うございます

バルさん

理解できないですし、ここを最初に改善しない限り劇的に良くなる確率は低いと思います。勿論、デル・ボスケの様に上手く捌ける監督もいますが。

>マドリーと結び付きが強い人がやるべき

激しく同意です。でも、いないんですよね。仰る様にデル・ボスケが戻ってきてくれるなら戻ってきて欲しいですが、現実は難しいでしょうし、マドリーとの結び付きを度外視すればペジェグリーニの方が私は良いと思っています。ミチェルはアドリアンの件で心象が悪いので微妙です…。レドンドが興味を持ってくれたら良いですが、これもペレス下では難しいかもしれませんね。

【CL決勝T1回戦-1stLeg】オリンピック・リヨン×レアル・マドリー

管理人さんの意見凄く理解できます。
結局はマドリーのサッカーってなに?ってところなんですよね。バルサはペップがバルサのサッカーを原点に戻したからうまくいってるのでマドリーも原点回帰すればいいだけの話なんですけどね。

ただ最近のペジェグリーニは迷走してるのか知りませんが意味不明なタイミングでドレンテを投入しようとしたり今回みたいにスタメンに謎が残ったりせっかく結果で出してたポゼッションサッカー崩したりとあまりにもやることがバラバラすぎるのが嫌なんで僕は解任しとくべきだと思います。

やっぱり後任はレアルマドリードを理解している監督がいいです。とりあえず実績よりもマドリーのサッカーを軌道修正しないとすぐに暗黒期突入ですね。

【CL決勝T1回戦-1stLeg】オリンピック・リヨン×レアル・マドリー

プレミアファンには、ちょっとキツイ内容になってるけど、管理人さんの気持ちは凄い分かる。デルボスケ時代マドリーの美しく強いフットボールを見てきた者には、今のマドリーのフロントの行動は、理解できないものがあるよね。
でも俺はペジェの続投は反対だな。ヤッパリ監督はマドリーと結び付きが強い人がやるべきだと思う。ベストはペレスが土下座してデルボスケ、ミチェル、イエロに戻って来てもらう事じゃない?まあ現実的じゃないから、管理人さんも敢て言わないのかも知らないけど。今の縦に急ぐフットボールじゃ、デルボスケ時代を知るファンには満足できないよなぁ。

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98年以来Real Madridが好きです。ラウール、グティ、レドンドが特に好きです。色んな意味でカンポたんも好きでした。00/01シーズンのマドリーが最強だと信じて疑いません。

至らぬ点も多々あると思いますが、生暖かく見守って頂ければ幸いです。コメントも気兼ねなくして下さい。
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(09月25日現在)

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