チラ裏サーセン

マドリーの魂と変化

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第4節以来の更新です。試合は欠かさず見ていたのですが中々更新をする時間が取れませんでした。いや、自分の中での更新作業の優先度が下がっただけですね。

そんな事はどうでも良いとして、2部Bに属するアルコルコンに敗れ早々にコパの舞台から姿を消し、この日を境にマドリーは大きく変わっていく事に。

先ずこの試合以降それまでこだわり、その必要性を説いていたローテーションが急に廃止された。更に、ラウールの名前がスカッドから消え、グティに至っては自業自得ではあるがベンチ入りメンバーからも名前が消える事になり、怪我も重なりそれは今も進行形である。

このローテーションの廃止およびラウールに関しては見えない力が働いているんじゃないかと思える程理不尽であり、実際にその様な報道もされている。会長が会長なだけに様々な邪推をしてしまう。


それまでのマドリーは右サイドのカカが常に中に入ってくる事に因り、攻撃では中央や左サイドに人が集まり窮屈なプレーを繰り返し、守備においてはインテリオールの後ろのスペース、がら空きとなった右サイドが大きな問題となっていた。個人レベルで言うと左ラテラルが酷かった。
無論組織的な前線からのプレスなんてものは存在しておらず、というよりもラウール以外それには熱心では無かった。
組織的なプレスに関しては繰り返し監督が徹底させるしかないが、バランスの悪さを解決すべく前回のエントリーでは2列目の右からグラネロ、カカ、ロナウドという起用を提唱した…などと言う程大袈裟なモノではないが。

しかし、ペジェグリーニは別の方法をとった。

先ず中央の渋滞を解消しサイドを有効に使うためデランテーロにはサイドに流れる事を求めた。

そして、中央に行きたがるならばと最初から中央メディアプンタとしてカカを、右サイドには運動量が豊富で意外な攻撃性能を見せるラスを、
左サイドにはラテラルとして失格の烙印を押されたマルセロが再びバランサーとしての居場所を見つけ、アロンソが底に構えるダイアモンドの中盤が完成した。

デフェンサ、いやマドリー最大の懸念であった左ラテラルにはマドリディスタ待望のアルベロアが起用された。攻撃面では物足りなさが残るものの前任者が前任者だっただけにアルベロアの左ラテラルは非常に安心出来る。

この様な単純なシステム変更でバランスはかなり改善され、更に前線にも守備意識(特にイグアイン)が生まれディフェンサも高いラインを保てチームはある一定の方向性を見つけた様に思える。


余談として中盤で起用されてもマルセロに対する批判は絶えない。特にクラシコ後は酷いものであった。
他の方のブログにもコメントさせて貰ったが、僕はそうは思わない(無論時折見せる軽いプレーは批判されていかるべきではあるが)。
というのもカカにロナウドを獲得した時点でバランスの悪さは想定されたにも関わらず、それの改善策としてマルセロに頼らなければならない事が根底の問題であると思っているからである。

少し乱暴な言い方になるがマルセロである。あのポジションでバランサーとして機能し時折良いアクセントとなるプレイを魅せれているだけ有難いと思ってもいる。齢21で他の選択肢も殆ど無い中で、マルセロばかりを責めるのは酷な気がする。本当に責められるべきは、この様な事態を招く補強をしたユニフォームの売上にしか興味を示さない誰かさんだろう。

もう1つの改善策として、以前カーサのミラン戦にてそこで起用され良いパフォーマンスを魅せていたグラネロという選択もあると思うが一向に試されない。
考えられる理由としては単純な守備力には大差はないが、マルセロの方がスピードがあり縦にいける。中にドリブルで入っていく事も多いがそれでもグラネロよりは縦への突破がある分、左ラテラルのアルベロアとの兼ね合いでそれを重要視しての事か。因みにミラン戦では左ラテラルにはマルセロが起用されていた。それでも1度くらい試してみても良いとは思うのだが。確実にパスは回るようになり、ボールも落ち着くと思う。



話をデランテーロに戻すと、ロナウドの怪我もあり当初はサイドに流れる事を求めるならばイグアインとベンゼマという選択は理解できた。
共にサイドに流れても仕事が可能で、イグアインは言わずもがなベンゼマも元々左サイドに流れてボールを受けるプレーが多かった。
しかし、その後メディアプンタで生き生きするカカとリズムも合いイグアインは結果を残したが、ベンゼマは結果を残しているとは言い難くパフォーマンスも良くはなかった。

確かにラウールはベンゼマほどサイドに流れるプレーが好きではなく得意でもないかも知れない。そして、ベンゼマも加入間もないにも関わらず結果を求めるのは酷かもしれない。
それでも、無条件にスカッドに名を連ねる理由が分からなかった。ましてや、それまでのラウールのパフォーマンスが悪かったというならば理解も出来る。
しかし、実際は結果も残し様々な仕事をこなしチームに貢献していた。それでも、あの敗北以来コパの第2戦とチューリッヒ戦以外はベンチからのスタートとなった。もう少しラウールを起用してもいいのではないだろうか。
マドリーダービーにもクラシコにもラウールが不在。ラウールのベンチに納得がいかずマドリーの試合を見ても何処か心にポッカりと穴が空き、以前程熱狂する事もなくなっていった。
それがクラシコだろうと。いや、クラシコだったからこそかもしれない。バルサではその魂とされるプジョールが瀬戸際で身体を投げ出しチームを救う。その魂の籠ったプレイを目にする度に複雑な気持ちに陥っていた。これからラウールはどうなっていくのか。
これが誰の目から見てもチームの為の判断なら受け入れる事も出来るだろう。しかし、やっぱり僕の頭にはフロレンティーノ、その顔がチラつき嫌悪を覚える。

好きな映画にこんなセリフがある。

"But there isn't nothin' like the sight of an amputated spirit.there is no prosthetic for that."-潰れた心につける義足はない-

どうかラウールの心をマドリーの魂を不条理な理由で潰さないで欲しい。どうかマドリーの魂に最大限の敬意を。それがピッチの外でも中でもクラブに尽くしてきた人間に対する本来のあるべき姿ではないだろうか。



その様な状況からテンションも下がり更新をする気も起きなかったが、最近少し今後のマドリーが楽しみになった。それはアルメリア戦がきっかけであった。
この試合はバジャドリー戦前半以来の良い出来であり、その大きな要因となったのは皮肉にも加入に怪奇的だったロナウドとイグアインの2トップである。
ロナウドのデランテーロがこんなにも良いとは思わなかった。
ボールを持ちすぎる事もなく、下がってダイレクトではたき、前を向けば相手を半身だけ交わしてのミドルシュート、裏を狙う動きに武器の1つであったヘディングとサイドで起用された時よりも、周りとも絡めチームに組み込めていた。
更にイグアインとのコンビはお互いを意識して動けており、非常に流動的に左右に捉われず魅力的に映った。共に若いこの2人が今後ますます熟成されていくのが非常に楽しみである。
とにかく何故か言葉では言い表せないがロナウドとイグアインのデランテーロを見てるとワクワクしてくる。どこか初めてラウールを見た時と似ている感情か…。それは未だ分からない。

でも、やっぱり左腕にいつものカピタンマークを巻いたラウールが見たい。どれだけ理屈で今のチームではロナウドとイグアインの方が理に適い事実その2人にワクワクしようとも、そう思ってしまうのは僕がラウールを大好きだからだろう。

恐らく今後ラウールがベンチに座る事が急激に減る事はないだろう。それでも、ラウールなら数少ないチャンスにその実力で己の存在価値をピッチで示してくれるだろう。その時を信じて…。雨にも風にもペレスにも負けず。


全く関係ないけど最近バネガが頗る好きです。



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コメント有難うございます

マドリーさん

本当に辛いです。
それがラウールがラウールたる所以でマドリーの魂とまで形容される所以でもありますね。
そんなラウールの良さを生かすのではなく、利用してるんじゃないかとすら最近では邪推してしまっています。

ほんとチャンスを与えてあげて欲しいです。それすら無いので、モヤモヤがいつまでも頭の中に残ってしまいます。

マドリーの魂と変化

ラウルが大好きなので現状は本当に辛い
クラシコもマドリードダービーもラウルが先発じゃなかったのは本当にショックだったな
ただそれでもラウルは試合に出る為に練習も頑張る
限られた時間でもチームの為に働く事を第一に考えてくれるでしょうし
不満などを言ってチームの和を乱す事もなく
チームの事を考えて やるべき事をやってくれる男
こんな選手は他にいない 素晴らしい選手です

ペジェグリーニ監督にはその辺も配慮しつつ
もうちょっと出番与えて欲しい・・・。
やっぱりマドリーの魂がピッチにいないと淋しい

コメント有難うございます

ラウロンさん

デランテーロの序列とその理由に関しては本文中にも書きましたが理解しています。

僕はペジェグリーニは非常に優れた監督だと思ってます。現にこれまでの彼の起用はその理由が理解出来ました。本文にもありますが今回も最初はイグアインとベンゼマというのも理解出来ました。

ただ、その中で結果が出ずパフォーマンスも良くないベンゼマが11人に選ばれる理由が分からないという話です。ロナウドが怪我の間、常にラウールではなくベンゼマでした。別段イグアインやカカとの相性が良い訳でもなく、あの程度の貢献ならばそれが得意でないにしろラウールを試す価値は十二分にあると考えます。でも、その様な事はありませんでした。もしかしたらベンゼマとは違った良さを披露し、よりチームが機能する可能性だってあると思います。少なくともその可能性を無視出来る程のパフォーマンスを現在では魅せていません。

それでも、ベンゼマが優遇されている。それは何故なんでしょう。やっぱり僕にはフロレンティーノの顔が浮かんでしまいます。もし彼に過去がなければ、ここまでその顔が浮かぶ事はなかったかもしれません。これは生涯彼に憑いてまわる業だと思います。それだけの過ちを彼は過去に起こしています。それを僕は決して忘れる事も許す事も出来ません。

中傷はされるべきでないですが、批判はされてしかるべきだと思います。

パランカはセグンダのカステリョンというチームにレンタルされていますね。存じ上げております。

マドリーの魂と変化

個人的にはベンゼマが使われラウールが外されているのは普通にペジェの判断だと思います。どうしても管理人さんはペレス批判につなげたいのでしょうけど、あくまで憶測で批判はすべきでないと思います。

特にロナウドが2トップの一角を形成する4312で内容がやや向上してきているのはイグアインを含めた2トップどちらかがサイドに流れることにしてからです。主にロナウドが左、イグアインは右に流れることが多いですが、そこは流動的にしています。序盤に見られた中央で渋滞してしまう状況を解消しつつ、キープ力のある2人がサイドでボールを持つことでタメを作っています。またボールロスト時に選手が中央に固まっているもややですが解消されてきており、プレスもかかりやすい状態です。

その点ラウールはサイドに流れることはあまり得意ではありませんし、彼の怖さを活かすことはできません。するとトップ下のカカが代わりにサイドを使う機会が増え、空いた真ん中のスペースでラウールが仕事をする機会が増えると思います。

ただそれでは現状の布陣のほうがベター、ということになってしまいます。なぜならラウール、カカ、ロナウド、だれがサイドに流れて一番怖い選手かと言われればロナウドとだれもが答えると思われるからです。

バレンシア戦でベンゼマが起用されたのはロナウドが使えない中でサイドに頻繁に流れてボールを収める役割を誰にするかという判断でベンゼマが選択されたのでしょう。実際彼は左サイドでボールを受けてから良く仕掛けていました。

現状のシステムではサイドに元からは人がいないため、FWにはサイドに流れて勝負することが求められています。そのためラウールが外れていると考えます。

現状のシステムの中で解決するにはロナウドとラウールが2トップを組む、つまりラウールがベンゼマ、イグアインを凌駕する、か、トップ下にリベリのようなサイドからの崩しを得意とする選手を置くことです。ただ後者は非現実的と考えると前者が有力です。実際これからのCLノックアウトラウンドでアウェーを戦う時など、特に彼の献身さを買いたい場面では、ロナウド、ラウールの2トップが観られるかもしれません。

もちろん今のシステムが何らかの理由でうまくいかなくなり、442などに変える時があればその限りではありませんが。

またパランカは今夏に放出されていますよ。

長文失礼しました。

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98年以来Real Madridが好きです。ラウール、グティ、レドンドが特に好きです。色んな意味でカンポたんも好きでした。00/01シーズンのマドリーが最強だと信じて疑いません。

至らぬ点も多々あると思いますが、生暖かく見守って頂ければ幸いです。コメントも気兼ねなくして下さい。
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(09月26日現在)

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