2008年09月17日
この3連休は、市の大会や、わがチームが主催するイベントなどがあって、子どもたちとサッカー漬けの3日間を過ごした。
一応どれも、勝てば「優勝」という名誉のかかっているイベントで、それなりの緊張感のなかで、闘った。
ベンチに座っていると、「絶対に負けられない戦い」なんてフレーズではないが、後半の残り時間が半分を過ぎると、リードしている試合の『壊し方』が気になり始める。
わがチームのような地域クラブのレベルでは、(コーチのレベルの低さももちろんだが)試合中のベンチワークで勝つ試合なんて、ほとんどない。
選手層自体がそれほど厚くないこともあり、ジョーカー的な切り札や、専門職のプレーヤーがベンチにいないことが大きな理由だ。それでも、ベンチはベンチで、試合に出ていない子を交代で出場させたり、ポジションを入れ替えたりしながら、それなりに工夫はしてみているつもりなのだが……。
リードしている試合でも、子どもたちはボールを奪えば、そこからひたすら攻めこんでいく。
「大人のサッカー」では当たり前の、あからさまな時間稼ぎをすることもなく、得意の形を繰り返し、ゴール前へとボールを運ぶ。
せっかくボールをポゼッションできているのに……。
「ポゼッション」とは、直訳すると所有とか所持という意味で、サッカーではボールの支配率のことを指す言葉だ。
サッカーの戦術を表す場合には、「自チームが常にボールを支配することで、試合の主導権を握り、相手の攻撃機会を封じる戦い方」とでも言おうか。
ショートパスを中心にボールを回しながら相手を引きつけ、相手フィールドにスペースと時間を作り出し、チーム全体の共通意識のもとで組織的に闘うことを目指す。日本では、スペインやアルゼンチンなどの戦い方が好まれ、今年のユーロを制したスペイン代表の戦い方は、世界中のプレスからも高い評価を得ていた。
わがチームには、スーパープレーヤーはいないが、選手個々の基本技術はそれなりにあるので、比較的ボールポゼッションが高めである。
しかし、ポゼッションサッカーを本気で志向するためには、オフ・ザ・ボールの動きの質が求められる。
ボールを引き出す動き。
相手を引きつける動き。
スペースを作る動き。
……。
まだまだ、わがチームのプレーヤーたちには、判断伴わない部分が多すぎる。
だからといって、「とりかご」的な時間稼ぎを強要してまで勝ちにいくほどには、狡さも強かさも足りない。
その日の試合。
わがチームは運悪く、きれいなカウンターをくらい、結果として勝ち点を失ってしまった。
狙っていたトロフィーは、ひと回り小さなものになってしまった。
彼らの流した悔し涙が、今後の財産になっていけばいいのだけが……。
posted by スタッフ スズキ |18:27 |
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2008年09月15日
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[9.15 仙台カップ国際ユースサッカー2008最終節 U-19日本代表 3-0 U-19韓国代表 ユアスタ]
来年のU-20W杯出場を目指すU-19日本代表は15日、仙台カップ国際ユースサッカー2008最終節でU-19韓国代表と対戦。DF村松大輔(Honda FC)、DF金井貢史(横浜FM)、MF河野広貴(東京V)のゴールで3-0で勝った。日本は1勝1分1敗の2位。なお、2勝1分のU-19ブラジル代表が優勝した。
2試合無得点に終わっていたU-19代表が最終戦で意地を見せた。GK松本拓也(順天堂大)、4バックが右から高橋峻希(浦和ユース)、橋本真人(浦和)、金井、鎌田翔雅(湘南)の4人。中盤は山本康裕(磐田)と青木拓矢(大宮)、右MFが水沼宏太(横浜FM)、左MFが鈴木惇(福岡)、2トップが宮澤裕樹(札幌)と柿谷曜一朗(C大阪)の4-4-2で試合に臨んだ日本は前半から今大会初先発の柿谷を中心に攻める。9分に鈴木の左足FKが直接ゴールを襲えば、10分には右サイドの高橋からパスを受けた柿谷が相手DFを一人かわしてスルーパス。これに反応した宮澤がゴール前へラストパスを送った。
流れのいい攻撃も見せた日本だったが、それでもボランチの運動量が少ないためにパスの出し手と受け手の距離が遠く、中央、サイドでパスカットされる場面の連続。逆にカウンターからサイドを割られ、決定的な場面を何度も作られた。だが、今大会初出場のGK松本が4分にFWパク・ヒホンとの1対1をセーブしたほか、相手のシュートが精度を欠いたことにも助けられ得点は与えない。
日本は後半開始から橋本と鈴木に代え、DF村松大輔(Honda FC)とFW遠藤敬佑(水戸)を投入。遠藤と宮澤の2トップへ変更し、柿谷を左MFのポジションへと下げた。この配置変更が当たった。柿谷がよりボールに触れるようになり、チャンスの数が激増した日本は得点を重ねていった。まずは後半2分、山本の左FKにファーサイドから飛び込んだ村松が頭でゴールへと突き刺し先制ゴール。村松の「公式戦では初めて」という殊勲の一撃で日本は3試合目でついに今大会初ゴールをマークした。11分にも山本の右FKをファーサイドで受けた柿谷が独特の間合いから相手をずらし、右足シュート。これは枠を外れたが、13分には山本の右FKがファーサイドへ流れたところを金井が右足ダイレクトでゴールへたたき込み2-0とした。
さらに19分には相手DFの裏のスペースへ飛び出した遠藤がDFキム・ヨンクォンのファウルを誘う。このプレーで2枚目の警告を受けたキム・ヨンクォンは退場。数的優位を得た日本はサイドへボールを大きく動かしては相手のディフェンスをはがしてゴールを襲っていく。25分には左サイドを柿谷、鎌田のコンビで崩し、ファーサイドの宮澤がヘディングシュート。その後も柿谷や途中出場のMF下田光平(F東京)らがドリブルで守備網を切り裂くなど思うがままに攻撃を展開していった。40分には柿谷がDFの裏のスペースを突いたパスに反応した途中出場のFW河野広貴(東京V)がドリブルから右足でダメ押しゴール。最終戦を白星で飾った牧内辰也監督は「結果としてはいい形で終われたと思う」と満足げだった。
U-19日本代表は10月に新潟県内で予定されている合宿を経て、10月末からサウジアラビアで行われるAFC U-19選手に参加。世界を懸けた決戦に臨む。
<写真>後半40分、ダメ押しゴールを決めたFW河野が指を高々と突き上げて喜ぶ(写真は携帯サイトに掲載)
(取材・文 吉田太郎)
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2008年09月15日
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[9.15 高円宮杯第19回全日本ユース(U-18)選手権大会グループリーグ第3節 桐光学園高 0-2 F東京U-18 西が丘]
今夏の日本クラブユース選手権(U-18)の覇者・FC東京U-18(関東1、東京)とU-19日本代表FW瀬沼優司を擁する桐光学園高(関東6、神奈川)との試合は、F東京U-18がチームとしての高い完成度を見せつけ、2-0で完勝した。
立ち上がり、主導権を握ったのは桐光学園だった。2トップの一角に入るエース瀬沼にパスを集め、ポストプレーからチャンスを作り出す。7分には右CKからMF久保昌成がフリーでヘッド。13分には左からのCKを瀬沼がGKの鼻先でヘディングを放つ。シュートはどちらもゴールを外れたが、あわやのシーンを作り出した。
一方のF東京はFWの岩渕良太、クラブユース選手権得点王の重松健太郎にボールを集め、素早い攻撃を仕掛けようとする。しかし、桐光のCB稲川裕馬の的確な読みと球際の強さの前に沈黙し、効果的な攻めを展開することができない。
桐光は堅い守備から速攻でチャンスを作り出したが、いい流れの中でゴールを奪えないのが痛かった。前半35分を過ぎると、チーム全体の運動量が落ち始め、F東京の大貫彰悟、平出涼のダブルボランチがボールに絡む場面が多くなる。「桐光さんは後半に入ると運動量が落ちてくる。選手たちには焦らずにプレーしようと伝えた」という倉又寿雄監督のスカウティングどおりの展開に。
後半に入ると、流れはF東京に傾き始める。なかなかボールが回ってこず、前線で孤立する瀬沼を横目に、F東京・重松が大仕事をやってのける。後半15分、右サイドを強引に突破してCKを得ると、阿部巧の蹴ったボールに素早く反応し、ゴール前でジャンプ一閃。ヘディングでゴールへと流し込んだ。
F東京サポーターが多数詰め掛けた西が丘サッカー場は俄然ヒートアップする。後半30分には右サイドをMF山崎侑輝が駆け上がり、一度はカットされたボールをMF山浦公裕が拾い、フリーでクロスをあげる。それに猛然と飛び込んだのは、またしても重松だった。ヘディングでコースを変えたボールがゴールへと突き刺さり、2点目をゲット。試合を決定付けた。
なんとか一矢報いたい桐光だったが、F東京の素早いプレスの前に屈し、相手陣内へ効果的なボールを供給することができず。瀬沼にも見せ場はなく、そのままタイムアップの笛を聞いた。
勝ったF東京U-18は2勝1分で堂々の首位通過。負けた桐光学園は1勝2敗となり、予選リーグ敗退が決まった。この結果を受け、F東京U-18は決勝トーナメント1回戦で前回王者の流通経済大柏高(関東5、千葉)と対戦することとなった。倉又監督は「どのチームも(クラブユース王者の)うちを倒そうと強い意気込みで向かってくる。流経さんとは関東プリンスでも当たっています(5対1で勝利)。リベンジを考えているでしょう。相手は昨年の優勝チームですから、胸を借りるつもりで戦いたい」と、厳しい表情で語った。
F東京U-18は9月21日、千葉・フクダ電子アリーナで流通経済大柏高と決勝トーナメントを戦う。
<写真>F東京U-18は重松(左)の2発でグループリーグ首位通過を決めた(写真は携帯サイトに掲載)
(取材・文 鈴木智之)
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2008年09月14日
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[9.14 仙台カップ国際ユースサッカー2008第2節 U-19日本代表 0-0 U-19フランス代表 ユアスタ]
仙台カップ国際ユースサッカー大会は14日、第2節の2試合が行われ、U-19日本代表はU-19フランス代表と対戦。日本は後半だけで13本のシュートを放ったが決めきれず0-0で引き分けた。
U-19ブラジル代表との初戦(11日)はシュート4本に終わり0-2で敗戦。優勝するために勝ち点3の欲しい日本は、左SBに酒井高徳(新潟ユース)、左MFに鈴木惇(福岡)、中盤中央のポジションにMF青木拓矢(大宮)と初戦でサブ組だった3選手を先発で起用した。4-4-2システムの構成はGKが権田修一(F東京)、4バックは右から鎌田翔雅(湘南)、村松大輔(Honda FC)、金井貢史(横浜FM)、酒井。中盤中央に青木と山本康裕(磐田)が並び、右MFが水沼宏太(横浜FM)で左MFが鈴木。2トップは宮澤裕樹(札幌)と遠藤敬佑(水戸)がコンビを組んだ。
その日本は前半シュートを1本も打つことができないまま45分間を終えてしまった。登録選手全員が日本よりも1歳年下の実質“U-18”フランス代表にボランチから前線、サイドへ入るボールを狙われて奪われた。ミスも少なくはなかった。ただ決定的な場面を全く作ることができなかったブラジル戦よりはスタンドを沸かせていく。
山本を基点に両ワイドへボールを展開し、31分には山本の好パスを受けた鈴木がスピードのあるライナー性の好クロスを放り込む。36分、42分にも鈴木からのクロスがあわやの場面を作り出した。またブラジル戦では1対1、もしくは2対1の状況でも個人の突破に守備網が打開されていたが、この日は前半途中から左SBに入った鎌田らが相手アタッカーを粘り強く封じ、連係面も整備されて無失点。同じく、相手にシュートを1本も打たせないまま前半を乗り越える。
シュート数0-0で終わった前半から後半は互いのDFのほころびを突いてともに得点機を作り合った。フランスは1分に右クロスにMFジョシュア・ギラヴォギ(サンテティエンヌ)が飛び込み、直後の2分にはFWマガイェ・ゲイエ(ストラスブルグ)がGKとの1対1のチャンスを迎えた。さらにバイタルエリアで前を向いた2列目の選手からのスルーパスで決定的なチャンスを作り出す。ただ、日本はGK権田が好守を連発。主将の気迫十分のセーブでリードを与えない。
逆に後半から遠藤、酒井に代え、FW柿谷曜一朗(C大阪)、右SB高橋峻希(浦和ユース)を投入していた日本も運動量の落ちたフランスからチャンスを次々と作りだす。6分には中盤でボールを奪った青木がドリブルで駆け上がりミドルシュート。前線で柿谷と宮澤がくさびとなり、山本、青木のパスから好機を得た日本は9分、鈴木の右FKをファーサイドで完全にフリーとなった村松が決定的なヘディングシュートを放つ。
ただ、これがゴール枠をとらえきれないなど、フランス同様に日本も決めきることができない。14分には左サイドでオーバーラップした鎌田のスルーパスに柿谷が反応するがシュートはGKレミ・ピヨ(ナンシー)に阻まれ、21分に右サイドから切れ込んだ水沼の左足シュートもGKの正面を突いた。それでも23分に右サイドから切れ込んだFWエマニュエル・リヴィエール(サンエティエンヌ)のシュートや、30分にフレデリック・ビュロ(モナコ)がゴール至近距離から放ったシュートなど個の力を活かして得点を奪いにいったフランスの攻撃は権田がビックセーブで封殺。フランスのジャン・ガリス監督も評価した権田の奮闘で相手をノーゴールに抑えた。
1点勝負となった試合終盤、日本は35分にMF河野広貴(東京V)、40分にFW永井謙佑(福岡大)を送り出し、0-0の“撃ち合い”に決着をつけにいった。だが、36分にPAへ侵入した河野の決定的なシュートは枠の外。その後の柿谷、永井、山本と相手DFを崩してからのシュートも全て精度を欠き、スコアレスドローで試合を終えた。U-19日本代表・牧内辰也監督は「前半は体が重くて消極的なプレーになった。ただ後半は勢いをもってチャレンジもした印象だ。勝ちにできなかったことに関しては残念だが、前向きにトライしてくれたことは良かった」と評価していた。ブラジル戦で欠けていた積極性で勝利を得てもおかしくのない試合を演じた日本。勝ちきれなかったが、闘志を前へ出してプレーし続けたことは、今後上昇のきっかけになりうる迫力のある試合でもあった。
<写真>U-19日本代表・青木(左)がフランスFWリヴィエールと激しくボールを奪いあう(写真は携帯サイトにて掲載)
(取材・文 吉田太郎)
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2008年09月12日
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仙台カップ国際ユースサッカー2008に出場中のU-19日本代表は12日午前、仙台市内のグラウンドで約1時間30分の練習を行い、足首を負傷して宿舎で静養したFW宮澤裕樹(札幌)を除く17選手が14日のU-19フランス代表戦へ向けて汗を流した。
0-2で敗れた前日のU-19ブラジル代表戦で先発したメンバーはランニングや体幹トレーニング中心のメニューを行い、FW柿谷曜一朗(C大阪)やMF鈴木惇(福岡)ら前日のサブ組は4対2のボール回しや3対3のミニゲームなどで調整した。なお、ブラジル戦で足の筋を痛めて途中交代したDF高橋峻希(浦和)とMF水沼宏太(横浜FM)はランニングも行わず、完全別メニュー調整だった。
<写真>3対3のミニゲームでボールを奪い合うC大阪FW柿谷(左)と福岡MF鈴木(写真はゲキサカでごらんください)
(取材・文 吉田太郎)
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2008年09月12日
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[9.11 仙台カップ国際ユースサッカー2008第1日 U-19日本代表 0-2 U-19ブラジル代表 ユアスタ]
U-19日本代表とU-19ブラジル代表、U-19フランス代表、U-19韓国代表の4チームが総当たりのリーグ戦で優勝を競う第6回仙台カップ国際ユースサッカー大会2008が開幕。ブラジルと戦った日本は後半にセットプレーから2点を失い、0-2で敗れた。
初優勝を狙う日本は4-4-2の布陣で試合に臨んだ。GKは権田修一(F東京)で4バックは右から高橋峻希(浦和)、村松大輔(Honda FC)、金井貢史(横浜FM)、鎌田翔雅(湘南)。中盤中央に山本康裕(磐田)と下田光平(F東京)を配置し、右MFが水沼宏太(横浜FM)、左MFが河野広貴(東京V)。2トップは遠藤敬佑(水戸)、宮澤裕樹(札幌)がコンビを組んだ。
序盤はブラジルの191cmの超大型FWジョナタス(クルゼイロ)や格段の技術の差を見せるMFドウグラス・コスタ(グレミオ)らの迫力ある攻撃にDF陣が引きずられるように後退していしまっていた日本だったが、守護神・権田が勇気あるセーブでチームを鼓舞する。24分にドゥグラス・コスタからジョナタスへのスルーパスを鋭い飛び出しで防ぐと、27分にはMFタレス(インテルナシオナル)の左足ミドルを冷静にセーブ。29分にも相手の縦パス1本で日本選手は置き去りにされたが、権田がラストパスをストップした。
逆に26分には左スローインから鎌田が左足でのピンポイントクロス。これをニアサイドへ走り込んだ宮澤が完璧なタイミングで合わせる。ボールはゴール左へと外れたが、日本は左サイドで存在感を放つ河野がボールを前へと運んだほか、遠藤、宮澤の2トップがくさびのプレーで健闘。展開力はやや欠けていたものの連動した動きでマークを外し、数的優位を作り出す場面もあった。
0-0で突入した後半開始からは高橋に代えて、8月のSBS杯(静岡)で活躍したDF酒井高徳(新潟ユース)を左SBに投入。鎌田を右SBへ動かした日本は5分に河野、酒井のコンビで左サイドを破り、酒井が中央へ折り返す。さらに6分には宮澤が左サイドへはたいたボールを河野が絶妙なクロス。これに水沼が決定的な形で走りこむなど、リズムよく攻める時間が続いた。
ただ、先制点を奪ったのはブラジルだった。後半12分、ドウグラス・コスタのライナー性の右FKをDFダルトン(フルミネンセ)が頭で合わせ、最後はジョナタスがゴールを破る。1点を追う日本は19分にFW柿谷曜一朗(C大阪)とMF鈴木惇(福岡)を同時投入。流れを変えようとしたが、前線と中盤が間延びしてしまい、サイドからの仕掛けもない日本は単調な攻撃しかできない。26分に左サイドでボールを受けた鈴木の思い切ったミドルシュートがゴールポストをかすめたが、あとは後半43分に鈴木の左クロスに途中出場のMF青木拓矢(大宮)がファーサイドで右足を振り抜いた場面以外は見せ場はなかった。
そしてドウグラス・コスタやDFパトリック(クリクマ)に再三DFに風穴を開けられ、劣勢を変えられなかった日本は、ロスタイムに右CKに対して人数をさほどかけていないブラジルにあっさりダメ押しゴールを決められて、0-2で敗れた。
流れの中での失点こそなかったものの、相手の個に再三DF網を破られた。やや強引だったブラジルの突破をゴール前ではじき返すことはできていたが、連動した守りができていたとはいい難い。そして後半のシュート数は3-11の大敗。攻撃でもいいところを見せることができなかった。11月に迫ったAFC U-19選手権(サウジアラビア)へ向けて不安が残る一戦だった。サッカー王国・ブラジルに内容で勝つことは難しいとしても、U-20W杯予選を控えた今の段階での攻守の完成度としては決して高いとは言えない。この日の「0-2」は決して評価できる結果ではない。
<写真>がっくりとした表情を浮かべるU-19日本代表FW柿谷の後ろで喜ぶブラジルイレブン(写真はゲキサカで掲載)
(取材・文 吉田太郎)
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2008年09月11日
よく、子どもから出される質問に、「誰がいちばん?」がある。
たとえば、「日本代表でいちばんフリーキックがうまいのは誰か?」という質問。
「いまだったら、中村俊輔かな。このまえのバーレーン戦のやつ、見たでしょ!?」と、気軽に答えられるのでいいのだが、困る(うえによくされる)のが「誰がいちばんうまい?」とか「誰が一番強い?」とかいう質問。
具体的なひとつの技術に関して、「誰が~?」であれば大人としても答えやすくていいのだが、たいていの場合、子どもの質問は漠然とした物言いになりがちである。
仕方ないので、卑怯な(?)手ではあるが、質問に質問で答える日本人ならではの作戦。
子ども:「いま、日本代表で誰が一番うまい?」
私:「キミは、誰だと思う?」
子ども:「オレは、俊輔だと思う」
私:「どうして?」
子ども:「だって、点取ったもん」
私:「そっか~、点取る選手がうまい選手なんだ~」
子ども:「だってさぁ~、俊輔はフリーキックとかもいつも蹴ってるでしょ。ウチのチームでも、フリーキック蹴るのは、うまいヤツじゃん」
私:「なるほどねぇ~」
子ども「でもさぁ~、俊輔って、ヘディングとかあんまりしないけど、なんでかなぁ~。オレとかヘディングしなくて、いつもコーチに怒られてるのにさ……」
「誰がいちばん~」から話は脱線していって、いつのまにか、闘莉王のヘディングの話になり、そこからまた、どんどんとズレていってしまった。
「バーレーン戦では誰がいちばん走っていたか?」
「誰がいちばんシュートを撃ったか?」
「誰がいちばん声を出していたか?」
「誰がいちばんボールを取られた後一生懸命追いかけていたか?」
止める・蹴るといった単純な基礎スキルはもちろんだが、代表戦のなかで、子どもたちが見てほしい見本となるべきポイントは、それこそ無限にある。
日本代表の選手たちには、もっとたくさんの「いちばん」を見せてもらって、子どもたちが必死にマネするような、強いチームになってほしいものである。
posted by スタッフ スズキ |16:24 |
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2008年09月09日
この週末は、近づいている市の大会に向けて練習試合を組んでもらった。
練習試合なので、もちろんテーマをもって試合に挑むことになる。
わがチームの大きな課題に、日本代表と同じ(?)得点力不足がある。
なので、本日のテーマは、練習してきたサイド攻撃と、ワンツーでの突破にチャレンジし、シュートをたくさん撃つこと。
わがチームには超小学生級のスーパープレーヤーはいないので、全員で協力して頑張ることがすべての基本。
相手からのプレッシャーがきつくなると、ややパスの精度が落ちるのがたまにキズではあるが、個々の技術はそれなりで悪くないから、ボールポゼッションはまずまず。
(気まぐれなFWの気合いが入れば)前からのプレスを大切に、攻守の切り替えと寄せの早さで戦う(というコーチの思惑がある)チーム。
サイドからのクロスを基本に攻めるのが攻撃パターン。
(ただ、サイド攻撃にこだわりすぎて、中央に飛び込む選手の枚数が足りなかったりする場合が多い……)
正確なプレースキッカーと、ボール(人も)を怖がらずに飛び込んでいける選手が多いので、セットプレーはけっこうな武器である。
本来はスピードがあるのに、ゴール前にいくほどスピードダウンするエースFW(泣)。
攻守の切り替えが早く、前からすごくまじめにディフェンスしてくれる1.5列目の選手がいる。
フィードの質は決して高くないが、(なんとかつなごうとしている意識はあるものの)はね返すことが得意なセンターバック。
気合いが空回りする場面も(たまに)見られるGK……。
と、チームのスタイルもまるで日本代表チームのような感じではある。
そんなわけで、決定力不足を補うためには、チャンスを1回でも多く作って、そのなかから、何回か上手く得点につながれば、勝てる感じ。
そんな具合なのに、最近は(エースFWを筆頭に)シュートを撃たないプレーヤーまで増えてきた。
ゴール前でバックパス。
ペナルティエリア内で横パス。
練習試合では、同じポテンシャルのチーム同士が戦ったら、気持ちが消極的になったほうがやられるんだ。何度失敗してもいいから、自分たちの得意なプレーと、練習してきているプレーをチャレンジして続けられるよう頑張ろう!
そんな話をして送り出された選手たちであった。
うまいこと気合いが入ったのか、立ち上がりから動きがよく、得意のセットプレーと、最近練習しているワンツー(できればスリーまで)での突破などが決まり、前半で2点リードすることができた。
ところが後半。
GKの単純なミスから失点。
子どもたちは、2~3点リードしている試合でも、そこで失点すると、とたんにバタバタし始める。
練習試合なので、ベンチからはそれほど細かい指示もせず、自分たちでどう対処できるか試合を見ているコーチ陣。
蹴るだけ、走らない、声も出ないと、あせりが悪循環を生み、流れを戻すようなプレーはなかなかできない。
(ま、代表でもできないのだから仕方ないのか……)
結局、最後までバタバタ感がなくならないまま、試合終了を迎えた。
地域のクラブなので、卒業後は同じ中学に進学する子が多いとはいえ、私立校に進学する子や、越境入学する子もいて、現6年生にとっては、このメンバーで挑む小学生最後の市の大会。
コーチたちの思いとは裏腹に、子どもたちはあいかわらずマイペースでしか成長していかないようだ。
posted by スタッフ スズキ |15:50 |
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2008年09月07日
完全無料の携帯サッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)では本日開幕した高円宮杯全日本ユース選手権の模様もたっぷり濃厚に報道していきます。イカはゲキサカより、本日のピックアップマッチを特別公開。そのほかの試合レポートや写真はぜひゲキサカでごらんください。
[9.7 高円宮杯第19回全日本ユース(U-18)選手権]
グループリーグ第1節
G大阪ユース 1-2 F東京U-18
昨年度の日本クラブユース選手権(U-18)優勝のガンバ大阪ユース(関西2、大阪)と今年度の同大会優勝のFC東京U-18が対戦したグループリーグ屈指の好カードは、F東京U-18(関東1、大阪)が2-1で制した。
U-16日本代表FW宇佐美貴史、昨年のU-17W杯日本代表のFW大塚翔平ら強力な攻撃陣を擁するG大阪ユースは今年のプリンスリーグ関西でダントツトップの27得点(7試合)をマーク。一方、MF岩渕良太を中心とするF東京U-18もプリンスリーグ関東で最も多い33得点(11試合)という得点力の高い両チームが激突した試合は、シュート数18-2というよもやの試合展開となった。
ともに4-4-2の布陣を敷いて始まった試合は、ショートパスがかみ合わずミドルレンジのパスを多用するG大阪ユースに対し、F東京U-18は右MFの山浦公裕の正確なクロスボールからチャンスを作っていく。30分過ぎには山浦の右クロスから日本クラブユース選手権得点王のFW重松健太郎が右足シュート。直後にも相手パスをインターセプトしたDF畑尾大翔からのパスをPAやや外で受けた山浦が、ダイレクトでのスルーパスをゴール前へ送った。
F東京が試合を支配する時間が続いていたが、G大阪ユースは前半終了間際、1チャンスをものにして先制する。41分、G大阪ユースは左サイドを左SB岡崎建哉と大塚のワンツーで打開。大塚からの完ぺきなスルーパスを受けた岡崎が右足アウトサイドでゴールへと流し込んだ。
先制されたF東京は後半開始から右のサイドアタッカー・山崎侑輝を投入。「どんどん勝負しよう」という倉又寿雄監督からのメッセージを送られたドリブラーの登場で試合の流れはまたもやF東京U-18へ傾いた。ボールを持てば繰り返し勝負を仕掛ける山崎が3度、4度と右サイドを打開。G大阪ユースはカウンターからサイドをえぐる場面こそ作るものの、ほぼ完全に守勢に立たされた。
攻め込みながらもゴール前で阻まれる展開が続いていたF東京U-18は、後半13分にコンディションを落として先発から外れていたストライカー・FW山村佑樹を投入。その山村が起用に応える。16分、F東京U-18は相手の右スローインを奪取し、中央へボールを動かす。そして岩渕からのパスを受けた山村が左足を振り抜くと貴重な同点ゴールとなった。
G大阪は大塚、宇佐美のパスから途中出場のMF大森晃太郎をDFの裏へ走らせるなど勝ち越し点を取りに行ったが、シュートにまで持ち込めない。それどころかこの日の第1試合の広島ユース同様、足を攣らせる選手が多発。交代枠を使い切った後にGKの森廣泰彦まで足を攣らせるなど、体力を使い果たしたかのように運動量が急低下してしまう。対して「このチームはみんな走れる。行けると思っていた」と倉又監督が自信を見せたF東京は運動量で相手を圧倒し、容赦なくシュート、クロスを放っていった。
そして39分だ。F東京は山崎の右クロスをファーサイドのFW三田尚央が相手ディフェンスの壁に競り勝って中央へ折り返す。このボールをDF阿部巧が左足で豪快にたたき込み、ついにF東京が勝ち越した。後半のシュート数はF東京U-18の10-0。フィジカルで上回ったF東京U-18は中盤での厳しい守備など激しいプレッシャーも最後まで緩めず、強豪対決を会心の逆転勝ちで制した。
(取材・文 吉田太郎)
posted by gekisaka |21:12 |
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2008年09月04日
本日、鹿島アントラーズ所属で日本代表にも選ばれている内田篤人選手を題材にした新読み物連載「内田篤人@BLUES戦記」が無料携帯サイト「ゲキサカ」にてスタートしました。
プロ3年目、弱冠20歳の若武者は今年、岡田武史監督に抜擢され、日本代表の右サイドバックとして急成長を遂げてきた。北京五輪が終わり、次なる戦いは9月6日のバーレーン戦から始まるW杯アジア最終予選。ゲキサカでは内田の日本代表での奮闘ぶりを中心にした読み物記事「内田篤人@BLUES戦記」を随時アップします。ウッチーの記事ならゲキサカで!
著者は『中村俊輔 世界をかける背番号10(ファンタジスタ)』や『闘莉王 赤き魂のサムライ』などを手がけたライター矢内由美子氏。
posted by gekisaka |22:16 |
ゲキサカからお知らせ |
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