2010年06月30日

少年サッカー●日本人による日本らしいサッカー

残念ながら、日本代表のワールドカップへの挑戦は終わった。

大会前から、いろいろと言われていた日本代表だが、ワールドカップにおける日本代表の大きな1歩を刻んだ大会になったことは間違いない。

オシム元日本代表監督は『日本人による日本らしいサッカー』を提案し、実現しようとした。
そこから『考えて走る』などのキャッチフレーズがひとり歩きし始める。

世界標準としての、サッカースタイル。
世界的なトレンドを取り入れたスタイル。
未来につながる、世界を驚かせるようなサッカー……。

いろいろあったが、開幕前の連敗で超現実路線へと舵を切った岡田監督。


少年サッカーを指導する身としては、子どもたちに、グループリーグでの戦い方についてのポイントを伝えにくい部分があったことは否定しない。

しかし、岡田監督が今回展開したサッカーも、ある意味でまたすごく『日本らしい』サッカーではなかったか。

正直、『サッカー通』と言われる人たちから見たら、面白くないサッカー。

守備ブロックを後方に構え、試合を壊す。

ひたむきに、この戦術を繰り返す。

がんばり、我慢し、勇気をもって、冷静に、繊細に、強く、献身的に、団結し、最後まで諦めない……。


日本人らしい、勤勉で和を大切にするメンバーだからこそ成し得るサッカーがあるということか。


今日も朝から、公園でボールを蹴っている少年たちがいた。

「昨日のサッカー、見たか?」と聞いたら、
「うん。残念だったけど、日本代表、がんばってたし」という返事。

本田のフリーキック、闘莉王のヘディング、松井のターン、駒野の1対1の対応、遠藤のPKなど、個人技に関するものだけでなく、長谷部の追い越し、サイドでの長友の3人目の動き、大久保のサポート、中沢や阿部のコースを切るディフェンスなど、チームのための戦い方もたくさん見られた。

そう、子どもたちがマネして咀嚼すべき課題は、たくさん提示されているのだ。

ワールドカップでの日本代表を見た子どもたちは、新たな思いとともにボールを追いかけ始めるに違いない。

posted by スタッフ スズキ |14:01 | 少年サッカー●U-12・4種 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月28日

少年サッカー●チーム愛

自チームの勝利を願う。

試合に自身が出場していても、していなくても。
チームで勝敗を競うサッカーという競技では、当たり前のこと。

この、当たり前だが、選手としては非常に難しいことが、日本代表では成されているらしい。


運命のデンマーク戦。

ワールドカップが始まるまでの2年間、中心選手としてチームを牽引してきた中村俊輔選手はいま、ほとんど出場していない。
にも関わらず、ハーフタイムにはまっさきに本田選手や遠藤選手へと駆け寄り、ロッカールームでは、相手選手の特徴を伝え、対応の仕方をアドバイスしたりしていたという。

まさに、先発メンバーも控えメンバーも、サポートメンバーやスタッフまでもがひとつになって闘っているという、日本代表。


フォア・ザ・チームの精神は、日本では少年時代からずっと、コーチたちからたたき込まれているはず。

もちろん、試合に出たくない選手などいるはずもないから、それぞれの選手が自分のなかで気持ちを整理し、チームを盛り上げ、仲間を鼓舞しながら勝ち進んでいく。

まるでワールドカップと並行するように、市の大会が進行しているわがチームのU-10世代。

出場する機会がないからと土いじりを始めたり、ムダ話をしている選手が少しずつ減り、チームを応援したり、得点に喜んだりファインプレーをベンチから盛り上げたりする選手が現れてきた。

ちょうど、自分ひとりの世界から自分が帰属するチームのなかでのポジションを意識しはじめる世代だけに、仲間の活躍も、チームの試合結果も気になるのだ。

こうやって少しずつ、厳しい試合を闘うなかで、わがクラブの選手たちも成長し、『チーム』という仲間を信じ、一緒に闘っていくことになる。

サッカーに必要な技術の習得だけでなく、サッカー選手として必要なチーム意識を育んでいく、まさに、大切な世代に突入する。


わがチームは、今週末から決勝トーナメントがスタート。

ということは先に決勝トーナメントを戦うのは、日本代表(笑)。

がんばれ、日本代表!
そして、がんばれ、わがチームの選手たち!!!

どちらも、チームをひとつにして好結果を目指し戦い抜いてほしいものだ。

posted by スタッフ スズキ |12:42 | 少年サッカー●U-12・4種 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月25日

ワールドカップ応援体験作文賞、投稿募集中

サッカー日本代表MF中村憲剛とゲキサカは「私のワールドカップ応援体験記」を大募集いたします!!

6月11日に開幕した第19回W杯南アフリカ大会をどのように“体験”し、どのようにサッカーを楽しんだのかをぜひ教えてください。実際に南アフリカまで観戦した体験談や国内外サポーターとの交流体験記など歓迎。もちろん日本で、テレビで、パブリックビューイングでの応援記でもOKです。

家族と、友達と、部活仲間と、仕事仲間と……試合観戦やイベント体験、旅行などW杯を通じてどのように感動したのか、どのように楽しさを共有したのかなど「アナタのW杯応援体験記」を書いてください。

もちろん、日本代表応援記、中村憲剛選手への応援も大歓迎です! サッカーの楽しさ、W杯のすばらしさを体験した思いをぜひ伝えてください。

体験記はメールまたは原稿用紙に書いて郵送でお送りください。文字数は最大で800文字まで(下限はありません)。応募いただいた作品は、中村憲剛選手とゲキサカ編集部が実際に読んで、大賞1名、佳作3名を選ばせていただきます。審査委員長である中村憲剛選手がW杯出場までにどのようなサッカー体験をしてきたかは、書籍『永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語』(森沢明夫著)、『中村憲剛のスルーパスの極意』(中村憲剛著)をぜひご覧ください。受賞のヒントが隠されている、かも!?

大賞の方には、中村憲剛選手本人が直接、表彰状を進呈!!

さらに記念品として「中村憲剛直筆サイン入り日本代表ユニフォーム」「中村憲剛直筆サイン入りスパイク」「中村憲剛オリジナルグッズセット」を贈呈させていただきます。

佳作3名の方にも記念品として「中村憲剛直筆サイン入り『永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語』」「中村憲剛オリジナルグッズセット」を郵送させていただきます。

なお、大賞、佳作、その他応募作のうち数作品はゲキサカ上にて発表をさせていただきます。発表は7月~8月を予定しております。


●メールの場合はfbn-mailbox@kodansha.co.jp
(@が全角になっているので半角にして送信ください)

●郵便の場合は
〒112-8001東京都文京区音羽2-12-21
講談社ジャーナル・ラボ「作文賞」係
までお送りください。
メール、もしくは郵送でお送りいただく際に①お名前②ご住所③お電話番号④メールアドレス⑤年齢も明記してください。締め切りは2010年7月16日(当日消印有効)です。


※大賞の表彰式はこちらから日時を指定させていただきます。原則、都内近郊首都圏になります。どうしてもご都合が合わない場合には記念品の郵送をもって変えさせていただきます。

posted by gekisaka |23:07 | ゲキサカからお知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月21日

少年サッカー●伝えづらい日本の善戦

熱戦が続くワールドカップ。

わがチームの子どもたちもみんなTV観戦し、一生懸命に日本代表を応援している。

緒戦のカメルーン戦。
岡田監督の狙い通り、日本は試合を壊した。

チームのメンバー全員が、『つまらない試合運び』を徹底した。
守備ブロックを後方に置き、スローな試合展開に持ち込む。
両サイドMFの守備への貢献と、ボランチ3枚の適切なカバーリング、自陣にこぼれたボールのシンプルなクリア……。

勝負に徹した『大人のサッカー』。
もちろん、勝利するという試合に臨む際の、最大の目標をクリアしたのだから、結果は合格。
ある意味では、全員が勤勉で組織的に闘う日本サッカーでなくてはできない、最高の試合。

ただ、つなぐことを放棄し『とりあえずクリア』という、DFラインの徹底ぶりには、微妙な思いがあったことも事実。

少年サッカーの世界では、まっさきに語られる約束事のひとつ、『ボールを大事にしよう!』。

普段の指導で、「ボールを単純にクリアせず、なんとかがんばってつないでいこう」と、ボールを保持することの大切さを唱えている側としては、なにがどうよくて、勝てたのかを子どもたちに説明しづらい試合であった。


そして、オランダ戦。

カメルーン戦よりも進歩し、完璧に機能した前半の守備組織。

失点後攻撃に転じ、ビッグチャンスも演出。
カウンターからのオランダの攻撃は、GK川島がスーパーセーブ。

でも、試合には負けてしまった。

グループリーグ突破という目前のテーマに関しては、最少失点での敗戦により、予選突破を争うデンマークよりもやや優位な位置を確保できている。



勝ったけど、つまらない試合。

負けたけど、がんばった試合。

ここまでの、グループリーグ2試合を、子どもたち流に評すると、こうなるらしい。

日本代表として、ここまでのグループリーグの結果は、まずまず。
個人的には、かなり高い点数をつけてもいいと思っている。

そして、デンマークとのグループリーグ突破をかけた決戦。


みんなががんばって勝った試合。

こうなることを祈っている。

posted by スタッフ スズキ |15:34 | 少年サッカー●U-12・4種 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月14日

少年サッカー●予選突破!

ワールドカップと時期を合わせるかのように、わがチームが所属する地域の4年生以下の大会が開幕した。

昨年の大会では、当時の3年生だけでも20名以上が所属しているにも関わらず、インフルエンザによる学級閉鎖等があり、メンバーがまったくそろわなかった。
仕方なく2年生を5名ほど加えて大会には参加したものの、急造チームな上に主力のほとんどを欠いた戦力ではどうしようもなく、予選リーグで敗退。
学級閉鎖が理由で、本人は元気だったにも関わらず参加できなかった選手のなかには、予選敗退の結果を聞いて、悔しくて泣き出した子も多かった。

そんな悔しい思いを晴らすためにも、今回は予選突破を最初の目標に練習してきた。

1年ぶりの公式大会。

コーチ陣も、そしてもちろん選手のご父兄たちも気合いの入った戦いを期待した緒戦。

緊張からか、とにかく動きの硬かった選手たち。

単純なミスから1点を先制されたものの、その先制点で目が覚めたのか、練習で繰り返した、選手同士が声をかけあってがんばるプレーが出始め、前半終了間際に同点に追いつき、後半に突き放して、なんとか2対1で勝利。

続く2戦目は、やや力の差がある相手だったにも関わらずなかなか得点が奪えなくて、クロスバーに2本、ポストに2本もシュートをあて、苦労して2対0。

練習でやってきたことがまだまだ十分には表現できていないけれど、少しずつ公式戦での緊張感のなか、自分たちのプレーが出始めている。

グループリーグ最終戦の3試合目も、ボールへの寄せがよく、攻守の切り替えが相手よりも早くできて、ゲームを支配。

快勝ともいえる5対0で、グループリーグ3連勝。
首位で、予選通過が決定した。

たまたま、戦闘力の低めなチームが集まったグループだったのか、うちのチームが力を付けた結果なのか、そのあたりは、来週以降に始まる決勝トーナメントに進んでみないとわからない。


なにせ昨年の大会ではインフルエンザにやられて、自分たちの実力をはかる機会を逃しているだけに……。


ただ、やはり、緊張感のある試合というのは、選手たちだけでなくチームを成長させる。

この2週間で闘った3試合だけでも、選手たちは自信をつけ、足りない部分に気づき、やる気も高まっている。

よく、『経験が足りない』とか『経験が豊富だ』などと、国際試合で闘える選手やチームに対する評価をくだすことがあるが、『公式戦』という舞台で闘うことは、誰にとって得難い経験であるようだ。


ついに、緒戦を迎える日本代表。

わがチームと比べる意味はまったくないが、1試合でも多く、しびれる試合を経験し、我々サポーターにもまた、しびれる経験をさせてほしいものだ。

posted by スタッフ スズキ |11:49 | ゲキサカからお知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月10日

メキシコ・アギーレ監督「今回はメキシコ歴代最強チーム」

月間4500万ページビューの無料携帯サイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)では現在、W杯出場国監督インタビュー企画を連載しております。本稿は同企画より一部抜粋の形で、監督達のナマの声を公開します

●メキシコ/ハビエル・アギーレ監督

―メキシコ代表はこれまでのW杯では5回連続でグループリーグを突破しています。今回のW杯では、開催国の南アフリカ、欧州の強豪・フランス、南米の強豪・ウルグアイと同じグループに入りました。これまでのようにグループリーグを突破する自信はありますか?
「今回のメキシコ代表は、歴代のメキシコ代表の中でも最も強いチームです。南アフリカ大会では、素晴らしいプレーを見せてくれると信じていますし、これまでにない成績を挙げることも夢ではないと思っています」

―試合日程では、メキシコ代表と開催国の南アフリカ代表がW杯の開幕戦になりましたが、メキシコ代表にとってこれはプレッシャーとなりますか?
「1970年のメキシコW杯から、メキシコ代表は開幕戦を戦っていません。今回、開催国の南アフリカとの開幕戦ができることは非常に嬉しいことです。世界中の半分の人たちがこの試合に注目するでしょう。そう考えるだけで嬉しくなります」

―(ジオバニ・ドス・サントスやカルロス・ベラなど)若い選手を起用するのがお得意のようですが、選手起用する上での基準などについてお話しいただけますか?
「選手には自信を持ってどのポジションでも素晴らしいプレーをし、試合では勝つために必死に戦ってほしいです。普段のトレーニングで見せるレベルを試合で十分に発揮しもらいたいです。さらにその上で、監督や審判、チームメイトそれにマスコミを尊重するようなプロ意識も備えて欲しいと思います」

posted by gekisaka |15:49 | ゲキサカ(3キャリア携帯電話用)から公開 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月10日

南アフリカ・パレイラ監督「我々はできると信じている」

月間4500万ページビューの無料携帯サイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)では現在、W杯出場国監督インタビュー企画を連載しております。本稿は同企画より一部抜粋の形で、監督達のナマの声を公開します

●南アフリカ/カルロス・アルベルト・パレイラ監督

―チームの今の準備状況には満足していますか?
「満足しているとは言えません。それは、チームには常に向上できる余地があるからです。我々監督の仕事は、この『余地』を探すことです。私に言えることは、これまではすべて計画通りに進んでいるということです。まず南アフリカ国内の選手により構成されたチームでトレーニングを行いましたが、プラス効果があることが証明されています。マイナス面は、あの段階から国外でプレーしている選手にも参加してほしかったことですが、残念なことに、彼らの所属するクラブが許可しなかったために我々としては、どうすることもできませんでした。現時点での条件を踏まえて準備を始めるしかありません。
最も重要なのは、これらの国内選手から代表チームの母体を選んでおき、国外選手が到着した後、素早く合流させることだと考えていました。これは一つのプロセスです。家を建てるのに良く似ています。屋根もないのに家具を運び込むことはできません。一つずつ順番にやらなければなりません。しかもこのプロセスには、忍耐とテクニックが必要なのです」

―W杯の開催国として、南アフリカ代表は非常に大きなプレッシャーを感じていると思いますが、このプレッシャーをどのように捉えていますか?
「まず、選手たちは何をすべきかわかっていると思います。ホームグランドでW杯を戦うのは非常に難しいです。この質問を彼らに問う必要はありませんし、もしそうしたら選手に更なるプレッシャーをかけることになります。選手たちは自分のやらねばならないことが非常に難しいことであることも良くわかっています。南アフリカ代表にとって、W杯を戦うことは容易ではありませんが、今回のW杯では必ず好成績を収めなければなりません。我々は気持ちをしっかり整え、必ず勝つのだという自信を持たなければなりません。我々が成功するはずがないと言う人も多いですが、一人一人の意見を全部聞く必要はないのです。やるべきことに気持ちを集中させれば、グループリーグを突破することができると思います。私は我々ならできると信じています」

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2010年06月10日

フェルナンド・トーレス初の自叙伝

フェルナンド・トーレス
スペイン代表にしてイングランド・リバプールの絶対的エースでもあるフェルナンド・トーレス。故障も癒え、W杯南アフリカ大会もスペイン代表として臨むトーレスの、初自叙伝『フェルナンド・トーレス 神に選ばれしストライカー』が好評発売中です。 スペインリーグ時代からのエピソードを豊富な写真と、トーレス自身が初めて明かす秘話とともに紹介。 ワールドカップでスペインが優勝するなら、得点王は彼で決まり! <書籍概要> 書名:フェルナンド・トーレス 神に選ばれしストライカー 著者:フェルナンド・トーレス 訳・野間けい子 発売日:2010年6月2日 定価:1800円(税別) ISBN:978-4062163774


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2010年06月07日

[総理大臣杯]“スーパーゴール”で危機乗り越えた流経大、PK戦制し全国へ!(早稲田大vs.流通経済大)

[6.6 総理大臣杯関東予選ブロックE決勝 早稲田大 2-2(PK4-5)流通経済大 早稲田大東伏見サッカー場]

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの出場権を懸けた関東予選Eブロック決勝が6日、東京都西東京市の早稲田大学東伏見サッカー場で行われ、早稲田大と流通経済大の強豪同士が激突。2度のビハインドを追いついた流通経済大が2-2からのPK戦を5-4で制し、2年ぶり7回目の全国大会進出を決めた。

 W杯日本代表のサポートメンバーに選出されたDF山村和也(3年=国見高)こそ不在なものの、U-21日本代表DF比嘉祐介(3年=流通経済大柏高)ら全日本大学選抜メンバー3選手を擁する流通経済大と、10番MF中野遼太郎(4年=F東京U-18)とCB小川諒(4年=柏U-18)不在も清水エスパルス加入内定のCB岡根直哉主将(4年=初芝橋本高)や右SB野田明弘(4年=広島ユース)、07年U-17W杯日本代表のMF奥井諒(3年=履正社高)らタレント揃う早稲田大との「ビッグマッチ」。90分のゲーム、延長戦、PK戦と“3度”の劣勢を跳ね返した流経大がその勝負強さで全国切符を勝ち取った。

 MF村瀬勇太(3年=流通経済大柏高)を中盤の底の位置に配置する4-3-3システムの流経大に対し、早大は本来CBの岡根をボランチ起用する4-4-2。守備意識の高い両チームの戦いは、前半45分間を通して静かな展開だった。DFラインからゆっくりとボールをつなぎ、1本のくさびからテンポアップしようとする早大と左FW武藤雄樹主将(4年=武相高)と再三オーバーラップを試みるSB竹石翼(4年=流通経済大柏高)を起点に攻撃を繰り出そうとする流経大。だが、ともに相手の懐へ入り込むことができず、決定機のないまま試合は進んだ。

 だが、前半ロスタイム、突如スコアが動く。ゴール正面右サイドで得たFKを野田が「あの距離、位置は自分のテリトリー」と右足を一閃。クロスバーを叩いたボールはそのままゴールラインを越え、早大が先制に成功する。何度も拳を振り下ろして喜ぶ野田と早大イレブンは、最高の形でハーフタイムを迎えた。

 前半シュート2本に終わり、早大GK菅野一弘(4年=早稲田実高)を脅かす場面をつくれなかった流経大は後半7分に1年生MF椎名伸志(青森山田高)、13分にMF加来謙一(4年=大津高)、25分にFW古川大士(2年=流通経済大柏高)とアタッカー3枚を投入し早々にカードを使い切る。ただ、早大は前線から走り回るFW小井土翔(3年=千葉U-18)らが相手のパスコースを限定。乱れたパスをMF山中真(3年=柏U-18)やSB幸田一亮(4年=横浜FMユース)が次々とカットし、カウンターから奥井がドリブルを仕掛けた。相手の守備ブロックの中に入れない流経大は攻めては後退を繰り返し、全くリズムをつかめないまま終盤を迎えた。

 だが、後半30分を過ぎ、後のなくなった流経大はボールへの執着心で明らかに早大を上回り、局面の攻防を制してセカンドボールも手中に収めだす。巧みな個人技、ワンツーから加来がゴールを狙い、椎名の強烈な左足シュートがゴールを捉えた。そして40分、GK増田卓也(3年=広島皆実高)が前線へ送ったフィードを早大中盤がクリアミスし、DFを背負った武藤の足元へ。圧倒的に数的不利の状況ながらも単独で仕掛けた武藤がDFを引きずるように突進し、左足を振りぬく。すると強烈な一撃がゴール右隅へと突き刺さった。

 主将の千金弾で延長戦へ持ち込んだ流経大。だが、またも危機が訪れる。延長前半10分、早大は小井土が右サイドへ展開するとボールを受けた野田は「コースが見えた」とクロスを警戒する相手DFの裏をかいてシュートを選択。地を這うような強烈なシュートがゴール左隅へ突き刺さり、再び早大が勝ち越した。
 
 流経大の中野監督が「ここまでかと。覚悟しました」と振り返った野田の鮮烈弾。早大はサイドでボールをキープするなど残り時間を削りにかかる。だがJ注目のエース武藤が再び流経大を救った。延長後半6分、クリアボールを拾った椎名が「(延長戦の疲労で)相手の足が動かないと思った」とすぐさまDFの背後へスルーパスを送る。右サイドを突いた武藤は「(自分も)疲れていたのでゴールに近づくよりもシュートと。スルーパスが来た瞬間、トラップしたら打とうと思った」とやや距離を残した位置から右足を一閃。早大GK菅野の指先を抜けてゴール左隅を捉えた「スーパーゴール」が起死回生の同点弾となった。

 「流経に比べると自分たちはここ2年結果が出ていないし、その分、自分らの代がやってやろうと思っていた。でも最後の失点の部分、球際の強さの部分。最後そういうところで勝たなければ。口で言うのは簡単だけど、チーム全員でやらないと勝ちが引き分けに、引き分けが負けになってしまう」と野田。PK戦では先攻の流経大1人目・武藤のシュートを菅野がセーブするが、「(2度のゴールで)武藤さんが助けてくれて。全員にこの試合に絶対勝つという気持ちがあった」と振り返る流経大・増田が早大・奥井のシュートを右へ跳んでストップする。流経大・2人目の椎名のキックはクロスバーを叩いたが、早大はFW松井亮大(3年=東海大五高)のシュートがゴールマウスに弾かれ、ここでもリードするチャンスをものにすることができない。

 張り詰めた空気の中、淡々と進んだPK戦は7人目でついに決着がついた。流経大・竹石がゴール左へ決めたのに対して、早大の7人目・FW佐々木絢也(3年=青森山田高)のシュートは無情にもゴール左外へ。一斉に走り出した流経大イレブンはベンチ前で歓喜の輪をつくり、勝利の雄たけびを上げた。

 流経大は08年、09年と2年連続関東1部リーグ優勝も今季はリーグ戦で勝ちきれず9位に低迷。大学サッカー界を代表する実力派が思わぬ苦戦を強いられてきた。それだけに危機感と今大会に懸ける意気込みは他のどの大学よりも強かった。今大会へ向け、シーズン中にもかかわらず一週間の合宿を張り、PK練習も繰り返し行ってきた。ライバルよりも重ねてきた練習とその自信、勝利への思いが最後の最後で勝負をひっくり返した。中野監督は「これまでは調子なのか、実力なのか昨年までのような劇的な試合がなかった。でもきょうはみんなで『うれしかった』と喜ぶことのできるシーンだったと思う。あきらめない姿勢を見せてくれた」。大学サッカー界随一のタレント軍団が見せた驚異的な粘り。日本一を目指す流経大が、早大の手中にあった全国切符をもぎ取った。

(取材・文 吉田太郎)

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2010年06月06日

少年サッカー●退団届け

少年サッカー●退団届け

先週、ある選手のご父母から退団届けが提出された。

小学校入学から3年間がんばってきた選手が4年生になって、サッカーを続けていくことを断念したというのだ。

退団の理由は、紫外線に対するアレルギーに加えて、本人の、これから先もサッカーをがんばる意欲がわかないということ。

この選手は、それほど運動能力の高い選手ではないし、技術も体力も気力もチーム内で下から数えたほうが早いが、うまくドリブルできたときやシュートできたときの、「できた!」という笑顔が、本当に素直な選手である。


ちょうど小学校の4年生というと、集団の中での自分の位置を認識し始め、いろいろな順番をつけたり、自分より上の選手/下の選手を自己判断で決めていく時期。

体格差や体力差も顕著になり、一生懸命にやるだけでは縮まらない部分があることに気づく時期でもある。

子どもというのは良く言えば素直で、悪く言えば残酷な部分があるから、自分よりヘタだとか順位が下にいる選手に対し、ミスに関する不平を言ったり、逆に上にいる自分の自慢をしたりしたする。

チーム内で陰湿ないじめがあるとは思わないが、子どもたちの中でつけられた『順位』というのは、地域のクラブの場合は特に、チームを離れても毎日一緒に生活する同じ小学校の同級生であるだけに、酷な一面があるのだろう。

あと少し続けて、5年生~6年生と成長していけば、『仲間』や『協力』の意識も芽生え、みんなで一緒にサッカーをがんばる楽しさに気づくはずなのに……。


なんだか、すまなそうに退部届を提出しに来たお母さん。
今まで、遠征試合に出かける際に、快くクルマ出しの運転手をしてくれたお父さん。

一流の『サッカー選手』を育てることは難しくても、一流の『サッカー好き』を育てることならできるはずだ、という思いで続けている少年サッカーの指導。

みんながグラウンドで練習している休日の昼の時間に、近くの公園で携帯ゲーム機を手に遊んでいる子どもを見つけてしまった私としては、1人のコーチとして、子どもの力に慣れなかったこと、辛さや苦しさを越える楽しさを伝えられなかった指導力不足に、本当に申し訳ない気持ちと残念な気持ちでいっぱいになる。


ワールドカップと同時期に地域の公式戦が始まる今、勝利を目指して熱がこもり過ぎる指導に何か問題があったのだろうか……。
なるべく多くの選手を試合に出場させるため最高の組み合わせを考えた上で好成績を目指す、大会への参加方針に間違いがあったのだろうか?

自問する週末であった。

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