2009年12月31日

[高校選手権]屈指の好カードは「相性悪いPKに自信」の星稜が制す

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[12.31 全国高校選手権1回戦 星稜 1-1(PK4-3)佐賀東 市原臨海]

 今夏の全国総体4強の佐賀東(佐賀)とプリンスリーグ(U-18)北信越優勝の星稜(石川)とが対戦した1回戦屈指の好カードは1-1からのPK戦の末、4-3で星稜が勝った。星稜は1月2日の2回戦で高知(高知)と戦う。

 1-1で突入したPK戦。コイントスに勝った星稜・八木沼瞬主将(3年)は「強気にいくために先攻を選んだ」と振り返った。星稜にとって全国選手権でのPK戦は直近の5試合で4敗と相性が悪かったが、強気の姿勢で先攻を選んだ八木沼が1番手としてゴール左隅へ豪快に決めると、直後の佐賀東MF江頭駿主将(3年)の右足キックをGK白井啓介(3年)が右へ飛んでビッグセーブ。これで優位に立った星稜は4人目のCB河浪啓介(2年)が左足シュートが枠を外したものの、残りの選手は全て鋭いシュートをしっかりと決めて佐賀東にプレッシャーをかけた。一方、2人目以降成功していた佐賀東だが、5人目のU-18日本代表FW赤崎秀平(3年)のシュートが無情にもゴール左へ。この瞬間、星稜が2回戦進出の権利を手にした。

 PK戦での相性が悪かった星稜だが、PK戦になった時点で「勝ったと思った」という。河崎護監督は「(各大会前に増やしてきた)PK練習では、キッカーがGKにどちらへ蹴るか方向を言ってやっている」と説明する。GKにコースを読まれているという設定で行ってきたPK練習。勝敗を分けるわずかな差を自分たちに傾けるため、シュートをコースギリギリに放つことを徹底してきた成果が大事な場面で勝利をもたらした。

 流れを常に引き寄せていたこの日の星稜。強風も味方につけていた。風上だった前半の2分に八木沼が右足で放った左CKが、強風のために目測を誤ったGKの頭上を破り、先制ゴール。効果的だった守備面では相手の2トップと中盤の連携を断ち切り、そして風を生かしてサイドのスペースへボールを運ぶと、エースのMF山崎裕平(3年)らがあっさりとCKを獲得。前半だけでCKは8本を数えた。

 八木沼の無回転FKのこぼれ球に反応した河浪の決定的なシュートや巧みなランニングで左サイドを突破したFW濱砂優毅(3年)のドリブルシュートは惜しくもゴールとならなかったが、星稜は自らのペースで前半を押し切った。

 一方ポゼッションで上回っていた佐賀東は左SB松山蒿(3年)の攻撃参加や巧みなボールコントロールを見せるFW本田大士(3年)、1年生MF中原優生らを中心にボールを運んだが最後の局面で崩せず。39分には赤崎が個人でDFを外し強烈な左足ショットを放つもこれはGK正面を突いた。それでも後半7分、左CKをつなぎ、後半開始から投入されていたMF中野嘉大(2年)が右足で同点弾を押し込む。
 これで勢いづいた佐賀東はMF黒川輝紀(3年)や赤崎が個人技で局面を打開し決定的なシュートにまで持ち込んだが、リスク減らしシンプルな攻守を徹底した星稜の前に試合を決めることができず。2年連続PK戦での敗退となった。蒲原昌昭監督が「うまく力を発揮させてあげられなかった」と残念がったのに対し、星稜の河崎監督は「6:4か7:3で分が悪いと思っていた。これだけ力がなくて勝った試しはなかった」ともぎ取った白星に会心の笑顔を見せていた。
 
(取材・文 吉田太郎)


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2009年12月31日

[高校選手権]エース石川がハット!!八千代が5発発進

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[12.31 全国高校選手権1回戦 八千代5-0中津工・中津東 フクアリ]

 八千代(千葉)は中津工・中津東(大分)に5-0で快勝し、初戦を突破した。前半4分、FW石川誠也(3年)が先制点を決めると、同18分にMF黒氏啓介(3年)、後半4分にもFW大和久弘樹(2年)が追加点。先制点の石川は後半6、30分にも加点し、ハットトリック達成で圧勝スタートに花を添えた。

 八千代は前半4分、エース石川の好プレーで先制点を奪った。高い位置からプレッシャーをかけ、DF西野隆司(3年)のフィードを体ごとブロック。そのままこぼれ球を拾うと、前に出ていたGKのポジションを見逃さず、右足で無人のゴールに流し込んだ。

 この1点で緊張もほぐれたか、ここから八千代が勢い付いた。正確なパス回しからMF長澤和輝(3年)のドリブル、ラストパスは冴えわたり、石川、大和久の2トップも抜群のスピードと動き出しでボールを呼び込み、チャンスを量産した。

 前半18分、長澤のFKからDF山本恭平(3年)がヘディングシュート。ポストに当たったこぼれ球を黒氏が押し込み、早くも2点目を奪った。

 前半19分には長澤が強烈なミドルシュートでゴールを強襲。同21分にも石川のパスを受けた大和久が際どいシュートを放つなど一方的に攻め立てた。

 2-0で折り返した後半立ち上がり、八千代は連続ゴールで試合を決定付けた。後半4分、中盤からの華麗なパス回しで最後はDF中谷幸葉(2年)のラストパスを大和久が右足で流し込み、3-0。さらに2分後、DF宇田川卓馬(3年)の左クロスから黒氏のシュートのこぼれ球を石川が押し込み、4-0とリードを広げた。

 砂金伸監督は「後半立ち上がりに逆に向こうに点が入っていたら、流れは向こうに行っていた。我慢しなきゃいけないところを我慢して、運もあったけど、隙を与えなかったと思う」と振り返った。ハーフタイムには「3点目がどっちに入るかがカギになる」と選手を引き締めた。その貴重な3点目を決めた大和久は「次の1点が決まれば流れは完全にこっちに来ると思っていた。うれしい」とはにかんだ。

 ハットトリックを「狙ってました」と言う石川の執念は後半30分に実った。長澤とのワンツーでPA内にフリーで進入。落ち着いて右足でゴールネットを揺らし、ハットトリックを完成させた。 

 主将の長澤は「練習から徐々に守備が安定してきて、それが結果にも出たと思う。これからは失点もすると思うけど、そのあとの切り替えを大事にしたい」と快勝の中でも気を引き締めた。

 どんな名門校でも初戦の戦いは難しい。砂金監督は試合前に「覚悟もしとけよ」と選手に声をかけていたという。初戦のプレッシャーにも打ち勝っての5発大勝。MF米倉恒貴(千葉)、FW山崎亮平(磐田)らを擁し、ベスト4進出を果たした3年前のチームと比較し、「突出した選手はいないけど、チーム力は遜色ない」(砂金監督)というオレンジ軍団がまずは第1関門を突破した。

(取材・文 西山紘平)

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2009年12月31日

[高校選手権]西武台が地元・埼玉で奮闘。立正大淞南を2-1で下す

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[12.31 全国高校選手権1回戦 西武台 2-1 立正大淞南 埼玉]

 第88回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦2日目が行われ、埼玉スタジアム2002では、第1試合で地元の西武台(埼玉)と立正大淞南(島根)が対戦した。

 下馬評では立正大淞南がやや有利とみられていたが、西武台が前半35分のMF三浦大輝(3年)の強烈ミドル、後半19分のFW清水慎太郎(2年)のヘディング弾で2-1勝利。観衆9230人が集まった地元での白星に、守屋保監督は「埼玉が味方をしてくれました。運も味方してくれました。一つ勝ててよかったです」と笑みをこぼした。

 5年ぶり2回目の出場となる西武台は、地元の声援を力に、積極的に仕掛けて前半序盤はややペースを握った。三浦を中心に、両サイドをうまく使って攻めた。

 個人技に定評がある立正大淞南は、15分すぎあたりからワンタッチ、ツータッチと速いパス回しで徐々にリズムを取り戻した。双子の兄弟で兄のDF松田陸主将(3年)、弟のFW松田力(3年)を中心に同点を目指した。

 一進一退の攻防が続く中、西武台の背番号10が均衡を破った。前半35分、立正大淞南DF松田陸のクリアが西武台MF楠雄樹(3年)にあたり、PA外中央約23m付近にいた三浦大輝の足下へ。司令塔が右足を思い切り振り抜くと無回転シュートになり、相手のGK秋山祥太の手を弾いてゴールネットを揺らした。

 後半、立正大淞南が地力をみせ、攻め込む時間が増えていった。後半14分にはMF小田悠太(2年)、MF徳永裕次(2年)を同時に投入。フレッシュな選手で1点を奪いにいった。

 しかし、西武台もひるまない。ハーフタイムで、守屋保監督から「3点とるまで気を緩めるな!」と攻めの姿勢を貫くように指示されたイレブンは、もう1点を狙いにいった。待望の追加点は後半19分に生まれた。右サイドをからFW阿部祐希(2年)がクロス。同10分に途中出場したばかりのFW清水慎太郎(2年)がヘディングシュートを決めた。

 立正大淞南も底力をみせる。FW松田のポストプレーと、ショートパスで押し込む。そして後半27分、攻め上がっていたDF松田陸がPA左付近からクロス。これをMF小田悠太がバックヘッドで決めて1点を返した。

 勢いに乗った立正大淞南はその後も攻め続けた。後半29分、FKのクリアボールをFW松田力が強烈ボレー。しかし西武台GK市川圭一のファインセーブに阻まれ、ゴールを割れなかった。後半36分にはPA左で松田力の横パスをMF徳永裕次のシュート。しかし再びGK市川の好セーブに阻まれた。

 試合はそのまま西武台が2-1で逃げ切り勝ち。2日の2回戦では作陽(岡山)と対戦する。会場は再び地元の埼玉スタジアム2002。相手は強敵だが、西武台イレブンは地元の応援を力に替え、勝利することを誓っていた。

(取材・文 近藤安弘)


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2009年12月31日

09年を審判で振り返る(3)大雨による試合中止

 9月12日にカシマスタジアムで行われた鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの試合は、大雨によるピッチコンディション不良のため後半29分で中止となり、10月7日に川崎Fが3-1とリードした後半29分の時点から再開されるという前代未聞の事態となった。

 Jリーグでは過去、試合途中で中止となった試合は、すべて0-0から再試合が行われてきたが、残り16分で一方のチームが2点リードしていた状況などを踏まえ、Jリーグ理事会で前例を覆す判断が下された。

 多くのサッカーファンが「なぜ中止にしたのか?」と岡田正義主審の判断を疑問に思った。実際、試合中止の決定が下ってから約30分後には雨脚も弱まり、プレーを再開できる状況になっていた。

 日本サッカー協会審判委員会委員長の松崎康弘氏は著書『サッカーを100倍楽しむための審判入門』で、「最終的な試合中止の決定に至るまでのプロセスに改善の余地があった」(本書第1章より抜粋)と指摘している。

 つまり、試合の中止など最終的な判断をするのは主審の任務だが、主審が適切な判断を下すための情報や環境が十分に整備されていたかどうか、ということだ。

 雨天時の試合中止の基準も設ける必要がある。「例えば、タッチラインが水たまりによって消えて見えなくなったら中止にするのか」(本書第1章より抜粋)。審判委員会では、早急なガイドライン作りを進めている。

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2009年12月30日

[高校選手権]山本鮮やか2発!ルーテル学院が開幕戦制す!

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[12.30 全国高校選手権1回戦 帝京 1-3 ルーテル学院 国立]

 第88回全国高校サッカー選手権が30日、東京・国立競技場で開幕した。開会式後に行われた開幕試合で帝京(東京B)とルーテル学院(熊本)が激突。FW山本大貴主将(3年)の2得点の活躍などにより、3-1でルーテル学院が勝った。ルーテル学院は1月2日の2回戦で富山一(富山)と山口(山口)の勝者と対戦する。

 全国選手権優勝6回の帝京と2回目の出場で全国大会初勝利を目指すルーテル学院。名門と新鋭が激突した開幕戦を制したのはルーテル学院だった。「最高です」と振り返った山本主将の鮮やかな2発。全国大会初勝利を飾ったルーテル学院・小野秀二郎監督は「感無量です。選手たちがしっかり我慢してやってくれた」と声を弾ませた。

 前半、試合はルーテル学院ペースで進んだ。抜群の動き出しを見せる山本主将を起点にサイドから決定機をつくる。一方、2トップにボールが収まらない帝京はMF廣瀬公紀(3年)の個人技などで局面の打開を図るが、PA付近で待ち構えるルーテル学院の壁にことごとく跳ね返され、チャンスに結びつけることができなかった。

 そして、迎えた32分、ルーテル学院は県大会チーム得点王の2年生MF小牧成亘が試合を動かす。右サイドからのパスはカットされたものの、すぐに奪い返すと右へ流れながら右足を一閃。強烈なシュートをゴール左隅へ叩き込んだ。

 だが、帝京は後半開始からペンチスタートだった10番のMF稲垣祥主将(3年)を投入。これを境にボールがつながり出した帝京は完全に試合の流れを取り戻した。2分にFW高木利弥(2年)が放った左足FKはゴール右ポストを叩き、15分に右クロスからDF徳武正之(3年)が迎えた決定機はシュートが枠を捉えなかったが、それでも16分だ。自陣からPAへ放り込まれたFKを相手GKが判断を誤り触ることができず。後方の稲垣が頭で押し込むとボールはDFに当たり、ゴールへと吸い込まれた。

 勢いづいた帝京は27分にFW2人をピッチへ送り出し勝負に出る。だがその直後、ルーテル学院にスーパーゴールが生まれた。自陣から左サイドへ送られたフィードに山本主将が反応。DF2人に距離を詰められていたが、背番号11は頭でのコントロールから迷わず左足を振りぬく。するとボールは飛び出していたGKの横を抜け勝ち越しゴール。この後、帝京に再三ゴール前まで押し込まれたものの、野田佳祐と村上裕亮の2年生CBコンビらが粘り強く守ったルーテル学院は、試合終了間際にも山本が約30mの左足ダイレクトループを決め、3-1で開幕戦を飾った。

(取材・文 吉田太郎)

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2009年12月30日

09年を審判で振り返る(2)誤審による山瀬の退場

 09年のJリーグで、審判をめぐる問題としてメディアでも大きく扱われた試合のひとつに8月22日の柏レイソル対横浜F・マリノス戦がある。

 後半13分、横浜FMのMF山瀬功治が柏のDF小林祐三と交錯して転倒した場面で、高山啓義主審は山瀬のシミュレーションとしてイエローカードを提示した。この日2枚目の警告を受けた山瀬は退場となったのだが、この判定は「誤審」だった。

 日本サッカー協会審判委員会委員長の松崎康弘氏は著書『サッカーを100倍楽しむための審判入門』で「実際には小林選手が背後から手で山瀬選手を引っ張っており、小林選手のホールディングの反則だった」(本書第1章より抜粋)と解説している。

 高山主審は両者の真後ろにポジションを取っており、小林の手の動きが見えなかったのだという。交錯した位置がペナルティーエリアの近くで、山瀬が両足でジャンプするように倒れたこともあり、自らファウルをもらいに行ったシミュレーションと判断してしまった。

 松崎氏はこうした「状況証拠にバイアスされてはいけなかった」(本書第1章より抜粋)と指摘し、どうすればミスを防げたかについても説明している。

 審判委員会はこの判定について「ミス」であったことを認め、高山主審に対し割り当て停止の措置を取ったことを発表した。

 こうした措置の公表は異例だったが、松崎氏は「審判に関することはすべて『密室』で決められているという批判も受ける。そういうイメージを払拭するためにも、もっとオープンにしていきたいと思っている」(本書第1章より抜粋)として、今後もミスの種類によって何試合か割り当てを停止するなどの基準を定め、公表していく考えも明かしている。

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2009年12月29日

09年を審判で振り返る(1)アンリの"神の手"

 09年11月18日、W杯欧州予選プレーオフ第2戦のフランス対アイルランド戦で起きたアンリの“神の手”事件は、世界中のサッカー関係者、ファンを巻き込む一大騒動となった。

 日本サッカー協会審判委員会委員長の松崎康弘氏は著書『サッカーを100倍楽しむための審判入門』で、アンリのハンドから生まれたゴールについて「審判団は2つのミスを犯した」(本書より抜粋)と指摘している。

 延長前半13分、ガラスがFKを蹴った瞬間、スキラッチはオフサイドポジションにいた。ボールには触れていないが、相手選手の体をブロックし、オフサイドの反則を犯していたにもかかわらず、副審は旗を上げなかった。

 そして、ゴール前でワンバウンドしたボールをアンリは左腕でトラップし、さらに左手でボールをコントロール。完全なハンドの反則だったが、主審は死角で見ることができなかった。

 「アンリ選手にどこまで悪意があったのかは分からない。咄嗟の状況で思わず手が出たのかもしれない。しかし、左腕でトラップしたときはともかく、その後左手でボールをコントロールしたことに、『意図』があったのは間違いない。主審は、ハンドの反則を取る必要があった」(本書より抜粋)

 審判はサッカーに必要不可欠な存在でありながら、その判定をめぐり、時に大きな問題を呼ぶ。なぜ、審判は間違いを犯すのか。なぜ、ミスを犯す可能性のある審判がジャッジをするのか。どうすれば、審判はミスを減らせるのか。サッカーファンは、審判の「誤審」をどう受け止めればいいのか。

 本書『サッカーを100倍楽しむための審判入門』では、審判の役割、基礎知識などとともに、09年のJリーグを中心にさまざまな「審判をめぐる問題」についても解説している。

 ゲキサカでは「知られざる審判の秘密」を明らかにした本書の一部を紹介。審判のことをもっと知ってもらい、サッカー観戦を今以上に楽しいものにしてほしい。

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2009年12月28日

サッカーを今より100倍楽しむために

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 今年もJリーグにおいてはたくさんの「審判を巡る問題」がありました。大雨による試合中止、名古屋ストイコビッチ監督のゴール→退席処分、誤審による退場……。  サッカーのゲーム中において、さまざまな判定をする審判。試合に不可欠な存在であるものの、一般的なサッカーファンはもちろん、メディアの人間でも審判をよく知るものは実に少ないのが現状です。誤審のみがクローズアップされがちですが、実はゲームをより面白くスピーディにするための目立たない好ジャッジも少なくない。  「人が人を裁く」からこそ面白いサッカーにおいて、その重要な役割を担う審判をよく知らずに観戦しているのはもったいない。 審判を知ればサッカーが100倍楽しくなる! 「そもそも審判はどうして誕生したのか」「人が人を裁くこととはどういうことか」「審判は試合のとき以外は何をしているのか」など、審判にまつわる基礎知識や話題になった事例などを日本サッカー協会審判委員会委員長の松崎康弘氏が解説した新刊『サッカーを100倍楽しむための審判入門』が好評発売中だ。 「実はロスタイムは●●●で決めている!」 「プロ審判は毎週1泊2日××をしている!」 「毎試合テストを受けている」  といった「知られざる審判の秘密」も明らかにしている。  審判を批判する人は多いが、実際には審判のことをよく知らない人が大多数。本書は、そんな審判の誤審が目につくサッカーファンにこそ読んでほしい1冊。もちろん審判になりたい人にとってもバイブルとなるはずだ。 <主な収録試合> ●2008年3月1日 鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島 「イエロー11枚、レッド3枚」 ●2008年4月29日  C東京対大分トリニータ 「上本大海選手との暴言騒動」 ●2009年7月15日 浦和レッズ対清水エスパルス 「決勝点を生んだアドバンテージ」 ●2009年8月22日 柏レイソル対横浜F・マリノス 「誤審による山瀬功冶選手の退場」 ●2009年9月12日 鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ 「大雨による試合中止の判断」 ●2009年10月17日 横浜F・マリノス対名古屋グランパス 「監督“ピクシー”のゴール」 ■書名:サッカーを100倍楽しむための審判入門 ■著者:松崎康弘(日本サッカー協会理事/日本サッカー協会審判委員会委員長) ■発行日:09年12月21日 ■版型・ページ数:四六判・192P ■定価:1300円(税別) ■ISBN:978-4-06-215693-6 ■発行元:株式会社 講談社


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2009年12月27日

[大学選手権]半世紀ぶりVへ、明大が「未知の世界」に挑戦

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[12.26 全日本大学選手権準決勝 関西大0-2明治大 平塚]

 第58回全日本大学サッカー選手権は26日、神奈川県の平塚競技場で準決勝を行い、明治大(関東3)がFW久保裕一(3年)の2得点で関西大(関西2)に2-0で勝ち、46年ぶりの決勝進出を決めた。

 大会前に左太腿裏を負傷した久保が今大会初先発を飾った明大は久保とFW山本紘之(3年)の2トップが体を張ったポストプレーでリズムをつくり、序盤からパスをつないで優勢に試合を運んだ。

 前半7分にはMF小林裕紀(3年)の縦パスを胸トラップした久保がスペースにボールを運び、倒れ込みながら右足でゴール左隅にねじ込む先制点。幸先良くリードを奪った。

 立ち上がりは動きが重く、ミスの目立った関西大も徐々に盛り返し、ピッチを広く使ったサイド攻撃を展開。右MFの藤澤典隆(3年)、左MFの中村祐哉(4年)が高い位置でボールを受け、右サイドバックのDF宇佐美宏和(4年)も効果的なオーバーラップを見せた。

 前半33分には自陣からのDF平野史明(4年)のロングフィードをFW金園英学(3年)が頭でそらし、藤澤がシュートを打つが、ゴール左へ。同36分には藤澤のスルーパスから金園が抜け出し、GKと1対1の絶好機を迎えたが、GK高木駿(2年)が好セーブ。明治大が1点をリードして前半を折り返した。

 後半に入っても関西大はサイドからチャンスをうかがうが、クロスの精度が低く、なかなかフィニッシュに持ち込めない。後半20分には金園に代えてMF金久真也(4年)をピッチに送り込み、リズムを変えたが、同28分、金久が抜け出しかけた場面もDF吉田啓祐(2年)が体を張ってクリアした。

 明治大は後半34分、負傷を抱える司令塔のMF山田大記(3年)を満を持して投入し、勝負を決めに出た。すると、直後の後半35分、吉田の右クロスにMF都丸昌弘(4年)が飛び込み、ダイビングヘッド。GK児玉剛(4年)が弾いたボールに久保が詰め、左足で押し込んだ。

 2-0で押し切った明治大にとって、決勝進出は63年の第12回大会以来、実に46年ぶり。来年1月6日の決勝で福岡大を破れば、58年の第7回大会以来、51年ぶり2度目のインカレ制覇となる。

 決勝の舞台は東京・国立競技場。神川明彦監督は「私自身、国立で戦うのは選手としても監督としても初めて。03年にユニバーシアードのコーチとしてベンチに入ったことはあるけど、未知の世界。そこに選手たちが私を導いてくれた」と感謝した。「気負わず、いつも通り、ハツラツと明治らしいサッカーを見せたい」。半世紀ぶりの偉業まであと1つ。ここまで来たら、歴史が変わるのを見てみたい。


(取材・文 西山紘平)

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2009年12月27日

[大学選手権]またも失点直後の決勝点!負けない福大が夏冬連覇王手

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[12.26 全日本大学選手権準決勝 福岡大 2-1 駒澤大 平塚]

 第58回全日本大学サッカー選手権は26日、神奈川県の平塚競技場で準決勝が行われ、第1試合では総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝の福岡大(九州)と7度目の全国制覇を狙う駒澤大(関東4)が対戦。福岡大が途中出場のFW高橋祐太郎(4年)の決勝ゴールにより2-1で勝ち、初優勝へ王手をかけた。福大は10年1月6日の決勝(国立)で明治大(関東3)と戦う。

 再び失点直後に決勝ゴールをもぎ取った。福岡大は前半10分にテンポの早いショートパスを6本、7本とつなぎ、最後は日本代表FW永井謙佑(3年)のラストパスからMF市川稔(3年)がゴール左隅へ鮮やかな先制ゴールを叩き込んだ。

 だが、スローインでは迷わずロングスロー、そして徹底的にハイボールを放り込んでくる駒大独特の戦法にリズムを狂わされてしまう。相手の空中戦に付き合う形でボールを落ち着かせることができず、シュートチャンスすらほとんどつくることのできないまま時間は経過。宮路洋輔主将(4年)と牟田雄祐(1年)の両CBら最終ライン中心に耐えていた福大だったが後半18分、駒大の右SB酒井隆介(3年)が放り込んだ右ロングスローのこぼれ球を拾った途中出場のFW那倉夢人(4年)をつかまえることができずPKを献上。これをFW三島康平(4年)に右足で叩きこまれ、同点に追いつかれた。
 
 後半開始からの約20分間で1本のシュートも打てていなかった福大。駒大のパワープレー、そしてサイド、中央と構わず仕掛けてくる1年生MF湯澤洋介と那倉の突進にも手を焼き、完全に守勢となっていた。防波堤がついに崩れたことで立て続けに失点を重ねるかとも思われた。

 だが、準決勝の中央大戦で延長後半8分に同点ゴールを奪われた直後に決勝点を奪い返している福大は、この試合でも勝負強さを発揮する。失点のわずか3分後の21分だ。福大は中央でボールを持ったMF藤田直之(4年)が右サイドへ展開すると、相手SBと1対1となった1年生MF岸田翔平が「前半から、1対1で仕掛ければいけると思っていた」と迷わずに勝負を仕掛ける。マークを外した岸田の上げたクロスの先にいたのは初戦の決勝弾など今大会大活躍の高橋。「(岸田)翔平がいいボールを上げてくれた。自分は当てるだけだった」と振り返る高橋が完璧なヘディングシュートをゴールへと叩き込み、再び勝ち越した。

 「失点してもズルズルと引きずるのではなく、切り替えることができた」と宮路主将。この後、攻撃はほぼ前線の永井を走らせるだけで、“専守防衛”に努めることとなったが、三島やMF笠井雄太(2年)、そしてCB中山友規主将(4年)ら180cm超の選手たちがなだれ込むかのようにゴール前へ押し寄せてきた駒大の猛攻を我慢強く跳ね返していく。

 駒大は27分に那倉の左クロスに三島が、40分には中山のヘッドから再び三島が頭で狙うもガンバ大阪加入内定のGK河田晃兵(4年)の牙城を崩すことはできず。宮路主将は「相手の攻撃は徹底していて嫌だった」と語ったものの隙も与えなかった福大が1点リードを死守し、決勝進出の権利を勝ち取った。

 エース永井の日本代表招集問題について注目を集めた福大だが、乾真寛監督は試合後、永井を10年1月1日から行われる日本代表合宿に送り出すことを明言。これで日本代表がアジア杯予選でイエメンと戦う同日・10年1月6日に行われる決勝はエース不在で戦うことになった。だが指揮官は「今年永井は(ユニバやU-20代表活動のためチームの)半分くらいしか試合に出ていないんです。(決勝で永井がいないことは)つらいけど、脱・永井で勝ってきたことを証明したい」と語った。自分たちはもちろん「(自分は貢献することはできないが)最後4年生に頑張ってもらいたい」とチームを離れるエースのためにも、決勝で勝って夏冬連覇を成し遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

posted by gekisaka |03:54 | 大学サッカー選手権 | コメント(0) | トラックバック(0)
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