2009年02月26日
自分で判断して、自分から動ける選手。
よく、ジュニア育成のコーチたちが、目標に挙げる言葉である。
先日試合をしたチームには、ひたすら怒鳴りちらすコーチがベンチに座っていた。
それも基本的には、失敗したことを非難するような声が多かった。
「なんでサイドに展開しないんだ!」
「なんでクリアしないんだ!」
「なんで言った通りに動かないんだ!」
そして、「なんで、トラップミスするんだ!」
もちろん、わざとミスする選手なんて、どこにもいない。
でも、失敗を責め、怒鳴られれば怒鳴られるほど選手たちは萎縮し、チャレンジすることをやめ、ミスをしないような、というよりもミスが目立たないと思うようなプレーをし始める。
たとえば、シュートは打たなくなる。
シュートを打って、外せば怒られるから。
ドリブルもしない。
ドリブルしてボールを奪われたら怒られるから。
ワンタッチで(だいたいの見当で)適当に味方のいそうなエリアに蹴りこむ。
ディフェンス時に相手のボールを奪いに寄せることもしなくなる。
なぜなら、抜かれたら怒られるから。
実は、彼らは3年生までは、かなりの強豪チームだった。
選手をフィールドに均等に配置して、ロボットのように動かし、(コーチの指示通り)動きの約束だらけでがんじがらめにして、勝ちにいくチームだった。
戦術を教えるというよりも、強制的に型にはめてやらせる感じ。
そのころ、ウチのチームといえば、個々のボール扱いはそれなりに見られるレベルではあったが、1人1人がバラバラ、ドリブル勝負一辺倒の子が多く、パスを回そうとする子がいても、受け手と出し手という関係ができていないものだがら、3本続けてパスが通るシーンは皆無で、組織プレーを展開する相手チームには、善戦はするものの、勝ちきれない状況が続いていた。
ウチとそのチームとの対戦は、強いて言えばあまりにもマニュアルから外れた、個別のドリブル勝負ぶりにとまどって、選手たちが対処できずに苦戦しているという感じだった。
そんな相手との、約2年ぶりの対戦。
ウチのチームは決して強くないしレベルも高くないのだが、試合中の状況を考えて相手のいやがることをできるようになってきた子が、ちらほら。
このところの試合続きで、多少のコンビネーションも見られるようになってきて、けっこうイイ状態だ。
そんな両チームの対戦。
最近、中盤のゲームメーカーをマークして、機能させないことに歓びを見つけはじめたウチのセンターハーフくんが、ぴったりと相手の10番をおさえ始める。
そうなると、ボールの落ち着きどころがなくなった相手チームは、ボカンと後方からボールを蹴り始めてくれるので、(左右に振られたり、斜めに入ってくるプレーをされると脆いウチのDF陣なのだが)正面からきたボールを跳ね返すことなら得意なDF陣は、楽しそうにボールをインターセプトすると、ていねいにボールをつないだ。
中盤での司令塔を失った相手チームと、楽しくボールを回せるウチのチーム……。というわけで、相手ベンチの怒鳴り声を聞きながら、ウチのチームの子どもたちは、のびのびと試合を組み立てる。
(とはいえ、決定力不足は急には修正できないので)2-0で快勝。
試合後の挨拶を終えてベンチへと戻ってきた子どもたちは、「あのチームのコーチ、怖いよね」とみんながみんな、報告に来た。
熱血コーチのベンチでは、相変わらず怒鳴り続ける指導者と、ふて腐れてそっぽを向く選手たちという、不思議な構図ができあがっていた。
久しぶりに、ベンチで試合観戦を楽しめた、改心の勝利であった。
posted by スタッフ スズキ |15:56 |
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2009年02月17日
わがチームの6年生は、卒業を前にして試合が続いている。
残り2ヵ月を切った状態から、小さな招待試合(チームが主催し6~8チームを招いて開催する私設のカップ戦)が4つ。
なかには、2日間にわたるものもあって、ほぼ、毎週末が試合(というか大会)である。
2月の2週目くらいからは、休部していた中学受験組も戻ってきて、久しぶりにフルメンバーでの参戦が続く。
とはいえ、2ヵ月間、ほとんど毎週試合なんていう経験はいままでにない。
試合と練習を繰り返してスキルの習得度を上げていくMTMメソッドではなく、試合だけをしながらチームを作っていくイメージだ。
現在、ウチのチームの6年生は全部で17人。
すでに、U-12年代での公式戦はすべて終わってしまったので、コーチとしては、出席した子どもたちが、基本的には全員が試合に出場できるよう意識している。
試合となると15~16人が出席してくるので、とっかえひっかえしつつ全員を試合に出し、しかもチームとしての戦力を落とさずに戦うことは、ある意味非常に難しい。
内容も求めながら結果も狙い、しかも良い思い出作りを目指す。
コレは、ある意味、岡田監督よりも困難なミッションである。
なんて思いながら、すべてをコーチが仕切ってしまっても仕方ないので、子どもたちに2月~3月の目標を書き出させた。
全員で話し合って、3つの目標が決まった。
1/とにかく声を出す
・仲間を励ます声
・「こうしてほしい」と要求する声
・点を決めたら喜ぶ声
・パスをもらうための声
・(ボールをもっていないプレーヤーの)動きを指示する声
2/切り替えを早くする
・ボールを取られた後の切り替え
・ボールを取った後の切り替え
・ミスしてしまった後の切り替え
・リスタートのときの切り替え
3/サイド攻撃をしかける
・反対のサイドにボールがあるときに集中する
・後ろから大きな声で指示を出す
・(サイドのプレーヤーが)自分から動き出す
子どもたちはじっくり話し合って、上記の3つを紙に書き出した。
2月に入って、すでに2週間。
軸になるメンバーこそ、ある程度固定しているが、全員参加で取り組む試合もすでに7試合を消化した。
不思議なことに、少しずつチームとしての約束事ができてきた。
誰が入っても(精度の差こそあるものの)、サイドで起点を作り、つまったら一度横か後ろにつないで、反対のサイドへという展開が増えてきたのだ。
急仕立てで試合に取り組む日本代表と違って、17人のメンバーでひたすら試合を続けていけば、チームのコンセプトというのは、意外に早くできあがっていくものなんだな、なんて改めて認識させられた。
ある意味、岡田監督の苦労ぶりを理解できた、ということが言えるかもしれない(苦笑)。
中学からは、サッカー以外のスポーツ(部活)に取り組む子もいるようだし、全員が同じ中学に進むわけでもないので、このメンバーでの思い出作りのためにも、少しでもよい成績を残せるよう、がんばってほしいものだ。
posted by スタッフ スズキ |14:19 |
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2009年02月16日
ゲキサカを運営している講談社FOOTBALL NIPPONでは、このたび書籍『ドイツ流攻撃サッカーで点を取る方法』を2月13日に刊行いたしました。点を取るための練習メニューが満載の、「上を目指す」選手、コーチ、指導者向けの教則本です。
<内容紹介>
本書は近代サッカーで大きなテーマとなっている「魅力的な攻撃サッカー」を中心にドイツサッカーの育成分野において貢献しているノルベルト・エルゲルト氏(ドイツサッカー協会公認プロコーチライセンス保持者/現シャルケ04 U-19監督)、ペーター・シュライナー氏(ドイツサッカー協会公認コーチAライセンス保持者/「ドイツサッカーアカデミー」創立者)が、指導者、選手向けにわかりやすく紹介した教則本『Moderner Angriffsfussball』(邦訳=現代的な攻撃サッカー)の日本語版。掲載内容は「攻撃」という大きなテーマに特化し、104のトレーニングメニューをもとに「カウンター攻撃」「ポジション攻撃」「シュート」の3大テーマを掘り下げていく。各テーマは「トレーニングに入る前に指導者が把握しておくべき条件&キーワード」「実際の図説付きトレーニングメニュー」「発展系へのヒント」で構成されています。
概要
■発行予定日:2009年2月13日
■著者:ノルベルト・エルゲルト/ペーター・シュライナー共著
■日本版監修:ゲルト・エンゲルス(元浦和レッズ監督)
■訳:福岡正高
■ページ数:168P
■版型:A5
■定価:1800円(税別)
■ISBN:978-4-06-295005-3
■発行元:株式会社講談社
posted by gekisaka |21:38 |
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2009年02月12日
負けなかった。でも、勝てなかった(45歳)。
勝てなかった。けど、負けなかった(12歳)。
久しぶりに超満員になった日産スタジアムで行われた、日本代表vs.オーストラリア代表の試合を観戦し終えた直後の、私と息子の率直な感想。
試合開始からの20分ほどはボールが落ち着かず、お互いにミスも多かったが、日本代表の選手たちは、驚くほど攻守の切り替えが早く、ものすごく集中して試合にのぞんでいた。
そして、後半の20分くらいからは、オーストラリアの選手の足が止まり、自陣に引きこもったこともあって、ほぼ一方的な展開に。
決定的なチャンスこそそれほど多くはなかったが、ボールがよく動き、中盤から前では人もたくさん走る日本らしいサッカーが展開されていた。
単なるサッカーファンとしては、緊張感の漂う非常に面白い試合だった。
しかし、冒頭の2人の感想ではないが、微妙に異なる『あと味』が残ったのも事実だ。
うちの12歳になる息子にとって、ワールドカップは出場して当たり前の大会。
自身がボールを蹴り始めたのは、幼稚園時代の日韓W杯の年なのだから、当然といえば当然か。
一方で、三菱ダイヤモンドサッカーで海外のサッカーに触れ、W杯で活躍する日本代表を夢見ながら土のグラウンドを走り回った世代の私には、どうしても消せない『海外(というか西欧)コンプレックス』がある。
今回からアジアの仲間入りをしたオーストラリアは、私の中では、サッカーではどちらかといえば西欧の中のひとつといえる国に属している。
つまり、格上感が消えないわけだ。
そんな親子のサッカー観戦なのだから、観戦する際の基準が異なるのは仕方ないのかもしれない。
何度かあった、ペナルティエリア付近で前を向いてボールを保持したシーンでのこと。
「(シュートを)打てぇ!」と叫ぶ息子。
「横に○○がいるぞ(もしくは、後ろから△△が走り込んだ)!」とつぶやく親父。
結局、どちらの声援も試合で採用されることはなく、ピッチで戦う選手たちは違う選択肢をチョイスし、シュートを打てず、だからといってゴールキックにもならず、相手にボールを奪われるシーンが目立った。
(きちんと数えたわけでもないので大きなことは言えないが)どうも、シュートを打てるシーンで打たない場面が多いことが、うちの息子には気に入らない様子。
「オレたちの試合だと、コーチが、『シュートで終わろう』ってよく言うけど、なんで代表の選手たちはシュートをあんまり打たないのかなぁ?」と息子。
「なんでだと思う?」と私。
「やっぱり、シュートをはずすと怖いコーチから怒られるのかな。それとも、格好悪いから、周りの人に打ってもらうようにパスしちゃうのかな。オレもそういうとき、たまにあるし……」
「勝ちたいんなら、点を取らなきゃダメだよな。だったら、シュートをもっと打たないと。クリスチアーノ・ロナウドなんか、ものすごくたくさんシュートを打つもんな」
「そうだよね。シュート打って点を決めるのって難しいけど、シュートしないと絶対に点は入らないもんね」
もちろん、代表の選手たちがこんな単純なことをわかっていないはずもないし、単純なプレーを選択した結果ボールを失い、攻められる時間が増えることを嫌っていることもわかるのだが、それでも、もっとたくさん、シンプルにシュートを打ってもいいのではないか、と感じた試合だった。
日本代表の試合は、本当に注目度が高い。
いろいろな世代、いろいろなレベルの人たちが注目している。
絶対に負けられない試合を、勝ちきるのか、負けないで終わるのか、この違いは大きいような気がする。
posted by スタッフ 鈴木 |19:19 |
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2009年02月11日
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[2.11 W杯アジア最終予選 日本0-0オーストラリア 日産ス]
日本代表は11日、W杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦。3連勝で首位に立つ最大のライバルとの一戦は、優勢に試合を進めながらオーストラリアの牙城を崩せず、0-0の引き分けに終わった。
日本は4-2-3-1のシステムで、GK都築龍太、4バックは右から内田篤人、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都と並んだ。中盤は遠藤保仁と長谷部誠のダブルボランチで、右サイドに中村俊輔、左サイドに松井大輔、トップ下に田中達也。1トップに玉田圭司が入った。
ベンチ入りは川島永嗣、寺田周平、今野泰幸、橋本英郎、岡崎慎司、大久保嘉人、巻誠一郎の7人。菅野孝憲、高木和道、駒野友一、安田理大、稲本潤一、中村憲剛、香川真司はベンチからも外れた。
一方のオーストラリアは4-5-1で、GKシュウォーツァー、4バックは右からウィルクシャー、ニール、ムーア、チッパーフィールド。中盤はカリーナ、グレッラ、ヴァレリが3ボランチ気味に位置し、2列目にホルマンとブレシアーノが入り、カーヒルが1トップを務めた。ケネディ、マクドナルドはベンチスタートだった。
日本は立ち上がりから最終ラインの背後のスペースを突いた。前半5分には縦パス1本で右サイドを田中達が抜け出し、ニアサイドにクロス。走り込んだ玉田が左足で合わせたが、DFに寄せられ、シュートは枠を捉えきれなかった。同11分には玉田が引いてボールを受けると、内田がするするとPA内まで進入。スルーパスが届いたが、ボールを持ち替えてしまい、チャンスを逸した。
明らかにスロースタートだったオーストラリアだが、要所要所では体を張り、長い足でドリブルやパスをカットするなど日本に連続した攻撃を許さない。日本が厳しくプレッシャーをかけに行っても、個々の高い技術でプレスをいなした。
高い位置でプレスがかからない日本はなかなか本来のパスサッカーを出せず、後方からのロングボールが目立った。闘莉王のフィードから田中達が裏のスペースを突いてチャンスを狙うなどゴール前には迫ったが、オーストラリアの守備陣に上手く体を入れられ、シュートまで持ち込めない。最大の武器であるセットプレーのチャンスもあったが、後半25分、右45度の絶好の位置で獲得したFKは中村俊のキックはゴール上へ。同38分の遠藤のFKも壁に当たった。
前半は0-0で終了。試合の主導権は握りながら、オーストラリアの分厚い壁を破れず、ほぼオーストラリアの思惑通りと言っていい前半の45分間だった。
後半に入っても日本のリズムが出ない。複数の選手でボールホルダーを囲い込むが、オーストラリアは慌てずにしっかりボールをつなぎ、日本のプレスを空転させた。逆に日本はビルドアップの時点で単純なミスが目立ち、カウンターを招く場面もあった。
後半12分には松井に代えて大久保を投入。ボール支配率では上回る日本は再三、サイドからゴール前にボールを放り込むが、オーストラリアの高い壁にことごとくはね返された。後半20分にはカウンターから玉田が左サイドを突破し、PA内に走り込んだ田中達にラストパス。しかし、ここもDFに体を入れられ、シュートを打てなかった。
後半23分には中村俊のスルーパスを受けた大久保が反転しながらシュートを打ったが、GKがキャッチ。その2分後には内田の横パスから遠藤が右足ダイレクトボレーでゴールを襲ったが、GKの好セーブに阻まれた。後半34分、長友の左クロスに飛び込んだ玉田のヘディングもゴール上へ。後半42分には内田の右クロスにファーサイドの長谷部が右足ボレーで狙ったが、シュートはゴール前の大久保に当たってしまった。
結局、最後までゴールを割ることができず、0-0のスコアレスドロー。昨年10月のウズベキスタン戦に続いてホームで勝ち点1しか得られず、負けに等しい引き分けを喫した。
(取材・文 西山紘平)
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2009年02月04日
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[2.4 キリンチャレンジ杯 日本5-1フィンランド 国立]
日本代表は4日、東京・国立競技場でフィンランド代表と対戦。FW岡崎慎司(清水)の2得点などで5-1と快勝した。11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(日産ス)に向けた大事な前哨戦。“仮想オーストラリア”を一蹴した格好だが、3試合連続でセットプレーから失点するなど不安も残した。
日本は4-5-1のシステムで、GK都築龍太がゴールマウスを守った。ジーコ監督時代の04年2月7日のマレーシア戦(4-0)に途中出場して以来の代表戦。先発となると、トルシエ監督時代の01年10月4日のセネガル戦(0-2)以来、実に7年4ヵ月ぶりだった。4バックは右から内田篤人、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都。中盤は遠藤保仁と橋本英郎のダブルボランチ、右に岡崎慎司、トップ下に中村憲剛、左に香川真司が入り、玉田圭司が1トップを務めた。
フィンランドは4-4-2で、37歳のFWリトマネンが2トップの一角に入った。
遠藤や中村憲がボールを引き出し、パスをつないでリズムをつくる日本は立ち上がりから優勢に試合を進めた。右サイドで先発した岡崎は積極的にゴール前に進入。最終ラインの背後を狙った。フィンランドはラインコントロールが不安定で、ゴール前にスペースが広がっていた。前半9分、中村憲の浮き球のパスに反応した岡崎は頭で前に落とし、そのまま右足でシュート。飛び出してきたGKが体を張って防いだが、岡崎の神出鬼没の動きが立て続けにゴールを生んだ。
前半15分、内田のフィードに抜け出した岡崎が後方からの難しいボールに左足ダイレクトで合わせる技ありボレーで先制。同32分、今度は中村憲のスルーパスから再び岡崎がゴール前に飛び出し、右足ボレーで左のサイドネットに沈めた。
フィンランドも前半27分にMFスパロフのシュートがクロスバーに当たるチャンスもあったが、ゴールを奪うまでには至らない。
前半44分には相手のバックパスを香川がインターセプトすると、そのままドリブルで持ち込み、左足で追加点。前半は日本の3点リードで折り返した。
後半5分、日本はまたしてもセットプレーで失点する。フィンランドの左CKに都築が飛び出し、FWタルバヤルビと競り合ったが、ボールはMFポロカラの前にこぼれ、1点を返された。
しかし日本もセットプレーから再び3点差に引き離した。後半12分、ショートコーナーから内田が右クロス。ここに中澤が飛び込み、豪快なヘディングシュートをゴールネットに突き刺した。
その後も日本が中盤を支配し、ボールキープ率を高める展開が続いたが、なかなかラストパスがかみ合わず、決定機をつくれない。それでも後半41分、途中出場のDF安田理大のシュートを相手GKがファンブル。ボールはそのままゴールに吸い込まれ、5-1と大量得点差を付けた。相手のレベルはとても“仮想オーストラリア”と呼べるものではなかったが、今回のゴールラッシュで弾みを付けたいところだ。
(取材・文 西山紘平)
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2009年02月03日
現在、中学受験組の入学試験が佳境に入っている関係もあって、グラウンドに来る子どもたちからは、なんとなく進路のことが話題になることが多い。
なかには、本人の努力によってJの下部組織やクラブチームへ進むことを決めた子もいる。
しかし、いろいろと話を聞いてみると、どうやら全員が中学でサッカー部への入部をイメージしているわけでもないようだ。
最近は進路(といってもクラブ活動のことだが)に関しても、両親が口を出すケースが多いようで、
「お母さんが、サッカー部ではどうせレギュラーになれないんだから、テニス部に入りなさいって言う」と報告してきた子もいれば、
「おれにはチーム競技よりも個人競技のほうが向いてるって、お母さんが言うんだよね」と告白した子もいた。
少年サッカーのコーチとしては、レギュラーになることだけがサッカーを続けるためのモチベーションになるとはまったく思っていないし、レギュラーになれないからと、その子の将来まで否定するような親には絶対になりたくない。
さすがに、地元の公立中学に進む子たちのなかに「勉強しなくちゃならないから、サッカーは禁止」という子はいなかったが、それでも、さまざまな理由からサッカーをプレーすることをやめてしまう子が意外に多いことには、毎年複雑な気持ちになる。
こちらは、サッカーのスキル習得に劣らないほど『サッカー好き』養成のためのコーチングに努めてきたつもりだったのだが……。
現在、わがサッカークラブに所属している6年生のうち、ほぼ2/3の子どもたちが、そのまま地元の同じ公立中学へと進む。
周辺のサッカークラブから、その中学へと進学してくる子たちもいるだろう。
そこで新たに、レギュラー争いという競争が始まる。
ウチのクラブでは、基本的に全員で試合に臨む姿勢を貫いてきているので、毎週グラウンドに来ていれば、上手い下手にそれほど関係なく試合には出してもらえた。
が、これからはそうもいかない。
公立中学なので、1年生のうちは(昔とは違ってひたすら走って走って球拾い~的なことはなくなったようだが)、なかなか試合にも出られないだろう。
急に、ボールも、グラウンドも(ゴールも)大きくなって、変化にとまどうプレーヤーも多いだろう。
少年サッカープレーヤーでいられる期間も、残り2ヵ月。
最近は、試合に負けて泣く子もほとんど見られなくなった。
休部していた受験組も戻ってくる2月。
6年間通った小学校のグラウンドで最後までがんばって、一つでも多くの思い出をクラブで作ってほしいものだ。
posted by スタッフ スズキ |15:27 |
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2009年02月01日
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[2.1 秋田豊引退試合 鹿島レジェンド4-2磐田レジェンド 鹿島]
カシマスタジアムに、鹿島最強の「3番」が帰ってきた。1日、雲一つない青空の下、カシマスタジアムでは秋田豊引退試合が行われ、鹿島アントラーズ・レジェンドスターズとジュビロ磐田・レジェンドスターズが対戦。試合には、両チームの黄金期を彩った名選手たちが揃い踏み。主役の秋田豊は代名詞のヘディングなどでハットトリックを見せ、鹿島レジェンドが4-2で勝利した。
鹿島レジェンドの布陣は、4-4-2。GKは高桑大二朗。DFラインは右から名良橋晃、秋田豊、奥野僚右、相馬直樹が入り、90年代のJ最強4バックが復活。ボランチにはサントスと本田泰人、右MFに増田忠俊、左MFには石井正忠。トップは、黒崎久志とマジーニョが入った。そして、キャプテンマークは秋田が巻いた。
磐田レジェンドは3-5-2。GKは大神友明。守備陣は右から渡辺一平、古賀琢磨、山西尊裕。中盤の底には福西崇史、名波浩。右翼に川口信男、左翼に三浦文丈、トップ下には藤田俊哉。中山雅史、高原直泰は前線を張った。こちらのゲームキャプテンは、長年のライバル中山が務めた。
往年のスター選手の競演にファンは酔いしれた。秋田が中山や高原とマッチアップすればスタジアムはどよめき、走り込む相馬にサントスがパスを通すと会場はドッと沸いた。一方、磐田レジェンドは小気味よい動きを見せる藤田、名波、福西が起点となり、短いパスの連携やサイドから崩しにかかる。
セットプレーから試合を動かしたのは、磐田レジェンドだった。前半22分、右サイドでFKを得ると名波がクロスを入れ、それを秋田と中山が競り合う。そこからこぼれた球を、最後は「手を抜いたり気を使うのは失礼だと思ったので、思い切りいきました」という高原がダイレクトボレーでゴール左隅に叩き込んだ。その後も、「今日は(秋田たちが)ガツガツ来るのを望んでいた」と語った中山が激しいハッスルプレーを見せ会場を盛り上げる。すると、中山の息遣いに呼応するかのように秋田も前半20分過ぎから、負けじと前線に顔を出した。
前半28分、秋田がファーストシュートを放つ。その直後の左CKでは奥野がゴール前の秋田に合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも不発に終わった。秋田の奮闘ぶりでリズムが良くなった鹿島レジェンドは、サイド攻撃からチャンスを作った。前半35分には右サイドから増田がクロス。飛び込んだ秋田がシュートするも、枠右をそれた。同36分、磐田レジェンドは中山に替えてFW松原良香を投入。鹿島も本田に替えてMF熊谷浩二を投入。しかし、どちらも得点をとるには至らず、前半を磐田の1点リードで終えた。
後半、鹿島レジェンドは秋田、相馬を残しメンバーを大量に入れ替えた。GK曽ケ端準、DF池内友彦、DF金古聖司、DF岩政大樹、DF内藤就行、MF野沢拓也、FW長谷川祥之、FW深井正樹、FW鈴木隆行を投入。岩政、金古をCBに入れ、「鹿島ファンの前で、今日は絶対に点をとりたかった」という秋田は常に前線にポジションを置き得点を狙いにでた。
対する磐田もGK佐藤洋平、DF大岩剛、DF田中誠、DF鈴木秀人、MF西紀寛、MF倉貫一毅を投入。磐田レジェンドは後半11分、名波からパスを受けた松原がゴールを決め0-2としたが、直後の後半13分にはGKをかわした深井がシュートを蹴り込み1-2とした。鹿島レジェンドはここから息を吹き返し反撃の狼煙をあげる。後半32分、ドリブルでPAに侵入した深井がMF西紀寛のファウルを誘い、PKを獲得。このPKのキッカーはもちろん秋田。シュートはGKに一度弾かれたもののその跳ね返りをねじ込んだ秋田が、鹿島ファンの前で念願の得点を決め、2-2とした。すると同33分には、PA左を抜けだした鈴木隆がニアサイドに走り込んだ秋田に送り、秋田は左足でキッチリと2点目を決めた。3-2と逆転に成功した鹿島レジェンドだったが、スタンドのサポーターからは「秋田は『足』じゃないんだよ。やはり『ヘディング』で決めないと!!」というリクエストが飛んだ。その要望に応えるべく、鹿島レジェンドは前線の秋田に集中的にクロスを入れる展開が続いた。
その瞬間が訪れたのは後半43分だった。深井が左サイドから鋭いクロスボールを上げると、秋田は「待ってました」とばかりにジャンピングヘッド一閃。代名詞のヘディングシュートを叩き込み、秋田はファイナルマッチをハットトリックで飾った。Jで凌ぎを削ってきた両雄の戦いぶりに、試合終了後もスタジアムからは惜しみない拍手がやまなかった。
<写真>前半32分、1点目を叩き込んだ秋田豊(ゲキサカでごらんください)
(取材・文 山口雄人)
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2009年02月01日
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大学サッカー界屈指の強豪・流通経済大サッカー部が31日、東京都内のホテルで同大学からJリーグと韓国Kリーグに加入する選手の入団報告会を行った。
まるでオールスターの記者会見だった。鹿島、新潟、名古屋、京都、神戸など11クラブのユニフォームをまとった選手たちが壇上にずらりと並んで会見に臨む。そして前主将で新潟へ加入した全日本大学選抜MF三門雄大が「1年目から試合に出たい」と宣言したのを皮切りに11選手が「流経大で学んだことを活かす」や「練習から120%出す」、「(Jリーグで)結果を残す」など順次J1年目のシーズンへの抱負を語っていった。
今回流通経済大からJリーグ入りする選手は、新潟入りする三門をはじめ、DF染谷悠太(京都)、MF平木良樹(名古屋)、DF宮崎智彦(鹿島)、MF楠瀬章仁(神戸)、DF山下訓広(熊本)、DF加藤広樹(水戸)、DF保崎淳(水戸)、FW池田圭(鳥栖)、MF西弘則(熊本)、GK椎名一馬(岡山)の計11選手。また同大のDFソウ・ソクウォン(城南一和)とFWイム・サンヒョプ(全北現代)の2選手は、韓国Kリーグのクラブからドラフト指名されて入団が決まった(この日はクラブの練習のため会見不参加)。計13人が日韓のプロリーグへ進む“快挙”。会場を訪れていたJリーグ関係者も「試合に出ていない選手までJリーグにいくなんて、信じられないこと」と驚いていた。
流通経済大の中野雄二監督は「(13人のプロリーグ入りは)選手の努力が一番。ただ大学からは日本中のどこより素晴らしいグラウンドや寮などの環境を用意してもらっている。その中で学生たちがサッカー選手としてはもちろん、人として成長したことが、サッカー選手として花を開かせたと思う」。13選手の「大量プロ入り」に対し、同大で4年間かけて人間的に大きくなった選手たちの成長を何より讃えていた。
大学生活最後の大会となった全日本大学選手権準決勝(1月7日)敗退後も大学の寮に残り、ともにランニングやボールを使った練習など新しい舞台へ向けたトレーニングをしていたという選手たち。だが、それぞれ新しい所属クラブでの練習はすでにスタートしており、仲間は全員がライバルにもなった。J1王者の鹿島へ進む宮崎は「(プロに入る選手はこれからライバルとなるが)仲間の誰が試合に出てもうれしいと思う。自分は1試合でも出場してなにかしらチームに貢献すること」と目標を掲げ、名古屋入りする平木は「チーム(流経大)にはここにいる選手以外にもプロを狙える選手がいた。その環境の中で刺激しあったことが今につながったと思う。(名古屋では)ファンやサポーターに感動を与えられる選手になりたい」と意気込んだ。
プロリーグ入りする選手13人がチームを後にすることで昨年度の関東大学リーグ優勝、全日本大学選手権4強などの実績を残したチームの戦力ダウンが危惧されるところ。だが、中野監督は「来年もJにいけそうな選手が7、8人いる」と強気の弁だ。加えて、1年生には系列校で07年度の全日本ユース選手権と全国高校選手権の2冠を獲得した流通経済大柏高の主力選手たちが多数おり、今年も昨年度の全国高校総体で優勝した同校の選手をはじめ、多くの有望株が入学する。
今年を含めた過去5年間で30人以上のJリーガーを輩出している流経大はまさに“プロ予備軍”と化している。全国タイトルはまだ07年度の総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝の1度のみだが、サブ組中心で臨んだ08年JFLでも6位となっている流経大の存在は今後、大学サッカー界だけでなくアマチュアサッカー界を代表するチームとして、そして優秀な育成機関としてもさらにクローズアップされていきそうだ。
<写真>入団報告会見に臨んだ流通経済大の選手たち。上段左から山下、楠瀬、染谷、三門、加藤、池田。下段左から宮崎、平木、小池田学長、中野監督、西、保崎(写真はゲキサカで)
(取材・文 吉田太郎)
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