2010年09月06日

指宿、途中出場からゴールでチームに勝ち点引き寄せる

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スペイン・リーガエスパニョーラ2部Bグループ3の第2節が行われ、今季からサバデルに所属する日本人FW指宿洋史はアウェーのバダローナ戦で途中出場。1-1のドローとする同点弾を決め、貴重な勝ち点奪取に貢献した。 試合は前半早々にホームのバダローナが先制。その後も優勢に試合を進め、アウェーのサバデルに付け入る隙を与えない。前半はそのまま1-0で終了した。 後半もなかなか前線にボールの収まらなかったサバデルだったが、後半20分に指宿がトップで途中出場。すると身体を張ったボールキープで味方の上がりを待ってボールを預けては前線に飛び出すなどの指宿のプレーから一気に試合の流れが変わった。そして迎えた後半30分、DFを背負ってからの素早い反転で一瞬マークを外し、ペナルティエリアの外から豪快に右足を降りぬくと、ゴール左隅ギリギリを強襲、GKがなんとか手に当てるもののゴールポスト内側を叩いたボールはそのままゴールイン。嬉しいシーズン初ゴール(チームにとってもシーズン初ゴール)が貴重な同点弾となった。 試合を振り出しに戻したサバデルはその後もバダローナを攻め立て、ロスタイムにはスルーパスに反応して飛び出した指宿がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。しかしキッカーがGKに止められ、逆転はならなかった。 昨シーズン、ジローナからのレンタル移籍でサラゴサB(3部)でリーグ戦を戦った指宿。今年は1つ上のカテゴリーでの勝負となるが、今後も結果を残せるか。今後の活躍に期待したい。


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2010年09月06日

J発足史上初! 14歳MF高木大輔がベンチ入り&高木3兄弟が同時ベンチ入りの快挙

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 東京ヴェルディは“新東京ダービー”で格下のFC町田ゼルビアに敗れる不覚を取った。前半37分にFW河野広貴が一発退場。数的不利になり、後半28分に失点。相手の運動量と気迫に押されて巻き返せず、これで6大会連続で初戦で敗退となってしまった。  しかし、新星がまた現れた。元プロ野球・大洋の高木豊氏の三男で、14歳MF高木大輔がベンチ入りを果たした。14歳326日でのベンチ入りで、リーグ戦ではないが、Jリーグ発足後では史上最年少となった。リーグ戦と天皇杯では意味合いが大きく違うが、15歳でJデビューしたあの森本貴幸を上回る。また長男のMF高木俊幸、次男のMF高木善朗もベンチ入り。3兄弟が同時にベンチ入りするのも、Jリーグ発足史上初の快挙となった。  大輔は「きのうの練習の終わりにベンチ入りを言われました。金曜の練習から、可能性はあるかなと思っていた。いいモチベーションになっていた」と心の準備はできていたという。出番こそなかったが、「近くで見て、ぜんぜん迫力が違った。ジュニアユースの選手にも、伝えられたらと思う。みんながトップを意識していけると思うので」と早くも“伝道師”になることを明かした。  間近で見たことで、改めて向上心が強くなり、また2人の兄の凄さも感じた。「もっと自分ができれば、ああいう試合展開でも使ってもらえたと思う。もっと努力したい。真ん中の兄貴は、最後までボールを追ってたし、ゴールに向かってプレーしていた。上の兄貴は、怪我してたみたいだけど、それを出さないプレーをしていた。見習わないといけない」と大輔は表情を引き締めた。  兄たちは弟を気遣っていた。長男の俊幸は、大輔のベンチ入りに「監督は思い切ったなたと思いました。でも、監督が見てくれていたということ」と感想を述べた。そして「できれば、一番下が出られるような試合展開にしたかった。まだリーグもあるし、3人が出て、持ち味を出せれば」と今後、3人で同時にピッチに立つことを夢見た。  次男の善朗は「朝、3人で(トップ合流に)出かけてて、なんか変な感じでしたね。大輔も入ったんだなと。弟が出て点を取ったらどうしようかなと思ってました」と冗談を言いながらも、「弟が初のベンチ入りの試合で、苦い試合をしてしまって、申し訳ないです。トップの試合で、何かを感じてもらえたらいいと思う。プロのベンチというのは、ぼくもそうでしたが、空気が違うんで。いくら中学生といっても、試合になれば、選手として出たいという気持ちになるはずなんで。そういうのが味わえたのは大きい」と兄らしいコメントを残した。  「このベンチ入りで、自分自身に自信がつきました。この自信を胸に、やっていきたい」  大輔はさらなる向上心をのぞかせた。14歳、中学生とは思えないはっきりとした受け答えで、サッカーへの思いを吐露した。兄に追いついて、追い越してみせる。いや、3人で切磋琢磨してサッカー界を盛り上げる選手になりたい。その前に、まずは3兄弟そろってJリーグのピッチに立つ-。“緑のワンダーボーイ”たちは、限りなく広がる夢を見据えて、これからもボールを追い続ける。 (取材・文 近藤安弘)


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2010年09月06日

J2昇格ダメの通達を乗り越え、町田が東京Vに勝利。相馬監督「勝つしかない。正月まで行こう!」

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[9.5 天皇杯2回戦 町田1-0東京V 西が丘]  FC町田ゼルビアは持ち味の運動量を最大限に発揮して、近未来のライバル・東京ヴェルディに競り勝った。前線からのプレス、球際での闘志で相手を苦しめ、押し込んだ。相手が前半のうちに退場者を出すラッキーな面もあったが、後半28分に途中出場のFW山腰泰博(神奈川大)が決勝点を決めて1-0勝利をつかんだ。  元鹿島選手で、日本代表としてフランスW杯にも出場した相馬直樹監督は「格上のJクラブに勝てたことを非常にうれしく思います。本当にたくさんのサポーターがここに来てくれて、ものすごく大きな力となりました。ハイプレス? いつも通りの部分はありますが、90分、今日は120分の可能性もあるという話をしたにもかかわらず、ちょっとハイペースだなと思っていた。粘り強くゲームをしてくれたことは収穫かなと思う。勝ち星を握ったことは大きな収穫だと思っています」と胸を張った。  悲願のJ2昇格に向けてJFLを必死に戦っている中、衝撃的な出来事が起きた。今月1日、悲しい通達が届いた。現在、JFL4位で来季のJ2昇格を射程圏にしているが、申請中だったJリーグ入会予備審査の結果が判明し、「入会のための条件を満たしていない」と通告された。スタジアムは改修中にもかかわらず、設備面で不備が発覚したという。  つまりこのままでは、例えJFLで優勝してもJ2には昇格できないのだ。翌日、緊急ミーティングを開き、選手たちに通達された。きょう5日にはクラブの公式HPで発表され、サポーターからも悲痛の声が漏れていた。署名活動をする動きも出ている。  ある主力選手は「自分はこれまで(クビになったり)経験があるから、緊急に呼び出されたときに、もしかして、となんとなく分かった。(経営難とか)そういうのは仕方のない世界だと思っていた。でも、ここで長くやっている選手たちは“この世の終わりだ”みたいな表情になっていた。中にはクラブに噛み付く選手もいた」と仲間が動揺していたことを明かす。  無理もない。チームはずっとJ昇格を夢見て戦ってきた。今年から選手はプロ契約となったが、それまではアマチュア契約で、アルバイトをしながらプレーするという苦労を味わった選手も大勢いる。途中で夢破れ、引退した仲間もいる。今季はJ2昇格圏のJFL4位。夢の達成までもう少しというところで、受け入れ難い現実を突きつけられた。  相馬監督はこの緊急事態について、「当然、われわれ、今年このクラブに来た人間にとっての目標はそこでしたから、その目標を取り上げられた状態でした。(選手は)よく切り替えて戦ってくれたと思います。長年このクラブにいた人間にとってはなおさらだったと思いますし、そうでなくても、このために今年来た人間もたくさんいたので」と悔しさそうな表情を浮かべた。  こんな事態にも、天皇杯にモチベーションを下げることはなかった。試合前、相馬監督は選手に言い投げ方という。「J1 を倒して正月まで行こう。俺たちには天皇杯しかない」。これに選手も同調した。元東京Vでエースの木島良輔は「ここでゼルビアをアピールしたいと思った」という。  そのうえ相手は東京V。1977年のチーム発足からライバルと考えてきた相手だった。今季はJ経験者が増え、DF藤田泰成や木島ら元東京V戦士もいた。東京Vと激闘を交わしてきた選手もいる。何より、指揮官の相馬も元東京V選手。木島は「東京Vは知り合いもいるし、勝つことで恩返しできるかなと思った。こういうことになって、選手はやれるところを見せないといけなかった。(スカウトなど)見に来ているチームもあるかもしれないし、選手としては評価を高めるためにも戦わないといけない」と気持ちを明かした。  「こういうのもなんですが、選手にはサッカーをする場所はある。クラブの人は、俺たち以上に悔しいと思う。僕は会社のみんなが心配です」と木島は、フロントスタッフにまで気を配った。古株の選手は、これまでの苦難の歴史や自分たちの思いを試合でぶつけ、木島らJ昇格のために今年から集まった元J選手たちは、拾ってくれたFC町田ゼルビアに、恩返しの意味を込めて戦った。これが格上の撃破につながった。  7日には報道陣向けに緊急会見を開き、今回の一件についての説明会が開かれる。クラブ側の基本方針は、これでJ入りをあきらめるのではなく、施設の再整備を進めて、J2昇格を目指す。もちろん“奇跡”も見据えている。今後、自治体のさらなる協力が得られ、施設面の改善が早急になされれば、今季J2昇格OKという“ウルトラC”もあるかもしれない。  そのためにも、現場はこの天皇杯やJFLでより良い結果を出す意気込みだ。相馬監督は「うちは勝つしかないですから」と力強く言い切った。サポーターはこの日、西が丘のスタンドに『まだ何も終わっちゃいない』という横断幕を掲げた。たしかに、その通り。“奇跡”は起きる。いや、起こすためにある。今こそ選手、フロント、サポーターが一つになって、夢に向かって戦うときだ。 (取材・文 近藤安弘)


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