2010年03月01日

合宿初日から"本田システム"をテスト、「一発を求められているのは分かっている」

 日本代表は1日、3日のアジア杯予選・バーレーン戦に向け、愛知県内に集合し、MF長谷部誠(ボルフスブルク)を除く19人が約1時間の練習を行った。長谷部は同日夜に帰国。2日の練習から合流する。

 合宿初日。岡田武史監督がさっそく“本田システム”の導入に取りかかった。守備の戦術練習でポジションごとに各選手にビブスが配られる中、MF本田圭佑(CSKAモスクワ)に手渡されたのはFW組を示す水色のビブスだった。

 水色のビブスを付けたのは本田、FW岡崎慎司、FW平山相太、FW森本貴幸の4人。本田は岡崎と縦関係の2トップを組み、連動したプレッシャーのかけ方を確認していた。

 よりゴールに近いトップ下。岡田監督はその意図について「彼の良さのひとつは得点力だし、体の強さ、ゴール前に入る動きもある。他の選手との兼ね合いも考えて、真ん中の方が生きるかなと思った」と説明した。

 “俊輔の控え”からの脱却だ。これまでMF中村俊輔(横浜FM)と右MFのポジションを争ってきた本田に、本人が最も希望するポジションが与えられた。

 「どれだけ危機感を持って試合に臨めるか。一切の言い訳は許されない。ここで使ってもらったとして、点が取れなかったり、結果を残せないようじゃダメ」。本田は目をぎらつかせながら強い決意を口にした。

 W杯イヤーを迎え、リスクをかえりみずVVV(オランダ)からCSKAモスクワ(ロシア)への移籍を決断した。「移籍してから常に危機感を持って2ヵ月を過ごしている。こういう気持ちで2ヵ月間、練習したのは生まれて初めて。ギリギリのところでリスクはあるけど、ケガをせず、今までにないスピードで成長しているのを実感できている。自分がレベルアップしていることを実感できる喜びがある。自分をさらに追い込んでいきたい」。本田の熱弁は止まらなかった。

 「監督は得点力を期待しているが?」と聞かれると、「自分がどれだけ変わったかは分からない。ただ、少しだけそういう方向に向かっているんじゃないかなと自覚はしている。すべてが1ヵ月で変わる世界じゃない。これからも継続してやる。まだまだです」と話した。自信は深めているが、満足はしていない。貪欲にサッカーに取り組み、今はまだ成長途上にある。

 東アジア選手権で過去最低の3位に終わり、岡田監督の解任騒動も勃発した。閉塞感の漂うチームを救えるのか。本田にかかる期待も高まっている。

 「俺は救世主じゃない。ただ、一発を求められているのは分かっている。だからあさってもゴールを意識してやる。後ろに下がって受けることはない。プレッシャーがきついところで何本打てるか。前に前に行けるサッカーをしたい」

 本田という強烈な個性を今度こそ岡田ジャパンは受け止めることができるのか。“本田システム”が吉と出るか、凶と出るかは分からない。しかし、これがうまくいかなければ、日本に未来はない。

<写真>ランニングでは先頭を走ったMF本田圭佑。早くもチームを引っ張っていた?(ゲキサカ本サイトでごらんください)

(取材・文 西山紘平)


月間4000万ページビューの無料携帯サイトNo,1のサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)より特別公開。その他記事とあわせてぜひゲキサカ本サイトをご覧ください

posted by gekisaka |21:28 | ゲキサカ(3キャリア携帯電話用)から公開 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2010年03月01日

[高校]強豪対決は仕上がり上位の作陽が勝利

[2.28 ジャパンユースユーパーリーグ 作陽 1-0 星稜 御殿場・時之栖G]

 ユース年代の強化・育成を目的として開催されている「ジャパンユースサッカースーパーリーグ」は28日、御殿場高原時之栖サッカー場で作陽(岡山)と星稜(石川)の強豪対決が実現。作陽が1-0で勝った。

 前夜からの雨が降り続く中で行われた一戦は、CB水谷練、ボランチ河浪啓介、FW中野春樹というセンターラインの核を欠く星稜に対し、プロ注目のMF高瀬龍舞を軸に、ピッチを広く使うサッカーを展開する作陽が、前半から容赦なく攻め立てる。

 作陽は学校行事準備のために、野村雅之監督が地元・岡山に戻っており、松本賢治コーチが指揮を執った。布陣は高瀬をボランチに置き、その前方に左から須藤翔大、武田築、中村翔の3シャドーを配置。前線に1トップの山中新也を据えたを4-2-3-1システムを採用した。高瀬、中村の昨年からの中軸が、攻撃を構築し、所々に水溜りの出来たスリッピーなピッチでも、質の高いサッカーを展開した。

 だが、バイタルエリアを制圧して容赦なくシュートを放っても、星稜はCB長野健太、GK上野大輝を軸にした集中を切らさない堅い守備でゴールを許さない。だが、作陽は後半24分に中村のシュートのこぼれを武田が押し込んで先制点を奪うと、このゴールが決勝点となり、作陽が勝利を収めた。

 敗れた星稜の河崎護監督だが、「ウチはセンターラインにケガ人が多いけど、それに比べて作陽は仕上がりがいいね。この時期でいろんな選手をこういう強いチームを相手に使えるのはいい。今日使ったGK上野は、高1の2年のときまでCBをやっていたんだよ。そういう選手を使えるのが大きかった」。
 高校の指導者が中心となって結成されたジャパンユースサッカーリーグ。今年で2回目となるが、全国レベルの力を持つ強豪校とJユースが、冬から春にかけて試合が出来る。例え敗れても質の高い試合が出来れば、大きな価値がある。敗者にとって、この試合の意義は結果以上に大きなものがあった。

(取材・文 安藤隆人)
月間4000万ページビューの無料携帯サイトNo,1のサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)より特別公開

posted by gekisaka |01:25 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2010年03月01日

[高校]「目標は全国4強」四日市中央工が前橋育英を5発粉砕

[2.28 ジャパンユースユーパーリーグ 四日市中央工 5-1 前橋育英 裾野・時之栖G]

 ユース年代の強化・育成を目的として開催されている「ジャパンユースサッカースーパーリーグ」で、昨年の全国高校総体王者・前橋育英(群馬)と四日市中央工(三重)が激突。四日市中央工が5-1で快勝した。

 昨年のメンバーが多く残った四日市中央工が、その高い前評判どおり、の前橋育英に容赦なく襲い掛かった。試合は前半16分に動く。1トップの山口幸太、福田晃斗と杉田健臣のダブルボランチ、CB谷奥健四郎、右SB宮井邑誠、GK村井泰希と、各ポジションに核を置く四日市中央工は、トップ下の位田裕麻が右サイドからのラストパスを押し込み、ゴールラッシュの狼煙を上げる。

 20分には右FKを得ると、MF野呂研人の左足から放たれたボールがGKの手を弾き、そのままゴールへ。さらに26分には左MF服部寛大が決めて、3-0。一気に試合を決定付けた。

 日本高校選抜MF小島秀仁を欠く前橋育英も、前線のターゲットマン・小牟田洋佑を軸に反撃を試みるが、谷奥、宮井、村井という全国でもトップクラスの選手を揃える四日市中央工守備陣を切り崩すことが出来ない。前半ロスタイムにようやく左CKから、DF李正洙が1点を返すが、四中工は後半8分に杉田のシュートのこぼれ球を野呂が押し込んで、4-1。26分には野呂のFKを位田がヘッドで合わせ、5-1で前橋育英を粉砕した。

 「今年のチームは全国ベスト4という目標がかなり現実的に感じられるレベルにある」と樋口士郎監督が語るに相応しい試合を見せた四日市中央工。今年は高校サッカーをリードする存在になるかもしれない。

(取材・文 安藤隆人)
月間4000万ページビューの無料携帯サイトNo,1のサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)より特別公開

posted by gekisaka |01:22 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2010年03月01日

[高校]復権目指す“タレント軍団”清水ユース、桐光学園とドロー

[2.28 ジャパンユースユーパーリーグ 清水ユース 1-1 桐光学園 裾野・時之栖G]

 ユース年代の強化・育成を目的として開催されている「ジャパンユースサッカースーパーリーグ」の清水エスパルスユース対桐光学園高(神奈川)戦が28日、静岡県裾野市の時之栖グラウンドで行われ、1-1で引き分けた。

 かつては日本クラブユース選手権やJユースカップで日本一に輝くなど全国でも上位の実力を有していた清水ユース。だが07年にはプリンスリーグ東海で2部降格、クラブユース選手権でも東海予選で敗退し、昨年も全国大会で未勝利に終わるなど成績が急速に低下してきている。また育成面でもトップチームに選手を輩出できなくなってきており、07年度、08年度のチームからは昇格なし(09年度はFW鍋田亜人夢がトップ昇格)。清水地区の高校年代サッカーの不振と同じくして低迷期が続いていた。

 ただ、今年はひと味違う。この日は午前中に行われた清水と新潟のサテライト同士による練習試合に参加し、ミドルシュートでゴールを決めたエースMF柴原誠と抜群のスピードを誇るサイドアタッカー、MF石原崇兆が桐光学園戦の先発を外れ、また左足のキックが魅力のMF成田恭輔も負傷のために不在。だが、序盤から相手を押し込むと6分、DF深澤諄也のラストパスからMF進藤優東が幸先よく先制ゴールを奪った。その後もU-17日本代表FW柏瀬暁の強烈なシュートが相手ゴールを襲うなど敵陣へ攻め込む。ただ、大榎克己監督が「テンポがよくなかった」と振り返ったこの後は、相手の組織を崩せず攻めきれない場面が続いた。

 逆に、田口広也と坂本颯、そしてこの試合先発しながらわずか11分で退いた菅原慶人主将と負傷で主力FW陣不在の桐光学園にサイド攻撃から反撃を許すと、22分にMF篠崎拓也のシュートのこぼれ球をMF菅能将也に押し込まれてしまった。桐光学園は試合後に佐熊裕和監督が「ボールを取らなきゃいけないところを意識できていない選手がまだいる。攻撃に関してもまだ前を向けていない。もうちょっと恐れずプレーできれば」と振り返ったが、菅能ら中盤の選手の飛び出しで後半もチャンスをつくり、CB福森晃斗とCB高橋将吾を中心とした最終ラインも相手に多くの時間でボールを持たれながらも破綻しなかった。

 1-1で折り返した後半開始から清水ユースは10番の柴原と石原を同時投入。すると4-2-3-1システムの右サイドに位置する石原が縦への突破で脅威となり、柴原もシュートセンスの高さを披露するなど試合は清水ユースペースへと傾いていく。15分には中央からドリブルを仕掛けた柴原がDF3人のプレッシャーよりも一瞬早く左足シュートを撃ち込み、20分には同じく柴原が右クロスのこぼれ球を鮮やかなコントロールショットでゴールを襲った。また36分には左サイドを突いた石原が鋭いシュートを放ち、GKが弾いたボールに柏瀬が飛び込む。結局、桐光GK峯達也の好守に阻まれるなど勝ち越すことはできなかったが、U-16日本代表歴のあるボランチ田代諒ら「今年はタレントがいると思う」と大榎監督が評するチームは、昨年の全日本ユース選手権16強メンバーの大半を残す桐光学園との試合をドローで終えた。

 清水ユース監督就任3年目の大榎監督は元日本代表MFで、清水の創生期を支えた名選手。清水ユース監督就任前には東京都大学リーグで低迷していた早稲田大を強化し、日本一にまで導いている。古巣のユースチーム監督就任後は、中学時代に残した実績により、精神的に甘さのあった選手たちに前を向かせることなどからスタート。そして数年前までの清水ユースは清水ジュニアユースからの昇格組で占められていたが、外部からの選手を積極的に引き入れた。現在は19人中5人が清水ジュニアユース出身以外のメンバー。今春に加入する1年生について、ジュニアユースからの昇格組は10人中5人のみとなっているという。「欧州のように3ヵ月間とかで常にメンバーを入れ替えるようなことはできないけど、(ユースの年代からでも)そのような競争がないと選手は強くなれない」。競争を促すこと、そして過去の実績にとらわれないように前を向かせるなど精神的な逞しさを身につけさせ、個を強化した。

 新3年生は大榎監督就任とともに加入してきた選手たち。今大会では帝京高(東京)を2-0で退けるなど、精神的にもタレント面でも全国の強豪と十分に渡りあうことのできるチームになってきた。「昨年は全国で1勝もしていないし、自分たちは挑戦者。全国でも戦えるように頑張りたい」と話す大榎イズムの申し子たちが今年、全国で清水ユース復権を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
月間4000万ページビューの無料携帯サイトNo,1のサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)より特別公開

posted by gekisaka |01:21 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加