2010年09月08日
J昇格問題で町田が会見。スタジアム問題で不合格も「奇跡を信じて、11年からの昇格を捨てていない」
JFLのFC町田ゼルビアは7日、町田市内で記者会見を開き、来季からのJリーグ入会予備審査が通過しなかった経緯を説明した。会見には守屋実代表、下川浩之社長、真木茂専務が出席した。町田は来季のJ2 昇格を目指し、6月30日に入会予備審査の手続きに入ったが、Jリーグ側から8月31日にメールで“不合格”だったことを告げられた。9月1日には書面でも正式な通達を受けたと発表した。 これにより、今年のJFLで4位以内に入っても、来季はJ2に昇格できない。クラブ側は「子供じみた言い方だが、奇跡を信じて、11年からの昇格を捨てていない。最後まであがきたい」と話しつつも、「2012年からのJリーグ昇格が実現できるよう環境整備をお願い申し上げますとともに、多くの市民のご賛同に向けて、私たちも一層の取り組みをしていきたい」と事実上、今季のJ2昇格を断念する声明を発表した。 不合格だった理由はスタジアムの設備面がJリーグの基準に達していないことだった。ホームの町田市立陸上競技場、通称・野津田は現在改修工事に入っているが、Jリーグ側から「ホームスタジアムは、現在計画されている改修工事を経てもJリーグ基準を満たすことができないと判断される」と告げられた。 具体的にどこがダメだったのか、については今後、町田市の担当者も加わって整理する方向だが、町田の真木茂専務は「(J リーグのスタジアムには)2010年基準というのがある。今回の改修は2009年基準で設計されていて、選手控え室の広さや医務室の広さ、本部事務所など、広さが足りないところがあった」と説明した。一方で、「10年基準すべてを満たさなければ、スタジアム基準をクリアできないことにはならないと判断していたし、たぶん、そうだと思います。今年、昇格していくクラブのホームスタジアムもすべて満たしているわけではない」と述べた。 J リーグにはホームスタジアムの基準が策定されており、最新のもので『2010年基準』というのがある。これにはスタンドの客席数やナイター照明設備の規定のほかに、「医務室は50平米以上ないといけないとか、選手更衣室は120平米以上ないといけない、記者会見室は200平米以上ないといけないとか、そういう広さの規定がある」(真木専務)。今回、この関係諸室の広さや設備の面が基準に達していなかったという。 改修しているのになぜ? と思う人もいるかもしれないが、町田が現在行っているスタジアムの改修は『2009年基準』に照らし合わせたもので行っているため、新基準に適合していなかったのだ。 これには、ひつとの行政の難しさがある。町田市立陸上競技場は、町田市の設備で、市議会を通さないと改修などの計画・予算がつかない。当然、予算は税金のため、無制限にあるわけではない。今回の改修は2009年度の議会で、Jリーグが策定した『2009年基準』に合わせて、2010年度中に整備することで決まっていたもので、すでに着工している。 しかし、Jリーグが新たに『2010年基準』を策定。町田側には、真木専務によると、「春ごろ、シーズンが始まる前」に通達されたという。この時期は、前記の通り、すでに町田市の市議会で予算決議がなされ計画が進行していた。市の予算は当然、税金のため、年度ごとでないと変更ができない。そのため、急には大幅な予算の上乗せはできない。 『2010年基準』はそれだけ、ハードルが高くなっている。新基準をすべて満たすには、メーンスタンドを大幅改修しなければならず、真木専務は「これを満たしているのは埼玉スタジアムくらいしかない」と説明した。また改修後の町田市立陸上競技場の設備は「三ツ沢(横浜FCのニッパツ三ツ沢球技場)や正田(草津の正田醤油スタジアム群馬)と変わらないんですが……」と嘆いた。 『2010年基準』を知った後、クラブ側はすぐに、町田市の担当者も一緒にJリーグに足を運んで協議を重ねたという。Jリーグ側も何らかのアドバイスをした模様。予算が許す範囲で、できる限り、2010年基準に近づける努力はした。「当初の計画から変えて行った。町田市が努力してくれて、業者も努力してくれたけど、それでもJリーグの認めるところまではいかなかった」と真木専務は説明した。 クラブとして、Jリーグを説得する努力も行ったという。『2010基準』が出る以前に工事の計画が決まったため、クラブ側は町田市の工事担当者と一緒に何度かJリーグ側に足を運んで“情状酌量”を訴えた。そこで、Jリーグ側からある程度の“余地”を引き出したと認識したという。 町田の守屋実代表は「条件付で認めてもらえるだろうと、こちらはそういう認識でいた。Jリーグとの話し合いの中で、いけるんじゃないだろうかと思っておりました」と明かした。Jリーグから明確に譲歩を引き出したのか、という質問には言葉を濁したが、真木専務は「それはご推察の通り、そういう感触を持てるだけの交渉を重ねていた。守屋代表が先ほど『予測していなかった』と話していたが、そういうとこで想像していただきたい」とコメントした。 町田側は審査を通過できると踏んで、6月30日にJリーグ入会予備審査の書類を提出した。これを提出した後は、通常なら書類審査→現地調査によるヒアリングが行われる。だが、Jリーグ側からは現地調査に来ないことが通達されたという。真木専務は「7月23日と日にちも決まっていたんですが……。7月17日に来ないと連絡がありました」と説明した。 現地調査に来ないと通達されたあとも、視察に来るようお願いしたり、町田市の担当者も交えてJリーグ側と改善に向けた協議を重ねたという。町田関係者によると、「事務方同士で協議して、9月1日にも会って話し合いをすることで進んでいた」そうだが、その前に審判が下された。まさに寝耳に水だったようだ。 町田は今後、町田市の担当者とともに対策を練り、それをもってJリーグ側に再審査を要請する方針。もちろん、ルール上、一度下された審判が、簡単には覆らない。ただ、J2昇格の条件の一部はクリアしている。大枠でいうと①JFLで4位以上②平均入場者数が3000人以上③スタジアム設備(客席1万席以上、ナイター照明、医務室などの設置etc)④財務面で債務超過ではない-がある。 町田は①は現在4位で今後の結果次第。②は真木専務は「次節、1600人以上のお客様の来場があれば達成できる」と話しており、大幅に満たす。④は債務超過には至っていない」という状況にある。スタジアム設備はお金で解決できる問題とはいえ、この不景気なご時世だと簡単ではない。解決にはクラブ、サポーター、町田市民が一体となってムーブメントを起こし、行政&スポンサーを動かすしかなさそうだ。 (取材・文 近藤安弘)
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posted by gekisaka |02:07 |
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【町田ゼルビア】Jリーグ入会審査会見を受けて【J特】 【町田ゼルビア 多摩】
Jリーグ予備審査「不合格」の知らせを聞いたときはショックでした。天皇杯の勝利の余韻に浸りながら西が丘から乗った地下鉄の中で知ったので、なおさらです。 でも、その翌日に気持ちの整理がついたというか、もう1年、 JFL にとどまってしまうのも悪くないな 、と前向きな思いもわいてきたのです。 もし、このまま順調にJ2に昇格したとして、町田ゼルビアはどうなるのでしょうか。 J2ということで、今まで観にいかな...
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J昇格問題で町田が会見。スタジアム問題で不合格も「奇跡を信じて、11年からの昇格を捨てていない」
コメント投稿者ID : OOH00002322
ゼルビア頑張れ!まだ終わったわけじゃない。
2010年基準、2009年基準という、誰かが作った基準のこと、そして、他にも基準を満たしていないのにJ2にいるチームがいることなど、いろんな矛盾したことがあるんだから、誰かが「町田をJ2にしてあげましょう」と言えば、それで決まってしまうことです。
諦めずに交渉を続けてください。実力はあるのですから。
posted by k | 2010-09-08 21:14
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