2008年09月12日

ゲキサカ:U-19代表、アジアユースへ不安の敗戦(U-19日本vsU-19ブラジル)

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[9.11 仙台カップ国際ユースサッカー2008第1日 U-19日本代表 0-2 U-19ブラジル代表 ユアスタ]

 U-19日本代表とU-19ブラジル代表、U-19フランス代表、U-19韓国代表の4チームが総当たりのリーグ戦で優勝を競う第6回仙台カップ国際ユースサッカー大会2008が開幕。ブラジルと戦った日本は後半にセットプレーから2点を失い、0-2で敗れた。

 初優勝を狙う日本は4-4-2の布陣で試合に臨んだ。GKは権田修一(F東京)で4バックは右から高橋峻希(浦和)、村松大輔(Honda FC)、金井貢史(横浜FM)、鎌田翔雅(湘南)。中盤中央に山本康裕(磐田)と下田光平(F東京)を配置し、右MFが水沼宏太(横浜FM)、左MFが河野広貴(東京V)。2トップは遠藤敬佑(水戸)、宮澤裕樹(札幌)がコンビを組んだ。

 序盤はブラジルの191cmの超大型FWジョナタス(クルゼイロ)や格段の技術の差を見せるMFドウグラス・コスタ(グレミオ)らの迫力ある攻撃にDF陣が引きずられるように後退していしまっていた日本だったが、守護神・権田が勇気あるセーブでチームを鼓舞する。24分にドゥグラス・コスタからジョナタスへのスルーパスを鋭い飛び出しで防ぐと、27分にはMFタレス(インテルナシオナル)の左足ミドルを冷静にセーブ。29分にも相手の縦パス1本で日本選手は置き去りにされたが、権田がラストパスをストップした。
 逆に26分には左スローインから鎌田が左足でのピンポイントクロス。これをニアサイドへ走り込んだ宮澤が完璧なタイミングで合わせる。ボールはゴール左へと外れたが、日本は左サイドで存在感を放つ河野がボールを前へと運んだほか、遠藤、宮澤の2トップがくさびのプレーで健闘。展開力はやや欠けていたものの連動した動きでマークを外し、数的優位を作り出す場面もあった。
 
 0-0で突入した後半開始からは高橋に代えて、8月のSBS杯(静岡)で活躍したDF酒井高徳(新潟ユース)を左SBに投入。鎌田を右SBへ動かした日本は5分に河野、酒井のコンビで左サイドを破り、酒井が中央へ折り返す。さらに6分には宮澤が左サイドへはたいたボールを河野が絶妙なクロス。これに水沼が決定的な形で走りこむなど、リズムよく攻める時間が続いた。
 ただ、先制点を奪ったのはブラジルだった。後半12分、ドウグラス・コスタのライナー性の右FKをDFダルトン(フルミネンセ)が頭で合わせ、最後はジョナタスがゴールを破る。1点を追う日本は19分にFW柿谷曜一朗(C大阪)とMF鈴木惇(福岡)を同時投入。流れを変えようとしたが、前線と中盤が間延びしてしまい、サイドからの仕掛けもない日本は単調な攻撃しかできない。26分に左サイドでボールを受けた鈴木の思い切ったミドルシュートがゴールポストをかすめたが、あとは後半43分に鈴木の左クロスに途中出場のMF青木拓矢(大宮)がファーサイドで右足を振り抜いた場面以外は見せ場はなかった。
 そしてドウグラス・コスタやDFパトリック(クリクマ)に再三DFに風穴を開けられ、劣勢を変えられなかった日本は、ロスタイムに右CKに対して人数をさほどかけていないブラジルにあっさりダメ押しゴールを決められて、0-2で敗れた。
 
 流れの中での失点こそなかったものの、相手の個に再三DF網を破られた。やや強引だったブラジルの突破をゴール前ではじき返すことはできていたが、連動した守りができていたとはいい難い。そして後半のシュート数は3-11の大敗。攻撃でもいいところを見せることができなかった。11月に迫ったAFC U-19選手権(サウジアラビア)へ向けて不安が残る一戦だった。サッカー王国・ブラジルに内容で勝つことは難しいとしても、U-20W杯予選を控えた今の段階での攻守の完成度としては決して高いとは言えない。この日の「0-2」は決して評価できる結果ではない。
 
<写真>がっくりとした表情を浮かべるU-19日本代表FW柿谷の後ろで喜ぶブラジルイレブン(写真はゲキサカで掲載)

(取材・文 吉田太郎)

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